Phototrendが富士フイルム「XF33mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。XF18mmF1.4ほど抜群の光学性能ではなく、過度の期待は禁物と言及。ただし、十分な画質と対応力を備えた王道のレンズと言及しています。
Phototrend:Test Fujinon XF 33 mm f/1,4 R LM WR : un classique Fujifilm réinventé
外観・構造:
- 質感はさすがに富士フイルムだ。
- 金属パーツとポリカーボネートの組み合わせで、XFシリーズらしいレンズに仕上がっている。
- 防塵防滴仕様だ。
携帯性:
- 360gの重量はX-Pro3やX-T4との組み合わせでの長旅の素晴らしいお供となる。
操作性:
- 切り欠きのある絞りリングには、Aポジションのロック構造を搭載。
- 絞りリングは比較的”硬い”と思う。
フォーカス:
- カメラを外した状態でレンズを振るとフォーカスレンズがガタガタ動く。
- リニアモーター駆動のAFはXF35mmF1.4 Rと比べると次元が違う。
- 非常に高速かつ静かに動作し、迷いが少ない。
- 夜間や逆光の状況でもAFに難しさは感じない。
- フォーカスブリージングが目立たないのも嬉しいポイントだ。
- あとはカメラ側の性能次第である。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- F1.4から非常にシャープだ。
- フレーム隅は少し低下するが、それでも上質だ。
- 絞らないと満足しないような解像感では決してない。
- 絞ると、良いものがさらに良くなる。
- F11以降は従来の回折現象が現れ、F16は避けた方が良い。
- 画質だけを見れば、新型の方が光学的に優れている。しかし、10年にわたる研究開発の成果を期待する人は、おそらく失望すると思う。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- どのような状況でもボケはクリーミーだ。
- よく見ると小さな玉ねぎボケも見られるが、じっくり見ないと分からない程度である。
色収差:
- 色収差は話題にするほど大きな問題ではない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差はよく補正されている。
周辺減光:
- 周辺減光は目立たない。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- F5.6から非常に光条を得ることができる。
- 逆光耐性は良好だ。
XF35mmF1.4 RやVILTROXと比べて:
- 実使用での違いはそれほど目立たない。
- 両者の本当の違いは、構造と使いやすさだ。
- 防塵防滴やノイズレスのリニアモーターで差が出るだろう。
- 一方がAFに苦労しているときに、もう一方は動いている被写体を追いかけることができる。
- 雨天撮影、埃の多い環境、じっとポーズをとれない子供が撮りやすくなる。
- これらの進化は、200gの重量増と、140%の価格設定が対価となる。
- VILTROXはおそらく最もコストパフォーマンスに優れていると思われる。色収差の問題はあるものの、絞りを少し絞れば非常に良い画質だ。オートフォーカスも、昔のXF35mm F1.4 Rと比べると非常に良好である。
総評
XF33mmF1.4 R LM WRは、美しいレンズだ。
富士フイルムのデザインとクオリティは、今もベンチマークであり続けている。絞りリングにはついにロックボタンが付き、画質もあらゆるプロフェッショナルな用途に十分対応できるものとなった。同時に、オートフォーカスの非常に素晴らしい進化は、この記事の執筆時点で、競合他社と比較した場合、カメラ側の性能で遅れを取っていることを忘れてはならない。逆光耐性やF1.4のシャープネスは進化しているが、前モデルと比較して地球を揺るがすような性能差でもない。光学性能について言えばXF18mmF1.4の高みには到底及ばないと我々は考えている。
また、富士フイルムの価格インフレは、ニコンZ 50mm F1.8やシグマ50mm F1.4のように、どんどんフルサイズの領域に突入している。しかし、このレンズはあなたの相棒として静かに応えてくれるだろう。携帯性が高く、あらゆるユースケースに対応することができる。まさに王道のレンズだ。
- 長所:
・F1.4
・とても良好な解像性能
・素敵なビルドクオリティ
・防塵防滴
・サイズと重量- 短所:
・高価
・光条
とのこと。
賛否両論ある富士フイルムの最新大口径レンズですね。従来のXF35mmF1.4と比べて、高速AFや防塵防滴、最新の光学設計を採用しています。そのぶん価格も高くなってしまいましたが、現在のXシリーズカメラのポテンシャルを引き出すにはこれくらい高性能なレンズが必要なのかもしれません。Phototrendはこのレンズの進化点を評価しつつ、過度な期待は禁物と指摘。悪くない性能だと思いますが、価格差ほどの価値を見出せるかどうかは個人差がありそう。X-Pro3やX-T4、そして次世代のフラッグシップモデルでの使用を考慮しているのであれば面白い選択肢となるかもしれません。
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