Digitaal Camera WorldがキヤノンのRFマウント用交換レンズ「RF15-35mm F2.8L IS USM」のレビューを掲載しています。
- このレンズはEF16-35mm F2.8L III USMよりも小さいが、それでもかなり大きなレンズだ。EOS RやEOS RPのボディサイズを考慮するとやはり大きい。ただし、このレンズは焦点距離が1mm短くなり、さらに5段分の光学手ぶれ補正を搭載している。
- ナノUSM駆動を採用した最初の大口径ズームレンズだ。静止画で高速なAFであると共に、動画撮影でも静かなAF駆動で恩恵を享受できる。
- レンズはとても頑丈だ。
- 他のRFレンズと同様、カスタマイズ可能なコントロールリングを備えている。
- 5段手ぶれ補正を搭載しているが、スローシャッター時は補正できない回転ブレの影響が発生しやすい。
- 実写ではズームレンジ全域で隅から隅までシャープな描写だ。ただし、ラボテストでは中央解像と比べて端の解像性能は低い。
・中央は一貫して非常に良好なパフォーマンスだが、24mmで僅かに低下している。
・端のパフォーマンスは良好で、ズームレンジ、絞り値全域で一貫している。ただし、15mmのパフォーマンスはやや悪く、絞ることで少し改善する。価格を考慮するともう少し健闘して欲しかった。- RF24-240mmのように歪曲収差をデジタル補正に依存しておらず、光学的にしっかり補正しているようだ。15mmで極僅かな樽型歪曲、24mm以上で極僅かな糸巻き型歪曲となる。
- 超広角ズームとしては良好な色収差補正だ。
手ぶれ補正と良好な歪曲補正、そしてF2.8ズームレンズであることを考慮すると、多くのプロフォトグラファー必携レンズとなるはずだ。残念ながら価格設定もプロ水準なので、アマチュアが手を出すのは難しい。超広角ズームは四隅の画質が悪化するものだが、価格を考慮するともう少し健闘して欲しかったところである。
とのこと。
超広角レンズの解像チャートテストは至近距離の被写体を撮影することが多く、フレーム端の結果は悪化することが多いので注意。The Digital Pictureが既に実写テストの比較ツールに本レンズを登録しているので併せて確認しておくのがおススメ。それを見る限りでは15mmながら「EF16-35mm F2.8L III USM」と同等、ソニー「FE 16-35mm F2.8 GM」よりも良好なパフォーマンスのように見えます。どちらにせよ近距離のチャートを使用していると思われるので実写作例も併せて確認しておくべき。
5段分と効果的な手ぶれ補正を搭載していますが、補正できない回転ブレの影響は受けやすいようですね。これは特に広角レンズで目に付きやすい手ぶれであり、補正するにはボディ内手ぶれ補正が必要となってきます。将来的にボディ内手ぶれ補正を搭載するEOS Rが登場すると期待したいところ。
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