このページでは一眼カメラ用交換レンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」の情報を収集しています。
最新情報
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S のズーム中追従AFを改善するファームウェア公開 2024年6月25日
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S用と思われるニコンの特許出願 2022年7月7日
- Z 7II & NIKKOR Z 最大2万円のキャッシュバックキャンペーン対象製品早見表 2022年6月10日
- ニコンがNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S用の最新ファームウェアを公開 2022年5月24日
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sは期待を裏切らないフラッグシップモデル 2021年10月4日
- DXOMARKがニコン「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」のレビューを掲載 2021年8月10日
- ニコン「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」周辺減光は目立つが期待通りのズームレンズ 2021年5月6日
- ニコン「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」はプログレードの画質とビルドを備えたレンズ 2021年2月9日
- ニコン「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」とZ TC×1.4の組み合わせは非常に優れている 2020年11月16日
- DPReviewがニコン「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」のサンプルギャラリーを公開 2020年11月16日
データーベース
レビュー
- Camera labs
(抄訳記事) - DC.World
(抄訳記事) - DPReview
・ハンズオン(訳) - Mobile01
(抄訳記事) - Photographylife
- The Phoblographer
- フジヤカメラ
参考サイト
- 公式
- 特許情報
- デジカメwatch
- DPReview
- DXOMARK
(抄訳記事) - ePHOTOzine
(抄訳記事) - PhotographyBlog
(抄訳記事) - Lenstip
(抄訳記事) - Lesnumeriques
(抄訳記事) - IMAGING RESOURCE
(抄訳記事) - Xitek
(抄訳記事)
購入早見表
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
型式 | ニコン Zマウント |
---|---|
焦点距離 | 70mm-200mm |
最大口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 18群21枚(EDレンズ6枚、非球面レンズ2枚、蛍石レンズ1枚、SRレンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 | 34° 20′-12° 20′(撮像範囲FX) 22° 50′-8°(撮像範囲DX) |
焦点距離目盛 | 70、85、105、135、200mm |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:5.5段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:有り |
最短撮影距離 | 0.5m(焦点距離70mm)、0.63m(焦点距離85mm)、0.68m(焦点距離105mm)、0.8m(焦点距離135mm)、1.0m(焦点距離200mm) |
最大撮影倍率 | 0.2倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
フォーカス制限切り換えスイッチ | FULL(∞-0.5m)と ∞-5m の2段切り換え |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 77mm(P=0.75mm) |
三脚座 | 位置指標(90°)付きの360°回転三脚座リング、三脚座のみ着脱可能 |
寸法 | 約89mm(最大径)×220mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約1440g(三脚座を含む) 約1360g(三脚座なし) |
付属品 | - レンズキャップ77mm LC-77B(スプリング式) - 裏ぶた LF-N1 - バヨネットフード HB-92 - レンズケース CL-C3 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
一眼レフ用
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
- AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR
更新履歴
- 2020-08-04:8月28日発売を告知されました。
- 2020-07-21:9月発売予定と告知されました。
- 2020-01-30:ニコンが生産上の都合で発売日を延期とアナウンスしました。発売時期は未定。
- 2020-01-07:ニコンが「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」を正式発表しました。
海外の評価
IMAGING RESOURCE
IMAGING RESOURCE:Nikon Z 70-200mm f/2.8 S VR Nikkor Field Test
- レンズの紹介:
・ニコン最新の光学技術を使用しており、ズームレンジ全域で優れた性能を発揮するレンズだ。
・今回はZ 5・Z 7を使用し、×1.4テレコンや×2.0テレコンと組み合わせて撮影した。 - ビルドクオリティ:
・AF-S 70-200mm F2.8Eに似た形状、機能性のレンズだ。経験上、改悪する必要が無い良好なデザインだと思う。
・OLEDパネルを搭載したことで焦点距離や被写界深度などを表示することが出来る。
・三脚座は取り外し可能だ。
・Fマウントレンズと同じくフィルター径は77mmだ。
・付属のレンズケースは薄っぺらで物足りない。Fマウントレンズに付属するケースとはかけ離れている。
・18群21枚のレンズ構成中に6枚のEDレンズと2枚の非球面レンズ、1枚の蛍石レンズを使い、1枚のSRレンズを採用している。ニコンにとって最も最先端の光学設計だ。 - 携帯性:
・3種類のフルサイズZカメラと組み合わせでバランスは取れている。
・重量は1360gであり、Fマウントレンズよりも少し軽量だ。サイズはほぼ同じである。
・最軽量では無いが、軽いレンズである。 - 操作性:
・Zレンズらしく、コントロールリングを搭載している。絞りやカメラ設定などを調整することが可能だ。
・L-Fnボタンのほかに、L-Fn2ボタンがレンズ周囲に4カ所配置されている。
・ズームリングは鏡筒の端にあり、70mm、85mm、105mm、135mm、200mmの焦点距離が印字されている。回転角は90度未満のため素早い操作が可能だ。
。レンズマウント側にフォーカスリングがある。幅は狭いがしっかりと掴むことが可能だ。 - オートフォーカス:
・マルチフォーカス機構で素早く動作する。
・静かで高速なAF性能であり、ピント距離全体を移動するのは一瞬だ。
・実写での低照度AFも非常に優れている。 - マニュアルフォーカス:
・マニュアルフォーカスオーバーライドに対応している。 - 手ぶれ補正:
・光学手ぶれ補正は良好に動作し、素晴らしい効果を発揮する。特に200mmの安定感は非常に良好だ。 - 解像性能:
・全体的に優れたパフォーマンスだ。完璧では無いが、それに近い性能である。
・70mmはF2.8から良好だ。優れたディテールとシャープネス、色、コントラストを備えている。収差も良好に補正されている。絞っても画質の改善はほとんど期待できない。
・70mm四隅の性能も非常に良好だ。目立たないが僅かに色収差が残存している。
・135mmはF2.8で少しソフトだが、F4まで絞ると著しく改善する。とは言え、F2.8から優れたヌケの良さを実現している。F4以降はF11まで強力な性能だ。
・135mmの四隅はF2.8で非常に良好だが、中央と比べると減光が強く、いくらかソフトだ。
・200mmでも見事なパフォーマンスである。F2.8では少しソフトさがあるものの、実写では良好に見える。F4まで絞るとさらに良好となる。
・200mm四隅は135mmと比べて少しソフトだが、パフォーマンスは酷似している。周辺減光はF5.6でほぼ解消する。 - テレコンバーター:
・×1.4の280mmで撮影すると、200mm F2.8と比べて著しくソフトな描写となる。ただし、パフォーマンスはそれほど悪くない。F5.6まで絞るとマスターレンズとの画質差はほぼ無くなる。
・当然ながら×2.0で撮影するとパフォーマンスは低下する。400mm F5.6の性能は良くなく、ソフトな描写だ。ただし、収差は良く抑えられ、F8まで絞ると性能は大きく改善する。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・ボケには感銘を受けた。心地よく滑らかな描写である。
・口径食の影響があり、フレーム四隅で顕著となる。 - 色収差:
・優れた色収差補正である。
・絞り開放で撮影しても収差や色づきは見られない。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・記載なし。 - 周辺減光:
・70mm F2.8で周辺減光が見られるものの、F4で解消する。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・記載なし。 - 作例集
総評
Z 70-200mm F2.8 VR Sは大三元と呼ばれるズームレンズの一つだ。非常に見事な系譜を持ち、このレンズも例外ではない。見事なパフォーマンスを備え、信頼性の高いAFを搭載し、プログレードの品質を備えた素晴らしいレンズである。
長所:優れたビルドクオリティ・便利なOLEDパネル・優れたシャープネス・全体的に優れたシャープ雌・全体的に素敵なボケ・収差や色ずれを良好に補正・見事なAF
短所:重くは無いが、まだ大きい・素敵なレンズケースが付属しない・
Camera labs
Camera labs:Nikon Z TC-1.4x TC-2.0x teleconverter review
- ニコンは70-200mm F2.8 Sと共に2本のテレコンバーターを発表した。フルサイズミラーレス用に設計され、焦点距離を×1.4・×2.0に拡張することが出来る。
- 残念ながら今のところ対応しているレンズは70-200mm F2.8 Sだけだ。
- どちらのコンバーターもレンズ構成中に1枚の非球面レンズを備え、前玉・後玉にフッ素コーティングを施している。
- 70-200mm F2.8 Sに装着すると、最大撮影倍率はそれぞれ「1:3.3」「1:2.4」となる。これはとても優れた撮影倍率だ。撮影距離に変化はないので、0.72mと非常に良好な状態を維持している。
- FTZアダプタを装着しようとは思わないことだ。
- 防塵防滴は両側に施されている。
- 一眼レフ用と比べて高いのは気に入れないが、そのぶん光学性能が良ければ、それだけの価値がある。
- 絞り開放ではマスターレンズの性能が僅かに低下する。しかし、280mm・400mmどちらも性能低下はそれほど悪くない。
- マスターレンズ・×1.4装着時の100mmはどちらも非常に良好だ。
- チャートテスト
・140mmでは×2.0装着時が明らかに最もソフトだ。しかし、F8まで絞ると違いは極僅かとなる。
・200mmでは×1.4とマスターレンズが非常に近い性能だ。×2.0使用時は少しソフトとなる。繰り返しとなるが、F8まで絞ると違いはほとんど無視できるものとなる。
・280mmの場合、×2.0と組み合わせていると球面収差が残存しているのでコントラストが少し低下する。F8まで絞ると問題が低減する。
・400mmの絞り開放では少し滲むような描写だが、F8まで絞ると明らかに滲みが抑えられる。F11まで絞ると回折が始まるので画質改善に効果的ではない。
・全体的に見て非常に説得力のある性能だ。 - 遠景解像
・100mmはマスターレンズと×1.4使用時でDX四隅のコントラストに差がある。
・140mm時はマスターレンズと×1.4使用時は僅差だ。しかし、×2.0使用時のDX四隅は明らかにソフトである。
・200mm時はマスターレンズと×1.4使用時は僅差だ。×2.0使用時は四隅に向かって徐々にソフトとなる。
・280mmは×1.4のF4時が×2.0のF5.6と比べて全体的に明らかにシャープだ。
・×1.4使用時はマスターレンズと比べて劣化がほとんど無い。パフォーマンスは非常に良好だ。
・×2.0も使いやすい画質だが、比較すると明らかにソフトだ。
・F8まで絞った100mmはテレコン使用の有無で違いが見られない。
・140mmのマスターレンズや×1.4使用時をF5.6まで絞ると、×2.0のF5.6と比べて明らかにシャープである。しかし、F8まで絞ると×2.0も目に見えて画質が向上する。
・200mm・280mmでもF8まで絞ると×2.0使用時の画質が向上する。
・400mm F5.6でもDXフレームで非常に優れた解像度だが、絞っても改善しない。 - ×1.4の280mmで換算400mmまでクロップするのと、×2.0テレコンを使用するのとでは画質に大きな違いは見られない。
- マクロ
・×1.4ではF4から良好な中央解像だ。少なくともDX四隅をシャープにするにはF8まで絞る必要がある。
・×2.0使用時は最高倍率で少しソフトな描写だ。中央はF5.6から実用的だが、全体的な結果を改善するにはF11まで絞るのがおススメだ。
今のところ、ニコンZシステムで280mm・400mmを使いたい場合は70-200mm F2.8 Sと×1.4・×2.0の使用が唯一の選択肢だ。FTZでFマウントレンズを使う手もあるが、全長が長くなる。幸いにも、どちらのテレコンバーターも非常に優れている。
×1.4装着時の「98-280mm F4」のテスト結果は非常に優れており、200mm以下を使いたい時にわざわざテレコンを外す必要はない。70-200mm F2.8 Sユーザーであればおススメのアクセサリーだ。
×2.0テレコンは少し待った方が良い。このテレコンバーターの可能性を最大限引き出せるのは、おそらく優れた望遠単焦点が必要だ。
長所:焦点距離を拡張できる小型軽量・レンズを追加購入するよりも手ごろな選択肢・ワーキングディスタンスを変化せずに倍率を拡張可能・優秀なマスターレンズと組み合わせることで優れた画質・全ての機能を利用可能・口径食が少なく歪曲は最小限・防塵防滴・フッ素コーティング
短所:一般的なことだがF値が大きくなる・FTZアダプターと組み合わせることは出来ない・滑稽なレンズポーチ・対応レンズが少ない・逆さまに装着するとセンサーを損傷する
Xitek
Xitek:尼康Z70-200/2.8VR S--者---答--
- ズームレンジ全域でシャープかつクリアな光学性能を実現するためにはZマウント光学システムの利点を最大限に活用する必要がある。
- 一眼レフ用レンズよりフランジバックが短いため、マルチグループのズーム機構やマルチフォーカスなど、新しい光学システムを構築することが出来た。マルチフォーカスにより最短撮影距離が改善している。
- 18群21枚のレンズ構成のうち、FLレンズ1枚・EDレンズ6枚・SRレンズ1枚・非球面レンズ2枚を効果的に配置している。
- SRレンズで特に軸上色収差を補正している。この特殊レンズはキヤノンのBRレンズと効果が似ている。BRレンズは樹脂を使うが、ニコンのSRレンズはガラスだ。
- コーティングはARNEOコートとナノクリスタルコートの両方を採用している。ナノクリスタルコートはより広い波長と角度で反射を防ぐことが出来、ARNEOコートは垂直に入る光に対してナノクリスタルコート以上の反射防止効果を持つ。
- ステッピングモーター駆動のオートフォーカスはレスポンスが良く、静かで動画に適した速度と動作に設定可能だ。
- ズームリングの回転角は従来の70-200mm F2.8と同じ80度である。インナーズームで重心の移動が少なく、トルクは一定だ。
- 三脚リングの接触面は1.5倍となり、三脚座も1.3倍と大きくなっている。このため、三脚へ取り付けた際の安定感が向上している。
- 競合製品と比較して、70mm・200mmでの解像度・逆光耐性・ブリージング抑制・コントラストなどが優れており、テレコンバージョンレンズ装着時の解像度も高い。
- キヤノンはRFマウントで伸びるズーム方式の70-200mm F2.8を採用したがニコンは操作性の維持にこだわり、ズームリング操作時の滑らかさを実現している。Fマウント同様の堅牢性も健在だ。
- 70-200mm F4で伸びるズーム方式を採用するかお伝えすることは出来ない。しかし、ユーザーの声に耳を傾け、検討してゆく。
- レンズ側にVR用スイッチがあると便利だ。しかし、撮影用途ごとに異なる手ぶれ補正の効果を期待でき、カメラ側からの操作も容易となっているので、レンズ側にスイッチを搭載しなかった。
- Fマウントでは使用していないSRレンズなどの追加でより高解像な光学性能を実現している。
- 外装は軽量化のためにプラスチックを使用している。これはレンズ内部で新しいマルチフォーカスシステムを導入しており、金属パーツの必要性が無くなったためだ。プラスチックだが、高い強度と耐久性を維持できる構造となっているのでプロでも安心して使用できる。
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Nikon Z 70-200mm f/2.8 VR S-Review
- 比較的新しいZマウントシステムで最初に導入された望遠レンズだ。高倍率ズーム「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」で200mmを使うことも出来るが、優れた設計とF2.8の組み合わせにより、プロやハイアマチュアを対象としたレンズに仕上がっている。
- SRレンズや蛍石、そしてEDレンズを使ったレンズ設計にはアルネオコートやナノクリスタルコートを採用している。さらに5.5段分の光学手ぶれ補正に、防塵防滴仕様を搭載。さらに焦点距離を280mm・400mmに変更できるテレコンバーターにも対応している。
- 大部分のZレンズよりも遥かに大きく重いレンズだ。一眼レフ用レンズと同等である。実際、ニコンFマウント用レンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」と同じサイズ・重量だ。
- 片手で操作するのはとても難しいが、Z 6・Z 7と組み合わせるとバランス良好だ。多くの場合、左手でレンズを支える必要がある。
- OLEDパネルには焦点距離やピント位置、絞りを表示可能だ。
- レンズには「L-Fn1」「L-Fn2」と二つのボタンカスタマイズを搭載している。
さらにレンズマウント付近にカスタマイズ可能なコントロールリングを搭載している。 - フォーカスリングは電子制御のため両端にハードストップは無い。しかし、OLEDディスプレイを確認することでピント位置を確認可能だ。リングは微調整に十分な抵抗がある。
- ズームリングは70mm・85mm・105mm・135mm・200mmの表示がある。
- 三脚座は取り外し可能だ。
- オートフォーカスはほぼ全ての状況で間違いなく高速で正確だ。見事なほど静かに動作する。
- 色収差の痕跡を見つけるのは不可能に近い。
- 周辺減光は70mm F2.8で僅かに見つけることが出来るが、F4で解消する。135mmで少し目に付くようになるが、やはりF4で解消する。200mmで最も目立つが、実写で問題となるシーンは少ない。
- 歪曲収差で目立つ歪みは無い。
- ボケの評価には個人差があると思うが、非常に心地よく魅力的なボケに見える。
- シャープネス70mm
・中央はF2.8からシャープだが、F4~F5.6でさらにシャープとなる。絞り全域で優れたシャープネスを維持し、F22で最もソフトとなる。
・フレーム端はF5.6~F11で最良の結果となる。 - シャープネス85mm
・中央はF2.8からシャープだが、F4~F5.6でさらにシャープとなる。絞り全域で優れたシャープネスを維持し、F22でややソフトとなるが全体的に見た際は素晴らしいシャープネスである。
・フレーム端はF5.6~F11で最良の結果となる。 - シャープネス105mm
・中央はF2.8からシャープで、F16~F22で僅かに低下する。
・フレーム端はF8~F16で最良の結果となる。 - シャープネス150mm
・中央はF2.8からシャープで、F16~F22で僅かに低下する。
・フレーム端はF5.6~F111で最良の結果となる。 - シャープネス200mm
・中央は優れているが、広角端と比べるとソフトだ。最もシャープな結果はF4~F8で得ることが出来る。
・フレーム端はF5.6-F16で最良の結果となる。
・他の焦点距離より少しソフトだが、全体的には見事な結果だ。
大きく重いレンズだが、優れたビルドクオリティとカスタマイズ性・操作性を備えている。さらにズームレンジ全域で優れたシャープネスを実現し、超高速AFに効果的な手ぶれ補正、テレコンバーターに対応している。
この卓越したパフォーマンスには代償が伴っている。このレビューを執筆している時点で価格設定は2,400ポンド、2,600ドルであり、Fマウント用レンズと比べて約400ポンドも高い。可能な場合、Zマウント用レンズをおススメするが、FTZアダプターを持っているのであれば一眼レフ用レンズも使うことが可能だ。
決して安いレンズでは無いが、プロフェッショナルやハイアマチュアにとってはお買い得なレンズだ。ニコンミラーレス用としては最高のレンズであり、ポートレート・野生動物・スポーツ・アクションなどの撮影に強くおススメできる。
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Nikon Nikkor Z 70-200mm f/2.8 VR S Review
- 70-200mm F2.8がとても大きなレンズになるのは避けられない。この新しいレンズは三脚座無しで1360g、1440gだ。しかし、レビュー用に提供されたZ 5と組み合わせたところ、バランスは自然な重心となり、うまくいく。
- 大きな花形レンズフードが付属している。バヨネットに取り付け、脱落を防ぐためしっかりとロックされる。
- フィルター径は77mmだ。
- 幅広いズームリングは滑らかに操作できる。ズーム操作によるレンズ全長の変化は無い。
- レンズには2種類のFnボタンを搭載している。
- フォーカスリングはAF中でもアクティブに動作できる。
- 最短撮影距離は焦点距離によって異なる。最大撮影倍率は0.2倍だ。
・70mm:0.5m
・85mm:0.63m
・105mm:0.68m
・135mm:0.8m
・200mm:1.0m - OLEDパネルを搭載しており、絞り・焦点距離・被写界深度・ピント位置・ISOを表示可能だ。
- 三脚リングは取り外し可能だ。
- マウント付近にはコントロールリングがあり、絞りや露出補正などを割り当てることが出来る。
- AF/MFスイッチとフォーカスリミッターを搭載している。
- オートフォーカスは高速で正確だ。
- 手ぶれ補正は4段分で確実な効果を得られ、場合によって5段分となる。
- シャープネス
・これほどの結果を得られるレンズはそう多く無い。
・70mmの中央はF2.8からF8まで際立っている。F11からF22までも優れた結果だ。
・70mmの端はF2.8からF8まで際立っている。F11とF16は優れた結果となり、F22でも非常に良好だ。
・105mmの中央はF2.8からF8まで際立っている。F11からF22までも優れた結果だ。
・105mmの端はF2.8からF5.6まで際立っている。F8からF16は優れた結果となり、F22でも非常に良好だ。
・135mmの中央はF2.8からF8まで際立っている。F11からF22までも優れた結果だ。
・135mmの端はF2.8からF8まで際立っている。F11とF16は優れた結果となり、F22でも非常に良好だ。
・200mmの中央はF2.8で優れた結果となり、F4で際立ち、F5.6からF16まで優れた結果となる。F22でも非常に良好だ。
・200mmの端はF2.8からF16まで優れた結果となり、F22でも非常に良好だ。 - 色収差は全体的にとても少なく、修正する必要はほとんど無い。カメラ内補正も含まれているが、素晴らしい結果である。
- 歪曲収差はズームレンズとしては控えめで、70mmはマクロレンズのように良好だ。
・70mm:0.05%
・105mm:1.25%
・135mm:1.67%
・200mm:1.99% - ボケは美しく滑らかで素敵な描写だ。
- 非常に強い逆光でもフレアは発生しない。
- 周辺減光は控えめで大部分の撮影で目立たない。
・70mm F2.8:-1.6
・105mm F2.8:-2
・135mm F2.8:-2.5
・200mm F2.8:-2.6 - 高価だが、レンズの品質を考慮すると予想以上に高い訳では無く、適切な値付けに見える。
本当に優れたズームレンズだ。風景・ポートレート・スポーツなどの幅広い被写体に対応するズームレンジを備え、高いシャープネスと素敵なボケを両立している。高価かもしれないが、予想の範囲内であり、コストの見返りはあらゆる点で優れたパフォーマンスだ。間違いなくエディターズチョイスの品である。
長所:抜群のシャープネス・色収差がとても少ない・周辺減光が控えめ・低歪曲・フレアが発生しない・美しいボケ・防塵防滴・高いビルドクオリティ・非常に優れた機能性・優れた操作性・高速正確なAF・効果的な手ぶれ補正・OLEDパネル
短所:高価
Digital Camera World
Digital Camera World:Nikon Z 70-200mm f/2.8 VR S review
- 70-200mmはアクションからスポーツ、野生動物にウェディング、イベントまで、様々な撮影に対応できるレンズだ。このニコンZマウント用70-200mm F2.8はいくらか高価だが、最高のレンズである。ビルドクオリティは完全にプログレードであり、操作性は高く、全体的に素晴らしいパフォーマンスだ。そして画質に欠点は無い。
- 18群21枚のレンズ構成のうち、2枚の非球面レンズ、6個以上のEDレンズ、蛍石レンズ、SRレンズを含んでいる。コーティングはARNEOとナノクリスタルコートをどちらも採用し、完璧なシャープネス・コントラスト・色再現を実現している。
- 絞り開放からフレーム全体で際立ったシャープネスであり、唯一の低下は150-200mmで四隅が「単なる」優れたシャープネスに低下するだけだ。
- ミラーレス用レンズらしく、自動補正により歪曲収差や色収差は皆無だ。周辺減光も最小限でゴーストやフレアの耐性は優れている。
- 二つに分かれたフォーカスユニットを搭載しており、どちらもステッピングモーターで動作する。驚異的な速度と精度を実現しているのみならず、静音性に優れているので動画撮影にも最適だ。オートフォーカスは間違いなく高速で正確だ。
- ボディ内手ぶれ補正に依存する多くのZレンズと異なり、このレンズはボイスコイルモーターを使った光学手ぶれ補正を搭載。ボディ側と連動して効果的で最適な手ぶれ補正を実現している。テストでも5段分の補正効果を発揮している。
- レンズにはOLEDディスプレイが備わっており、焦点距離や絞り、ISO感度などを表示可能だ。
- ビルドクオリティはSレンズらしいものだ。とても軽量だが、本当に頑丈で高品質な質感を持つ。完全な防塵防滴仕様であり、前玉と後玉にはフッ素コーティングが施されている。
- 操作性は自然であり、そして直感的だ。物理的に動作するズームリングと電子制御のフォーカスリングを備えている。キヤノンのRF70-200mmと異なり、ズーム操作で全長が変化することは無い。
- コントロールリングを別で搭載しており、ボディ側で機能をカスタマイズすることが可能だ。さらにカスタマイズ可能な2つのL-Fnボタンを搭載している。
- 三脚座の滑らかな操作性で取外しも可能だ。メインノブには盗難防止用のセキュリティスロットに対応している。
- ラボテスト
・絞り開放でも大部分のズームレンジで優れたシャープネスを実現している。
・四隅のみ、望遠側で低下するものの、それでも見事な性能である。
・色収差はズームレンジ全域で問題とならない。
・自動補正により歪曲収差は問題とならない。
このレンズが高価であることは否定出来ない。一眼レフ用レンズ「」は世界中のプロフォトグラファーに人気のある強敵だ。とは言え、このミラーレス用Sレンズは操作性・総合的なパフォーマンス・画質の点で優れている。一眼レフ用よりやや高価だが、それに見合う価値はある。おそらく世界最高の70-200mmズームレンズだ。
長所:驚異的な画質・優れた操作性・超高速AF・非常に効果的な手ぶれ補正
短所:高価しかしそれに見合う価値がある
Mobile01
Nikon 70-200mm f/2.8 S -利非常 N家望遠代表作 還有與小-七的人像比較
Mobile01:Nikon 70-200mm f/2.8 S -利非常 N家望遠代表作 還有與小-七的人像比較
- 一眼レフ用と比べて70mm側の最短撮影距離が短くなっている。
- 搭載している光学手ぶれ補正はニコンレンズの中では最も強力と思われる5.5段分だ。ただし、実際にテストしてみると違いは僅かのように感じる。
- レンズの重心は広角側で前方へ移動し、望遠側で後方へ移動する。これは一眼レフ用と同じだが、Zレンズは三脚座で立たせることが出来る。
- AF切替スイッチは「AF/MF」だ。一眼レフのように「A/M・M/A・MF」ではない。レンズを使った限りでは「M/A」のように感じる。
- レンズの製造国はタイだ。
- 70mm中央のシャープネスはとても良好だ。
- 70mm四隅はF2.8~F4で一眼レフ用より少し良好だ。F2.8~F8の違いは僅かである。
- 200mm中央シャープネスは一眼レフ用より少し優れている。一眼レフ用はカメラでモアレが出るタイミングが1段遅い。
- 200mm四隅は通常最も厳しい領域だ。しかし、このレンズは非常にシャープである。一眼レフ用で同じパフォーマンスを得るにはF5.6まで絞る必要がある。
- ステッピングモーターを使用しており、駆動音はほとんど聞こえない。70mmにおけるオートフォーカスはとても高速でD850+F2.8Eと比較しても遜色の無いパフォーマンスだ。ただし、200mmではD850+F2.8Eが明らかに優れている。
- 動画撮影時のオートフォーカスはとても滑らかだ。近距離から離れる際に追従が少しもたつき、改善の余地を残している。
- 顔検出AF-Cは常時顔を検出し続ける訳では無いが、ピントは問題無く、追従できていた。
- ボケ描写は一眼レフ用との違いを見いだせない。どちらも口径食の影響がある。
- 色収差は絞り開放付近で僅かに発生するが、F5.6でほぼ解決する。色収差は70mm側で目に付き、200mmでは解消している。
- 周辺減光は望遠側で比較的目立つ減光が発生する。問題を緩和するにはF5.6まで絞る必要がある。広角側は絞り開放から目に付かないので、1段絞るだけで十分だ。
- フォーカスブリージングは70mm側でほぼ発生していない。200mmで目立つようになるが、一眼レフ用ほど顕著ではない。
シャープネスは本当に見事だ。S-Lineらしいブレークスルーを遂げた光学性能である。とは言え、F2.8Eとの違いを見分けるのは非常に難しく、望遠側の絞り開放付近における四隅でのみ差を見つけることが出来る。
オートフォーカスは一眼レフと比べると見劣りする。しかし、始まったばかりのミラーレスシステムなので、カメラ側で改善する余地はあるはずだ。また、動画撮影時のオートフォーカスはD850よりも優れている。(D780で改善している可能性はあるが)
Mobile01:Nikon 70-200mm f/2.8 S -利非常 N家望遠代表作 還有與小-七的人像比較
Z 7+Z | D850+F | Z 7+F |
70mm | ||
200mm | ||
DPReview Hands on
DPReview:Hands-on with the Nikon Nikkor Z 70-200mm F2.8 S
- ニコンZマウント2本目となるF2.8ズームレンズだ。
- 古いAF-S 70-200mm F2.8と非常によく似ており、寸法・重量はほぼ同じだ。
- しかし、とても高度な光学設計である。18群21枚のレンズ構成には6枚のEDレンズ、2枚の非球面レンズ、1枚の蛍石レンズとSRレンズを採用している。
- 新しいSRレンズは短波長の光を大きく屈折させる特性を持った特殊分散レンズだ。キヤノンの「EF35mm F1.4L II USM」「RF85mm F1.2L USM」に導入したBRレンズに匹敵する技術のようだ。
これはつまり色収差を最小限に抑えていることを意味するはずだ。出来るだけ早くテストしたいと思っている。 - ナノクリスタルコートに加えて、新しいアルネオコートも導入している。
- AF/MF切替スイッチとフォーカスリミッタースイッチを搭載している。
- 手ぶれ補正はニコン史上最高の5段補正が可能となっているが、VRモードスイッチが無い。VRはカメラ側で制御することとなる。
- 最短撮影距離は70mmで0.5m、200mmで1mだ。一眼レフ用レンズよりも改善している。
- 鏡筒にある2カ所のFnボタンはカメラ側のボタンカスタマイズに対応している。
- 三脚リングは固定されているが、三脚座は取り外し可能だ。
- 「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」と同じようにOLEDパネルを搭載している。
- AF-S 70-200mm F2.8Eと同じく、ズームリングはレンズ先端側に、フォーカスリングは手前側に配置されている。
- ズーム操作でもピント位置は一定だ。パーフォーカルレンズなのか、ズーム操作時にピント位置を調整しているのかは分からない。いずれにしても、ズーム操作後にピント位置の調整が不要となっている。
- 予想通り、防塵防滴仕様だ。Zマウントとしては珍しく、バックフォーカスの長いレンズだ(後玉が鏡筒内に入り込んでいる)。
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