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タムロン「20-50mm F2.8」「25-50mm F2」「28-75mm F2.8・F4」の特許出願

2021年12月27日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。「20-50mm F2.8」「25-50mm F2」「28-75mm F2.8・F4(インナーズーム)」と興味深い実施例が多い特許となっています。どれも気になりますねえ。

概要

  • 【公開番号】特開2021-196572(P2021-196572A)
    ・類似特許:特開2021-196573(P2021-196573A)
    ・類似特許:特開2021-196574(P2021-196574A)
  • 【公開日】2021年12月27日
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2020年6月18日
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】 小型化が進むカメラに対して、小型なズームレンズ及び撮像装置を提供する。

実施例1

  • 焦点距離:25.78-48.51
  • F値:2.06
  • 半画角:41.07-23.00
  • 像高:20.61-21.63
  • 全長:150.05-144.82

実施例2

  • 焦点距離:20.60-48.51
  • F値:2.88
  • 半画角:48.36-23.02
  • 像高:19.68-21.63
  • 全長:150.00

実施例3

  • 焦点距離:20.60-38.81
  • F値:2.88
  • 半画角:48.36-27.97
  • 像高:19.68-21.63
  • 全長:150.00-146.59

実施例5

  • 焦点距離:28.85-72.67
  • F値:2.88
  • 半画角:38.14-15.79
  • 像高:19.91-21.63
  • 全長:140.00

実施例6

  • 焦点距離:28.84-72.75
  • F値:4.12
  • 半画角:38.13-15.78
  • 像高:19.92-21.63
  • 全長:130.00

大きく分けると「超大口径標準ズーム 25-50mm F2」「大口径広角-標準ズーム 20-50mm F2.8」「インナー標準ズーム F2.8・F4」に分けることが出来ます。どれも興味深いパラメータのレンズですね。実施例を確認すると全ての光学系は35mmフルサイズセンサーを想定した像高となっていますが、広角側で像高が足りていません。おそらく巨大な歪曲収差の補正ついでに足りないイメージサークルを画像処理で引き延ばす前提の設計なのだと思われます。(ミラーレス用レンズでこのような設計は他社でいくらでも存在します)

おそらく自動補正が適用できるソニーEマウント用だと思いますが、言ってしまえば社外製レンズでこのようなコンセプトのレンズを設計するのは珍しいように見えます。これが実用化する光学系か不明ですが非常に興味深い実施例。インナーズームの標準レンズ2本は正直なところ実用化されないと思うのですが、20-50mm F2.8や25-50mm F2はタムロンらしい尖ったスペックのレンズに見えます。特に20-50mm F2.8が登場したら迷わず突撃したいところ。

参考:タムロンDi IIIシリーズ一覧

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