XF33mmF1.4 R LM WRは完成度の高い単焦点レンズ

2023年7月16日

Dustin Abbottが富士フイルム「XF33mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。競合レンズよりも高価ですが、優れたビルドクオリティや光学性能を評価。完成度の高いレンズと言及しています。

2021年9月発売のXマウント用レンズ。従来の「XF35mmF1.4 R」と比べて、大きく重いレンズですが、10群15枚の新しい光学系を採用し、高い光学性能が特徴。さらに、インナーフォーカス・防塵防滴・リニアモーター駆動に対応し、汎用性の高いレンズに仕上がっています。やや高価となってしまいましたが、より高性能・高機能となったレンズが価格に見合う価値を備えているのか気になるところ。フランスのDustin Abbottにおけるレビューでは以下の通り。

Dustin Abbott：Fujinon XF 33mm F1.4 LM WR Review

外観：高級感があり美しいデザイン。プラスチック製フードが付属。

構造：金属製でしっかりとした作りだがフードの質感がイマイチ。防塵防滴。

携帯性：X-H2と相性の良いサイズ。VILTROXやTokinaと同程度。

操作性：良好な絞りリングとフォーカスリング。クリック解除機能はない。

AF：静かで高速。精度はとても良好。フォーカスブリージングは最小限。

MF：滑らかに動作する。刻むような動作は見られない。

手ぶれ補正：非搭載。

解像性能：周辺部から隅の画質が安定している点でVILTROXよりも有利。F2まで絞ると全体的に向上。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：絞っても良好な描写。シャープなレンズだが綺麗で柔らかい後ボケ。

軸上色収差：とても良好な補正状態。

倍率色収差：心配なし。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：穏やかな糸巻き型。リニアな影響で手動補正可能。

周辺減光：少し重めの減光だが厄介ではない。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：コントラストが少し低下するが悪くはない。

光条：記載なし。

作例集：

総評：良好な外装・画質・AFを実現しつつ、小型軽量。優れた33mmを探している場合に適している。完成度の高い単焦点レンズ。

競合について：基本的なスペックは競合製品と似ている。

備考：

とのこと。
TokinaやVILTROXなどの手ごろな価格の競合レンズが存在するものの、より優れた選択肢を探しているのであれば面白いレンズとなるようです。これと言って大きな欠点がなく、扱いやすい標準大口径となっていますね。4000万画素でもフレーム隅まで顕著な落ち込みが見られず、均質的なパフォーマンスが得られるのは魅力的。さらに絞れば全体的に改善する模様。防塵防滴やインナーフォーカス、リニアモーター駆動などで汎用性が高まっていることを考慮すると、サードパーティ製レンズとの価格差を正当化できるかもしれません。

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