ePHOTOzineがソニー「FE 24mm F2.8 G」のレビューを公開。フレーム端の色収差や周辺減光を指摘しつつ、非常にシャープで良好なパフォーマンスの小型軽量レンズと高く評価しています。
ePHOTOzine:Sony FE 24mm F/2.8G Lens Review
レンズの紹介:
- 同社の「40mm F2.5 G」「50mm F2.5 G」とセットで登場した小型軽量で魅力的な単焦点レンズだ。
- レンズの価格は630ポンドだ。競合のシグマレンズは479ポンドである。
ビルドクオリティ:
- 金属鏡筒は防塵防滴仕様である。
- レンズフードも付属するが、レビュー用の個体にはついてこなかった。
- フィルター径は49mmであり、古いMFレンズを彷彿とさせるコンパクトサイズだ。
携帯性:
- 小型軽量なレンズだ。重量は162gと非常に控えめだ。
操作性:
- フォーカスリングはしっかりとしたグリップだが、フォーカスリングは非常に幅が狭い。
- 側面のスイッチを操作することで絞りリングのクリックを解除することができる。
- 絞りリングにはカメラ側での制御が可能となる「A」ポジションがある。
- AF/MFスイッチとAFLボタンを搭載している。
オートフォーカス:
- オートフォーカスはとても静かで高速に動作する。
- AF時は最短撮影距離が0.24m、最大撮影倍率が0.13倍となる。
マニュアルフォーカス:
- MF時は最短撮影距離が0.18m、最大撮影倍率が0.19倍となる。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 4200万画素センサーのカメラでテストした。
- 中央はF2.8からF16までExcellentだ。F22でもVery goodである。
- 端はF2.8からF8までExcellentで、F11からF22までVery goodだ。
- これは非常にシャープなレンズである。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- ボケはとても滑らかだ。
色収差:
- 中央は目に見える色付きが無いものの、端はいくらか色収差が発生している。
- フレーム端の色収差は目立たず、多くの場合は問題とならない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差は-0.18%の樽型だ。広角レンズとしては驚くべき数値である。
周辺減光:
- 絞り開放で目に付くものの、絞ることで改善する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- レンズフード無しでも逆光耐性はほぼ完璧だ。
総評
このような軽量でコンパクトなレンズを手に入れることができたのは喜ばしいことだ。24mmは非常に便利な広角レンズであり、現在この焦点距離の単焦点レンズがほとんど市場に出回っていないのは驚きである。現存する24mmレンズは、大型で大口径なレンズであることが多く、価格もかなり高い。もちろん、F2.8で24mmをカバーするズームレンズもたくさんあるが、それらは比較的大きくて高価なものだ。
これは使って本当に楽しいレンズであり「強くお勧め」できる。
- 長所:
・中央と端で優れたシャープネス
・高速かつ静かで信頼性のあるAF
・非常に優れた逆光耐性
・防塵防滴
・デクリック対応絞りリング
・小型軽量- 短所:
・端の色収差(補正可能)
・周辺減光(補正可能)
とのこと。
他のレビューサイトでは大きな樽型歪曲を指摘しているものの、ePHOTOzineは良好な補正状態となっている模様。ひょっとしたら歪曲収差の補正を内包したテスト結果なのかもしれません。他のテスト結果はとても良好で、特に解像性能はとても均質的で優れたパフォーマンスを発揮している模様。(ただし、フレーム端の解像性能テストの結果はLenstipなどと大きな違いがあるので、実際に作例などを確認したほうが良さそう)
「24mm F2.8」の単焦点レンズとしては少し割高と感じますが、このサイズで防塵防滴や絞りリングなどを搭載しているレンズは貴重な存在。もしも良好な防塵防滴やデクリックの絞りリングを諦めることが出来るのであれば、シグマやタムロンも面白い選択肢となるかもしれません。
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