このページでは一眼カメラ用交換レンズ「14-24mm F2.8 DG DN | Art」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2020-05-28:HAIDA製リアNDフィルターキットが国内で流通し始めました。
- 2020-03-23:Admiring Lightがレビューを掲載しています。
- 2019-12-24:Lenstipがレビューを掲載しています。
- 2019-09-13:参考リンクを多数追加しました。
- 2019-08-06:Lenstipがサンプルイメージを公開しました。
- 2019-07-11:正式発表されました。
- 2019-07-11:間もなく「14-24mm F2.8 DG DN | Art」が発表されると言う噂を元に専用ページを作成しました。
レンズデータ
レビュー
- Admiring Light
(抄訳記事) - DC.World
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事) - The Phoblographer
- Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - ShaSha
- 価格コム
レビュー/口コミ - フジヤカメラ
作例
- Dustin Abbott
- ePHOTOzine
- Flickr
- Flickr2
- Lenstip
- PHOTOHITO
(Sony E/Leica L) - KASYAPA
- PhotographyBlog
- フォトヨドバシ
参考サイト
購入早見表
14-24mm F2.8 DG DN Leica L | |||
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ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
ビックカメラ | PREMOA | ||
14-24mm F2.8 DG DN Sony E | |||
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ビックカメラ | PREMOA |
HAIDA(ハイダ)リアレンズNDフィルターキット SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN Art SONY Eマウント/Lマウント |
|||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA |
レンズデータ
レンズ仕様
レンズ構成枚数 | 13群18枚 |
---|---|
画角(35mm判) | 114.2-84.1° |
絞り羽根枚数 | 11枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 28cm |
最大撮影倍率 | 1:7.3 |
最大径 × 長さ | φ85.0mm × 133.0mm |
質量 | 795g |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- FE 12-24mm F4 G
- Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4?ZA OSS
- FE 16-35mm F2.8 GM
- 12-24mm F4 DG HSM
- 14-24mm F2.8 DG HSM
- Laowa 10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM
関連記事
海外の評価
Mobile01
- 2019年にシグマがリリースしたミラーレス用超広角ズームレンズだ。2018年にリリースした一眼レフ用レンズ「14-24mm F2.8 DG HSM」とよく似ているが、全く異なる設計である。
- ソニーフルサイズEマウント用としては初となるシグマレンズだ。14mm F2.8をカバーしているうえ、手ごろな価格設定で競争力の高いレンズである。
- 16mm未満の広角ズームレンズの多くは出目金レンズであり、このシグマレンズも同様だ。ただし前玉には撥水・撥油性を備えた防汚コーティングが施されている。
- 鏡筒は主に金属製と強化プラスチックで構成されている。サイズは85.0×131.0mm、重量は795gとなり、一眼レフ用よりもコンパクトだ。
- 絞り値はF2.8-F22をカバーしている。
- AF/MF切替スイッチ・フォーカスホールドボタンがある。
- レンズマウントには防塵防滴用のシーリングが施されている。
- 風景写真に役立つリアフィルターに対応している。
- α7R IIIと組み合わせた時の総重量は1,452gだ。
- ステッピングモーター駆動のオートフォーカスはそれほど速くないが、十分な速度である。
- シャープネス
・14mm:絞り開放からフレーム端までとてもシャープだ。最小絞りだと明らかにソフトとなる。
・24mm:全体的なパフォーマンスは12mmと同じだ。画質が変化するのはF22だけである。
・本当に良好な超広角ズームだ。 - 色収差補正はとても優れている。
- 逆光時のフレアは無視できる程度しか発生しない。
- 歪曲収差は補正オフで変形が目立つものの、補正オンで大きく改善する(ただし四隅が狭まる)。
- 光条はF8で始まり、綺麗な放射状の22本線となる。
様々なテスト結果を考慮すると、個人的な見解としては超広角レンズの頂点に輝く性能だ。4200万画素のα7R IIIでも隅から隅までしっかりと解像する。色収差補正も驚異的で絞り開放から大きな問題は全くない。逆光耐性も良好である。
手ごろな価格設定もあってこのレンズのユーザーはとても満足していることだろう。
Mobile01:後發先至!Sigma 14-24mm f/2.8 DG DN | ART 副廠超廣角鏡皇當之無愧!
Digital Camera World
Sigma 14-24mm f/2.8 DG DN Art review
- 一眼レフ用「14-24mm F2.8 DG HSM」から2年後(訳注:1年半ほどだと思います)、ミラーレス用の14-24mm F2.8を投入した。
- 一眼レフ用は3枚のFLDレンズと3枚のSLD、そして3枚の非球面レンズを使用していた。
このミラーレス用レンズは非球面レンズを3枚使用しているが、FLDレンズを1枚まで減らし、SLDレンズを5枚に増やしている。さらにゴースト・フレア低減のためにナノポーラスコーティングを採用している。 - フォーカス駆動は従来の超音波モーターでは無く、ステッピングモーターに置き換わっている。ミラーレスでは一般的な駆動方式だ。
- MFは電子制御式だが、フォーカスリングは適切に減衰され滑らかで精密な操作が可能だ。
- レンズ側面にはフォーカスホールドボタンが備わっている。カメラ側のボタンカスタマイズが有効だ。
- サイズは85×131mm、重量は795gだ。1150gの一眼レフ用より少し小さく、遥かに軽量でコンパクトなレンズである。
- シグマArtレンズに期待する、あらゆる面で優れた画質だ。絞り開放「F2.8」で撮影してもズームレンジ全域で優れたシャープネスとコントラストを発揮する。
- オートフォーカスは間違いなく高速だが、ステッピングモーターは完全に静かとは言えない。
- 周辺減光はほとんど無く、色収差は完全に無視できる。ナノポーラスコーティングを備えた逆光耐性は確かに効果的だ。
- 一眼レフ用レンズは歪曲収差を良く抑えていたが、このレンズは14?16mmで樽型歪曲が顕著に現れる。以降の長焦点側における歪曲は極僅かだ。
- シャープネスのラボテストでは絞り開放から四隅まで見事な結果だ。
- フレーム全域で倍率色収差は完全に無視できる程度に抑えている。
ソニーやパナソニックの16-35mm F2.8よりも広い画角をカバーしつつ、プログレードのビルドクオリティ、高速AF、際立った光学性能を備えたレンズだ。ケチのつけようが無い最高の選択肢である。カバーしている焦点距離と開放F値を考慮すると非常にコンパクトで軽量である。
一眼レフ用より少し高価となってしまったが、その価値は大いにあると言えるだろう。
長所:最大114°の広い画角・並外れたシャープネスとコントラスト・優れた逆光耐性
短所:一眼レフ版より少し高価・未補正で顕著な樽型歪曲収差・ねじ込み式フィルター非対応
Admiring Light
Review: Sigma 14-24mm f/2.8 DG DN Art
ビルドクオリティ・操作性
- シグマは過去数十年にわたり、大きなレンズメーカーへとゆっくり変化してきた。Artシリーズは手ごろな価格設定ながら、クオリティを徐々に引き上げている。ミラーレス専用設計のレンズも投入し、この14-24mm F2.8 DG DNは過去8年間レビューしてきた中で最も素晴らしいレンズの一つとなった。
- ぱっと見は大きいが、小さくもあるレンズだ。絶対的に言うと、かなり大きく、適度に重い。タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」と比べると重量はほぼ倍、そしてかなり大きい。ソニー「FE 16-35mm F2.8 GM」より115gほど重い。
- ただし、フルサイズ用14-24mmとしては非常にコンパクトだ。ニコン「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」は200g重く、直径は0.5インチ大きい。シグマの一眼レフ用レンズ「14-24mm F2.8 DG HSM」はなんと1150gである。
- 16-35mmの広角ズームと比べ、広角側の画角が広いのでサイズと重量は増加しやすい。それにも関わらず、シグマ14-24mm F2.8 DG DNはサイズ増加をかなり抑えている。α7R IVとの組み合わせでバランスは良く、実使用でレンズのサイズと重量はほとんど気にならない。
- 他のArtシリーズと同じくとても頑丈で精密な作りだ。鏡筒はハイクオリティなプラスチックで、レンズマウント付近は金属製である。仕上がりはほぼ完璧だ。
- ズームリングとフォーカスリングの動作は滑らかだ。私が使って来たズームレンズの中ではおそらく最も滑らかだ。
オートフォーカス・フィルター
- ネイティブEマウントレンズであり、C-AFで素早く正確にフォーカスする。
- AF-Sは爆速と言えず、被写体をロックする直前で目に見えるハンチングがある。なぜAF-CよりAF-Sが顕著に遅くなるのかは分からない。フォーカス速度が重要な場合はAF-Cを使うと良いだろう。
- 出目金レンズのため円形フィルターは装着できない。このため、対応する外付けフィルターを利用する必要がある。私が導入したのはNiSi S5フィルターホルダーと150mm円形偏光フィルターだ。安い追加投資では無いが、現場でとても使いやすいフィルターである。14mmの超広角でもケラレは全く発生しない。
- レンズマウント側にNDフィルターを装着可能だ。いくつかのフィルターメーカーはシグマ用フィルターを提供している。フィルターの厚みは0.3mm以下にするように注意が必要だ。フィルターが厚くなると像面湾曲でフレーム周辺部の画質に影響を与える可能性がある。
画質
- 約3週間このレンズを使って撮影してきた。最初に撮影した画像を確認した時には「Wow!」と声が漏れてしまった。6100万画素のα7R IVを使用してもズームレンジ全域で四隅までシャープな描写である。
- F2.8からフレームの90%以上がシャープで、フレームの端のみ少しソフトだ。1~2段ほど絞るとシャープになり、隅から隅までとても見事な画質となる。
- 18?24mmにおける最高の単焦点レンズと互角、そして14?18mmは単焦点以上だ。
- 14mmにおける四隅の画質はいかなる焦点距離のレンズと比べても見事な画質だ。そして超広角レンズとしては驚異的だ。絞り開放だと少しソフトになるが、それでも6100万画素のセンサーで見事なシャープネスを維持している。
- この水準のパフォーマンスを備えた単焦点レンズはほんの一握りだ。ズームレンズ全域でLoxia 21mmと同等のクオリティである。
- 像面湾曲の影響はほぼ無い。無限遠付近で像面湾曲を見つけることは出来ないだろう。
- ズームレンジ全域で優れたコントラストを備えている。最高のレンズでしか見られないような色とコントラストである。
- 多くのシグマレンズと同様、暖色傾向となる。ニュートラルな色を好む場合はホワイトバランスを調整する必要がある。
- 色収差補正も素晴らしい。倍率色収差は無視でき、軸上色収差やパープルフリンジも実質ゼロだ。広角レンズとしては驚くべきパフォーマンスである。
- 超広角レンズとしては優れたボケだ。ただし、スペシャルな描写ではない。
- このレンズの弱点は広角側の歪曲収差だ。14mmでかなり強めの樽型歪曲が発生する。一般的な撮影では気が付かないかもしれないが、建築物を撮影すると目に付く。レンズプロファイルを適用したり、望遠側へ少しズームすると改善する。
- 逆光耐性はとても良好だ。
- もう一つの弱点は周辺減光だ。絞り開放付近では減光が強く、絞ると緩和するが完全には解消しない。個人的に問題とはならないが、人によっては問題と感じるかもしれない。
- ズームレンジ全域で良好なコマ収差補正だ。天体写真用として非常に有能なレンズとなるだろう。
- 絞ると11枚羽根により22本の騒がしい光条となる。
- FE 12-24mm F4 G:シグマは画角少し狭く、サイズは少し大きく重い。しかし、F2.8と明るく、光学性能は遥かに優れている。ソニー12-24mmは絶対的に12mmの画角が必要な場合に検討すると良いだろう。
- FE 16-35mm F2.8 GM:広角ズームで間違いない選択肢だ。82mmフィルターや35mmの焦点距離に対応している。ただしシグマほど広い画角を使えず、800ドルも高価だ。
- 17-28mm F/2.8 Di III RXD:本当に悩ましい選択肢だ。遥かに小型軽量で500ドルも安いレンズである。67mmフィルターに対応し、光学性能はとても優れている。2400万画素のカメラボディで使う限り、シグマと光学性能の差は目立たない。ただし、α7Rシリーズで使うとフレーム四隅の画質でシグマが有利となる。
長所:とても滑らかなズームリングとフォーカスリング・優れたビルドクオリティ・高速で正確なAF・14-24mm F2.8としてはコンパクト・ズームレンジ全域で四隅まで驚異的なシャープネス・像面湾曲がとても小さい・抜群の発色とコントラスト・色収差補正・優れた逆光耐性・コマ収差補正
短所:絶対的に見ると大きく重い・ねじ込み式フィルター非対応・AF-Sが少し遅い・14mm側の樽型歪曲収差・比較的強めの減光
1399ドルと安いレンズでは無いが、最高の画質を考慮すると価格設定は正当化できる。並外れたシャープネスは広角単焦点に匹敵、もしくはそれ以上である。
真に完璧なレンズでは無く、広角側の歪曲収差と比較的目に付く周辺減光がある。ただし、それだけだ。14mm以上の広角レンズらしくフィルターソケットが無いのも問題となるが、フィルターホルダーやリアフィルターで対応可能だ。
フィルターシステムの追加投資を考慮すると万人向けのレンズでは無いが、広角ズームで最高の光学性能が必要な場合は考慮すべき選択肢となる。私はタムロン17-28mm F2.8からこのレンズへと乗り換えた。
Lenstip
見事な逆光耐性
- 一眼レフ用の14-24mm F2.8と比べて明らかにサイズが小さい。
- 超広角レンズとしては珍しい11枚羽根の絞りとなっている。
- レンズマウントはプラスチック製のフィルターホルダーを備えている。
- 最後尾のレンズは直径22mmだ。14mmに最もマウント側に位置し、24mmまでズームすると2cmほど奥へ入り込む。
- マウント付近は黒く塗装された金属鏡筒である。
- 製造国は日本だ。
- 22mm幅のゴム製ズームリングは14mm・16mm・18mm・20mm・22mm・24mmの焦点距離を表示している。リングは滑らかに動作し、十分な抵抗量である。
- 24mm幅のフォーカスリングはとても滑らかに動作するが、程よい抵抗量を持つ。素早く回転するとピント距離全域を約180度で操作可能だ。ゆっくり回転させると550度の回転量が必要で正確なピント操作が可能である。
- シャープネス:
・α7R IIのRAWファイルに基づいて測定している。
・このカメラを使った際の良像の基準値は約39?41lpmmだ。
・最高の単焦点レンズで70lpmmを超えることがある。(AF85mm F1.4 FE 76.5lpm・APO-Lanthar 65mm F2 78.5lpmm)
・中央解像は望遠側で最もパフォーマンスが高くなるが、全ての焦点距離で絞り開放から優れた性能である。(14mmが約60lpmm・19mmが約67lpmm・24mmが約72lpmm)
・一眼レフ用と直接比較することは出来ないが、どちらも単焦点レンズと比べて91?93%のピーク性能となっている。どちらも優れたパフォーマンスだ。
・面白いことにAPS-C領域のパフォーマンスは14mmが最も優れている。逆に24mmが最も悪い。とは言え、14mmと19mmの差は顕著では無く、誤差の範囲内だ。どの焦点距離にしても絞り開放から50lpmmを超えているため非難の余地はない。
・フルサイズ四隅は19mmが最も良好で、14mmや24mmは少し悪くなるものの、非常によく似た性能だ。絞り開放から45lpmmを超え、良像の基準値を少し上回っている点は重要だ。この結果は一眼レフ用より優れた結果である。
・一眼レフ用よりサイズが小さいにも関わらず、フレーム全域でバランスの取れた画質を達成している。このテスト結果には拍手喝采だ。 - 軸上色収差に関して大きな問題は無い。非常に良好な補正状態だ。
- 倍率色収差は19mmで最も大きくなるが、0.06%を超えることが無い。大部分の焦点距離とF値で非常に良く補正している。称賛に値するものだ。
- 球面収差の影響が僅かに残っている。少なくとも長焦点では球面収差が完全に補正されていない。
- 歪曲収差は14mmで4.18%と非常に大きな樽型だ。これは一眼レフ用とほぼ同じ結果である。ただし、ミラーレス用のこのレンズは陣笠状に歪んでいるので後処理が難しい。ズーム中間域では歪曲がほぼゼロとなり、望遠端では糸巻き型歪曲に変化するが影響は少ない。
- コマ収差はズーム全域でハッキリと確認でいるが、14mmで最も小さくなり、望遠側で最も大きくなる。しかし、望遠側でもコマ収差が大きいとは言えない程度だ。一眼レフ用はさらにもう少し良好な補正状態である。
- 非点収差は4.6%と小さいが、一眼レフ用さらに良好な2.3%となっている。
- 超広角レンズはボケ描写が後回しとなる傾向がある。しかし、このレンズのボケ描写はそれほど悪く無く、非球面レンズを使用しているにもかかわらずとても滑らかな玉ボケだ。
- 周辺減光は14mm F2.8で-2.79EVと非常に高い数値となる。これは一眼レフ用よりも大きな減光量だ。サイズが小さく、テレセントリック性を考慮すると妥協すべきポイントのようだ。さらに、テレセントリック性の欠如により、絞ってもほとんど改善されない。F4でー2.19EV、F5.6で-1.93EVだ。
- 周辺減光は19mmで大きく改善するものの、F2.8でー1.91EV、F4で-1.30EVだ。24mm F2.8では-1.78EVとなる。
- 逆光耐性は本当に優れている。絞り値に関係なく、ゴーストやフレアを発生させるのは非常に難しい。最終的にそれらが発生したとしても軽度な影響である。一眼レフ用もこのカテゴリは良好だったが、このレンズはさらに良好だ。拍手喝采である。
- オートフォーカスはノイズフリーで僅かな動作音さえ聞こえない。ズームレンジ全域を0.3?0.5秒で移動するとても良好なフォーカス速度だ。
長所:頑丈な防塵防滴仕様の鏡筒・優れた中央画質・良好なAPS-Cフレームの画質・程よいフルサイズ隅の画質・軸上色収差の問題なし・倍率色収差がわずか・APS-Cで歪曲の問題なし・非点収差がわずか・APS-Cで周辺減光が小さい・静かで高速正確なAF・非常に良好な逆光耐性
短所:フルサイズで歪曲収差が目立ち、14mで陣笠状となる・球面収差が目立つ・フルサイズで周辺減光が大きい
一眼レフと同じくほぼ全てのカテゴリで優れた結果となった。一眼レフ用より小さく、さらに四隅の画質を改善している点は称賛に値する。
このような超広角 F2.8ズームレンズにこれ以上を求めるのは困難だろう。さらに絞り開放から高画質でセンセーショナルな色収差補正と高速AF、そして優れた逆光耐性を考慮する必要がある。歪曲収差や周辺減光はソフトウェアで自動的に補正可能だ。
決して安いレンズでは無いが、フルサイズミラーレスの競合レンズと比べるとまだ安価である。それにシグマが一眼レフ用レンズと同じ価格設定を維持している点も評価すべきである。
Sony Alpha Blog
α7R IVに最適な広角ズーム
- 素晴らしいビルドクオリティだ。
- オートフォーカスは高速かつ正確でとても静かな動作である。
- ズーミングによるレンズ全長の変化は無い。
- マウント面には落下防止機構付きのフィルターホルダーを備えている。ただし、この形状にフィルターを正確にカットするのは難しい。専用サイズのフィルターが欲しいものだ。
- リアフィルターを使わない場合はNiSiのような150mmフィルターホルダーを利用できる。
- シャープネス:α7R IV(6100万画素)
・14mm:中央は絞り開放から非常に良好だ。F5.6まで絞ると際立った性能となるが、四隅はやや出遅れる。コンスタントなパフォーマンスを得るにはF8まで絞ることで優れた性能を発揮する。α7R IVの場合はF11まで絞ると回折の影響が目に付く。
・24mm:パフォーマンスはやや低下し、中央はピークで非常に良好、四隅は良好水準にとどまる。 - 歪曲収差は14mmで顕著な樽型となる。24mmは小さな糸巻き型だ。
- 周辺減光は14mmで特に顕著となるが、この種のレンズとしてはとても小さい。
- 色収差は基本的に小さいが、14mmではいくらか目に付く。
- 逆光耐性はとても良好だ。
- F16-F22まで絞ると綺麗な光条が発生する。
- 目に見えるコマ収差は無いので天体撮影に最適だ。
- 最短撮影距離とF2.8から後ボケを作りやすい。広角レンズとしては良好なボケ描写だ。
- 玉ボケはとても良好だ。
- 発色は自然でとても良好だ。
- 動画撮影におけるシャープネスや色再現、ボケは素晴らしい。しかし、ズーミング時にちらつきが発生する。α7R IV側の問題かどうか分からないが、本当に悩まされた問題だ。
14-24mm F2.8 DG DNは建築・天体撮影用としてα7R IVと組み合わせる優れたレンズだ。
主な競合レンズは「FE 12-24mm F4 G」だが、どちらも優れたレンズに違いない。シグマは天体撮影に適しており、ソニーはより広い画角で撮影可能だ。シャープネスはシグマが12mm中央でより優れているが、24mmではソニーのほうが良好である。四隅のパフォーマンスはどちらも同じだ。
長所:F5.6で際立った中央シャープネス・とても良好な四隅のシャープネス・とても良好な色再現・とても良好なボケ・デジタル補正に対応した歪曲収差補正・14mm時の周辺減光が小さい・低色収差・コマ収差が小さく天体撮影に最適・優れたビルドクオリティ・効果的な耐候性・とても良好なAF・手ごろな価格設定
並:絞り開放の解像性能・望遠側の解像性能・ピークの解像性能を得るためにはF8近くまで絞る・使い辛いリアフィルター・サイズと重量・レンズフード固定・光学手ぶれ補正なし
短所:ズームレンジが狭い・動画撮影時のちらつき・出目金レンズのため円形フィルター不可
Lesnumeriques
間違いなく優れた広角ズーム
- 大きく重いレンズに違いないが、大口径広角ズームレンズでよりいっそう小型軽量化を実現するのは不可能だ。しかし、一眼レフ用「14-24mm F2.8 DG HSM」と比べて小さく軽いレンズであることは間違いない。
- その一方、ソニー「FE 12-24mm F4 G」は230g軽量で全長が13mmほど短い。
- 外装はシグマArtレンズらしい仕上がりだ。金属鏡筒にはマットブラックを基調とした塗装が施され、各所が防塵防滴構造となっている。
- ズームリングは抵抗量が大きいものの、素早く高い精度で焦点距離の調整が可能だ。
- フォーカスリングも同様の操作感だが、バイワイヤ方式のためピント両端にハードストップが無い。
- 周辺減光は14mmと24mmで目に付くが、良く抑えられている。
- 歪曲収差は14?16mmで少し目立つ樽型、20mでほぼゼロ収差となり、24mmで少し悪化する。
- オートフォーカスは無音で高速だ。
- シャープネスは高く、均質性は一眼レフ用「14-24mm F2.8 DG HSM」「14mm F1.8 DG HSM」よりも良好だ。14mmは絞り開放から良好で、F8~F11まで絞るとピークに達する。中間焦点距離でも中央はF16までほぼ一定の解像性能を維持し、四隅も絞ると同程度まで向上する。24mmは他の焦点距離より低下するものの、まだとても良好だ。
- 色収差はまったく見られない。
長所:超広角・F2.8・良好な操作性・リアフィルターホルダー・固定式レンズフード・完璧なレンズの作り・抑えられた口径食・低歪曲・色収差なし・効果的なレンズ補正・中央解像
短所:サイズ・重量・ズームレンジ
一眼レフ用レンズの単なるリニューアルでは無く、より高い光学性能を備えつつ重量は大幅に抑えられた新設計のミラーレス用レンズだ。間違いなく優れた広角ズームレンズだ。シグマレンズの中では高価な部類だが、光学性能を考慮すると魅力的な価格設定である。
タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は光学的に見劣りするレンズでは無いものの、広角端の画角は狭い。
Lesnumeriques:Objectif Sigma 14-24 mm f/2,8 DG DN Art?: une version hybride qui hausse la qualité
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