Nikonレンズ カメラ レンズ 海外の評価

NIKKOR Z 40mm f/2 ストリートフォトのためのコンパクトなレンズ

Phillipreeveがニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」のレビューを公開。ベストな光学性能ではないものの、良好な解像性能や接写時の柔らかいボケが得られるとのこと。小型軽量であるため、ストリートフォトや旅行、日常などの撮影に最適と言及。

Phillipreeve:REVIEW: NIKON Z 40MM F/2 – THE STREET SNIPER FOR DISCREET PHOTOGRAPHY

  • 外観:全体的に良好な作り。可動部品が少ないので問題の発生は最小限に抑えられている。
  • 構造:外装はマウントを含めてプラスチック製。
  • 携帯性:フルサイズ用としては非常にコンパクトで軽量。防塵防滴仕様だがフッ素コーティング処理はされていない。
  • 操作性:コントロールリングのみ。
  • AF:STM駆動で十分に高速。非常に正確で静かに動作。
  • MF:フォーカスブリージングはごく僅か。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:中央はF2から非常に良好。周辺も良好だが隅はまずまずの結果。F2.8まで絞ると隅も大幅に改善、F5.6でピークになる。接写時はF2でコントラストが低下する。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:近距離では柔らかく、とても心地よい。中距離では少し騒がしく見える。口径食が少なく、玉ボケは綺麗だが縁取りがある。
  • 軸上色収差:わずかな色づきが発生する。
  • 倍率色収差:とても良好な補正状態。
  • 球面収差:F2からF2.8でわずかにフォーカスシフトが発生する。
  • 歪曲収差:軽度の樽型。
  • 周辺減光:適度な影響。しぼっても 完全には解消しない。
  • コマ収差:F2で発生するが、F4で完全に抑えることができる。
  • 逆光耐性:S-Lineほどではないが良好な結果。
  • 光条:絞っても綺麗な光条にはならない。
  • 作例集:テストごとの作例多数。
  • 総評:ストリート、日常、旅行などの写真に最適。お気に入りレンズの一つ。
  • 競合について:VILTROX AF 40mm F2.5が近い存在だが、全体的にNIKKORのほうが良好。
  • 備考

とのこと。
2022年現在、NIKKOR Zシリーズの中では最も手ごろな価格のレンズ。外装やマウントはプラスチック製で、光学設計もNIKKOR Zとしては妥協点が多い。しかし、携帯性の高さと使い勝手の良い焦点距離、F2の開放F値は魅力的。

Phillipreeveによると、S-Lineのような抜群の光学性能ではないものの、良好な解像性能や近距離時の柔らかいボケが得られるようです。接写時は開けてふんわり、離れる場合は絞ってキリリの描写が楽しめそうですね。

PCmagはZ 7IIとの組み合わせではミスショットが多かったと言及していますが、Phillipreeveでは特に問題がない模様。個体の問題なのか、ファームウェアの差なのか原因は不明。カメラ側の問題が大きいと思いますが、接写時に球面収差が強くなるレンズ側の特性も影響しているかもしれません。

私もZ 7やZ fcと組み合わせて楽しんでいます。印象としてはPhillipreeveのレビューとほぼ同じ。接写時の収差変動が強く、解像性能は期待できませんが、滲むような滑らかなボケを得ることができます。一方、撮影距離が長くなるとボケが騒がしくなるので絞って使ったほうが良いかもしれません。光学性能を追求するとZ 50mm F1.8 Sがおススメですが、一周回ってZ 40mm F2くらい肩の力を抜いた携帯性の良いレンズが面白いと感じる人もいるはず。

ニコン NIKKOR Z 40mm f/2 交換レンズデータベース

管理人のレビュー記事

関連レンズ

関連記事

-Nikonレンズ, カメラ, レンズ, 海外の評価
-,