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タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 低価格で良好な中央画質だが歪曲収差が大惨事【海外の評価】

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Lenstipがタムロンのミラーレス用交換レンズ「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」のレビューを掲載しています。

Tamron 20 mm f/2.8 Di III OSD M 1:2

  • 2019年10月末に発表したソニーFE用単焦点レンズの一つだ。明るいレンズでは無いが、1:2の撮影倍率と11cmの最短撮影距離を備えたマクロレンズでもある。
  • レンズ構成(9群10枚)がとてもシンプルで驚いている。キヤノン「EF20mm F2.8 USM」やニコン「Ai AF Nikkor 20mm f/2.8D」のような古いレンズでさえより多くのレンズを使用している。ツアイス「Milvus 2.8/21」に至っては16枚のレンズを使用している。
  • このカテゴリで最軽量・非常に小さいレンズサイズに仕上がっている。
  • レンズの設計は日本、製造はベトナムだ。
  • 18mm幅のマニュアルフォーカスリングは電子制御式で滑らかに動作する。素早く操作してもストロークは180°ほど必要だ。ゆっくり回すと650°ほどとなる可能性がある。
  • 前玉はフォーカシングによって前後に移動する。最短撮影距離で前方へ移動し、無限遠で後方へ移動する。
  • 解像度:α7R II
    ・α7R IIのRAWに基づいて計測している。
    ・良像は約39?41lpmmだ。
    ・ベストの単焦点レンズで70lpmmを超えている。
    ・中央領域はとても良好であり、絞り開放から何の問題もない。ピークはF5.6で60lpmmを超えているが、レコードからは程遠い。F2.8レンズに期待するのは間違いだろう。
    ・残念ながらAPS-Cからフルサイズ四隅にかけて絞り開放の画質が甘い。
    ・幸いにもF3.2付近まで絞るとかなり改善するが、フルサイズ端はF4.5まで絞る必要がある。
    ・中央と端の画質には大きな差がある。
  • 軸上色収差は問題無い。
  • 倍率色収差をとても良好に抑えている。
  • 球面収差の補正は完璧と言えず、いくらかフォーカスシフトの影響を受けているようだ。
  • 歪曲収差はAPS-Cでも-4.24%と非常に目立ち、フルサイズではー8.29%と大惨事だ。正直に言うと、単焦点レンズでここまで歪曲収差が残っているレンズを見たことが無い。
  • コマ収差に関する問題は無い。僅かに影響があるものの、称賛に値する性能だ。
  • 非点収差は4.2%と非常に小さく抑えられている。
  • ボケ描写はきちんとしているが、玉ボケは非球面レンズと玉ボケの影響を受けている。
  • 周辺減光はフルサイズ四隅でー2.89EVと目立つ。絞ると改善するが、F4まで絞っても依然として顕著だ。
  • シンプルなレンズ構成の広角レンズとしては良好な逆光耐性だ。
  • オートフォーカスはα7R IIとの組み合わせでノイズレスだが非常に遅い。焦点距離全域を移動するのに1.5秒以上かかってしまう。作動時間の多くはピント位置前後のハンチングである。ピントの合う領域が広いことが一つの原因となっている。
  • フォーカス速度は遅いがピント精度に問題は無い。

長所:非常に良好な中央画質・軸上色収差の問題なし・僅かな倍率色収差・良好なコマ収差補正・きちんとした非点収差補正・きちんとした逆光耐性・静かで正確なAF・1:2マクロ

短所:球面収差でいくらか問題がある・周辺減光が大きい・恐ろしい程の歪曲収差・AFが遅い

349ドルの価格を考慮すると、より良好なパフォーマンスを備えていると良かった。歪曲収差の光学的な補正を諦めており、レンズは特に小さく無いにも関わらず周辺減光は目立つ。

幸いにも大きな欠点もあるが、中央画質や色収差・コマ収差はとても良好だ。逆光耐性もきちんとしている。1:2のマクロ撮影も強みとなるだろう。

レンズの価格が下がれば、反対する意見はかなり少なくなるだろう。キャッシュバックや特別なセールで安く手に入れることが出来る場合も面白い選択肢となる。

Lenstip:Tamron 20 mm f/2.8 Di III OSD M 1:2

とのこと。
レビューサイトによって見解が真っ二つに分かれているレンズですね。Lenstipは四隅の解像性能や歪曲収差・周辺減光を指摘しており、安価な超広角レンズにも関わらずネガティブな結論に至っています。一方、レンズ補正込みのレビューサイトは割と肯定的な評価が多いので、実際にPHOTOHITOなどでユーザー作品を確認してみるとのがおススメ。

私も発売日に購入して使っています。2400万画素のα7 IIIだと解像性能の均質性は特に問題と感じませんが、歪曲収差はとにかく目立つ。もはや魚眼レンズです。歪曲を楽しめるシーン以外ではレンズ補正必須と言っても良いでしょう。

妥協の無い20mmが欲しければ「FE 20mm F1.8 G」が個人的にはおススメです(比較して遥かに高価ですが…)。もしくは接写性能が必要無ければ「17-28mm F/2.8 Di III RXD」も選択肢に入れておくと良い感じ。

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20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F050)
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