このページでは一眼カメラ用交換レンズ「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」の情報を収集しています。
最新情報
- コシナが「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II Z-mount」「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II Z-mount」を正式発表【更新】 2024年10月25日
- コシナ APO-LANTHAR 35mm / 50mm F2 Aspherical Z-mount 生産終了 2024年6月21日
- APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical Z-mountが5月20日発売決定 2022年4月29日
- コシナが「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical Z-mount」を正式発表 2022年4月15日
- Zマウント用APO-LANTHAR 50mm F2・NOKTON D23mm F1.2の発売日・価格情報 2022年4月13日
- コシナがAPO-LANTHAR 50mm F2 Z-mountなどのスペックを公開 2022年2月25日
- コシナがX・Zマウント用の新レンズ開発を複数発表 2022年2月23日
- コシナ APO-LANTHAR 50mm F2はスペシャルなシャープネス 2021年10月23日
- 「APO-LANTHAR 50mm F2」は周辺減光以外が抜群のパフォーマンス 2021年7月16日
- コシナ「50mm F1.2」「50mm F2」「35mm F2」「35mm F1.2」の特許出願 2021年3月8日
レンズデータ
レビュー
購入早見表
II型
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspheircal II Z-mount | |||
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I型
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 50mm |
口径比 | 1 : 2 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 8群10枚(開放F2、F2.8で円形絞り) |
画角 | 46.5° |
絞り羽根枚数 | 12 枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 1 : 6.46 |
最大径×全長 | φ62.6×61.3mm |
フィルターサイズ | φ49mm |
重量 | 364g |
レンズフード | 付属 |
電子接点 | あり |
フォーカス拡大機能 | 対応 |
Exif情報: | 対応 |
レンズ補正選択 | 可能 |
5軸ボディー内手ブレ | 対応(5軸対応ボディーに限る) |
その他: | 絞り切り替え機構付 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- FE 50mm F1.8
- FE 50mm F2.8 マクロ
- Planar T* FE 50mm F1.4 ZA
- Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
- 50mm F1.4 DG HSM
- AF45mm F1.8 FE
- AF50mm F1.4 FE
- Batis 2/40 CF
- Loxia 2/50
- Voigtländer NOKTON 40mm F1.2 Aspherical
- Voigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount
- SPEEDMASTER 50mm F0.95 III
更新履歴
- 2020-12-08:VMマウント版が正式発表されました。
- 2019-11-24:12月12日発売決定と告知されました。
- 2019-10-18:コシナが「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」を正式発表しました。既にカメラのキタムラにて?115,200 (税込) で予約販売開始。発売は12月を予定しているとのこと。特殊レンズモリモリの凄いレンズですねえ。
海外の評価
Admiring Light
Admiring Light:Review: Voigtländer 50mm f/2 APO-Lanthar
レンズの紹介:
- 大人気の商品では無いが、愛好家の間ではコンパクトサイズで並外れたビルドクオリティのMFレンズだ。
- フォクトレンダーと言えば超広角や大口径、マクロレンズだが、今回はいずれにも該当しない。適度な開放F値のコンパクトな単焦点レンズである。
ビルドクオリティ:
- 総金属製で非常にしっかりとした作りだ。
- 他のフォクトレンダーシリーズと同じく、防塵防滴には対応していない。
- 金属製ねじ込みフードが付属する。個人的には逆さ付けに対応して欲しかった。
携帯性:
- レンズはFE55mm F1.8 ZAよりも少し小さい。
操作性:
- フォーカスリングは滑らかで適度な抵抗量で回転する。
- マニュアルフォーカスの感触は素晴らしいものだ。
- 絞りリングは1/3段ごとに良好な抵抗量と滑らかさで回転する。
- 絞りリングは誤操作を防ぐ十分な抵抗量だが、操作に支障はない。
- 動画撮影時はクリックを解除することもできる。
オートフォーカス:
- オートフォーカスには対応していない。
マニュアルフォーカス:
- マニュアルフォーカスレンズだが、電子接点を持つので自動アシストを利用できる。
- 自動アシストに加え、良好なシャープネスとコントラストによりMFはとても簡単だ。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- これまで使ってきた中で最もシャープなレンズだ。
- F2からフレーム全体でとてもシャープだ。中央は完璧、四隅の端でも非常にシャープである。
- F4まで絞ると四隅まで驚異的なシャープネスとなり、中央と四隅の区別がつかなくなる。
- 絞ると画質が改善するものだが、6000万画素以下ではほとんど改善点が見当たらない。
- α7R IVの2億画素相当のピクセルシフトマルチショットを使う場合、絞ると少しシャープになる。
- 言うまでも無いが、優れた光学系であり、風景撮影で真価を発揮する。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- より大口径のレンズほどボケは大きくならないが、被写体をきちんと背景から分離することができる。
- 極端な解像性能を考慮するとボケ味には期待していなかったが、良い意味で驚かされた。
- 残存する球面収差を使ったクリーミーなボケでは無いが、とても心地よい描写だ。
- 騒がしい背景でも驚くほど満足のいく滑らかな描写となる。
- 絞り開放は円形で、F2.8まで絞ると再び完全な円形となる。しかし、さらに絞ると10枚羽根の影響は僅かに見える。
色収差・色:
- 全ての絞り値で際立ったコントラストだ。色も豊富である。
- アポクロマート設計らしく色収差は非常に少ない。
- 倍率色収差は実質ゼロだ。
- 軸上色収差も良好に補正されている。実写で色づきを見るのは難しく、極端なシーンでのみ発生する。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 非常に小さい糸巻き型だ。
周辺減光:
- 唯一の欠点である。
- F2で顕著となり、F4までまだ見える。
- 補正が簡単だが、四隅のノイズはいくらか増加するだろう。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- フレアはとても良く抑えており、ゴーストも僅かだ。状況によって赤いゴーストが1つ見られることがある。
総評
先月はRF50mm F1.2L USMをレビューしたが、比べて設計思想が大きく異なるレンズだ。どちらも優れたレンズだが、フォクトレンダーは口径を抑えた最高の50mmに仕上がっている。
F2から非常にシャープで、6000万画素のα7R IVでさえ拾いきれない解像性能を備えている。2億画素のピクセルシフトマルチショットでも少し絞れば四隅までシャープだ。さらに色収差はとても少なく、心地よいボケと優れた逆光耐性、歪曲収差補正である。
大成功のモダンクラシックな50mmだ。
- 長所:
・抜群のビルドクオリティ
・滑らかなフォーカスリング
・F2から全体的にシャープ
・優れた色とコントラスト
・低色収差
・低歪曲
・優れた逆光耐性 - 短所:
・防塵防滴非対応
・周辺減光が大きい
Dustin Abbott
- 全て金属とガラスから作られたクラシカルなレンズだ。光沢のあるアルマイト処理が施され、全てが滑らかで美しく、高級感のある外観である。
- 新しいZeissシリーズで物議を醸しているのはフォーカスリングの表面がゴムで覆われていることだ。ゴム製グリップは劣化するので、長期的な使用を考えると金属製リングが好ましい。
- このレンズのフォーカスリングは金属製で見栄えが良く、高いグリップ力を備え、滑らかでクリーミーな回転動作である。フォクトレンダーシリーズらしい美しいフォーカスリングだ。
- フォーカスリングのストロークは120mm(120度の誤記?)だ。精密操作には十分なストロークだが、素早く操作するには長すぎるストロークである。
- レンズは無限遠時に約15mmほど伸びるが、全長はとてもコンパクトだ。
- 最も競合するレンズはツアイス「Loxia 2/50」だろう。このレンズは比較して僅かに大きく重いが、それでも非常にコンパクトなレンズであり、重量は僅か364gだ。
- 個人的にフォクトレンダーのレンズフードが好きではない。金属製レンズフードだが、ねじ込み式なので49mmフィルターソケットに取り付ける必要がある。ただし、フード先端が49mmフィルターソケットとなっている。
ねじ込み式フードは逆さ付け不可であることを意味している。レンズは十分小さいのでそのまま装着して収納することになるだろう。それでも元の全長から30%長くなることは否めない。 - 最短撮影距離は45cmでLoxiaと同じだ。撮影倍率はAPO50がより優れているが、五十歩百歩である。ただし、最短撮影距離にける光学性能はとても優れている。
- レンズマウントに防塵防滴のシーリングは無いが、電子接点が備わっている。このため絞り値などレンズ情報をEXIFに記録することが可能だ。とは言え、高級レンズが防塵防滴仕様でないのは残念だ。
- レンズ先端にある絞りリングは握りやすく回しやすい。1/3段ごとにノッチ付きで動作する。一般的なレンズより多くの絞り羽根を備えているが、円形絞りでは無いので注意が必要だ。ただし、絞り羽根の枚数が多いので玉ボケが角ばりにくくなっている。
- 円形絞りでは無いので、少し絞ると光条が発生する。
- APO=アポクロマート設計のレンズは色収差や球面収差の補正が優れている。このレンズは軸上色収差が綺麗に補正され、信じられない程優れたコントラストを実現している。実写でも完璧に近いパフォーマンスだ。細部のディテールとゴージャスなマイクロコントラストを得ることが出来る。
- 歪曲収差はとても穏やかな糸巻き型だ。
- 周辺減光は全体的に影響を及ぼしているがカメラで補正することが可能だ。
- 絞り開放から非常にシャープなレンズである。中央・周辺・四隅までハッキリとした解像性能だ。F2とレンズ口径が大きいわけでは無いが、絞り開放からフレーム全体で優れたコントラストと解像度を得ることが出来る。改善のために絞る必要は無い。
- 無限遠でも本当に優れたパフォーマンスだ。
- 「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」と同程度のパフォーマンスである。
- F2.8に絞った時の改善は極僅かだ。F4-F5.6でさらに少し改善する。
- APOレンズはボケ描写が騒がしくなる傾向がある(コントラストが強すぎる)。しかし、ツアイスOtusシリーズと同様、かなり良好なボケ描写だ。Loxia 50mm F2に匹敵する。
- 逆光耐性はこのレンズの強みだ。ゴーストは最小限にしか発生しない。
「Loxia 2/50」と比べてサイズは少し大きいが、シャープネスや全体的な画質は優れている。光学的に強力なレンズであることは間違いなく、F2と小口径だが絞り開放から素晴らしい画質で補っている。このレンズの豊かなコントラスト・色に匹敵するレンズはほとんど無い。
このレンズは小口径で高価なMFレンズであり、需要は少ないだろう。しかし、「ミニOtus(小口径・小型軽量・低価格で同画質)」と考えると悪く無い値付けと感じるはずだ。
長所:絶妙なプレミアムデザイン・滑らかで良好なフォーカスリング・電子接点・驚くほどコンパクトで軽量・見事で正確な色・絞り開放からフレーム全体で抜群のシャープネス・APO設計で実質ゼロの色収差・大部分で素敵なボケ描写・優れた逆光耐性
短所:比較的小口径・高価・防塵防滴非対応・MFレンズ
Dustin Abbott:Voigtländer APO-Lanthar 50mm F2 Review
Sony Alpha Blog
Voigtländer 50mm F2 Apo Lanthar
- ビルドクオリティは一級品だ。総金属製の外装であり、フォーカスリングと絞りリングの調整は良好、各種表示は刻印である。唯一の欠点は防塵防滴に対応していないことだ。
- 「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」よりも小さく、「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」「Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」より遥かにコンパクトだ。
- 電子接点を備えているのでEXIF情報の記録やボディ内手振れ補正に対応している。
- とても大きなフォーカスリングはきちんと減衰している。ピント距離は45cmから1mまでが90°あるものの、1mから無限遠までは45°しかない。ストロークはもう少し長いと良かった。
- デクリック機構を備えた絞りリングは180°のストロークで操作できる。
- 長さ23mmのレンズフードが付属している。
- シャープネス:α7R IV
・F2からフレーム全域で優れたコントラストと並外れたシャープネスだ。
・「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」とよく似ているが、さらにフレーム全体で良好なコントラストであり、一貫性もある。
・シャープネスの観点ではソニーFEレンズ最高峰の一つだ。 - 周辺減光はF2で目に付くが、F4以降は解消する。
- とても小さな糸巻き型歪曲がある。
- APO設計のはずだが、逆光時にいくらか色ずれが目に付く。
- 50mmとしては良好な逆光耐性だが、太陽をフレーミングするといくらかフレアが発生する。
- 円形絞りでは無いが、F2とF2.8で円形となる特殊な絞り羽根だ。F4まで絞ると素敵な光条が発生する。
- 発色はとても良好だ。F2からコントラストは非常に高い。
- 後ボケはF2~F2.8、2m未満における撮影でとても柔らかく素晴らしい、ポートレートに最適だ。
- 被写体が離れると後ボケが柔らかく無くなるが、「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」よりも柔らかい描写だ。
- 玉ボケはF2の四隅で楕円形となり、F2.8で改善する。玉ねぎボケの兆候は無い。
- 動画撮影でも美し色とボケ、コントラストを備えている。
- 実写でα7R IVを使っても隅から隅まで信じられないシャープネスだ。後ボケは滑らかでとても良好である。ボケのグラデーション部に色ずれなどは見られない。
- Loxia 2/50:同程度のサイズだが、パフォーマンスは遥かに劣る。
- Planar T* FE 50mm F1.4 ZA:中央部は互角だが、四隅までの一貫性は劣る。ボケはより滑らかでAFに対応している。しかしレンズサイズは遥かに大きい。
- Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA:1グレード劣るが優れた描写である。しかし、玉ボケにいくらか玉ねぎボケの兆候がある。
- Voigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount:ボケ量が必要であれば適しているが、遥かにソフトな描写である。
- Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical:ほぼ同等の卓越したシャープネスだ。
α7R IVで際立ったシャープネスを実現しているレンズだ。ポートレートの撮影距離でも優れており、信じられない程のディテールとコントラストを備えている。風景や建築物などにも最適だ。
50mmでパフォーマンスが近いレンズは「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」くらいだろう。中央は同等だが、コシナほどの一貫性は無い。
MFレンズでも問題とならず、ポートレートや風景に最適なレンズを探しているのであれば、ベストの一本と言える。
長所:F2からフレーム全域で並外れたシャープネス・とても良好な発色・合理的な価格設定・優れたビルドクオリティ・エルゴノミクス・デクリック機構を備えた絞りリング・使いやすいフォーカスリング・小型軽量・低歪曲・F4以降の光条
並:F2の被写界深度・後ボケは中距離でもう少し滑らかだと良かった・玉ボケはF4まで口径食の影響が残る・色収差補正は良好だが、同社の65mmほどでは無い・逆光耐性は良好だが優れてはいない・フォーカスリングは正確だが、ストロークが短い。中程度の周辺減光
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