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24mm F3.5 DG DN用と思われるシグマの特許出願

2022年5月6日付けでシグマの気になる特許出願が公開。レンズ構成やパラメータから「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」用と思われる実施例をいくつか含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2022067328
  • 【公開日】2022-05-06
  • 【発明の名称】結像光学系
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】小型かつ広角であり撮影倍率が高く、諸収差が良好に補正され高い光学性能を有するインナーフォーカス式の結像光学系を提供する
  • 【0002】
    近年、デジタルカメラをはじめとする撮影装置の高画素化に伴い、諸収差が十分良好に補正された高い光学性能を有する光学系が求められている。
  • 【0003】
    また、撮像装置の小型化が進むに伴い、小型の結像光学系が求められている。特に、撮像装置の小型化が進むことで携帯性が高まり、スナップ写真や風景写真に適した広角の結像光学系が求められている。さらに、広角レンズは撮影倍率が高いほど遠近感を強調させた撮影表現が可能となるため、最大撮影倍率は高いことが好ましい。

実施例1(無限遠:0.5倍)

  • 焦点距離:24.00-19.45
  • F値:3.62-3.92
  • 画角:81.27-78.13
  • 像高:21.63
  • 全長:65.22

フルサイズ用の24mm広角単焦点レンズに関する特許出願ですね。パラメータを見る限りでは「24mm F3.5 DG DN」用と思われます。実用化された製品と同じく0.5倍の撮影倍率に対応で、後群3枚を動かすインナーフォーカス方式を採用。収差図を確認すると、ミラーレス用の広角レンズとしては珍しい糸巻き型の歪曲収差が残っていることが分かります。これも実用化された製品と同じ傾向であり、手持ちの24mm F3.5でも確認済み。タムロンのような目立つ樽型歪曲ではないので補正しやすいのがGood。

私はα7Cと組み合わせて使用していた経験あり。小型軽量ながら思いのほかしっかりとした光学性能で、0.5倍の撮影倍率にも対応した便利な広角レンズと感じています。接写時は球面収差が大きくなり、少しソフトとなりますが、滲みを伴う柔らかい後ボケを得ることが可能。AFもそこそこ速くて使いやすいレンズです。
「24mm F3.5」に6万円近い費用を投じることが出来るかがポイントとなりますが、小型軽量な24mmが好みであれば面白い選択肢になると思います。

シグマ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」交換レンズデータベース

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