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シグマ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」徹底レンズレビュー 完全版

このページではシグマ「24mm F3.5 DG DN」のレビューを掲載しています。

ダイジェスト

  • 小型軽量ながら頑丈で機能的
  • 近距離から遠景まで安定した解像性能
  • 滑らかな後ボケ
  • 周辺減光がやや強め
  • この画角では珍しい糸巻き型歪曲

まえがき

レンズのおさらい

レンズ概要

  • 2021年1月22日 発売
  • 商品ページ
  • Iシリーズについて
  • データベース
  • 管理人のFlickrアルバム
  • レンズ構成:8群10枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚)
  • 開放絞り:F2
  • 最小絞り:F22
  • 絞り羽根:7枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離:0.108m
  • 最大撮影倍率:0.5倍
  • フィルター径:φ55mm
  • レンズサイズ:φ64×50.8mm
  • 重量:230g
  • 高精度グラスモールド非球面レンズ
  • 切削アルミニウム製筐体
  • マグネット式メタルキャップ
  • ステッピングモーター駆動
  • レンズ光学補正に対応
  • 簡易防塵防滴

シグマContemporaryラインの「Iシリーズ」に属する4本目のレンズ。35mm F2や65mm F2と共に発表されましたが、1か月ほど遅い発売となりました。

小型軽量ながら総金属製筐体を採用し、使い勝手の良いフォーカスリングや絞りリングを搭載したビルドクオリティの高いレンズ群となっています。Contemporaryラインとしてはやや高めの価格設定ですが、付加価値の高い外装の仕上がりは必見。

”I”シリーズはこれまでに「45mm F2.8」「35mm F2」「65mm F2」の3本が登場しており、この「24mm F3.5」は同シリーズで最も画角の広いレンズとなります。開放F値は単焦点レンズとしては少し暗いものの、優れたビルドクオリティで小型軽量な広角レンズに仕上がっています。数あるソニーEマウントの24mmレンズの中でも強い個性を放っています。

フォーカス駆動にはステッピングモーターを採用し、静かで滑らかなフォーカシングを実現。さらにこのレンズは「0.108m」と非常に短い最短撮影距離で撮影することができ、この際の撮影倍率は「0.5倍」と非常に寄りやすい広角レンズです。

MTFを見る限りではいくらか非点収差が残存しているように見えます。他社の24mmと比べて四隅の収差が良好に補正されているようにも見えますが、実写でどうのような結果となるのか気になるところ。

価格のチェック

市場相場は6万円程度ですが、買い方次第で5万円近い価格で購入可能(例えばYahoo!ショッピングのポイント還元などを利用)。タムロン「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」やサムヤン「AF 24mm f/2.8 FE」の存在を考慮すると決して安い値付けとは言えません。価格差分のビルドクオリティや光学性能に価値があるのか、しっかりと見極める必要があります。

レンズレビュー

外観・操作性

箱・付属品

シグマGVSでお馴染みの白と黒を基調としたデザインの箱にレンズは入っています。かなりシンプルなデザインであり、レンズ構成や外観の描写はありません。プレミアムでもチープでもなく、「シグマらしい」箱と言えるでしょう。

35mm F2 DG DNや65mm F2 DG DNの箱と比べると少し小さく、45mm F2.8 DG DNとよく似ています。

内容物は以下の通り。

  • レンズ本体
  • 前後レンズキャップ
  • マグネット式レンズキャップ
  • 説明書
  • 保証書

Artシリーズでは無いのでしっかりとしたレンズケースは付属しません。面白いアイテムとして、新開発のマグネット式レンズキャップが付属します。高級感のある金属製キャップですが、使い勝手には癖があります。(後述)

外観

切削アルミニウムを使った頑丈な金属外装です。従来のContemporaryシリーズとは一線を画すレンズの作りであり、正直に言えばArtレンズよりも優れた質感。レンズマウントからレンズの先端であるフィルターソケットまで金属製という徹底ぶり。

全体的に黒を基調としたマットな塗装で指紋が残りにくい仕上がり。高級感があって良いと思います。35mm F2や65mm F2のような、光沢のあるカバーリングはありません。

レンズの表示は全体的にプリントです。長期的な使用でプリントが剥げてくるかどうかはまだ分かりません。個人的に絞りリングくらいは刻印のほうが良かったです。

レンズにはリリース年を表す「021(西暦から上1桁を省略した数字)」やレンズ名、「Made in Japan」などがプリントされています。

ハンズオン

コンパクトなレンズですが、金属外装ということもあり、230gと程よく重量感があります。
決して操作性を損なうような重量感では無く、プレミアムな質感を演出する上での重厚感と言ったところ。サムヤンTinyシリーズのような安っぽさはありません。

前玉・後玉

55mm径の金属製フィルターソケットはしっかりとした作り。サイズは45mm F2.8と統一されているため、NDフィルターやC-PLフィルターを使い回すことが可能。ただし、35mm F2や65mm F2のフィルター径とは異なります。

凸型の前面レンズ周囲はマグネット式レンズキャップに対応するためか少し盛り上がっています。このため、厚みのあるフィルターを装着すると、干渉する可能性あり。一般的なプロテクトフィルターやNDフィルターであれば問題ないと思いますが、凹凸のあるクローズアップレンズなどは気を付けたほうがいいでしょう。

前玉にフッ素コーティングが施されている記述はありません。水や汚れの付着が想定されるシーンではプロテクトフィルター装着がおススメです。

真鍮製レンズマウントは4本のビスで固定。マウント周囲は簡易防塵防滴用のガスケットを備えています。後玉はマウント面からわずかに奥に隠れた所で固定されています。内部は密閉されており、外側から内部へ異物が混入する機会は少ないはず。

フォーカスリング

グリップ部1cm幅、リング全体で1.5cm幅の金属製フォーカスリングは滑らかに回転し、程よい抵抗量で動作します。ピント移動量はフォーカスリングの回転速度に依存しますが、素早く回転してもピント全域で270度程度の回転角が確保されています。35mm F2や65mm F2よりも接写性能が高いため、比例して操作量が増えている印象。フルマニュアルで操作するには回転量が多すぎます。DMFの微調整として使うのがおススメ。ゆっくり回転すると4~5回転以上必要となり、非常に高精度でのピント合わせが可能です。

絞りリング

6mm幅の金属製絞りリングも滑らかに回転し、十分な抵抗量で動作します。1/3段ごとにしっかりとしたクリックストップが発生するため、静止画撮影に最適です。85mm F1.4 DG DNのような、クリック解除機構やロック機構はありません。

スイッチ

レンズ左側面に「AF/MF」スイッチを搭載。35mm F2や65mm F2のように、光軸に対して垂直にスライドする珍しいタイプのスイッチではありません。個人的に垂直式のほうが使いやすいので、統一して欲しかったところ。

レンズフード

レンズ本体と同じ質感の金属製の花形フードが付属します。外側には滑り止めの加工が施され、内側には反射防止用の加工と塗装が施されています。VILTROXの金属フードにも感心しましたが、さらに上を行く質感と実用性と言えるでしょう。

ただし、比較的高価なレンズフードのため、紛失したり破損した場合に追加購入する場合は1万円弱ほど必要です。

マグネット式メタルキャップ

普通のプラスチック製レンズキャップに加え、金属製のマグネット式レンズキャップも付属しています。質感は非常に良好でしっかりとした作り。キャップの裏側にはフェルト生地が張り付けられ、レンズ外装などを傷めないような工夫が施されています。

キャップをレンズに被せるだけでピッタリと装着可能。脱落しにくく、外しやすい、程よい匙加減となっています。ただし、フィルター類を装着すると使えなくなります。

さらにレンズフードを装着するとマグネット式レンズキャップを摘まんで外せなくなります。実質、レンズフード・フィルターなしで運用が必要。使用時の保護性が皆無であり、やや心もとない。

外したマグネット式レンズキャップは別売りのキャップホルダーに装着可能。カラビナ付きのため、ベルトやカメラバッグに取り付けておくと便利かも。実用性はありそうでなさそう。

装着例

小型軽量な広角レンズであり、コンパクトなα7Cとの相性は非常に良好。フロントヘビーとはならず、片手でも操作可能です。鏡筒が太くないため、グリップとレンズの間の空間に余裕があるのもGood。

AF・MF

スピードなど

ステッピングモーター駆動のフォーカシングに対応。爆速と言うには少し遅いものの、一般的に「非常に高速」と評価できるパフォーマンスだと思います。35mm F2や65mm F2と比べてワンテンポ高速で、特にAF-Cで非常に快適なフォーカシングを実現。至近距離で前後に移動する物体でもほぼ遅延なしで追従しています。

シグマやタムロンレンズでよくあるように、AF-S時はサーチ駆動が大ぶりとなるので合焦までの速度が低下します。さらに開放F値が「F3.5」と暗いので、低照度でのAFは明るいレンズと比べて遅くなりやすい点には注意が必要です。

ブリージング

24mmでハーフマクロの接写性能を考慮すると良好に抑えられています。皆無ではありませんが、一般的な撮影では無視できる程度の量です。少なくとも35mm F2や65mm F2と比べると遥かに良好。

精度

「24mm F3.5」と被写界深度の深いレンズであるため、フォーカス精度について特に大きな問題はありません。

MF

前述した通り、回転角が非常に大きいのでフルマニュアルで操作するには不便です。DMFモードでAF後の微調整として使うのがおススメです。

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:α7C
  • 交換レンズ:24mm F3.5 DG DN
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • α7CのRAWファイルを使用
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

中央

F3.5から「3000」を超える非常に良好な結果。65mm F2 DG DNのようなキレのあるシャープネスではありませんが、2400万画素のα7Cであれば満足のいく結果を得られると思います。

F4まで絞ると少し改善しますが、F5.6まで絞るとパフォーマンスが何故か低下。フォーカスシフトの影響を考慮して何度かテストしたものの、似たような傾向が見られます。

全体的に見て、絞り開放からF11まで安定した結果を得ることができ、F16~F22で回折の影響を受けます。

周辺

F3.5から「2500」を超える良好な結果です。中央と同じく絞ると少し低下しますが、F16付近まで安定した解像性能を得ることができます。抜群の性能ではありませんが、画角を考慮すると安定感のあるパフォーマンスです。

四隅

中央や四隅と比べると少し見劣りする結果ですが、実写を見る限りでは極端に甘い描写には見えません。24mmの近距離解像テストとしては良好な結果だと思います。

タムロン「24mm F2.8 Di III OSD」と比べると絞り開放付近で少し劣るものの、絞ると同程度の結果。インナーフォーカスの24mmとしては健闘していると言えるでしょう。

数値確認

中央 周辺部 四隅
F3.5 3168 2912 2298
F4.0 3476 2607 2447
F5.6 3117 2681 2772
F8.0 3424 3065 2939
F11 3527 3168 3047
F16 3019 3049 3037
F22 2835 2553 2468

実写確認

レンズ比較

小型軽量の広角単焦点レンズですが、四隅まで安定感のあるレンズです。ズームレンズ「24-70mm F2.8 DG DN」と比べると、特に周辺や四隅の性能が優れています。より低価格なタムロン「24mm F2.8 DI III OSD」と比べてアドバンテージはありません。しかし、インナーフォーカス駆動でハーフマクロに対応しているレンズとしては健闘しているように見えます。

遠景解像力

テスト環境

  • α7C 2400万画素
  • Leofoto LS-365C
  • Leofoto G4
  • 2021年1月25日 13時:晴れ・微風
  • 非圧縮RAW→Adobe Lightroom CC現像
  • 現像時シャープネス0設定

テスト結果

中央

絞り開放からコントラストが高く、シャープネスも非常に良好。少なくとも2400万画素のα7Cでは絞りによる画質変化はありません。4200万画素や6100万画素のα7Rシリーズを使った運用にも耐えうるパフォーマンスに見えます。

F11付近から回折の影響が出始め、F16で細部のコントラストが大きく低下、F22でかなりソフトな描写となります。被写界深度が問題なければF11付近までで抑えるのが良さそう。

周辺

中央とほぼ同じ画質を維持しているように見えます。F3.5の絞り開放から非常に良好なシャープネスとコントラストを実現しており、絞りによる改善効果は極僅か。

パフォーマンスはF8まで持続し、F11で少し低下します。F16でさらに低下し、F22は明らかにソフトな描写です。

四隅

コンパクトな広角レンズですが、絞り開放から良好なシャープネスやコントラストに見えます。ただし、周辺減光の影響が強いので使用時は「レンズ補正」で光量落ちを補正する必要があります。この際にノイズが増加し、中央や周辺と比べて低画質と感じるかもしれません。特に高感度使用時は気を付けておいた方が良いでしょう。

絞っても画質に大きな改善は見られませんが、周辺減光が低下することで仕上がり時にノイズが少ないと感じるかも。ちなみに像面湾曲の影響は見られません。

全体

小型軽量な24mmとしては非常に優れた性能だと思います。フレーム全域で安定したパフォーマンスを発揮し、広い範囲でコントラストとシャープネスが高水準。周辺減光は避けられませんが、1~2段絞ることで改善します。ベストな絞り値はF5.6~F8あたり。

撮影倍率

最大撮影倍率は0.5倍。広角レンズながら小さな被写体を大きく撮影することが出来ます。
と言っても、最短撮影距離が非常に短く、レンズ先端から被写体までの距離は非常に短いです。レンズに接触するリスク、被写体に撮影者の影が写りこんでしまうなどのリスクが考えられます。

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレーム四隅に現れる色ずれです。絞り値による改善効果が小さいため、この問題を解決するにはカメラボディでのソフトウェア補正が必要となります。ボディ側の補正機能で比較的簡単に修正できます。

実写で確認

ざっと見た限りでは全ての絞り値で収差が良好に抑えられています。実写でも特に目立つことは無く、ハイコントラストな領域でも問題ありません。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれを指しています。手前側で主にパープルフリンジとして、奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差です。簡単な後処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えて欲しいところですが、大口径レンズでは完璧に補正できていないことが多いです。

実写で確認

絞り開放からほぼ完璧に補正されています。このレンズで軸上色収差が目立つことは稀。良好に補正されているためか、F3.5からコントラストの高いディテールを得ることが可能です。

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には滲むように柔らかくボケるのが綺麗と感じます。逆に、段階的にボケず、急にボケ始める描写を硬調で好ましくないと感じます。

実写で確認

ご覧の通り、ピント面前後におけるボケ質の違いは明らか。
後ボケは滲むようにボケるので、縁取りが無くとても柔らかい描写です。一方で後ボケは輪郭がハッキリと分かるほど非常に硬調です。前景が騒がしいと(例えば木の枝)目障りと感じる場合があるかもしれません。

幸いにも24mmの広角で前ボケが写りこむシーンは極めて少ない。被写体の後ろに広がる後ボケがフレームの広い領域を占めるはず。このため、柔らかい後ボケは全体的なボケ描写に関してメリットとなる可能性が高い。

ボケ量が大きくなる場合でも、この傾向は続きます。前ボケはコントラストが高い領域で少し騒がしく見えます。逆に後ボケは柔らかく滑らかで目障りとならないボケ描写です。

実写でも滲む後ボケは心地よく、素敵な仕上がりを期待できます。特に接写時は球面収差の影響が強くなるためか、ピント面ですら滲むような柔らかい描写を得ることが可能です。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、四隅が楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまったりします。これを解消するには絞りを閉じるしかありません。しかし、絞ると羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じてF値を変化させる必要あり。

逆に口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが出来ます。これは玉ボケに限った話ではなく、一般的な四隅のボケ描写の質感にも繋がります。口径食が強いと、ボケ量が少なく感じたり、四隅のボケが荒れてしまう場合もあるため、口径食の小さいレンズが好ましい。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

接写時における大きな玉ボケの場合、絞り開放のF3.5から口径食の問題は全くありません。若干パースが利いたように引き延ばされるものの、不自然で見苦しい変形は無し。ボケの内側における玉ねぎボケや縁取りの兆候は見られません。

7枚円形絞りはF3.5からF5.6付近までは円形に近い状態を維持しています。F8まで絞ると絞り羽根の形状が見え始めるので注意が必要です。小絞りは当然ボケが小さくなるものの、目障りな描写ではありません。

比較的綺麗なボケ描写でしたが、撮影距離が長くなる際の後ボケは描写が少し硬くなります。縁取りや非球面レンズの影響もあるので気を付けたいところ。この際も口径食の影響はほとんどありません。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに「歪む」収差です。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすい。主に魚眼効果と似た形状の「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

実写で確認

24mmレンズとしては珍しい明らかな糸巻き型歪曲です。この画角で糸巻き型の歪曲は不自然に見えるかもしれません。特に人工物など直線が多いシーンでは補正必須と感じます。小型軽量・高画質なレンズですが、

唯一妥協しているポイントですが、ミラーレスらしい設計とも言えます。ボディ内で補正出来ますが、レンズプロファイル非対応のRAW現像ソフトで編集する場合には注意が必要です。Adobe Lightroomの早期対応に期待。

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な減光のことです。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となっていることを指します。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生、ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を増感でカバーするのでノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合にはノイズが強く現れる可能性があります。

実写で確認

全体的に見て小型サイズの広角レンズらしいウィークポイント。
最短撮影距離での光量落ちは無視できるレベルですが、F3.5をLightroomで手動補正する場合はスライドで「44」程度必要となります。
無限遠ではさらに目立ち、「90」程度の補正値が必要です。

絞ると改善しますが、四隅のしつこい光量落ちは改善しません。ココが気になるのであれば追加でソフトウェア補正をする必要があります。

コマ収差

コマ収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないことを指しています。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日などが影響を受ける場合があります。後処理が出来ないため、光学的に補正する必要がある収差。絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞り開放のコマ収差補正が重要となります(絞るとシャッタースピードかISO感度に影響があるため)。

テスト結果

パーフェクトではありませんが、絞り解放から特に大きな問題は無いように見えます。絞ることで改善します。四隅の微妙な点光源の変形は少し絞っても改善せず、F11付近まで絞る必要合あり。とは言え、完璧に抑え込みたいと思う撮影シーンはそう多くないはず。

逆光耐性・光条

全体的にゴーストとフレアを良く抑えています。シャドウを持ち上げるとゴーストが目立ちやすいものの、通常の撮影で問題となるシーンは少ない。

実写で確認1

完璧ではありませんが、まずまず良好にフレアとゴーストを抑えています。とは言え、フレーム中央周辺に光源があると、部分的にレンズフレアによるコントラスト低下などが発生するので注意が必要です。絞ると状況は悪化し、特に小絞りでは緑色の目立つフレアが発生してしまうのが残念。

実写で確認2

フレーム中央周辺と比べ、光源が四隅にある場合はF3.5のフレアやホースとが控えめとなっています。ただし、絞るとフレアとゴーストが目立ち始めるので、やはり注意が必要です。

総評

肯定的見解

ココがポイント

  • 小型軽量
  • 総金属製のハイクオリティな筐体
  • 良好な操作性の絞りリングとフォーカスリング
  • 簡易防滴
  • 静かで高速で正確なAF
  • まずまず良好なフォーカスブリージング
  • 全体的に安定感のある近距離解像性能
  • 良好なシャープネス・コントラストの遠景解像
  • 0.5倍の撮影倍率
  • 良好な倍率・軸上色収差補正
  • 近距離で非常に滑らかな後ボケ
  • 口径食が少ない玉ボケ
  • 無視できるコマ収差
  • まずまず良好な逆光耐性

頑丈で高品質な金属筐体に加え、キビキビと動くAF、立派な光学性能を備えた小型軽量な24mmレンズです。このサイズで絞り開放から四隅までシャープな遠景解像が得られるとは思いませんでした。良い意味で驚かされました。ボケは近距離時にとても滑らかで、特に最短撮影距離付近の滲むような描写がGood。色収差やコマ収差は良く抑えられ、絞りによる調整は不要です。

批判的見解

ココに注意

  • フッ素コーティング非対応
  • 開放F値が大きい
  • 中程度の糸巻き型歪曲
  • 周辺減光が目立つ
  • 絞った際にゴーストが目立つ場合がある

最も気を付けるべきは「24mm F3.5」のスペックで問題が無いかどうか。低照度AFやボケ量に影響し、F2.8ズームレンズより劣る点は考慮しておく必要があります。また、24mmとしては珍しい糸巻き型歪曲も場合によっては注意が必要。直線的な人工物を撮影する際、自然な樽型歪曲と比べて少し違和感のある写りとなります。ソフトウェア補正は必須であり、プロファイルを使えない場合は手動での補正が必要です。

総合評価

管理人
満足度は95点。
開放F値と糸巻き型歪曲に気を付ければ満足度の高いコンパクトな広角レンズ。周辺減光がやや強いものの、小型サイズの広角レンズでは避けられない問題です。歪曲と併せてソフトウェア補正を活用すると、小型軽量ながらハイクオリティな操作性と光学性能で所有欲を満たしてくれるレンズとなるはず。

購入早見表

併せて検討したいレンズ

24-70mm F2.8 DG DN

レンズサイズが気にならないのであれば、24-70mm F2.8の広角端でカバー可能。ただし、接写時の四隅は単焦点ほどシャープではありません。歪曲収差はやや目立つ樽型歪曲で、補正時に四隅画質への影響はあると思います。とは言え、遠景解像は良好で、接写時のボケは比較的滑らかです。

24-70mm F2.8 DG DN Sony E
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e-BEST ヤマダ ノジマ PayPay
24-70mm F2.8 DG DN Leica L
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
e-BEST ヤマダ ノジマ PayPay

24mm F/2.8 Di III OSD M1:2

実売3万円台の手ごろな価格の広角単焦点レンズ。安価ながら、シグマと同じく0.5倍の撮影倍率に対応し、解像性能はほぼ互角。もしくは接写時はタムロンのほうが少し良好。歪曲収差はタムロンのほうが目立つ樽型歪曲ですが、ソフトウェア補正が必須な点はシグマも同じ。ボケはシグマのほうが良好です。

外装はプラスチック製ですが、しっかりとした作りなので好き嫌いは個人差があると思います。フォーカスリングの感触は間違いなくシグマ。また、シグマにある絞りリングがタムロンにはありません。AF/MFスイッチも無し。
最も妥協する必要があるのはオートフォーカス。DCモーター駆動のタムロンは動作音が大きく、ステッピングモーターほど滑らかで高速なフォーカスではありません。ブリージングも大きく、撮影テンポは悪い印象。

コストパフォーマンスで言えば間違いなくタムロンですが、使って楽しい、撮って楽しいのはシグマかなと思うのです。

24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)
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作例

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