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キヤノンRF24-105mm F4-7.1 IS STMを1か月使って感じた良いところ・悪いところ

このページではキヤノンのRFマウント用交換レンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」の発売からひと月ほど使って来た感想を書き連ねています。

このページで伝えたいこと

  • 「キットレンズとしては」良好な画質
  • CFM(Center Focus Macro)はおまけ機能だが面白い
  • メリット・デメリットが明確なので購入前に注意が必要

これまでのレビュー

操作性・外観

サイズは「76.6mm×88.8mm」、そして重量は「約395g」の標準ズームレンズです。
フルサイズ用「24-105mm」としてはかなり小さく、この上ない携帯性・収納性と高く評価できます。実際、「RF24-105mm F4L」より一回り小さく、APS-C一眼レフの「18-135mm」とほぼ同じ大きさで、さらに軽量なレンズに仕上がっています。

RFマウントのズームレンズはどれもサイズが大きく日常的に使うには不便だったので、このレンズサイズは強みになると思います。実際、カメラバックへの出し入れが多くなる家族での外出や行楽時に重宝しました。

小型軽量・低価格な標準ズームの妥協点の一つが操作性です。

RFレンズで初めて「AF/MFスイッチ」が省略されたモデルとなり、フォーカスモードを切り替えるためにはメニュー画面を呼び出す必要あり。特にCFM(Center Focus Macro)で頻繁にマニュアルフォーカスに切り替える場合に面倒と感じます。

この問題はカメラ側の設定でフルタイムマニュアル(ワンショットAF後のMF操作)をオンにしておくことで対応可能。ただし、MFモードのようにピント距離のインジケーターが表示されないので少し不便です。

さらに「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」と同じくコントロールリングがフォーカスリングと兼用になっています。コントロールリングとして使う場合、専用リングと違いノッチが無い(無段階操作)ので使い辛く感じます。

当然ながら、防塵防滴仕様では無いので悪天候での使用は避けたほうが良いでしょう。また、前玉にフッ素コーティングが施されていないので、汚れる可能性があればプロテクトフィルターの装着をおススメします。実際、前玉を掃除する時にフッ素コーティングの有り無しの違いを思い知らされました。

解像性能

EOS RP用のキットレンズとしては悪く無い光学性能だと思います。広角側の四隅が少し甘いものの、標準?望遠域は絞り開放から実用的な画質です。

風景など少し遠めの被写体を撮影する場合、しっかりと絞れば(F8~F16)不満を感じにくいはず。特にEOS RPのような解像性能であれば問題ないと思います。
ただ、今後登場する高画素モデルでは使いたいと思わないかも。

キットレンズでよくある「望遠側におけるパフォーマンスの低下」はそこまで顕著ではありません。むしろ広角側より安定しているので使いやすいと思います。

ピークの性能はF4Lや24-240mmより低いので過信は禁物。「RF24-105mm F4L IS USM」「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」などと比べると少しグレードの低さを感じます(主に四隅の解像性能や色収差補正)。

手ぶれ補正

ボディ内手ぶれ補正を搭載していないEOS Rと組み合わせても、1/5秒程度のシャッタースピードで打率を稼ぐことが出来る効果的な補正ユニットです。川や滝に動きを付けるくらいであれな手持ち撮影で十分と言えるでしょう。完全に反動を抑えることが出来る電子シャッターとの組み合わせがおススメ。

望遠側でも1/5~1/10秒程度の手持ち撮影が可能。ただし、広角側ほど安定しないので体を固定できる状況が理想的です。

画質的にガッツリ絞らなければならない場合が多く、そのような時は効果的な手ぶれ補正が便利と感じます。

接写性能・ボケ

このレンズはAFモード時に「105mmで0.4倍」、MFモード時に「24mmで0.5倍+35?105mmで0.4倍」と高い接写性能を実現しています。フルサイズ用標準ズームレンズとしては際立った撮影倍率ですが、取扱には注意が必要。

まず一つ目にCFMはMFモード限定となっていること。前述したように、AF/MFスイッチが無いので、メニュー画面を呼び出して切り替える手間が発生します。再びAFモードへ戻るためにはピント位置をCFM領域から外す必要がある点にも注意が必要。フルタイムマニュアル化することで対応可能ですが、インジケーターの表示が無いのは不便と感じます。

二つ目は周辺画質がかなり低下すること。特に24mm側の周辺は使い物にならないと考えておいた方が良いでしょう。非点収差や像面湾曲がかなり強く、絞ってもあまり改善しません。

三つ目は被写界深度がとても浅いのでMFでのピント操作が難しいこと。被写体がそよ風で揺らいでもピントがずれるし、カメラを持つ手や体のブレの影響も強く受けます。出来れば三脚に取り付けて撮影したいところ。

そうは言ったものの、面白い写真を撮ることが出来る機能に変わりありません。特にキヤノンRFマウントで広角マクロに対応するレンズは少ないので貴重な存在と言えるでしょう。

周辺画質は甘いものの、中央はまだまだ良好な画質を維持しているように見えます。

手持ちでのピント操作は確かに難しく感じますが、いっそのこと、ピント位置を固定してカメラを直接前後させたほうが簡単。ピーキングやフォーカスアシストを活用することでさらにピントを合わせやすくなるはず。

個人的におススメはAFを利用できる105mmの0.4倍。周辺までまずまず安定した画質を得ることができ、何よりボケが綺麗です。この価格帯のレンズとしてはとても満足のいく画質だと思います。

無理にCFMモードを使うよりは105mmを活用するのがおススメ。基本は105mmを使い、「もう少し周辺の情報を入れたいな」という時にCFMで24mmや50mm前後を使うと良いでしょう。

ただし、105mmは開放F値が「F7.1」と大きいのでシャッタースピードに注意する必要があります。高速シャッターが必要な場合は必然的にISO感度を上げることになります。

また、105mmのボケは綺麗ですが、所詮「F7.1」なのでフルサイズに期待するボケとしては少し小さく感じます。

広角マクロの画質は置いておくとして、やはり面白い撮り方が出来る機能だと思います。
EOS RPのバリアングルモニタを活用して、様々な角度から撮ってみるのがおススメ。

逆光耐性

F4L、24-240mmとRFマウントのズームレンズを使ってきましたが、このレンズの逆光耐性は比較的良好だと思います。コーティング云々と言うよりはレンズ構成枚数の少なさが功を奏している印象。もちろんパーフェクトな逆光耐性では無いので、フレアやゴーストが出る時は出ます。

色・コントラスト

105mmの接写時は球面収差の影響で僅かに低コントラストと感じますが、それ以外のシチュエーションでは開放から良好なコントラストとニュートラルな発色だと思います。やはり周辺のマイクロコントラストは弱いので、細部まで改善するならF11?F16を使うのがおススメ。

歪曲収差

広角側で巨大な樽型歪曲収差が発生します。特に24mmは(無限遠側で)四隅がケラレる程の収差が発生しているので後処理必須。ボディ出力のJPEGや純正ソフトを使う限り問題ありませんが、社外製でレンズプロファイルが無い場合は手動補正が必要となります。

幸いにもAdobe Lightroomは2020年4月分の更新でこのレンズのプロファイルに対応しました。

AF

リードスクリュータイプのステッピングモーターを使用。RFマウントのズームレンズとしては珍しいフォーカスユニットですね。ナノUSM駆動のレンズと比べるとワンテンポ遅いと感じますが、95点と85点くらいの違いだと思います。特にストレスを感じるフォーカス速度ではありませんが、ナノUSMに慣れていると「おや?」と感じるかもしれません。

また、基本的に開放F値が暗いので、屋内や夕景・夜景など、低照度時のフォーカス性能は低下しやすいので注意が必要です。

総評

ズームレンズ1本でEOS Rシステムを始めるのであれば最適な選択肢。
低価格・小型軽量なのでエントリーしやすく日常的に使いやすい。24-105mmと汎用性の高いズームレンジに最大0.5倍のハーフマクロ機能を備えているのだから文句は無いと思います。

その一方、耐候性が無かったり、周辺画質がイマイチだったり、Af/MFスイッチが無かったりと妥協点も多いレンズです。単焦点レンズや上位のズームレンズを購入してしまうと使う機会が減ってしまうかも。すでに複数のRFレンズ・EFレンズを所有している場合には注意が必要。

既に上位のレンズを所有している上で、このレンズの強みを見つけるとしたら…
「小型軽量な24-105mm」「0.4?0.5倍の最大撮影倍率を伴う標準ズーム」と言ったところ。画質を重視しない旅行や行楽などのシチュエーション、もしくは汎用性を伴ったハーフマクロが必要な場合に考慮すべきレンズです。

価格は単体で購入しても5?6万円と”比較的”手頃な価格で購入可能。また、EOS RPのキットレンズとして手に入れることも可能です。

RF24-105mm F4-7.1 IS STM
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