2021年10月14日付けでシグマの気になる特許出願が公開されています。「35mm F2 DG DN」用だと思いますが、「50mm F2」「28mm F2」「24mm F1.8 APS-C」となりそうな実施例も含んでいますね。
概要
- 【公開番号】特開2021-165807(P2021-165807A)
- 【公開日】2021年10月14日
- 【発明の名称】結像光学系
- 【出願日】2020年4月8日
- 【出願人】
【識別番号】000131326
【氏名又は名称】株式会社シグマ- 【課題】小型化と高性能化の両立を実現し、ミラーレスカメラに最適な結像光学系を提供する。
実施例1
- 焦点距離:33.81
- F値:2.07
- 画角:66.94
- 像高:21.63
- 全長:79.15
- バックフォーカス:17.8978
レンズ構成やパラメータを見るに「35mm F2 DG DN」を想定したものと思われます。実際にこの実施例となったかどうかは不明ですが、実用化されているレンズを意識しているのは間違い無さそうに見えます。フォーカスレンズは中間の小さな1枚を使用している模様。
実施例3
- 焦点距離:50.00
- F値:2.08
- 半画角:46.01
- 像高:21.63
- 全長:84.36
- バックフォーカス:17.8985
35mm F2と似たようなレンズ構成で「50mm F2」のレンズとなっています。球面収差と非点収差をまずまず良好に補正し、歪曲収差が少し残っているように見えます。「50mm F2 DG DN|Contemporary」として登場しても驚きはしません。ただ、あくまでも今回の特許は35mm F2用である可能性が高く、この実施例が実用化される可能性は低い。
実施例4
- 焦点距離:28.00
- F値:2.05
- 半画角:78.03
- 像高:21.63
- 全長:74.15
- バックフォーカス:24.4448
後群は35mm F2や50mm F2と同じ構成の「28mm F2」となる実施例。個人的に28mmは好みの焦点距離なので、出来れば実用化して欲しい実施例ですねえ。他のレンズと同様、歪曲収差はカメラ側の補正に依存するように見えます。
実施例5
- 焦点距離:24.00
- F値:1.86
- 半画角:63.73
- 像高:14.20
- 全長:64.15
- バックフォーカス:17.8982
この実施例のみ像高がAPS-C。フルサイズ判換算で35mm程度の明るい単焦点レンズとなりそうですね。コンセプトは他の実施例と同じように見えます。
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参考:シグマのDNレンズ一覧
フルサイズ
- 14-24mm F2.8 DG DN
- 24-70mm F2.8 DG DN
- 28-70mm F2.8 DG DN
- 100-400mm F5-6.3 DG DN OS
- 24mm F2 DG DN
- 24mm F3.5 DG DN
- 35mm F1.2 DG DN
- 35mm F1.4 DG DN
- 35mm F2 DG DN
- 45mm F2.8 DG DN
- 65mm F2 DG DN
- 85mm F1.4 DG DN
- 90mm F2.8 DG DN
- 105mm F2.8 DG DN MACRO
- 150-600mm F5-6.3 DG DN OS
APS-C
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