シグマ 90mm F2.8 DG DN はソニーSEL85F18よりもシャープなレンズ

CameraLabsがシグマ「90mm F2.8 DG DN | Contemporary」のレビューを公開。中口径ながら、ソニーFE85mmF1.8よりもシャープで、ビルドクオリティや接写性能が優れていると評価しています。

CameraLabs：Sigma 90mm f2.8 DG DN review

レンズの紹介：

フルサイズミラーレス用のコンパクトな中望遠単焦点レンズだ。

2021年9月に24mm F2 DG DNと共に正式発表された。「Iシリーズ」における6本のレンズのうちの一つだ。

Iシリーズでは今のところ最も焦点距離が長い。

ビルドクオリティ：

金属製の鏡筒はソニーよりも高級感がある。ツアイスLoxia 85mm F2.4と似ているが、価格は半分で、AFに対応している。

レンズマウントにはゴム製シーリングが施されているが、鏡筒全体に防塵防滴処理が施されているわけでは無い。

他のIシリーズと同じくマグネティックキャップが付属している。通常のプラスチック製レンズキャップもある。マグネティックキャップはレンズフード装着時はキャップの脱着が難しい。

付属のレンズフードは金属製で外観・質感が良好だ。

携帯性：

大口径では無いF2.8レンズだが、64×60mmとコンパクトサイズのレンズだ。

重量は295gであり、中望遠AFレンズとしては最軽量の一つだ。

操作性：

フォーカスリングとAF/MFスイッチ、F2.8-F22の絞りリングを搭載している。

FE 85mm F1.8のようなボタンは搭載していない。

オートフォーカス：

α7 IIIと組み合わせたところ、AF-Sモードではコントラストベースのハンチングが見られるものの、それでもまだ高速動作だ。AF-Cでは位相差ベースでハンチングを回避することができる。

動画撮影にも適しているほど静かに動作する。

フォーカスブリージングが全くない。動画さ釣りに最適だ。

最短撮影距離が0.5mと短い。

マニュアルフォーカス：

記載なし。

手ぶれ補正：

記載なし。

解像性能：

ソニーよりも全体的に少しシャープだ。ソニーがシグマと同じ絞り値となっても、シグマのほうがまだ少しシャープである。

絞っても目に見える違いは発生しない。フレーム隅も非常にシャープだ。

ソニーと比べて中央は同等だが、隅はソニーよりも良好である。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

F2.8と大口径ではないので、この絞り値のボケで満足いくかどうかが購入のポイントとなる。

ソニーよりもシャープなレンズだが、ボケ質はソニーのほうが柔らかい

玉ボケの縁取りは最小限に抑えられている。F4まで絞っても円形を維持しているが、絞るごとに絞り羽根の形状が目立つようになる。

最短撮影距離がソニーよりも短いので、近寄った際はボケがより大きくなる。

色収差：

記載なし。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

遠景では樽型の歪曲収差が見られる。

周辺減光：

記載なし。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

記載なし。

作例集

総評

小型軽量で非常に魅力的な中望遠レンズだ。F2.8は大口径じゃないかもしれないが、それでも浅い被写界深度を得ることが出来る。フォーカスブリージングは抑えられ、フレーム全体でとてもシャープなレンズである。

ビンテージスタイルの外観も気に入っている。よりしっかりとした防塵防滴、絞りリングのクリック解除機能があったら良かったが、依然として魅力的なレンズにであることに違いは無い。

とのこと。
小型軽量なF2.8中口径ポートレートレンズですね。Iシリーズらしいビルドクオリティと携帯性を備えており、光学性能にも妥協は見られない模様。さらにフォーカスブリージングが良く抑えられているらしく、動画撮影を含めて快適なAFを期待できそうですね。
「90mm F2.8」の価格設定としては決して安い値付けではありませんが、ソニーFE 85mm F1.8よりもシャープで、堅牢なレンズに仕上がっているのはGood。

シグマ 90mm F2.8 DG DN | Contemporary 交換レンズデータベース