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ニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」は最高のシャープネスとボケを兼ね備えたレンズ

PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」のレビューを公開。非常に高価で大きく重い50mmですが、最高のシャープネスとボケを得たいのであれば検討すべき一本と述べています。

大きく重いが素晴らしい描写

PhotographyBlog:Nikon Z 50mm f/1.2 S?Review

  • レンズの紹介
    ・2020年9月に発表されたZシステム用のプレミアムなレンズだ。
    ・Zシリーズとしては初のF1.2レンズである。
    ・2枚のEDレンズと3枚の非球面レンズを備えた15群17枚の光学設計は、フレーム端から端まで信じられない程のシャープネスを実現しているとニコンは述べている。
    ・執筆時点で販売価格は2,299ポンドと高価なレンズだ。NIKKOR Z 50mm F1.8 Sが529ポンドであることを考慮すると大きな価格差である。
  • ビルドクオリティ
    ・他のZマウントと同様、外観はとてもシンプルだ。
    ・高価なZレンズにしか採用していないOLED表示パネルを搭載している。
    ・レンズフードHB-94は逆さ付けにも対応している。
  • 携帯性
    ・F1.2の明るさを考慮すると驚かないが、大きなレンズである。
    ・日常的な撮影やお散歩レンズとはならないかもしれない。
    ・1090gと決して軽量なレンズでは無い。しかし、Z 7IIとの組み合わせでバランスは取れている。
  • 操作性
    ・マウント付近にはカメラ側でカスタマイズ可能なコントロールリングを搭載している。絞りや露出補正、ISO感度の設定を割り当てることが可能だ。
    ・L-Fnボタンはコントロールリングよりも幅広い機能に対応している。
    ・幅広いフォーカスリングは微調整も簡単に対応できる抵抗量を持つ。
  • オートフォーカス
    ・非常に高速で静かに動作する。動画撮影や静かな場所にも適した性能だ。
  • マニュアルフォーカス
    ・記載なし。
  • 手ぶれ補正
    ・記載なし。
  • 解像性能
    ・中央はF12で非常に良好だ。F2.8でさらにシャープとなり、F8までパフォーマンスが持続する。F8付近から徐々にソフトとなり、F16で最もソフトな結果となる。
    ・端はF11?F16で最もシャープな結果となるが、絞り値全域で非常に良好な結果だ。
  • 像面湾曲
    ・記載なし。
  • ボケ
    ・絞り開放で非常に魅力的なボケとなる。実写でがっかりすることは無い。
  • 色収差
    ・逆光シーンでも目に見える色収差はほとんど発生しない。
  • 球面収差
    ・記載なし。
  • 歪曲収差
    ・歪曲収差の影響はほとんど見られない。
  • 周辺減光
    ・大口径レンズらしく絞り開放で目に付く。とは言え、極端な減光では無く、実写ではあまり目立たない。
    ・F1.4まで絞ると影響が小さくなり、F2でほとんど解消する。
  • コマ収差
    ・記載なし。
  • 逆光耐性
    ・記載なし。
  • 作例集

総評

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sは間違いなく優れたレンズであり、美しい描写だ。ボケはf/1.8 Sよりも素晴らしい。シャープネスも素晴らしく、ゴーストやフレア、収差も最小限に抑えられている。高級レンズに期待する光学性能だ。ビルドクオリティも素晴らしく、操作性はとても良好だ。

とは言え、このレンズの欠点は価格だけでは無い。f/1.8 Sと比べて大きく重いレンズのため、収納性・携帯性が悪い。お散歩レンズとしては実用的と言えない。50mmの大口径レンズで恩恵を受けるプロフォトグラファーやポートレート撮影のアマチュアフォトグラファーであれば、素晴らしい選択肢となるだろう。

50mmの単焦点レンズを使いたい大部分の人はf/1.8 Sで十分だと思う。しかし、最高のシャープネスと最高のボケが必要な場合はこのレンズが最適だ。ニコンのさらなるf/1.2シリーズを楽しみにしている。

とのこと。
非常に高価で大きく重い50mm(おそらく他社を含めても最大級)ですが、非常に高性能なレンズに仕上がっている模様。間違いのない50mmを探しているのであれば面白い選択肢となりそうですね。

大口径レンズと言うこともあり、PhotographyBlogとしては珍しく夜間の作例が多くなっています。それを見る限りでは、色収差が少なく、快適な絞り開放の描写を楽しむことができるように見えます。コマ収差の補正は完璧では無いものの、50mmの大口径レンズとしては良く抑えられているように見えます。(作例ではピントが外れている場合が多いので注意)

夜間でもF1.2を使うことでベースISO感度付近やISO800前後に抑えられている作例が多いですね。ただし、被写界深度が浅いので街中でのパンフォーカスは難しそう。コマ収差の補正も兼ねて、少し絞ったほうが使いやすいと感じるかもしれません。

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