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キヤノンのフルサイズミラーレス向け「14mm F1.8」「20mm F1.4」の特許出願

2021年12月2日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。ミラーレス用としてはバックフォーカスが少し長めの「14mm F1.8」「20mm F1.4」となりそうな実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】特開2021-184030(P2021-184030A)
  • 【公開日】2021年12月2日
  • 【発明の名称】単焦点レンズおよび撮像装置
  • 【出願日】2020年5月21日
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】例えば、広角、小型、高い光学性能の点で有利な単焦点レンズを提供することを目的とする。
  • 【0002】
    写真用カメラ、映画用カメラに用いられる撮像光学系には、広角でF値が小さく、物体距離全般に渡り、画面中心から画面周辺まで略均一な解像力を有する撮像光学系が求められている。このような撮像光学系を実現するために、最も物体側に合焦の際に固定された第1レンズ群を配置し、第1レンズ群において最も物体側から連続して複数の負レンズを配置した単焦点レンズ(単焦点光学系)が提案されている。特許文献1には、焦点距離24mm、F値1.4の単焦点光学系が、特許文献2には、焦点距離20mm、F値1.4の単焦点光学系が、それぞれ記載されている。

実施例1

  • 焦点距離 18.46
  • Fナンバー 1.73
  • 画角 49.53
  • 像高 21.64
  • レンズ全長 144.17
  • BF 39.17

フルサイズに対応する明るい超広角レンズ。コンセプトからするとLレンズを想定した光学設計でしょうか?フォーカスレンズはレンズ構成中の「L2」を使用する模様。バックフォーカスはミラーレス用と言うには少し長く、一眼レフ用と言うには少し短いように見えます。少しフロントヘビーと感じるかもしれませんね。
全長は長いものの、諸収差は良く補正されているようです。高性能化を目指すと超広角レンズはこうなるのか、それともCinema EOS用のプライムレンズとなる可能性あり?ミラーが無いのでEFマウントでもバックフォーカスを短くすることは可能。

実施例2

  • 焦点距離 14.42
  • Fナンバー 1.74
  • 画角 56.31
  • 像高 21.64
  • レンズ全長 151.49
  • BF 37.99

さらに画角の広い単焦点レンズ。「14mm F1.8」となるか?フルサイズミラーレス用に見えますが、やはりバックフォーカス少し長め。このまま実用化されるのであれば、ソニー「FE 14mm F1.8 GM」よりもかなり大きなレンズとなりそうです。あまり現実的では無さそう。

実施例4

  • 焦点距離 20.00
  • Fナンバー 1.46
  • 画角 47.25
  • 像高 21.64
  • レンズ全長 146.11
  • BF 38.99

画角が少し狭めながら、F値が1.4と明るめの超広角レンズ。やはりバックフォーカスは比較的長め。収差図を見る限り、歪曲収差や非点収差を光学的に良く抑えています。

実施例5

  • 焦点距離 16.00
  • Fナンバー 1.74
  • 画角 53.52
  • 像高 21.64
  • レンズ全長 127.35
  • BF 35.73

「16mm F1.8」となりそうな実施例。今回の実施例の中ではバックフォーカスが最も短いが、それでもRFレンズ用にしては少し長すぎるようにも見える。

いつも通り、この特許出願が存在するからと言って実用化されるわけではありません。むしろ可能性は低いくらいです。噂ではいくつかのレンズが2022年に登場すると言われています。しかし、今のところ明るい超広角レンズに関する情報は無し。

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