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シグマの4/3型センサー向け「40mm F1.4」「35mm F1.4」光学系の特許出願

2023年2月2日付けでシグマの気になる特許出願が公開。4/3型センサー向けと思われる「40mm F1.4」「35mm F1.4」の光学系に関する実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2023016182
  • 【公開日】2023-02-02
  • 【発明の名称】インナーフォーカス光学系
  • 【出願日】2021-07-21
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】フォーカスレンズ群が軽量で、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系を提供する。
  • 【0001】
    本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用いる撮影レンズに好適な光学系に関し、オートフォーカスカメラに適したインナーフォーカス方式を採用し、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向への微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系に関するものである。
  • 【0003】
    また近年台頭しているミラーレス一眼タイプのカメラは動画撮影にも頻繁に使用されるため、そのオートフォーカス方式に、フォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させ続けることで、常にフォーカス駆動方向を判断し続ける形式のインナーフォーカス方式が採用されることが多い。その際、ウオブリング時の像高変化率が大きいと、鑑賞者が画面に映る被写体の倍率変動を認識し、目障りに感じてしまうため、フォーカス変化に対し像高変化率が小さいフォーカス方式を必要としている。
  • 【0013】
    そこで本発明は、以下に示す手段により、フォーカスレンズ群が軽量で、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系を提供する。

実施例1

  • 焦点距離:39.07
  • F値:1.46
  • 画角:31.58
  • 像高:11.15
  • 全長:74.00

実施例2

  • 焦点距離:35.63
  • F値:1.48
  • 画角:34.49
  • 像高:11.15
  • 全長:61.00

像高がフルサイズやAPS-Cには足りず、4/3型センサー向けと思われる光学系に関する特許のようです。これまでシグマがマイクロフォーサーズ専用設計のレンズを投入したことはなく、果たして自社の製品としてこのようなレンズを検討しているのか今のところ不明。OEMとしても、このような光学系・パラメータのレンズは今のところ登場していません。特に実施例2などはバックフォーカスが極めて短いので、4/3型センサーを使用したレンズ固定式カメラ用の光学系なのかもしれませんね。

ちなみに、シグマの特許出願で将来的に発表される新製品の特許が先に公開される例は見たことがありません。これは何かの検討段階で出てきた一案で、既に廃案となっている可能性が高い。

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