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サムヤン AF 85mm F1.4 II は優れた光学系に魔法の粉を振りかけたようなレンズ

ePHOTOzineがサムヤン「AF 85mm F1.4 II」のレビューを公開。良好な解像性能を備えつつ、官能的なボケが得られるスペシャルなレンズと評価。いくつかの欠点は場合によって恩恵をもたらすとのこと。

ePHOTOzine:Samyang AF 85mm F/1.4 FE II Lens Review

  • 外観:しっかりとした作り。円筒形のレンズフードは本体にしっかりと装着。
  • 構造:72mmのねじ込み式フィルター。防塵防滴仕様。絞り羽根の動作音が聞こえる。
  • 携帯性:509gと非常に軽量。全長は99.5mmとコンパクト。
  • 操作性:カスタムスイッチでフォーカスリングを使った絞り操作に対応。
  • AF:ステッピングモーター駆動のAFは高速かつ正確。
  • MF:幅広いフォーカスリング。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:中央はF1.4から優れた性能。端もF1.4から非常に良好、F2で優れた結果。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:滑らかで美しい描写。
  • 軸上色収差:大部分の被写体では問題ない。
  • 倍率色収差:フレーム端でわずかな色収差。大部分の被写体では問題ない。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:+0.08%の糸巻き型。
  • 周辺減光:F1.4で目に見える光量落ち。F2で解消。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:コーティングが優れているのか、フレアの兆候は見られない。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:高解像の作例あり。
  • 総評:優れた光学性能に魔法の粉が振りかけられている。エディターズチョイスにふさわしい、美しい光学系。
  • 競合について
  • 備考

とのこと。
光学系は前モデル「AF 85mm F1.4 FE」を継承しつつ、外装や機能性を改善した第二世代のサムヤンAFレンズ。「AF 50mm F1.4 II」のように新しい光学系ではないが残念ですが、定評のある光学系だと記憶しています(シグマよりも先に登場し、ソニーGMよりも良好な解像性能と言われています)。従来通り良好な光学性能を発揮するようですが、強力なライバルであるシグマ「85mm F1.4 DG DN」が登場した現在は厳しい戦いとなりそう。

ePHOTOzineのレビューでは、良好な解像性能や諸収差の補正状態を実現しつつ、魔法をかけたような味付けのレンズに仕上がっているとのこと。高性能に一辺倒ではない、ポートレートレンズとしては面白そうなレンズですね。

私はサムヤンの初期モデルとシグマをどちらも使ったことがありますが、シグマが多くの点で優れていると感じました。抜群のシャープネスに加え、APOレンズのように色収差が補正され、絞り開放から非常に高いコントラストを得ることが出来ます。外装の作りも良く、AFは静かで高速。価格差を考えてもシグマも選ぶのが妥当かなと。
ただ、サムヤンも残存する球面収差により個性的なボケが得られます。人によっては替えのきかないポートレートレンズになるのかなと予想。この辺りは多くの写真を確認して、好みの描写であるか確認すると良いでしょう。

サムヤン AF 85mm F1.4 II 最新情報まとめ

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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022年8月 初値 799.00ドル
マウント E 最短撮影距離 0.85m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 0.12倍
焦点距離 85mm フィルター径 72mm
レンズ構成 8群11枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.4 テレコン -
最小絞り F16 コーティング UMC
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ83.4×99.5mm 防塵防滴 対応
重量 509g AF STM
その他
付属品
レンズフード・キャップ

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