ソニー「FE 50mm F1.2 GM」F1.2としては小型軽量ながら満足のいくシャープネス

Xitekがソニー「FE 50mm F1.2 GM」のレビューを公開。F1.2の50mmレンズとしては小型軽量ですが、非常に良好なシャープネスやボケ描写を評価し、欠点は軸上色収差のみと言及しています。

Xitek：大光圈新?儿 索尼FE 50mm F1.2 GM????

レンズの紹介：

• 「ソニーはF1.2のレンズを開発できない」という噂を打ち破った最新レンズだ。

ビルドクオリティ：

• 外観は従来のG Masterシリーズと全く同じだ。絞りリングとフォーカスリング、フォーカスロックボタン、側面にはインターナショナルオレンジのG Masterのロゴを備えている。
• 72mm径に対応するフィルターソケットを搭載している。
• 前玉は凹型設計だ。

携帯性：

• 最大の特徴は競合他社と比べて小型軽量なレンズサイズである。
• α7R IIIとの組み合わせでシステムサイズは適切だ。

操作性：

• 記載なし。

オートフォーカス：

• 4基のXDリニアモーター駆動により非常に高速だ。
• フォーカスブリージングは見られるが、実写ではほとんど目立たない。

マニュアルフォーカス：

• 記載なし。

手ぶれ補正：

• 記載なし。

解像性能：

• MTF曲線を見ると、中央は優れているが、四隅に向かって低下している。APS-Cサイズでは十分良好だろう。
• 実写でも中央は優れたシャープネスを発揮している。
• フレーム端は少し悪いが、許容範囲内だ。
• F2まで絞ると全体的に向上し、F2.8ではフレーム端のシャープネスが大きく改善する。
• F2.8?F5.6は隅から隅まで均質的な解像性能となり、F8?F11で最高水準に達する。
• F16で少し低下するが、完璧に実用的な画質だ。
• 全体的に見て非常に優れたシャープネスである。特にF1.2の性能は競合他社よりも優れている。

像面湾曲：

• 記載なし。

ボケ：

• 玉ボケには目に見える口径食がある。
• 実写でのボケ描写はとても良好だ。
• 玉ボケはとても柔らかい描写である。F2まで絞っても円形を維持している。

色収差：

• F1.2では明らかに色収差が発生している。
• F2まで絞ると色収差は弱まりはじめ、F2.8で比較的穏やかとなる。
• F4まで絞れば解消する。

球面収差：

• 記載なし。

歪曲収差：

• レンズ補正をオフにすると僅かな糸巻き型歪曲となる。

周辺減光：

• F1.2では光量落ちが目立つ。
• 1段絞ると大幅に改善するが、解消するわけではない。
• F8でも光量落ちは残っており、レンズ補正は常時オンにしておくのがおススメだ。

コマ収差：

• ある程度の変形は見られるが、それほど大きな問題ではない。許容範囲内だ。

逆光耐性：

• 比較的良好な結果だ。絞り開放で目立つゴーストやフレアは発生していない。
• F11まで絞ると光条が発生する。

総評

ソニー初となるF1.2大口径レンズだ。F1.2を活かした柔らかいボケをえることができ、シャープネスは個人的に満足のいくものである。さらにレンズは小型軽量で、小型のα7シリーズと相性が良い。

• 長所：
  ・小型軽量
  ・優れたシャープネス
  ・F1.2
  ・逆光耐性
  ・AF速度
• 短所：
  ・色収差

とのこと。
いくらか軸上色収差が発生していると指摘していますが、気になる点はそれだけの模様。全体的にシャープながらボケは綺麗で、逆光時もフレアやゴーストの影響を抑えているのは嬉しいポイント。さらにコマ収差の影響も少ないことから低照度での撮影に役立つハイスピードレンズ。ただし作例を見る限りでは光量落ちが少し強く、絞っても完全には解消しないため「レンズ補正」は常用したほうが良さそう。

フォーカスブリージングは目立たないと言及していますが、実写動画を確認する限りではいくらか目につく場合もあるように見えます。一般的な静止画では問題ないかもしれませんが、ピントが前後する動画撮影の場合は注意が必要。

ボケは全体的に綺麗に見えますが、絞り開放からコントラストが高く、複雑な背景ではボケがいくらか騒がしくなるようにみえます。ややローコントラストなカラーモードと組み合わせると程よい描写となる可能性あり。

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