ePHOTOzineがソニー「FE 50mm F2.5 G」のレビューを公開。非の打ち所がないパフォーマンスを備えた小型軽量レンズとして高く評価しています。(更新:一部の数値が誤記だったので修正しました)
ePHOTOzine:Sony FE 50mm F/2.5G Lens Review
レンズの紹介:
- 「24mm F2.8 G」「40mm F2.5 G」とセットとなる小型軽量で高性能なレンズの一つだ。
- 9群9枚のレンズ構成には2枚の非球面レンズと1枚のEDレンズを使用している。
- 50mmの焦点距離は標準的な画角のレンズと認知されている。
ビルドクオリティ:
- レンズフードが付属するはずだが、サンプル用の個体にはついていなかった。
- フィルターは49mm径に対応している。
- 防塵防滴仕様の総金属製鏡筒だ。
携帯性:
- 小型軽量で重量は174gと控えめなレンズだ。
- 3本の中で最も重いが、その差は1gである。
操作性:
- フォーカスリングはスリムだがグリップは良好だ。
- 絞りリングは1/3段ごとにクリックが発生するが、これを解除することもできる。静止画・動画どちらにも理想的な仕様だ。
- 外装にはAF/MFスイッチやAFLボタン、クリック解除用スイッチを搭載している。
オートフォーカス:
- リニアモーター駆動のAFは高速かつ静かで正確に動作する。
- AF時の最短撮影距離は0.35mであり、撮影倍率は0.18倍だ。
マニュアルフォーカス:
- MF時の最短撮影距離は0.31mであり、撮影倍率は0.21倍だ。
(訳注:太字の部分に誤記があったので修正しています)手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 4200万画素のα7R IIIに装着してテストしている。
- 中央はF2.5からF11までExcellent、F16からF22でもVery goodだ。
- 端も同様にF2.5からF11までExcellent、F16からF22までVery goodだ。
- 非の打ち所がないパフォーマンスであり、均質性の高さは注目に値する。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- ボケ描写は良好だ。
- 40mm F2.5 Gほどではないが、それでも非常に良好である。
色収差:
- 中央と端の両方で収差がとても少なく、色滲みの兆候はほとんど見られない。
- これ以上の修正は必要ないだろう。
球面収差:
歪曲収差:
- +0.05%の糸巻き型だ。大部分のマクロレンズよりも歪曲収差が少ないほぼ完ぺきな結果だ。
周辺減光:
- 光量落ちは目に付くが、絞ると急速に減少する。
- 40mmよりも少し悪い。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- レンズフード無しでも並外れた逆光耐性である。
総評
テスト結果は間違いなく最高のレンズであることを物語っている。驚くほど安定しており、非常に高いレベルにあると言える。エルゴノミクス的にも優れており、技術的にも申し分のない性能を持っている。3本のレンズはコンパクトで素晴らしいトリオであり、おそらく身軽な旅行に最適だ。
50mmレンズには、様々な価格帯のものがある。より明るいレンズもあるが、それらはより大きくなる傾向がある。撒き餌レンズと呼ばれるモデルもあるが、この新しいレンズの高い性能には及ばないかもしれない。
この「FE 50mm F2.5 G」は、非の打ちどころのない性能を持ちながら、他のレンズとのバランスを考慮したリーズナブルな価格で提供されている。また、ハンドリングも良好だ。間違いなく「強くおすすめできるレンズ」である。
- 長所:
・全体的に優れたシャープネス
・色収差補正が良好
・周辺減光が穏やか
・歪曲収差補正が完璧
・高速かつ静かで正確なAF
・デクリックに対応する絞りリング
・並外れた逆光耐性
・防塵防滴
・優れたエルゴノミクス- 短所:
・ピント距離表示なし
・被写界深度表示なし
とのこと。
他のレビューサイトでは歪曲収差がもう少し大きめの糸巻き型となっているので、自動補正が適用されているのかもしれませんね。また、フレーム周辺部・隅の画質もレビューサイトによって評価が分かれているので要注意。このレビューサイトは比較的甘めに評価する傾向があるので、他のレビューサイトのテスト結果も確認しておいたほうが良いかもしれません。少しずつではありますがFlickrやPHOTOHITOへのユーザー投稿も始まっているので、自分の好みにあうかどうか実写を確認しておくのがおすすめです。
私はFE 40mm F2.5 Gを購入しましたが、α7R IVの高解像にも余裕で耐えうる良好な光学性能でした。このFE 50mm F2.5 Gにも期待しているので、そのうち買ってみようかなと思っています。
ソニー「FE 50mm F2.5 G」交換レンズデータベース
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