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シグマ「150-600mm F5-6.3 OS」「150-700mm F5-6.3 OS」光学系の特許出願

2023年2月15日付けでシグマの気になる特許出願が公開。「150-600mm F5-6.3 DG DN OS」用だと思いますが、中には「150-700mm」を想定したような実施例もありますね。

概要

  • 【公開番号】P2023022519
  • 【公開日】2023-02-15
  • 【発明の名称】変倍結像光学系
  • 【出願日】2021-08-03
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】小型化と軽量化を実現しながら、変倍時の倍率色収差を抑え、合焦時の高速化と性能低下を抑えたフォーカシングを有し、ズーム全域にわたり良好な光学性能を備えた変倍結像光学系を提供する

実施例1

  • 焦点距離:153.00-577.80
  • F値:5.16-6.49
  • 画角:15.77-4.18
  • 像高:21.63
  • 全長:280.00-376.64

実施例7

  • 焦点距離:153.00-679.00
  • F値:5.17-6.49
  • 半画角:15.78-3.56
  • 像高:21.63
  • 全長:310.82-424.11

実施例の多くが「150-600mm F5-6.3 OS」であり、製品化した「150-600mm F5-6.3 DG DN OS」に関連する特許と思われます。ただし、一部には「150-700mm」と幅広いズーム域をカバーした実施例があります。

個人的には700mmでも良かったのでは?と思いますが、光学系の全長が望遠端で40cmを超えてしまうので、価格設定や携帯性などのバランスを考慮すると製品化が厳しかったのかもしれません。

実は以前にも似たような特許出願がありましたが、前回にあった「125-600mm」の実施例はなくなっています。広角域の拡張は早い段階で廃案となり、望遠側の拡張案は粘りを見せたのでしょうか?どちらにせよ、150-600mmが製品化された以上、似たようなレンズが登場することは無いと思われます。(一眼レフ用レンズで2種類の150-600mmが登場した例はありますが…)

私はα7R IVと組み合わせるためにこのレンズを購入しました。ソニーよりも携帯性が良く、150mmを利用でき、最短撮影距離が短く使い勝手は良好です。さらにタムロンよりも望遠端が長くて少し明るいレンズです。昔ながらのオーソドックスな150-600mmは意外と選択肢がまだ少ないのです。

光学性能は良好で、汎用性の高い超望遠ズームレンズを検討しているのであれば選択肢の一つかなと思います。ただし、ステッピングモーター駆動のAFはタムロンやソニーと比べると大きなピント移動を伴う場合に合焦速度が遅く、スピードを重視する場合はちょっと厳しいかなと感じました。ここ最近、シグマは新しいAF駆動方式「HLA」を採用したので、将来的に150-600mmがリニューアルされる際はより高速なAFを期待できるかもしれません。

シグマ「150-600mm F5-6.3 DG DN OS Sports」交換レンズデータベース

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