このページでは銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
- ニコンAPS-C Z用の「TTArtisan APS-C シルバーモデル」レンズ3本が販売開始 2021年8月13日
- 銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」はいくつか問題もあるが手ごろな価格でおススメしやすい 2021年3月19日
- 銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」この価格帯としては優れたポートレートレンズ 2020年12月27日
- 銘匠光学 TTartisan 50mm f/1.2 C交換レンズデータベース 2020年12月20日
購入早見表
レンズデータ
関連レンズ
- E 50mm F1.8 OSS
- M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
- LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
- LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
- XF50mmF1.0 R WR
- XF50mm F2 R WR
- XF56mmF1.2 R
- XF56mmF1.2 R APD
- 56mm F1.4 DC DN
- VILTROX AF 56mm F1.4 STM
- YN50mm F1.8S DA DSM
- 7artisans 55mm F1.4
- 7Artisans 50mm F1.8
- KAMLAN FS 50mm F1.1
- KAMLAN 50mm F1.1 II?
関連記事
- 銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」はいくつか問題もあるが手ごろな価格でおススメしやすい
- 銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」この価格帯としては優れたポートレートレンズ
- 銘匠光学 TTartisan 50mm f/1.2 C交換レンズデータベース
海外の評価
Radojuva
Radojuva:Обзор TTArtisan APS-C 50mm F/1.2 DJ-OPTICAL
レンズの紹介:
- 2020年9月6日にTTartisan最初のAPS-C用レンズである「」が発表され、その後12月18日に「TTArtisan 35mm F1.4」が発表された。近い将来「17mm F1.4」も発表する予定だ。
ビルドクオリティ:
- レンズの他に前後のキャップと簡易説明書が付属している。
- フロントキャップは金属製のねじ込み式のため少し不便だ。
- 全体的に良好な作りである。金属製レンズマウントのほか、外装やキャップやアルマイト仕上がりの金属パーツである。
- 素晴らしいデザインだ。
- 絞り羽根は10枚だ。F2からF5.6の絞り値では独特な形状となる。
携帯性:
- 重量は340gだ。手にしっくりとくる高品質な印象である。
- 非常にコンパクトで、APS-Cカメラと相性が良い。
操作性:
- 絞りリングはクリックありの動作だ。
- 絞りリングの位置は便利だが、フォーカスリングを誤って操作する可能性がある。
- 金属製フォーカスリングは120度回転する。滑らかだが、7Artisans 35mm F0.95ほどではない。
- フォーカシングによりレンズは前後に伸縮する。ただし、回転はしない。
オートフォーカス:
- 記載なし。
マニュアルフォーカス:
- 最短撮影距離は0.5mだ。この際の倍率は1:8である。
- 僅かなフォーカスブリージングがあり、最短撮影距離では画角が狭くなる。
- フォーカスシフトは見られない。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- F1.2のシャープネスは低い。
- F2まで絞ると状況が著しく改善する。
- フレーム端や四隅は中央よりも少し低いが、F1.2でも良好だ。
- 最短撮影距離ではパフォーマンスが低下する。ピークの性能となるのは中距離から遠距離だ。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 面白い描写だ。
- F2?F8でギザギザの玉ボケとなる。
色収差:
- かなりの収差が見られる。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 僅かな樽型だ。
周辺減光:
- F1.2から光量落ちは少ない。
- 最短撮影距離では光量落ちが小さくなり、無限遠で目立つ。
- F2でほぼ解消する。
- レンズはほぼフルサイズをカバーしている。
コマ収差:
- 目立たない。
逆光耐性:
- 絞っても綺麗な光条とはならない。
- 逆光ではフレアが目立つ。
総評
手ごろな価格の大口径レンズを探しているのであれば、おススメしやすい。コストパフォーマンスは良好だが、光学的にいくつか問題を抱えている。アマチュアフォトグラファーであれば素晴らしいクリエイティブレンズとなるだろう。
- 長所:
・低価格
・F1.2(明るさはT1.4)
・優れたビルドクオリティ
・滑らかなフォーカスリング
・10枚の絞り羽根
・便利な位置の絞りリング
・素敵なデザイン
・F2まで絞った時の中央シャープネス
・素敵なボケ - 短所:
・フォーカスリングが狭い
・絞りリングとフォーカスリングを誤操作しやすい
・電子接点なし
・F2?F5.6における玉ボケの形
・ねじ込み式レンズキャップ
・古典的なプラナー光学系
・逆光耐性
・F1.2で低解像
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:TTArtisan 50mm F1.2
- レンズの紹介:
・重量:336g
・価格:99ドル
・絞り:F1.2-F16
・全長:56mm
・フィルター:52mm
・絞り羽根:10枚
・最短撮影距離:50cm
・ねじ込み式レンズキャップ
・クリック付き絞りリング
・フルマニュアルレンズ
・レンズフードなし - ビルドクオリティ:
・頑丈でとても良くできたレンズだ。
・クリック付き絞りリングを搭載している。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・フォーカスリングは十分滑らかで0.3mから無限遠まで120度の回転角がある。 - オートフォーカス:
・記載なし。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α6000でテストした。
・中央は絞り開放から良好だ。F2まで絞ると優れた結果を得ることが出来る。
・四隅はF2から中央と同じ傾向となる優れた結果だ。
・この価格帯としては優れた性能である。
・実写ではラボテストよりも結果が少し劣る。しかし、全体的に満足のいく結果だ。
・コントラストはきちんとしているが、より良好だとよかった。
・肌の描写はとても良好だ。 - 像面湾曲:
・中央の無限遠にピントを合わせると、平面的な被写体で四隅にピントが合わない。この逆も然りだ。
・絞ると減少は改善するが、F5.6でも目に付く影響が残る。ポートレートでは問題とならないが、3?4人のグループを撮影する場合にはピントが合わない可能性がある。 - ボケ:
・玉ボケは玉ねぎボケや色づきがなくとても優れている。
・F1.2で完全な円形だが、F1.4で角ばり、F2以降で星型のようなボケとなる。
・後ボケはとても良好だ。騒がしい背景でも柔らかい描写となる。
・色はとても良好で自然だ。
・コントラストは適切だが、後処理を少ししたくなる。 - 色収差:
・絞り開放では中程度で目に付く。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・小さな樽型だ。 - 周辺減光:
・F1.2で目に付くが、F2.8で解消する。 - コマ収差:
・記載なし。・ - 逆光耐性:
・F16だと非常に良好だが、F1.2ではコントラストが顕著に低下する。
・F16で問題のない光条だ。 - 競合レンズとの比較:
・サムヤン「50mm F1.2」KAMLAN「50mm F1.1 II」と比較した。
・3本の中では7Artisansが最も安価で軽量だ。
・ビルドクオリティは3本とも同じである。
・KAMLANは唯一クリックの無い絞りリングである。
・シャープネスは4.5倍も高価なサムヤンの次だ。この価格帯としては優れている。
・ボケはとてもよく似ている。KAMLANは最短撮影距離が短いので、ボケを大きくすることが可能だ。
・サムヤンと7Artisansはどちらも優れた色再現性である。
・サムヤンはコントラストが優れている。
・どのレンズも歪曲は小さい。
・色収差はサムヤンが最も良好な補正状態だ。サムヤンが最も良好だ。 - 作例集
総評
TTartisan 50mm f/1.2は優れたAPS-C用ポートレートレンズだ。全体的にとても柔らかい後ボケと素晴らしい色描写である。F1.2の絞り開放からシャープネスは平凡で、F2まで絞ると大幅に向上する。F2まで絞った時に現れる個性的な玉ボケには驚いた。
サムヤンはより良好なコントラストとシャープネスのレンズで逆光耐性も良好だ。ただし、価格帯は全く異なっている。手ごろな価格のレンズとしては非常に素晴らしいレンズだ。
長所:滑らかな後ボケ・とても良好な玉ボケ・絞ると珍しい星型のボケ・F2で良好なシャープネス・とても良好な色・動画でも優れた描写。低歪曲・コンパクト・適度な重量・優れたビルドクオリティ
平凡:浅い被写界深度が使い辛い、コントラストはより良好だと良かった・周辺減光・色収差・絞りリングにデクリック機構が無い・絞った時の逆光耐性
短所:像面湾曲
TTArtisan関連記事
- TTArtisan 75mm F1.5 M42 最新レンズでは得られない個性的な描写
- 焦点工房がTTArtisan AF 56mm F1.8 シルバーカラーの販売開始
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビュー完全版
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編
- TTArtisan AF 75mm F2 改善の余地もあるがコストパフォーマンスは高い
- 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm F2 レンズレビュー 完全版
- 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm F2 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編
- 銘匠光学が TTArtisan AF 56mm F1.8 シルバーモデルを発表
- 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm F2 レンズレビューVol.5 ボケ編
- 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm F2 レンズレビューVol.4 諸収差編
更新履歴
- 2020-12-20:銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」が正式発表されました。ソニーE・キヤノンM・富士フイルムX・MFTマウントで利用可能。価格は125ドルで販売を確認。