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ソニー FE 24mm F2.8 Gはタムロンとの共同開発か?

2022年2月18日付けでタムロン・ソニーの連名で気になる特許出願が公開。ソニー「FE 24mm F2.8 G」用と思われる実施例を含んだ光学系の特許となっています。少なくともタムロンはGレンズの設計にも関わっている模様。

概要

  • 【公開番号】特開2022-30896
  • 【発明の名称】光学系及び撮像装置
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【出願人】
    【識別番号】000002185
    【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
  • 【課題】小型で高性能な光学系及び撮像装置を実現する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、デジタルカメラ等の撮像装置は、高画質化が求められており、撮像素子の大型化及びミラーレスカメラ等によるショートフランジバック化が進んでいる。
  • 【0005】
    前述のように撮像素子の大型化及びミラーレスカメラ等によるショートフランジバック化が進む中、高性能化とともに光学系の小型化が求められてきている。
  • 【0006】
    しかしながら、特許文献1に記載の広角光学系は、最も像面側の群が正の屈折力を有する群であるため、物体側に正の屈折力、像面側に負の屈折力を発現するレンズ構成(テレフォト構成)がとれず、光学系の小型化が不十分であるという問題がある。特許文献2に記載のインナーフォーカス式レンズは、第3レンズ群の横倍率が小さいため、テレフォト構成が弱く、光学系の小型化が不十分であるという問題がある。特許文献3に記載の撮像レンズは、バックフォーカスが長く、それに伴って光学系全体の小型化が不十分であるという問題がある。
  • 【0007】
    本発明の一態様は、小型で高性能な光学系及び撮像装置を実現することを課題とする。

実施例1

  • 焦点距離:24.710
  • F値:2.884
  • 半画角:42.489
  • 像高:19.924
  • 全長:60.000
  • バックフォーカス:21.555

実施例は複数ありますが、フルサイズに対応する24mm光学系に関する特許となっています。レンズ構成を見る限りでは「FE 24mm F2.8 G」のように見えます。「FE 40mm F2.5 G」「FE 50mm F2.5 G」と共に登場したコンパクトなGレンズ群ですね。

今回の特許文献における複数の実施例は、歪曲収差を光学的に補正せず、デジタル補正に依存した設計に見えます。さらに像高も35mmフルサイズセンサーに必要な21.64mmに達していないので、補正で引き延ばす前提と言えるでしょう。40mm F2.5や50mm F2.5とサイズを統一するには色々と妥協してバランスを取る必要があったと思われます。

興味深いのは出願人にタムロンの名前があること。ソニーGレンズの開発にもタムロンが関わっているのは意外でした。40mm F2.5や50mm F2.5の設計にも関わっているのかは今のところ不明ですが、破竹の勢いでレンズを拡充する裏ではリソースを分散して最適化しているのかもしれません。これは驚くべきことではなく、タムロンはPENTAXやNIKKOR、Zeissブランドの一部レンズとも関係が見られます。今後もこのような企画のレンズが登場するかもしれませんね。

英語

There are multiple examples of the implementation, but the patent is for a 24mm optical system that is compatible with full size. Looking at the lens configuration, it looks like the FE 24mm f/2.8 G. This is the compact G lens group that was introduced with the FE 40mm F2.5 G and FE 50mm F2.5 G.

The examples in the patent document seem to be designed to rely on digital correction instead of optical correction for distortion. In addition, the image height does not reach 21.64mm, which is required for 35mm full-frame sensors, so it is assumed that the lens will be stretched by correction. 40mm f/2.5 and 50mm f/2.5 lenses require a lot of compromises to achieve the same size balance.

It is interesting to note that Tamron's name is on the application. It was surprising that Tamron was also involved in the development of the Sony G lenses, and it is currently unclear if they are also involved in the design of the 40mm f/2.5 and 50mm f/2.5 lenses, but it may be that behind the scenes they are expanding their lens lineup at breakneck speed, they are diversifying their resources and optimizing them. This is not surprising; Tamron has also been seen to be involved with Pentax, NIKKOR, and some Zeiss brand lenses. We may see more lenses with this kind of project in the future.

ソニー「FE 24mm F2.8 G」交換レンズデータベース

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