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XF33mmF1.4 R LM WRは高価だがXマウントで最高の標準単焦点

Lenstipが富士フイルム「XF33mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。前モデルに劣っているのは歪曲収差の補正のみとし、Xマウントの標準レンズの中では最高の選択肢であると評価しています。

Lenstip:Fujifilm Fujinon XF 33 mm f/1.4 R LM WR

外観・構造:

  • 前モデルよりも複雑な光学設計の防塵防滴レンズだ。
  • 金属製のレンズマウント周辺には直径22mmの後玉が固定されている。
  • 後玉の周囲は反射防止のために黒塗りされている。
  • レンズ外装は金属製だ。
  • 製造国はフィリピンだ。
  • 付属品はレンズキャップとフード、そして低品質なポーチだ。

携帯性:

  • 従来のモデルよりも大きく重いが、光学設計や防塵防滴仕様を考慮すると驚くべきことではない。

操作性:

  • 13mm幅の金属製絞りリングは十分に滑らかな動作で1/3段ごとに回転する。
  • 絞りリングはAポジションでロック可能だ。
  • 24mm幅のフォーカスリングを搭載している。とても正確に動作し、素早く回転すると80度、ゆっくり回転すると90~100°のストロークでピント全域を移動可能だ。

フォーカス:

  • X-T2との組み合わせで非常に静かに動作する。
  • 間違いなくスピードモンスターではないが、それでも文句のつけようがない結果だ。
  • ピント全域を0.6~0.7秒で移動する。
  • 精度に関して問題は無かった。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • X-T2のRAWを元に測定している。
  • 良像の基準値は44-45lpmmだ。
  • 最高のレンズで85lpmm以上となる。
  • 現在のレコードはVILTROX 23mm F1.4の85.3lpmmとXF18mmF1.4 R WRの93.5lpmmだ。
  • 中央はとても素晴らしい結果だ。絞り開放から61.5lpmmに達し、良像の基準値を超えている。F4で79lpmmを超え、良好な単焦点に相応しい結果だ。しかし、それでもXF18mmF1.4には及ばない。
  • フレーム端も称賛すべきパフォーマンスだ。絞り開放から47lpmmの良好な結果が得られ、きちんとした画質である。絞ると解像度は徐々に向上し、F5.6付近で66lpmmを超える。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケはとても心地よい描写だ。
  • 極僅かに玉ねぎボケの痕跡がある。
  • 玉ボケには非球面レンズの影響が見られる。

色収差:

  • 絞り開放でも軸上色収差を見つけるのは難しい。適切に補正されている。
  • 倍率色収差は絞ると増加するが、それでも非常に小さな数値である。

球面収差:

  • 球面収差は完璧には補正されていない。

歪曲収差:

  • RAWでは僅かな+1.08%の糸巻き型だ。多くの標準レンズで2%ほどの歪曲収差が残っている。
  • 6~7枚の光学設計でより複雑なレンズの収差を良く抑えているように見える。

周辺減光:

  • 00RAWは絞り開放で-1.84EVと目立つ。しかし、同クラスのレンズよりも悪くない結果だ。
  • 従来モデルとの差は誤差の範囲である。

コマ収差:

  • コマ収差は絞り開放で目立つが、1段絞ると問題は解消する。
  • 非点収差の平均値は「4.7%だ。とても良好である。

逆光耐性:

  • 逆光耐性は良好だ。絞り開放で問題はほとんど無い。
  • 絞るとゴーストは発生するがコントラストは維持されている。

作例集

総評

約10年前に発表されたXF35mmF1.4 Rは、経年と共に陳腐化した。だからこそ、新しく大口径な標準レンズを発表したのは、本当に良い判断だったと私は思っている。
新しいXF33mmF1.4 R LM WRは前モデルの存在に関わらずより優れた製品だ。フレームの中心部と周辺部の両方で優れた解像度が得られ、色収差の補正やコマ収差の減少、オートフォーカスの効率化が図られている。古いレンズの方が勝っているのは、わずかに優れた歪曲収差の補正に関してだけだ。

問題点は1つだけ、その価格だ。旧モデルは約600ドルで購入でき、発売直後でもその金額は目立って高くは無かったが、新モデルは約800ドルも必要だ。多くの人が購入を迷うのではないか。同じシステムには、より安い35mmF2のレンズが2つもある。

その一方で、富士フイルムのレンズの選択肢が非常に豊富になったことはとても素晴らしいことだ。大口径を必要としない人は35mmF2を買えばいいし、予算が限られている人は古い35mmF1.4のレンズを探してもいいだろう。妥協したくない人は、間違いのない最新の33mmF1.4を楽しむことができるだろうし、私の意見では、このグループの中で最高のレンズでもある。

  • 長所
    ・金属製で防塵防滴仕様の鏡筒
    ・中央画質が優れている
    ・周辺画質が良好である
    ・軸上色収差が無視できる
    ・倍率色収差は良好な補正状態だ
    ・歪曲収差の適切な補正
    ・非点収差が小さい
    ・ボケ
    ・逆光耐性
    ・静かで正確なAF
  • 短所
    ・周辺減光が目立つ
    ・F1.4でのコマ収差

とのこと。
一部のレビューサイトでは解像性能が甘いと言った声もありましたが、Lenstipの評価は非常に肯定的ですね。コストパフォーマンスも重視するレビューサイトなので少し辛口になると予想していましたが、思いのほか好印象だったようです。確かにこれと言った弱点は絞り開放のコマ収差くらいで、それ以外は特に問題は無さそう。10万円近い値付けは悩ましいところですが、光学性能やレンズの仕様を考慮すると妥当な気がします。

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XF33mm F1.4 R LM WR
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