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シグマ「28mm F1.4 DG DN」「14mm F2 DG DN」を想定したような特許出願

2023年5月29日付けでシグマの気になる特許出願が公開。既存の「20mm F1.4 DG DN」「24mm F1.4 DG DN」のような光学系をはじめ、「28mm F1.4 DG DN」「14mm F2 DG DN」を想定したような光学系が含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2023074094
  • 【公開日】2023-05-29
  • 【発明の名称】光学系
  • 【出願日】2021-11-17
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】各群を構成するレンズの硝材を適切に選択し配置することで、色収差などの諸収差を補正しつつ全長と径の短縮化と軽量化を達成し、高性能なフォーカスを有する光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年デジタルカメラ等の高画素化に伴い、用いられる光学系に対して諸収差を厳しく補正することが求められるようになってきている。
  • 【0003】
    また、高速かつ正確なフォーカス駆動やオートフォーカス時コントラスト検知のためのウォブリング駆動のために、フォーカス駆動時移動する箇所の軽量化が望まれている。
  • 【0004】
    そこで、従来提案されてきた光学系においては、物体側から開口絞りまでの群をフォーカス駆動時に固定とし、フォーカス群を絞りの像側に配置することで、フォーカス群を軽量化したものが提案されていた。
  • 【0008】
    本発明は、各群を構成するレンズの硝材を適切に選択し配置することで、色収差などの諸収差を補正しつつ全長と径の短縮化と軽量化を達成し、高性能なフォーカスを有する光学系を提供する事を目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:23.86
  • F値:1.46
  • 画角:84.43
  • 像高:21.63
  • 全長:113.95
  • バックフォーカス:23.0355

実施例2

  • 焦点距離:27.50
  • F値:1.46
  • 画角:76.53
  • 像高:21.63
  • 全長:113.50
  • バックフォーカス:21.7787

実施例4

  • 焦点距離:14.48
  • F値:2.07
  • 画角:114.27
  • 像高:21.63
  • 全長:128.00
  • バックフォーカス:20.0000

実施例5

  • 焦点距離:14.50-23.15
  • F値:2.93
  • 半画角:114.20-84.98
  • 像高:21.63
  • 全長:133.00-130.13
  • バックフォーカス:20.0000-33.8026

実施例6

  • 焦点距離:20.33
  • F値:1.46
  • 半画角:96.47
  • 像高:21.63
  • 全長:129.04
  • バックフォーカス:20.3784

複数の大口径広角レンズに関する光学系の実施例を含んだ特許のようです。「20mm F1.4 DG DN」「24mm F1.4 DG DN」と思われる実施例のほか、やや異なる14-24mm F2.8や、DG DNシリーズとして登場していない「14mm F2」「28mm F1.4」光学系もありますね。これらが実際に商品化されるのかは不明。商品化前にシグマの特許出願が公開されるケースは非常に少ないため、今回も廃案となった可能性が高そう。ただし、14mmに関しては「14mm F1.4 DG DN」が噂されており、今回の特許とは別の形で登場する可能性は残されています。

シグマDNシリーズレンズ一覧

DG DN
DC DN

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