2023年3月22日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。フルサイズミラーレス向けの大口径中望遠レンズ「75mm F1.4」に関する光学系の実施例をいくつか掲載しています。
概要
- 【公開番号】P2023039482
- 【公開日】2023-03-22
- 【発明の名称】光学系及び撮像装置
- 【出願日】2021-09-09
- 【出願人】
【識別番号】000133227
【氏名又は名称】株式会社タムロン- 【課題】小型の撮像システムに好適な小型軽量、高性能、且つ、開放Fnoが2.0より明るい光学系及び撮像装置を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
従来より、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮影装置が普及している。これらの撮像装置に用いられる固体撮像素子の高画素化に伴い、光学系には小型軽量を維持しつつ、高い解像性能が求められるようになってきている。- 【0003】
また、固体撮像素子の大型化に伴い、大きなボケが求められるようになってきている。そのため、光学系には被写界深度の浅い、開放Fnoが2.0より明るい大口径レンズが求められている。実施例1
- 焦点距離:75.830
- F値:1.458
- 半画角:16.269
- 像高:21.630
- 全長:111.780
- バックフォーカス:22.252
全ての実施例が「75mm F1.4」を示しているので実施例2以降は割愛。
ミラーレス用の大口径レンズは数あれど、「75mm F1.4」に近いスペックのレンズはほとんどありません。コシナのMFレンズか、サムヤンの「AF 75mm F1.8 FE」くらいでしょうか?以前からユニークなレンズを投入し続けているタムロンDi IIIシリーズならではのレンズとなりそうですね。ただし、商品化前に光学系の特許出願が公開される例は少ないので、あまり期待しないほうがいいと思われます。(過去に「45mm F1.2」「125mm F1.8」と言った特許もありましたが、実現していません)
とは言え、Di IIIシリーズのズームレンズは一巡したように見えるので、そろそろ大口径の単焦点レンズを見てみたいという人もいるのではないでしょうか。社外製のレンズメーカーが最初(もしくは初め頃)に手を付ける大口径単焦点の焦点距離は「85mm」である場合が多い。タムロンが個性的な中望遠レンズを投入するとしたら、今回のような「75mm」となるのかもしれませんね。
タムロンDi III レンズ一覧
フルサイズ ズーム
- 17-28mm F/2.8 Di III RXD
- 17-50mm F/4 Di III VXD
- 20-40mm F/2.8 Di III VXD
- 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
- 28-75mm F/2.8 Di III RXD
- 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
- 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD
- 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
- 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2
- 70-180mm F/2.8 Di III VXD
- 70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD
- 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
- 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
フルサイズ 単焦点
APS-C
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