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XF33mmF1.4 R LM WRは絞り開放から隅までシャープなレンズ

Digital Camera Worldが富士フイルム「XF33mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。XF35mmF1.4と比べて大きく重くなってしまったものの、良好なシャープネスやフォーカス性能を備えていると評価しています。

Digital Camera World:Fujinon XF33mmF1.4 R LM WR review

外観・構造:

  • 35mmと比べて少し焦点距離が短く、フルサイズ換算で50mmに相当するレンズだ。
  • XF35mmF1.4は6群8枚構成だったが、このレンズはより複雑な10群15枚構成だ。富士フイルムによると、色収差と球面収差を最小限に抑え、絞り開放からシャープな結果を得られるとのことだ。
  • 絞り羽根は7枚から9枚まで増えている。
  • ビルドクオリティはトップクラスだ。

携帯性:

  • 小型軽量なF2シリーズと比べると大きいレンズだ。

操作性:

  • 絞りリングはF1.4からF16まで操作できる。
  • フォーカスリングにはピント距離表示がなく、ゾーンフォーカスやハイパーフォーカルが難しい。ただし、ファインダー上にピント距離を表示可能だ。

フォーカス:

  • 35mmF1.4のようなステッピングモーター駆動ではなく、リニアモーター駆動を備えている。より高速で、より静かなフォーカスが可能だ。
    (訳注:35mmF1.4はDCモーター駆動だったはず)
  • 通電していない状態だと、内部のフォーカスレンズ群が自重で前後に動く。
  • フォーカスリングのレスポンスが良く、浅い被写界深度でのピント合わせに役立つ。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 絞り開放から高コントラスト・高シャープネスだ。
  • ラボテストでは中央シャープネスが抜群だ。F1.4からF11まで優れた結果を発揮する。
  • 必然的に周辺や隅のシャープネスは低下するが、絞り値によらず一貫した高い結果を得ることが出来る。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • パンチのある色と十分なコントラストを備えている。
  • ボケはとても魅力的な描写だ。

色収差:

  • 倍率色収差は非常に小さく抑えられている。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差の補正をオフにすると、わずかな糸巻き型の歪曲収差が発生する。しかし、直線的な被写体を除いて気が付くことはほとんどないだろう。

周辺減光:

  • 記載なし。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 記載なし。

総評

APS-Cサイズ相当の50mmレンズとしては比較的大きなサイズだが、高速リニアモーターAF、開放F値1.4と優れた光学性能を考えれば、問題ではない。絞り開放からシャープな中央解像が得られ、周辺部も良好だ。色収差や歪曲収差は問題とならない。物理的な絞りリングもあり、X-T30 II、X-Pro3、X-T4などカメラのシャッタースピードダイヤルと完全に連携し、高度なフォトグラファーや昔ながらの撮影が好きな人たちに適した操作性となるだろう。

  • 長所
    ・50相当の画角
    ・F1.4
    ・絞りリング
    ・リニアAFモーター
  • 短所
    ・コンパクトではない

とのこと。
XF35mmF1.4の雰囲気を残しつつ、より優れた光学性能を実現した富士フイルムの大口径単焦点レンズですね。サイズは大きくなり、価格も高くなりましたが、高性能・高機能となっています。特にインナーフォーカス&リニアモーター駆動、そして防塵防滴仕様が分かりやすいポイント。フォーカスクラッチ構造が付かなかったのは残念ですが、カメラ側のAF性能が良くなっているので、MFが必要な場面は少なくなっているかもしれません。

まだまだレビュー・作例が少ないレンズですが、Digital Camera Worldのレビューを読む限りでは良好な光学性能を備えている模様。既にFlickrPHOTOHITOなどでユーザー投稿が始まっているので、ボケ描写や逆光耐性などの参考に、レビューと併せて確認しておくのがおススメです。

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XF33mm F1.4 R LM WR
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