Mobile01がソニー「E PZ 10-20mm F4 G」「E 11mm F1.8」「E 15mm F1.4 G」のレビューを公開。外観や遠景解像、フォーカスブリージング、自撮り時の被写界深度の確認など参考となる点が多いです。
Mobile01:Sony E-mount 三鏡評測|E PZ 10-20mm f/4G、E 11mm f/1.8、E 15mm f/1.4G 超廣角、大光圈通通有!
E PZ 10-20mm F4 G
外観・構造:
- 防塵防滴仕様のレンズだ。
携帯性:
- 最小最軽量のF4 広角ズームレンズだ。
- E 10-18mm F4 OSSよりも20%軽量だ。
- インナーズーム構造なので重心が安定している。
操作性:
- フォーカスリング・ズームレバー・AFLボタン・AF/MFスイッチを搭載している。
フォーカス:
- 最大撮影倍率はAF時に0.14倍で、MF時に0.18倍まで向上する。
- リニアモーター駆動で動作し、AF速度が強化されている。
- フォーカスブリージングは抑えられている。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正は搭載していない。
解像性能:
- 10-18mm F4と比べて、特に広角端や望遠端における解像性能・コントラストが大幅に改善している。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- 色収差の補正状態はとても良好だ。
- 高コントラストのシーンでも安心して撮影できる。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- レンズ補正は自動的にオンとなり、オフにすることは出来ない。
- 元は目立つ樽型だが、補正後はほとんど無視できる。
周辺減光:
- 絞っても改善しない。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 悪くないが良くもない。
- 光条は作例のみ。
E 11mm F1.8
外観・構造:
- 比較的手ごろな価格だが、しっかりとした光学設計だ。
- 11群12枚のレンズ構成には非球面レンズを3枚、EDレンズを3枚使用している。
- 外装は金属パーツとプラスチックパーツを組み合わせた防塵防滴仕様である。
携帯性:
- 小型軽量であり、サムヤン「AF 12mm F2.0 E」よりも携帯性が優れている。
操作性:
- AFLボタンとAF/MFスイッチを搭載している。
フォーカス:
- 最大撮影倍率はAF時に0.13倍で、MF時に0.20倍まで向上する。
- フォーカスブリージングは抑えられている。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 思っていたよりも良好な解像性能だ。
- F1.8からF8まで全く問題ない。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- いくらかパープルフリンジが見られるが、20mm F1.8Gと同じく目立たない。
- フレーム端に倍率色収差の影響があり、これは絞っても改善しない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- レンズ補正は自動的にオンとなり、オフにすることは出来ない。
- 元は目立つ樽型だが、補正後はほとんど無視できる。
周辺減光:
- F2.8まで絞ると大きく改善する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 悪くないが良くもない。
- 光条は作例のみ。
E 15mm F1.4 G
外観・構造:
- 絞りがF1.4となる初のAPS-C Eマウントレンズだ。
携帯性:
- 記載なし。
操作性:
- 今回の3本では、このレンズのみ絞りリングを搭載している。
フォーカス:
- リニアモーター駆動で動作する。
- フォーカスブリージングは抑えられている。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- F1.4からF11まで実用的な解像性能を維持している。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- F1.4におけるパープルフリンジは目立つが、F2まで絞ると大幅に改善する。
- 倍率色収差は僅かだ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- レンズ補正は自動的にオンとなり、オフにすることは出来ない。
- 元は目立つ樽型だが、補正後はほとんど無視できる。
周辺減光:
- F2まで絞ると大きく改善する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 悪くないが良くもない。
- 光条は作例のみ。
総評
- どのレンズもリニアモーター駆動で動作し、α1の30fps連写にも対応している。
- 10-20mm F4 Gは古い10-18mm F4 OSSに取って代わるものだ。画質・サイズ・重量・フォーカス速度が大鼻に改善している。間違いなく動画用ズームレンズで、F4の開放F値でボケを得にくくなっている。
- 11mm F1.8は、私がZV-E10をVlogで使用する時に費用対効果が高いレンズだ。価格もさることながら、片手セルフィーで背景の風景までフレームに入れることが出来る。F1.8の開放F値を使えば被写界深度のコントロールも可能だ。商品レビュー用設定との組み合わせも役に立つ。手ごろな価格ながら、画質が犠牲となっておらず、バランスが取れている。
- 15mm F1.4 Gは私のお気に入りだ。Vlogには適していないかもしれないが、それでも十分に画角が広く、F1.4は魅力的だ。三脚でカメラを固定する場合は、このレンズがおススメである。絞りリングを搭載しているので、撮影中に絞りを操作できるのも良い。
とのこと。
どのレンズも小型軽量で魅力的なAPS-C用広角レンズに仕上がっていますね。解像性能はMobile01の作例を見る限りではどれも良好に見えます。カテゴリとしては広角レンズですが、それぞれターゲットとなる層が異なっているように見え、好みや用途に合わせたレンズを選択できるのは良いですね。個人的には家族写真用の10-20mm F4、静止画用に11mm・15mmと言ったところでしょうか?どのレンズも手ぶれ補正を搭載していないので、手持ちの動画撮影に適したカメラが少ないのは悩ましいところ。将来的にボディ内手ぶれ補正やローリングシャッターを抑えた新型カメラが登場すると良いですねえ。
E PZ 10-20mm F4 G | |||
ソニーストア |
|||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
キタムラで中古在庫を探す |
E 11mm F1.8 | |||
ソニーストア |
|||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
キタムラで中古在庫を探す |
E 15mm F1.4 G | |||
ソニーストア |
|||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
キタムラで中古在庫を探す |
関連レンズ
関連記事
- E PZ 10-20mm F4 G 補正必須だがまずまず結果が得られるコンパクトなレンズ 2024年11月1日
- E PZ 10-20mm F4 GはOSS非搭載だが優れた性能のハイブリッドレンズ 2022年9月27日
- Adobe Camera Rawがキヤノン・ソニー・シグマの新しい広角レンズに対応 2022年8月18日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 G 徹底レビュー 完全版 2022年8月1日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 G 徹底レビューVol.6 周辺減光・逆光編 2022年7月24日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 G 徹底レビューVol.5 ボケ編 2022年7月23日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 G 徹底レビューVol.4 諸収差編 2022年7月22日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 Gは本当に機能的で疑う余地のないクオリティ 2022年7月12日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 G 徹底レビューVol.3 解像チャート編 2022年7月11日
- ソニー E PZ 10-20mm F4 G 徹底レビューVol.2 遠景解像編 2022年7月2日
- Adobe Camera Rawがキヤノン・ソニー・シグマの新しい広角レンズに対応 2022年8月18日
- ソニー「12mm F1.8」「14mm F1.8」「15mm F1.5」光学系の特許出願 2022年8月16日
- ソニー E 15mm F1.4 Gは優れた描写力と絶妙なエルゴノミクス 2022年7月13日
- ソニーE 15mm F1.4 Gは歪曲以外にほとんど欠点が無い広角レンズ 2022年6月23日
- ソニーE 15mm F1.4 Gは驚くほど均質性の高い広角レンズ 2022年6月14日
- ソニー E 11mm F1.8はVlogで費用対効果が高いレンズ 2022年6月13日
- ソニー E 15mm F1.4 Gは高価だがハイエンドらしい性能と機能 2022年6月10日
- E 15mm F1.4 Gは期待される全てを備えたレンズ 2022年6月8日
- ソニー「E PZ 10-20mm F4 G」「E 11mm F1.8」「E 15mm F1.4 G」予約販売開始 2022年6月7日
- DPReviewがE 15mm F1.4 Gのサンプルギャラリーを公開 2022年6月2日