このページでは一眼カメラ用交換レンズ「LUMIX G 42.5mm/F1.7」の情報を収集しています。
更新情報
データベース
レンズの特徴
中央解像力 | 非常に良好 ピーク F2.8-F5.6 |
周辺解像力 | 絞ると非常に良好 ピーク F2.8-F5.6 |
軸上色収差 | ?やや目立つ | 倍率色収差 | ほぼ完ぺき |
球面収差 | 僅かにフォーカスシフトあり | コマ収差 | 良好 |
非点収差 | ?良好 | 歪曲 | 並 |
周辺減光 | 比較的大きい | 逆光耐性 | 並 |
AF | 高速、正確、静音 | 手ぶれ補正 | 3.7-3.8段分 |
ボケ傾向 | ?前ボケ…並、後ボケ…滑らか、玉ボケ…滑らか | ||
備考 | 接写性能が高い、フード付属 |
解像力 | |
表現力 | |
機能性 | |
携帯性 | |
価格 |
- 手ぶれ補正搭載(Power.O.I.S)
- Dual.I.S対応
- インナーフォーカス
- 撮影距離0.31m
- 絞りリング非搭載
- 非防塵防滴
コンパクトな鏡筒に高い光学性能と手ぶれ補正が組み込まれている割にはお手頃な価格と言える中望遠単焦点です。手軽にボケを作るには最適なサイズと価格ですので、キットレンズの次に考慮したいレンズですね。
中望遠単焦点というカテゴリでここまで接写可能なレンズも珍しい。特に小さな被写体をクローズアップして撮影する場合にはラージフォーマット顔負けのボケ量を得られることもあるでしょう。
競合レンズの「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」はより安価で同程度の画質を有しています。しかし、45mm F1.8は接写性能が低いので小さい被写体を写すのであればこちらの方が良い選択と言えるでしょう。ボケの傾向が違うので作例をチェックして好みに合うか確認することをおススメします。
管理人のレビュー
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レビュー
購入早見表
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フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
品番 | H-HS043 |
---|---|
レンズ構成 | 8群10枚(非球面レンズ1枚) |
マウント | マイクロフォーサーズマウント/金属マウント |
画角 | 29° |
光学式手ブレ補正 | ○(POWER O.I.S.、Gシリーズ本体に準じたMODE切換えが可能) |
焦点距離 | f=42.5mm(35mm判換算:85mm) |
最小絞り値 | F22 |
開放絞り | F1.7 |
絞り形式 | 7枚羽根 円形虹彩絞り |
撮影可能範囲 | 0.31m?∞(撮像面から) |
最大撮影倍率 | 0.2倍(35mm判換算:0.4倍) |
フィルター径 | φ37mm |
最大径×長さ | φ55mm×約50mm※ |
質量 | 約130g |
MTFチャート
レンズ構成図
手ぶれ補正搭載の中望遠小型単焦点
35mm判換算で85mmと言う中望遠レンズとしては定番な焦点距離の単焦点レンズだ。
絞り開放から中央は非常に良好な解像度で、F2-4でピークを迎える。周辺描写も開放から安定しており、F4でピークを迎えるので総じてF4がこのレンズのピークとなる。最短撮影距離が31cmとかなり寄ることが出来るレンズなので、小さい被写体にフォーカスを合わせて大きく写すことも可能だ。
手ぶれ補正を搭載した明るい単焦点レンズなので、暗所では絞り開放+手ぶれ補正で手持ち撮影の幅を広げたり、絞ってパンフォーカスを狙う時に便利。また、Dual.I.S対応レンズの為、DMC-GX8に装着すれば6軸の強力な手ぶれ補正を効かせることが可能。様々なシーンに合わせて活用出来るので他の競合レンズには無い持ち味がある。
実売4万円前後と中望遠の単焦点レンズとしては性能の良好なレンズなので、キットレンズのステップアップとしても最適。中望遠という焦点距離を多用するなら買って損はしないだろう。この焦点距離のマイクロフォーサーズ規格のレンズは多く、『M.ZUIKO 45mm F1.8』や『NOCTIRUX 42.5mm F1.2』『NOKTON 42.5mm F1.2』など優秀なレンズがひしめき合う焦点距離なので、価格と描写傾向でじっくり自分に合うレンズを探していこう。
関連レンズ
- LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
- LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
- M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
- VoightLander NOKTON 42.5mm F0.95
- FREEWALKER 42.5mm F1.2
海外の評価
Optical Limits
Optical Limits:Panasonic Lumix G 42.5mm f/1.7 ASPH Power OIS - Review / Test Report
- マイクロフォーサーズの将来性を不安視する声を散見するが、このシステムにおけるコンパクトレンズの数が圧倒的に多いことに変わりは無い。そのうちの一つがパナソニックLumix G 42.5mm f/1.7 ASPHだ。
- サイズはわずか55x50mm、重量はわずか130g。ポートレートからストリート撮影、さらには風景撮影まで幅広く使える中望遠レンズである。
- レンズの構造はシンプルだが、金属製外装とスムーズに操作できるフォーカスリングのおかげで、きちんとしたクオリティだ。防塵防滴仕様では無いが動作部が少ないので、雨が土砂降りにならない限り大丈夫だろう。
- 不思議なことに、パナソニックは円筒型レンズフードだけでなく、デコレーションリングも付属している。
- フィルターの直径がわずか37mmであることも特筆すべき点だ。
- AFは高速で、もちろんノイズも無い。
- マニュアルフォーカスは "バイワイヤ "で動作するため、フォーカスリングを回すときにフォーカスモーターが駆動する。この機構はとても精密に動作する。
- パナソニックの手ブレ補正機構「Power OIS」が搭載されている。補正効果の公称値は見つからないが、3段程度の手ブレ補正が可能なようだ。Dual-IS対応のパナソニック製カメラではそれ以上の効果があると思われる。
- 歪曲収差は通常、自動補正される。〜0.2%の樽型となり、基本的に気が付かない量となる。
舞台裏(補正されていないRAWファイル)を見ると、1.2%程度の樽型と非常にきちんとしており、画像補正が最小限であることを示している。 - 自動補正は周辺減光も抑えている。補正された減光量はF1.7ではとても緩やか(?0.5EV)で、さらに絞ると改善されていく。
- 解像性能は大きな弱点がなく高水準だ。中央画質はf/1.7から優れており、周辺画質も良好?非常に良好な水準となる。
絞るとF/2.8?F/4のピークに達するまで画質が若干向上し、そこでは端/四隅が非常に良好となる。
回折が始まるF/8を超えるまで画質の大幅な低下に気づくことはないだろう。 - 像面湾曲はともて小さい。
- テストした個体のセンタリングは非常に良かった。
- 倍率色収差はフレームの端で0.2px以下と非常によく補正されている。実写で問題となることは無いだろう。
- 玉ボケの内側はパーフェクトとはいかないまでも、それに近い描写だ。縁取りは無く、F2.8まで完全な円形である。
口径食のために、四隅に向かって玉ボケが変形する。しかし、この効果は比較的穏やかでF2.2まで絞ると良好な描写の領域が拡大する。 - 前後のボケは前景が滑らかだが、残念ながら後ボケは少し騒がしい。
マイクロフォーサーズシステムの何が特別なのかを見せてくれるレンズだ。小型軽量であることは言うまでもないが、光学的にも非常に優れている。
価格設定は見た目を考えると少し高く感じるが、レンズのクオリティを考慮すると妥当な値付けと言える。
IMAGING RESOURCE
- シャープネス:我々のテストでとてもシャープなレンズであることが実証された。回折限界のF8までシャープ、F116まで鮮鋭弩が低下することはほとんど無い。F22で全体的にソフトとなるが、それでも無視できるレベルだ。
- 色収差:全ての絞り値で良好に補正されている。コントラストの高い部分で色づきが見られるものの、目立つことは無い。
- 周辺減光:F1.7で周辺が半段暗くなるものの、他の絞り値では無視できるレベルだ。
- 歪曲:0.1%の樽型歪曲だがほぼ知覚できない量だ。
- オートフォーカス:とても高速で静かだ。最短撮影距離から無限遠まで1秒以下で移動する。
- 接写性能:マクロレンズでは無いが、撮影倍率0.2倍・撮影距離31cmと悪く無い性能だ。
- ビルドクオリティ:わずか130gと非常に軽量だ。
超シャープな画質で小型サイズ、低価格だ。他に何を求めるというのか?これは優れたポートレートレンズだ。
更新履歴
- 2018-07-15:部分的に加筆修正しました。
- 2017.10.24:オリンパスから45mm F1.2が登場すると言う事で競合となりうる本レンズを再リサーチ。「レンズの特徴」項目を追加
- 2017.4.7:ページを大規模改修しました。リンクを多数追加
- 2016.1.1:ページを公開