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中一光学 SPEEDMASTER 50mm F0.95 III 交換レンズデータベース

このページでは中一光学「SPEEDMASTER 50mm F0.95 III」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2021-07-13:ライカLマウント版の国内流通が始まる模様。
  • 2019-05-20:国内にて予約販売が開始されました。
  • 2019-05-05:Pillipreeveがレビューを掲載しています。
  • 2019-04-17:中一光学が「SPEEDMASTER 50mm F0.95 III」を正式発表しました。ソニーEマウントに加えてキヤノンRF・ニコンZマウント用も用意されるみたいですね。仕様をざっと確認してみると、絞り羽根が9枚から11枚に増えているようです。以前と比べてツアイスのクラシックシリーズに近づけたような意匠となっています。

レンズデータ

購入早見表

SPEEDMASTER 0.95/50mmIII キヤノンRF
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SPEEDMASTER 0.95/50mmIII ニコンZ
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SPEEDMASTER 0.95/50mmIII ソニーFE
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SPEEDMASTER 0.95/50mmIII ライカL
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レンズデータ

レンズ仕様

Focal Length 50mm
Aperture Maximum: f/0.95 ? 16
Camera Mount Type Sony FE, Canon RF, Nikon Z
Format Compatibility 35mm Film / Full-Frame Digital Sensor/
APSC
Maximum Reproduction Ratio 0.1
Angle of View 45°
Minimum Focus Distance 1.64′ (50 cm)
Elements/Groups 10 Elements in 7 Groups
Diaphragm Blades 11
Autofocus No
Filter Thread Front: 67 mm
Dimensions (DxL) Approx. 2.89 x 3.29″
(Ф73.3 x 83.5 mm)
Weight 1.58?lb (720?g)

MTFチャート

レンズ構成図

関連レンズ

海外の評価

Mobile01

お手頃価格のF0.95

  • 本体は総金属製で重量は730g・73.3mm×83.5mm・フィルターサイズは67mmだ。質感はとても良好で、しっかりと組み立てられている。
  • 花形レンズフードの内側には反射防止用の起毛が施されている。
  • このレンズに関する情報ネット上であまり公開されていない。コーティングの種類も不明だ。
  • マニュアルフォーカスリングは抵抗が大きくストロークが長いので正確な操作が可能だ。ただし、素早いフォーカス操作には不向きである。
  • 被写界深度とピント位置の表示は刻印・色付けされている。
  • 絞りリングはF0.95?F16で動作する。ストロークはおよそ90度ほどだ。無段階絞りとなっているので絞り値を確認しながら操作する必要がある。
  • 金属マウントを使用しているが、マウントに電子接点は存在しない。
  • α7R IIIとの組み合わせでバランスが取れている。
  • F0.95における周辺減光と色収差は非常に目立つ。F1.4まで絞ると周辺減光は改善するが、色収差は依然として非常に目立つ。F0.95を活かしたい場合には後処理が必要な場合もあるだろう。
  • F5.6まで絞ると隅から隅までシャープな画質となる。F16まで絞ると回折の影響で低下する。
  • 4枚のUDレンズを使っているものの、色収差の問題は非常に深刻だ。F2.8まで絞ると軸上色収差の影響を抑えることができ、F5.6まで絞れば倍率色収差も収まってくる。
  • コーティングについて公式は強調していないが、国内外におけるいくつかのソースが「コーティングは強化されている」と述べている。
  • 周辺減光はF0.95で目に付くものの、F2まで絞るとほぼ改善する。F2.8まで絞ればさらに抑えることが可能だ。
  • 絞り開放の玉ボケには口径食の影響が強く現れるが、F1.4まで絞ると完全に抑えることが出来る。ただし円形絞りでは無いので、絞り羽根の影響により角張やすい。

ニコンやライカのF0.95レンズと比べて遥かに安く競争力がある。色収差や逆光耐性など不確実性が高く、完璧なレンズからは程遠い。それにフォーカスリングは重すぎ、電子接点も無い。それでも、F0.95の被写界深度を活かした表現は可能なレンズだ。

長焦点の大口径レンズほどボケは大きく無いが、屋内で簡単に被写体を浮き立たせることができる。ただし、「F0.95」で目にピントを合わせるのは相当難しい。細かいピント位置にこだわらなければ、このレンズの雰囲気を味わえるはずだ。

Mobile01:中一光學 / Mitakon SpeedMaster 50mm f/0.95 III?平價領略超大光圈的魅力所在!

CAMERA LABS

欠点は多いが貴重な選択肢

  • 依然として電子接点に対応していないフルマニュアルレンズだ。F0.95の浅い被写界深度と組み合わさり、動体撮影は非常に難しい。ただし、これに我慢できるのであれば、F1.0を切るレンズとしては最も安価な選択肢だ。
  • アダプター経由で使用する必要のある「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」や「Otus 1.4/55」と比べ、ミラーレス専用設計の本レンズはコンパクトさで有利である。
  • 793gのレンズ重量は総金属製の外装を考慮すると許容範囲内だ。
  • 光学手ぶれ補正を備えていないが、Zカメラは5軸ボディ内手ぶれ補正を利用できる。
  • マニュアルフォーカスリングのストロークは320度と長く、正確なマニュアルフォーカスが可能だ。ツアイスOtusはこれより短い250度のストロークとなっている。
  • ミラーレス用なので、ライブビューで拡大しながらのピント合わせが可能だ。しかし、「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と違って細部がシャープでは無いため拡大してもピント合わせが難しい。特に像の甘い四隅で苦労する。
  • フォーカスブリージングが非常に大きく動画ユーザーはがっかりすると思う。
  • 絞りリングにクリック機構は無い無段階の操作性となっている。フォーカスリングと感触が似ているので誤って操作する可能性がある。
  • 軸上色収差は前景に目立つ青色の色づきが発生する。F1.4からF2.0まで絞った時のフォーカスシフトも目に付く。
  • NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と絞り開放のシャープネスを比較すると、遥かに見劣りすることが分かる。価格の差を考えると驚くべきことでは無い。
  • F1.4まで絞ると「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」より中央はシャープだが、「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」や「Otus 1.4/55」よりも劣っている。また、APS-C領域や四隅は遥かに劣っている。
  • F2まで絞るとAPS-C領域の四隅はシャープになり始め、F2.8でかなり良くなる。絞るごとに良くなり、F8でとても均質なシャープネスを実現する。
  • 遠景実写において、中央はF0.95からシャープだが、ハロと色付きが目立つ。そしてAPS-C領域から外側がソフトである。F1.4まで絞るとハロが大きく緩和し、58mm F1.4Gよりシャープとなる。しかし、中央の外側は競合レンズと比べて最もソフトなままだ。
  • F2まで絞ると中央がとてもシャープになり、F4まで絞ればAPS-C領域までシャープとなる。フルサイズ四隅はF5.6まで絞ればほぼ実用的な画質だ。
  • 周辺減光はF2まで絞ると無視できる程度の減光となる。
  • 光透過率は「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と比べて半段ほど劣る。
  • 歪曲収差は目に見える樽型歪曲が発生している。しかし、Adobe Lightroomのレンズプロファイルでかなり補正できる。
  • 点光源で古典的なコマフレアが発生する。Z 58mm F0.95やOtusはこのカテゴリで遥かに優れた補正状態だ。さらに、このレンズは点光源に色付くハロが顕著である。
  • 球面収差の補正不足で玉ボケがとても柔らかい描写となっている。玉ボケ内側の描写はほとんど問題無い。口径食の影響はニコンやツアイスよりも穏やかだ。
  • Noctと比べて遥かに騒がしい前景だ。後ボケもやや見劣りする。
  • ポートレートの実写でもNoctの美しい描写が際立っている。このレンズはソフト過ぎて背景から浮き出るような描写とはならない。
  • 逆光時はレンズフレアが発生しやすい。
  • 円形絞りでは無いのでF2.8でも光条が発生する。
  • NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctとの比較:
    並外れた光学設計のレンズだ。これまで見てきた中で最高のボケを実現している。マニュアルフォーカスレンズだが、電子接点に対応しているので自動露出を利用可能だ。さらに防塵防滴・フッ素コーティング・コントロールリングなど機能面も充実している。非常に高価で2倍以上の重量だが、強くおススメできるレンズだ。
  • AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gとの比較:
    このレンズと同じく四隅はあまりシャープと言えず、前ボケもあまり褒められた描写ではない。ただし後ボケはこのレンズ以上に滑らかだ。軽量でオートフォーカスを利用できる点も考慮したい。
  • Otus 1.4/55との比較:
    優れたパフォーマンスのレンズだ。ビルドクオリティが優れており、特にシルクのように滑らかなフォーカスリングは他を圧倒する。光学性能は本レンズより遥かに優れており、ハロやフォーカスリングが少ない。さらに電子接点にも対応している。ただし、開放F値はF1.4となり、後ボケのコストパフォーマンスに限って言えば遥かに高くつく。

F0.95のレンズとしては最も安く、3マウントで利用可能となるニッチなレンズだ。ニコンやライカよりも遥かに安価だが、光透過率はNoctより半段劣り、コマ収差や非点収差・球面収差や逆光耐性などマイナス面が多い。さらに電子接点の無いフルマニュアルレンズでピント面が甘いことからフォーカシングも難しい。

それでも、同価格帯にF0.95の競合レンズは存在しない。このような外観のレンズを楽しむことができるならおススメできる。

長所:F0.95・3マウントに対応・比較的安い・滑らかな後ボケ玉ボケ・補正しやすい歪曲収差・このようなレンズとしては周辺減光が少ない

短所:光透過率が予想より悪い・絞り開放の描写がソフトで色付きも目立つ・強いコマ収差・絞り羽根の形状で玉ボケが角ばりやすい・逆光耐性・防塵防滴非対応・ソフトな描写でピント合わせが難しい・電子接点なし・フォーカスブリージング

CAMERA LABS:Zhongyi Mitakon Speedmaster 50mm f0.95 III review

Richard Wong

  • このレンズは電子接点を持たないフルマニュアルレンズだ。ソニーEマウントおよびニコンZ、キヤノンRFマウントで初めて利用可能となる中一光学のレンズである。
  • 本体は金属製で密度が高くしっかりとした質感だ。F0.95と言う口径を考慮するとサイズが大きいとは思わない。これより大きなF1.4レンズはいくらでもある。
  • ニコンZ 6に装着するとバランス良好だ。
  • フィルター径は67mmとこのような大口径レンズとしては非常に小さい。
  • レンズフードは試作品らしく評価は避ける。
  • 絞りリングは無段階機構で非常に滑らかだ。回転角は約90度である。
  • マニュアルフォーカスリングも非常に滑らかで回転角はほぼ360度と非常に大きい。超大口径レンズの浅い被写界深度を操作するには必須と言えるだろう。
  • Nikon Z 6のファインダーやピーキング・拡大を使うことでF0.95でもピント合わせは簡単だ。とは言え、被写体は止まっていないと難しい。
  • 全体的なビルドクオリティはツアイスレンズを彷彿とさせる。このバターのようなマニュアルフォーカスリングが大好きだ。非難すべきポイントがあるとすれば、絞りリングのクリック感をオン・オフできると良かった。
  • 1000ドル以下の超大口径レンズで絞り開放のシャープネスを期待するのは良く無いかもしれない。しかし、実際には中央領域はF0.95から良好で四隅のシャープネスもまともな結果となった。ポートレートでは満足いくはずだ。
  • ボケはとても丸みがあり滑らかだ。ニコンのAIS 50mm F1.2よりもはるかに滑らかである。夜景では点光源に尾を引いたような描写となるが、F1.4まで絞ると解消する。好みは分かれるだろうが個性的な写りである。
  • 周辺減光はかなり目立つがF0.95のレンズとしては予想通りの結果だ。F2-F2.8まで絞ると大きく改善する。

色収差とレンズフレアはまだ期待に達していないが、手ごろな価格設定と全体的な画質、そしてビルドクオリティを考慮するとまだまだ良好だ。II型が気になっていた人でまだ購入していないのだれば、III型をおススメする。F1.4のレンズでは到達できない写りだ。

ニコンZマウント・キヤノンRFマウントにとって最初のサードパーティ製超大口径レンズでもある。写真を撮る気が無くてもNikon Z 6と組み合わせて持ち歩きたくなる一本だ。

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