このページでは一眼カメラ用交換レンズ「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)」の情報を収集しています。
最新情報
- タムロンがF2.8 Di III OSDシリーズの最新ファームウェアを公開 2022年3月31日
- タムロンが一部の自社レンズと「α7 IV」で不具合を告知 2021年12月28日
- タムロン「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」は安さが取り柄のまずまずなレンズ 2021年8月3日
- DPReviewが「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」のサンプルギャラリーを公開 2020年8月20日
- 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2はツアイスBatisを上回る解像性能 2020年7月1日
- タムロン24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 広角レンズながら四隅までシャープな描写【海外の評価】 2020年2月25日
- タムロン24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 広角マクロとしては良い選択肢だが…【海外の評価】 2020年2月3日
- タムロン24mm F/2.8 Di III OSD M1:2は高解像なレンズだが歪曲収差は補正必須【海外の評価】 2020年1月7日
- タムロン 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F051 レビュー総評 2019年12月21日
- タムロン 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F051レビューに前後・玉ボケテストの結果を追加 2019年12月16日
レンズデータ
レビュー
- DC.World
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事) - Phillipreeve
- The Phoblographer
・インプレ(訳) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - The Phoblographer
- 価格コム
レビュー/口コミ - フジヤカメラブログ
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
モデル名 | F051 |
---|---|
焦点距離 | 24mm |
F値 | F2.8 |
レンズ構成 | 9群10枚 |
最短撮影距離 | 0.12m |
最大撮影倍率 | 1:2 |
フィルター径 | 67mm |
全長 | 64mm |
最大径 | 73mm |
質量 | 215g |
絞り羽根 | 7枚 |
最小絞り | F22 |
標準付属品 | フード キャップ |
対応マウント | Eマウント |
MTFチャート
レンズ構成図
更新履歴
- 2019-12-08:いくつかリンクを追加しました。
- 2019-12-04:Sony Alpha Blogがレビューを掲載しています。
- 2019-12-02:Dustin Abbottがサンプルギャラリーを公開しました。
- 2019-10-23:タムロンが「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)」を正式発表したので専用ページを作成しました。2019年12月5日発売予定とのこと。
競合レンズサイズ比較
関連レンズ
海外の評価
Lenstip
- タムロンは2019年10月末に3本のソニーEマウント用フルサイズ対応単焦点レンズを発表した。小口径で興味をかきたてられるパラメータのレンズでは無いが、1:2のマクロ機能を備えている。
- 「28-75mm F/2.8 Di III RXD」でカバーしていない「24mm F2.8」を補完しているようにも見える。
- 箱から取り出してすぐにこのレンズがとても軽いことに気が付いた。全てがプラスチックパーツではなく、レンズマウントは金属製だ。
- フレアカッターは24×17mmと驚くほど小さい。
- 外装はプラスチック製だ。鏡筒にはレンズ名と日本設計・ベトナム製造と表記している。
- 幅18mmのフォーカスリングは電子制御式でピント距離や被写界深度の表示は無い。動作は滑らかで抵抗量も適切だ。リングを素早く回転しても全域を移動するには180度の回転量が必要となる。ゆっくり回転すると650度ほどだ。どちらでも非常に正確な操作が可能だ。
- 前玉は直径28mmでフォーカシングの際に前後へ移動する。最短撮影距離時は鏡筒先端近くまで伸び、無限遠で2cmほど鏡筒内部へ隠れる。
- 解像度
・α7R IIのRAWファイルに基づき測定している。
・良像の基準値は39?41lpmmだ。
・一部の単焦点レンズで70lpmmを超える。
・AF85mm F1.4(76.5lpmm)、APO65mm F2(78.5lpmm)
・たらたら説明せずにBatis 25mmとAF24mmと見比べてみよう。
・遥かに高価で明るいBatis・安価なサムヤンのどちらも打ち負かす解像性能だ。サムヤンは価格が安いので言い訳できるが、Batisは弁解の余地が無い。
・パンケーキレンズより大きなレンズサイズが功を奏しているように見える。
・さらにAPS-C領域で優れたパフォーマンスを発揮し、フルサイズ端でも実用的なパフォーマンスを称賛する必要がある。絞り開放でさえ40lpmmを超え、良像に達している。
・どの絞り値を使ってもフレーム全体で良好な画質となる。 - 軸上色収差を良好に補正している。注意深く観察すると、僅かに色づきに気が付くかもしれないが、大きな問題ではない。
- 倍率色収差は0.04?0.05%と非常に少なく、称賛すべきパフォーマンスだ。実写では皆無だろう。
- 球面収差に大きな問題は見られない。
- 歪曲収差はAPS-Cで-3.10%となり、フルサイズでは-5.89%と大きな樽型だ。間違いなく高すぎる数値だが、陣笠状の変形が無いので簡単に補正できる。
- コマ収差はAPS-C領域で全く問題とならず、フルサイズ隅でも中程度に達しない程度だ。
- 非点収差は4.6%と非常に低い数値に抑えられている。
- ボケ描写はとてもきちんとしている。F2.8とそこまで大口径では無いのでパフォーマンスが低下すると予想していたが、特にこれと言って非難すべき点は無い。一つ挙げるとすると、絞った際に強めの縁取りが発生するくらいである。
- 周辺減光の結果はとても悪い。F2.8の四隅で-2.79EVに達する。F4でも依存として-1.95EVとなり、F5.6でも-1.65EV、F8で-1.28EVだ。
- 逆光耐性は絞り開放付近でほとんど不満を感じない。大きく絞ると軽度のゴーストを発生させることは出来るが、太陽をフレーム四隅に配置した場合のみだ。称賛すべきパフォーマンスである。
- オートフォーカスはノイズこそ無いものの非常に遅い。ピント距離全域を移動するのに1.5秒以上かかることがよくある。動作時の大部分はピント付近でのハンチングである。とは言え、ピント可動域が広い点は考慮すべきである。合焦後の精度はとても良好で非難する余地はない。
長所:非常に良好な中央画質・良好なAPS-C領域の画質・きちんとしたフルサイズ隅の画質・軸上色収差の問題が無い・倍率色収差が僅か・球面収差の問題が見当たらない・コマ収差補正が適切・非点収差が穏やか・逆光耐性がきちんとしている・静かで正確なAF・ハーフマクロ
短所:巨大な周辺減光・とても大きな歪曲収差・オートフォーカスが遅い
20mm F2.8 Di III OSDのテスト結果には感心しなかったが、この24mm F2.8は遥かに肯定的だ。中央と端がとてもシャープで、弱点を見つけることが出来ない。遥かに高価な「Batis 2/25」より良好だ。このレンズを購入する理由はたくさんある。
2つの欠点は予想可能であり、本当に気になったのはオートフォーカスだけだ。それがもう少し良好な性能だったら躊躇なくおススメできるレンズだ。
Lenstip:Tamron 24 mm f/2.8 Di III OSD M 1:2
Digital Camera World
Tamron 24mm f/2.8 Di III OSD M1:2 review
- 小型軽量だがとても頑丈なレンズだ。防塵防滴仕様でマウント部にはゴムガスケットを備えている。レンズ前面はフッ素コーティングを施している。
- オートフォーカスは少し遅い。
- 画質は絞り開放からとても見事だ。フレーム四隅までシャープであり、広角レンズとしては素晴らしいパフォーマンスである。絞るとさらに四隅が改善する。
- どの絞り値でも色収差はほとんど発生しない。
- ゴーストやフレアは耐性は優れている。
- 20mmと同じく少し重めの樽型歪曲が発生する。ただし、24mmの画角を考慮すると許容範囲内だ。そしてカメラ内の自動補正を利用可能である。
- ラボテストでもフレーム全体的優れたシャープネスを発揮する。このような広角レンズとしてはとても見事な結果だ。
- 色収差はフレーム四隅でさえ極僅かである。
- 樽型歪曲を数値化すると-5.91となる。特に建築撮影で収差が目に付くだろう。
インテリアから風景まで汎用性の高い単焦点レンズだ。最短撮影距離が短くハーフマクロの接写性能を備えているのも特徴的だ。
長所:小型軽量だが頑丈・ハーフマクロ・広角レンズながら優れたシャープネス・コストパフォーマンス
短所:手ぶれ補正なし・AFが速くない
Digital Camera World:Tamron 24mm f/2.8 Di III OSD M1:2 review
PhotographyBlog
Tamron 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2?Review
- 重量210g、全長6.5cm未満と小型軽量な単焦点レンズだ。
- APS-Cカメラで使用すると換算36mmの画角で利用できる。
- 全体的にプラスチックの外装であるにも関わらず、ビルドクオリティはとても良好だ。
- 金属マウントはカメラへの脱着がとても固い。長時間の仕様でなじむかは不明だ。
- レンズに光学手ぶれ補正を備えていないので、ボディ側の手ぶれ補正に依存する。
- OSD駆動はタムロンの主張だと静からしいのだが、我々の見解としてはかなり聞き取りやすい駆動音が発生する。動画には適していない。
- オートフォーカスは魅力的とは言えず、特に低照度でオートフォーカスの駆動音が聞こえる。
- 色収差は問題とならない。
- 絞り開放で目立つ周辺減光が発生する。これを解消するにはF8以上まで絞る必要がある。
- 歪曲収差は目立つ樽型収差なので、後処理かカメラ内補正を適用する必要がある。
- 広角レンズとしてはボケが綺麗で滑らかだ。
- シャープネス:
・中央はF2.8から優れており、F4~F11の絞り値では際立ったパフォーマンスとなる。
・フレーム端は中央ほど良好では無いものの、F5.6~F11でピークのパフォーマンスに到達する。 - 逆光耐性は太陽をフレームに入れない限り問題とならない。
広角マクロならば明確な選択肢となるが、超広角レンズとして購入する場合はAFシステムや大きな歪曲収差には注意したほうが良い。
ePHOTOzine
小型軽量で競争力のある価格と画質
- プラスチック素材の外装を採用しており、215gと軽量なレンズである。しかしながら、仕上がりはとても良好だ。
- レンズをカメラに滑らかにマウントできない点はより高価なレンズとの差を感じる。
- 20mmと同じレンズフードを使用している。緩む兆候は見られない。
- レンズフィルターは同シリーズで統一された67mm径を使用している。
- フォーカスリングはこのレンズで唯一の操作部材だ。滑らかに動作し、抵抗量は他の2本とまったく同じだ。
- 「1:2」最大撮影倍率を実現しているが、この倍率を達成するためには被写体にかなり近寄る必要がある。
- OSD駆動のオートフォーカスはほとんど静かだが、ピントが前後すると僅かな動作音が聞こえる。大部分の撮影では高速かつ正確に被写体を捕捉する。
- シャープネス:
中央:F2.8~F16(excellent),F22(very good)
四隅:F2.8~F4(excellent)-F5.6~F16(very good)-F22(soft) - 色収差補正は中央がとても良好だが、フレーム端で色付きが見られる。いずれにしても大きな問題ではない。
- 歪曲収差は-6.13%だ。デジタル補正を適用することで-0.81%まで低下させることができる。カメラ・ソフトウェアによる補正は必須だ。
- 超広角レンズにとってボケは強みと言えないが、許容範囲内の滑らかさである。
- 逆光耐性は優れている。
- 周辺減光はF2.8でー1.8EVとコンパクトなレンズとしては控えめだ。
- 価格設定はとても競争力がある。
24mm f / 2.8 Di III OSD M1:2は素晴らしいパフォーマンスを備えたとてもリーズナブルだ。他2本と同じく「エディターズチョイス」と評価するに値するレンズである。
長所:優れたシャープネス・色収差補正が良好・防塵防滴・逆光耐性が優れている・「1:2」のマクロ倍率・小型軽量・価格設定が優れている・オートフォーカスが静か
短所:歪曲収差の補正にはソフトウェアが必須
Dustin Abbott
安価ながら光学的な欠点なし
- このレンズはAPS-C 36mm相当のレンズとして使うこともできる。定番の焦点距離に近い画角だ。
- 光学手ぶれ補正を搭載していないが、その代わりに215gと非常に軽量なレンズに仕上がっている。
- 24mmには4つの選択肢がある。このレンズと比較すると…
・24mm F1.4 DG HSM:非常に重く大きいがコストパフォーマンス良好
・FE 24mm F1.4 GM:タムロンより2倍の重量、1.5倍の全長だ。
・AF 24mm f/2.8 FE:非常に軽量だが僅かに高価、非防塵防滴・マクロ不適。 - この価格帯としてはめずらしく防塵防滴・フッ素コーティングを導入している。競合レンズには長所で大いに歓迎できる。
- デザインはフルサイズミラーレス用レンズで統一している。プラスチック製の軽量鏡筒、67mmフィルターソケット、マウント付近のルミナスゴールド装飾。
- AF/MFスイッチがあると良かった。
- フォーカスリングは良好に動作するが、特に滑らかと言う訳でも無い。
- フォーカシングにより前玉が前後するものの、鏡筒内で完結する。可動部には耐候性が施されている。少し心配ならば保護フィルターを装着すると良いだろう。
- 花形レンズフードは所定の位置でしっかりと固定される。
- 最短撮影距離が短いのでレンズフードを取り外したい場合もある。被写体に影が映ってしまうこともあるので注意が必要だ。APS-Cクロップを利用するとさらに拡大率が向上する。
- 7枚の絞り羽根は開放でとても良好な形状だ。F5.6まで絞ると羽根の形状が見え始める。
- 玉ボケはとても綺麗だ。内側は少しざわざわしているが、玉ねぎボケの兆候は無い。縁取りは無く、実写では非常に良好な見映えである。
- OSDのフォーカス駆動はRXDほど滑らかでは無い。さらにフォーカス速度は著しく遅い。また、動き出すのがワンテンポ遅く、合焦直前にも微動が発生する。実写における精度は良好だ。瞳AFは大部分の状況で良好に動作する。
- 歪曲収差は目に付くが綺麗に補正可能だ。
- 「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は中央がシャープだが、フレーム周辺部はこのレンズのほうが良好だ。F5.6まで絞ると中央解像は追いつき、周辺解像もシャープさを維持している。小型ながら風景撮影に適したレンズだ。
- 倍率色収差や軸上色収差は良好に補正している。
- 逆光耐性は非常に良好だ。
- コマ収差はほとんど発生していない。
- 発色やコントラストはとても良好だ。光学的に「安いレンズ」と感じるポイントは存在しない。
「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は比較的お買い得なレンズだが、それでも単焦点レンズの2倍以上高価である。24mmだけが必要な場合は高価なズームレンズを買う必要が無い。また、小型軽量なズームレンズだが、実質このレンズより2倍の重量差が存在する。
おまけに24mm F2.8には「1:2」のマクロ機能が備わってる。この接写性能が新しい撮影手法を実現してくれるのは間違いない。
小型ながら強力な光学性能だ。しかし、OSDのフォーカス駆動には感心していない。競合他社よりも少しうるさく、速度も遅い。個人的に購入を思いとどまらせるほどの欠点では無いが、間違いなく唯一の欠点であると指摘せざるを得ない。許容範囲内かどうか確認することをおススメする。許容できない場合は「17-28mm F/2.8 Di III RXD」が望ましい選択肢となるだろう。数年前ならば許容できるAFの駆動音だったかもしれないが…。
とは言え、このような安いレンズが防塵防滴仕様かつレンズフード同梱というのは注目に値する。安価ながら驚くほど良好、小型で頑丈、使って楽しいレンズである。
長所:強力な光学性能・良好なクローズアップ性能・優れた逆光耐性・優れた色収差補正・良好な発色とコントラスト・耐候性・優れたコストパフォーマンス
短所:競合他社ほど静か、高速ではないAF・合焦前に微動が多い
Sony Alpha Blog
α7R IVをも活かせる解像性能
- ソニーEマウント向けに設計された新しいシリーズのタムロンレンズだ。20mm・24mm・35mmは全て同じサイズと重量・同じフィルター・同じ撮影倍率で統一している。
- ビルドクオリティは「17-28mm F/2.8 Di III RXD」と同じく良好だ。
- AFは高速で正確だが、AF-Cモードでは駆動音が非常に大きい。
- シャープネス:α7R IV 6100万画素
・中央:F2.8(Excellent)-F4~F8(Outstanding)-F11(Excellent)-F16(good)
・四隅:F2.8(Excellent)-F4-F5.6(Outstanding)-F8(Excellent)-F11(Very good)-F16(Good)
・絞り開放からフレーム全域で優れたパフォーマンスを発揮し、1段絞れば際立った水準へと改善する。
・F11で回折の影響を受ける。
・この価格帯としては見事なパフォーマンスのレンズだ。 - 歪曲収差は目立つ。
- 周辺減光はF2.8で目に付くが、F4で低減し、F8で解消する。
- 色収差は中程度であり、いくらか補正の必要があるだろう。
- 逆光耐性は良好だ。
- F16-F22まで絞ると素敵な光条が発生する。
- 後ボケはとても柔らかく心地よい。
- 玉ボケは絞り開放で良好だが、絞るとすぐに7枚羽根の影響が出始める。
- 接写性能が高いのでボケを大きくすることが可能だ。
- 発色はとても良好である。
- サムヤン「AF 24mm f/2.8 FE」はより軽量で安価だが、光学性能は同等と言えない。F5.6に絞ってなんとか非常に良好となる光学性能なので、タムロンのように「際立った」パフォーマンスには到達しない。発色はタムロンのほうがずっと良く、AFの問題もない。
- ソニー「FE 24mm F1.4 GM」とシャープネスは非常によく似ている。F2.8では僅かに劣るが、F4-F8では同等だ。F11-F16まで絞るとソニーのほうが少し優れている。発色とボケはソニーのほうが優れているが、タムロンも非常に良好だ。重量はタムロンより2倍重く、価格に至ってはほぼ4倍だ。
この価格帯では際立ったパフォーマンスのレンズである。F2.8ではあるが、ソニー「FE 24mm F1.4 GM」と非常によく似た結果を低価格で実現している。
シャープネスは6100万画素のα7R IVですら大部分が際立った結果となり、発色や後ボケは優れている。F2.8より明るいレンズが必要な場合を除き、α7R IVやα7R IIIユーザーにとって静止画用レンズとして絶対的にお買い得だ。
ただし、動画撮影をする場合は静かな環境やボディ内マイクでの録音は避けたほうが良いだろう。駆動音はかなり煩い。
2400万画素のα7 IIIでは「17-28mm F/2.8 Di III RXD」との違いが分かりづらいかもしれない。
Mobile01
個性的でコスパ良好の広角単焦点
- レンズには前後キャップと花形レンズフードが付属する。
- 外装はマットな塗装が施されている。プラスチック外装だが、簡易防塵防滴構造で優れた質感だ。
- サイズは73×64mm、重量はわずか215gとミニマルなデザインだ。
- 競合レンズは「FE 28mm F2」だが、このレンズは広い画角とハーフマクロ、そして少し安価な点が強みとなる。
- 前面にはフッ素コーティングが施されているのでメンテナンスが簡単だ。
- 67mmフィルターは他のタムロン製ミラーレス用レンズと同じフィルターサイズである。
- レンズは日本設計・ベトナム製だ。モデルナンバーは「F051」である。
- レンズマウントは金属製だ。簡易防塵防滴に対応するガスケットが備わっている。
- レンズ重量が215gと軽いため、α7R IIIに装着してもバランス良好で片手持ちが簡単だ。
- DCモーター駆動のオートフォーカスだが、静かな動作である。α7R IIIとの組み合わせで瞳AFは良好に動作する。
- 解像度(α7R III)
・中央は絞り開放から既に実用的な画質だ。F5.6-F11の絞り値ではさらに良好となる。F22まで絞るとソフトになるためおススメしない。
・端は中央にとてもよく似たパフォーマンスだ。レンズ補正に対応しているので周辺減光の影響はほとんど無い。 - マクロ撮影時でも中央はF2.8から十分な画質だ。しかし、F8まで絞るとさらに改善する。端の画質は絞り開放だと明らかにソフトだが、F5.6~F16で実用的な画質となる。
- 歪曲収差はカメラで自動補正されるものの、補正をオフにすると樽型歪曲収差が明らかとなる。
- F4まで僅かな色収差を見つけることが出来るものの、F5.6まで絞ると完全に解消する。また、等倍の画質を必要としないのであれば問題は見当たらない。
- 逆光耐性は良好だが、逆光の影響を受ける場合もある。
- 光条はF8まで絞ると発生する。
- 玉ボケは四隅において猫の目状に変形する。
素晴らしい価格設定と光学性能に加えて「1:2」の撮影倍率を持つユニークな広角レンズだ。コストパフォーマンスを重視するソニーEマウントユーザーならば、このレンズを見逃すことは無いだろう。
Mobile01:Tamron 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)評測報告|廣角微距 輕巧便攜!
The Phoblographer 第一印象
小型軽量でα7とのバランスが良い
- タムロンが発表したフルサイズミラーレス用レンズは全てフィルター径を67mmで統一している。
- 僅か2.5インチとコンパクトなレンズだ。重量は0.5ポンド以下とソニーEマウントボディと装着してバランスが取れたレンズサイズである。
- フォーカスリング以外の操作部材は無い。他はボディ側で操作する必要がある。
- 小型軽量なレンズだが、外装はしっかりとした作りだ。
- 最短撮影距離は4.7インチと非常に短く、接写しやすい。
- 瞳AFは純正レンズと同じように動作する。
- 撮影時間は限られていたが、オートフォーカスはキビキビと動作するように感じられた。ピントの迷いは無く、素早く合焦する。
- プリプロダクションモデルのため画質の評価は時期尚早だ。無修正の作例を掲載するので自分の目で確かめて欲しい。
タムロンはソニーEマウントレンズラインアップの穴を埋めるようなアプローチを取り、そして成功している。小型軽量で低価格なレンズラインアップはソニーEマウントユーザーの需要と合致するだろう。F2.8と暗いが、小型軽量で接写性能が高いレンズである。
「FE 24mm F1.4 GM」と比べて2段も暗いレンズだが、1000ドル以上安く魅力的な選択肢である。
The Phoblographer:First Impressions: Tamron 24mm F2.8 Di III OSD M1:2 (Sony FE Mount)
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