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キヤノン「RF70-200mm F4 L IS USM」ほぼ全ての点で期待を裏切らない望遠ズーム

Lesnumeriquesがキヤノン「RF70-200mm F4 L IS USM」のレビューを公開。200mmの周辺減光と玉ボケの形状を指摘しつつ、その他は期待を裏切らない性能に仕上がっていると高く評価しています。

Lesnumeriques:Test Canon RF 70-200mm F4L IS USM : un zoom compact et bon à tout faire

レンズの紹介:

  • 2020年11月に発表された。価格は1799ユーロである。
  • RF70-200mm F2.8L IS USMよりも手ごろな価格の望遠ズームレンズだ。
  • 焦点距離全域で開放F値「F4」を維持し、防塵防滴仕様のハイクオリティな外装はオフホワイトの塗装が施されている。
  • 11群16枚のレンズ構成には4枚のUDレンズを使用している。

ビルドクオリティ:

  • RFレンズは質の高い作りと仕上げ、そして一部のモデルではカスタマイズ可能なリングを備えていることで知られている。このレンズも当然ながら例外ではなく、普段からこのブランドを愛用されている方は、迷わずこれを選びたい。
  • 伸びるズームは、長い目で見れば内蔵ズームよりも信頼性が低いという意見もあるかもしれないが、それはあなたの判断にお任せする。

携帯性:

  • F2.8Lと同じく、焦点距離が短い場合にレンズがとてもコンパクトになる。ミラーレスカメラの強みを活かす携帯性だ。
  • F2.8Lよりも短くて小さいという贅沢な仕様だ。

操作性:

  • リングの回転が心地よい。今や伝統となった溝付きラバーコーティングが施されており、使い心地は抜群だ。
  • フォーカスリングには物理的な回転止めがなく、もっと幅広くてもよかったのではと感じる。しかし、この種のレンズはAFを多用するので、あまり気にする必要はないだろう。
  • レンズには4種類のスイッチとズームロックのスイッチがある。

オートフォーカス:

  • どのモードを使っても非常に優れている。このため、特に言及することが無い。
  • 近景から遠景への移行時も、応答性は抜群だ。また、非常に静かで、完全な静寂の中で動画撮影をした場合にのみ、ごく軽いノイズを感じる。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 望遠レンズでは、手ぶれ補正がほぼ必須だ。ボディ側の手ぶれ補正と組み合わせた補正効果は見事だ。

解像性能:

  • EOS R5でテストした。
  • キヤノンのハイエンドレンズらしい性能だ。ズームレンジ全域で、絞り開放から優れた性能を発揮している。
  • 望遠側で性能が低下するRF24-240mmとは異なる結果だ。
  • F4から安心して使うことができるが、F5.6で最も良好なシャープネスが得られる。
  • 画質の均質性を求める場合はF8が最適だ。それ以上だと回折が始まる。
  • F32は画質を大きく劣化させるので、この極端なF値を使うのはおススメしない。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 玉ボケは円形と言えず、口径食の影響も見られる。
  • 非球面レンズの研磨状態は良好で、玉ねぎボケの兆候は見られない。

色収差:

  • 色収差をよく抑えている。カラーフリンジが現場で問題になることはないだろう。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差をうまく処理している。最も目立つのは200mmだが、ほとんどの場合は気にならないはずだ。

周辺減光:

  • このレンズの弱点だ。明らかに周辺光量が不足している。
  • 70mmと135mmでは影響が小さくなるが、200mmでは減光が目立つ。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 記載なし。

総評

「RF70-200mm F2.8L IS USM」よりも低価格で、汎用性の高い「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」よりも優れたレンズだ。ほぼすべての基準で期待を裏切らない、非常に優れた性能を持っている。200mmで多少の周辺減光が発生し、不完全なボケを許容することができれば、あとはとても良いと思い。模範的なビルドクオリティに加え、レンズのコンパクトさは、迷っている方も購入を決めるきっかけとなるはずだ。

  • 長所
    ・応答性の高いAF
    ・F4
    ・良好なシャープネス
    ・手ぶれ補正
    ・最短撮影距離
    ・コンパクト
    ・防塵防滴
  • 短所
    ・完璧なボケではない
    ・200mmの周辺減光

とのこと。
接写時はEFレンズよりも周辺解像が低下しやすいと指摘するレビューもありますが、Lesnumeriquesのテスト環境では全体的に良好な結果となったみたいですね。これと言った性能の落ち込みは見られず、周辺減光に気を付ければ安定したパフォーマンスを期待できそうです。

私も発売日から愛用していますが、RF24-105mm F4Lとほぼ変わらないレンズサイズは携帯性の観点で大きな強みだと感じています。小さなスリングバッグでカメラ+レンズを携帯できるので、使用する機会は間違いなく多くなりました。コロナ禍で中止してしまいましたが、娘の運動会などで役に立ちそう。

悩ましいのは20万円に近い価格設定。光学性能に価格差ぶんの価値(EFレンズと比べて)を求めると苦しいですが、携帯性に魅力を感じるのであれば、面白い選択肢となるはず。

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