このページでは一眼カメラ用交換レンズ「RF85mm F1.2L USM DS」の情報を収集しています。
最新情報
- RF85mm F1.2L USM DSはもともと素晴らしいレンズに魔法の粉をふりかけたような描写 2022年6月23日
- キヤノンRFレンズが4月7日に値上がり方向で価格改定 2022年4月3日
- DPReviewが「RF85mm F1.2L USM DS」のサンプルギャラリーを公開 2020年4月28日
- キヤノン RF85mm F1.2L USM DS は特性を理解して使えば極上のポートレートレンズ【海外の評価】 2020年2月15日
- キヤノンRF85mm F1.2L USM DSはポートレートにほぼ完璧なレンズだが非常に高価【海外の評価】 2020年1月29日
- キヤノンRF85mm F1.2L USM DSは隅から隅までシャープな上に極上のボケ【海外の評価】 2019年12月22日
- キヤノンが「RF70-200mm F2.8L IS USM」「RF85mm F1.2L USM DS」を正式発表 2019年10月24日
- キヤノン RF85mm F1.2L USM DS 最新情報まとめ 2019年2月13日
データベース
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
関連レンズ
RFマウント
EFマウント
- EF85mm F1.8 USM
- EF85mm F1.4L IS USM
- EF85mm F1.2L II USM
- 85mm F1.4 DG HSM
- 85mm F1.4 EX DG HSM
- SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016)
- Milvus 1.4/85
- Otus 1.4/85
- Planar T* 1.4/85
- AF85mm F1.4 EF
- XP85mm F1.2
- 85mm F1.4 Aspherical IF
- SPEEDMASTER 85mm F1.2
更新履歴
- 2020-02-15:Mobile01がレビューを掲載しています。
- 2019-12-20:Digital Camera Reviewがレビューを掲載しました。
- 2019-10-24:正式発表されました。
- 2019-10-08:そろそろ正式発表しそうな雰囲気となってきました。
- 2019-02-14:キヤノンがレンズの開発を発表しました。2019年内を予定しているとのこと。
- 2019-02-13:そろそろ登場しそうな雰囲気となってきたので専用ページを作成しました。ひとまず関連レンズと購入早見表(検索リンク)を設置。
海外の評価
Mobile01
Canon RF 85mm f/1.2L USM DS 極致柔美散景的代表作!
- 「RF85mm F1.2L USM」にDefocus Smoothingコーティングを施したモデルだ。より高価なレンズだが、(新技術を使用しているにも関わらず)価格差が小さくリーズナブルだ。
- 外観は非DS版と全く同じだ。見分けるのは難しい。しかし、レンズを覗くとDS版はコーティングによって周囲の透過率が低下しているので見分けがつく。
- サイズは103.2×117.3mm、重量は1,195gと非常に重いレンズだ。
- レンズ本体・円形レンズフードは日本製である。
- 9群13枚のレンズ構成だ。1枚のBRレンズ、1枚の非球面レンズ、1枚のUDレンズを導入している。前玉と後玉にはフッ素コーティングが施されているため、レンズメンテナンス時に重宝する。
- DSコーティングのため周囲の光量が低下しているものの、MTFでは周囲の画質が向上しているように見える。
- 外装はエンジニアリングプラスチックを使用している。質感は他のRF Lレンズと似ている。
- ポートレートレンズとしては珍しくAFリミッターを備えている。
- このレンズは大口径レンズを動かすため、馬力のあるリング型USMを使用する。シングルAFでもサーボAFでもレスポンスはとても高速で静かな動作だ。
- 防塵防滴仕様であり、レンズマウントにはゴム製ガスケットが備わっている。
- 重量わずか660gのEOS Rと組み合わせると、明らかなフロントヘビーとなる。バッテリーグリップで改善すると思うが、最近開発発表した「EOS R5」に期待したい。
- DS版・非DS版どちらも最短撮影距離は0.85mだ。
- オートフォーカスのレスポンスは非DS版ほど良好ではない。「95対90」と言った違いだが、差を感じる。
- ボケ描写は最高だ。非DS版のシャープなボケ描写から縁取りが無くなるため、ボケは少し小さく見える。非DS版も不快な玉ねぎボケの兆候は無いが、ボケの縁取りがシャープ過ぎる。
- 肌の質感やディテール描写に非DS版との差は見られない。
- MTF上では周囲の画質に違いが見られるものの、実写での比較は肉眼で区別がつかない。周囲の解像性能はF1.2かフレーム中央と同等だ。
- 色収差補正はF1.2の大口径レンズながら非DS版と同じくとても優れている。
- ASコーティングが施されているものの、逆光耐性は完璧では無い。絞ると徐々にゴーストが発生する。
- 周辺減光は画質や雰囲気に影響を与えるほど大きなものでは無い。
高解像と柔らかいボケを合わせ持つ優れたレンズだ。85mmポートレートレンズで類を見ないパフォーマンスである。
光透過率が低下するので、シャッタースピードやISO感度に影響する。また、合焦速度が少し遅い。そして柔らかいボケ描写だが、ボケが小さくなる点が短所となる。
これらを理解して使えば滑らかで美しい描写の虜となるはずだ。
Mobile01:Canon RF 85mm f/1.2L USM DS 極致柔美散景的代表作!
参考動画:DS版 AF
参考動画:非DS版 AF
PhotographyBlog
Canon RF 85mm f/1.2L USM DS?Review
- 「RF85mm F1.2L USM」と同じく重量は1195g、全長は約12cmだ。「EF85mm F1.2L II USM」よりも大きく重いレンズである。
- EOS RPと組み合わせると過度なフロントヘビーとなる。片手での手持ち撮影は不可能だ。
- ビルドクオリティはとても優れている。光学手ぶれ補正を備えていないのでシャッタースピードの管理や手持ち撮影の技術が重要となってくる。
- フォーカスリミッターを備えているので、必要に応じて合焦速度の改善が可能だ。
- 大きなレンズの塊であることを考慮するとフォーカススピードは非常に速い。被写体を0.15秒で捕捉する。
- 低照度における集光性能が高いので暗所でもAFの迷いはあまり無かった。USMモーターは静かで動画撮影にも適している。
- 色収差をとても良好に補正している。テストでは極僅かな痕跡しか見つけることが出来ない。
- F1.2の状態で周辺減光が目に付く。解消するにはF2.8以上に絞る必要がある。
- 歪曲収差を良好に補正している。
- ボケはとても心地よい。DSコーティングにより、より柔らかい描写である。このように柔らかい描写を好むかどうかは好みによるところが大きい。選択肢があるのは良いことだが、DS版は光透過率が低下するうえ、より高価なレンズだ。
- シャープネス:絞り開放から中央もフレーム端も優れた画質だ。F1.4~F11の間では抜群のパフォーマンスを発揮する。F16まで絞ると回折の影響で解像性能が低下する。
ポートレートフォトグラファーにとってほぼ完璧なレンズだ。非DSレンズの魅力的なボケはシャープネスを犠牲にすることなく夢のように柔らかくなっている。
バターのような滑らかなボケの代償として、光透過率は1.3段低下するのでシャッタースピードかISO感度で補う必要がある。
もともと高価な「RF85mm F1.2L USM」よりもさらに数百ポンド高価だ。しかし、一度この魅惑の描写を味わってしまったら無視するのは難しい。
Digital Camera Review
何故か非DSよりシャープなレンズ
- 「EF135mm F2.8 Softfocus」のファンとして、「RF85mm F1.2L USM DS」は最も期待していたレンズだ。
- 正直に言うと、「RF85mm F1.2L USM」もお気に入りのレンズだ。EOS Rと組み合わせるには大きく重く、そして手ぶれ補正が本当に欲しくなる。さらに目を見張るほど高価だ。しかし、それはまた夢のようなシャープさで目を見張るほど素晴らしいパフォーマンスを持つレンズでもある。
- ソフトフォーカスレンズのような球面収差を使った描写では無いのでピント面までシャープな描写だ。レンズ中央と周辺部で透過率に差をつけボケに滑らかさを作っている。
- DSはF1.2の絞り開放で効果が最も高まり、絞るにつれて低下する。
- 透過率を制限しているので、明るさは4/3段ほど暗くなっている。キヤノンは「T値」を「T2.2」と述べている。
- ソフトフォーカスレンズと異なり、DSレンズでこの効果をオフにすることは出来ない。
- 外観は基本的に「RF85mm F1.2L USM」と同じだ。つまりフロントヘビーであり、間違いなくEOS Rと組み合わせてもバランスは取れない。ボディ内手ぶれ補正を備えたプロ仕様EOS Rの登場に期待したい。
- 光学手ぶれ補正を搭載しておらず、T値が「T2.2」となっているので低照度での撮影ではボディ内手ぶれ補正を搭載するボディが欲しくなる。
- EOS Rを最新のファームウェアにすることで、F1.2 T2.2でも適切な露出制御が可能となる。全体的にな動作は「RF85mm F1.2L USM」と全く同じだ。
- 「RF85mm F1.2L USM」との価格差分の描写を得ることができるかどうかは人に寄って答えが異なる。間違いなくDSレンズのほうが滑らかなボケとなる。これは夜景で玉ボケが多くなるシチュエーションで最も顕著だ。日中でも前後のボケ描写は遥かに滑らかとなる。
- 中央シャープネスは絞り開放から非常に優れている。このパフォーマンスはF11まで維持する。一部のレンズは四隅に向かってパフォーマンスが低下するものの、このレンズはそのような妥協が無い。フレーム四隅まで絞り全域で優れたシャープネスだ。とても見事な結果である。
- 予想通り、色収差補正は非常に良好だ。色ずれを見つけるためには等倍でしつこく粗さがしする必要がある。
- 歪曲は-0.05と非常に小さい。
「RF85mm F1.2L USM」とほぼ同じだが、透過率と引き換えにバターのように滑らかなボケを獲得している。そしてどういう訳かよりシャープなレンズとなっている。低照度性能よりボケを重視する場合、DS仕様のこのレンズは最も滑らかなボケを持つ描写として役に立つだろう。問題はボケが滑らかすぎて、価格も高くなっている点だ。
非常にニッチなレンズである。「RF85mm F1.2L USM」よりも遥かに高価で、他社の85mmを見渡してもこれほど高価なレンズは少ない。プロフォトグラファー用のハイエンドなツールと考えるべきだろう。このスペシャルな描写が必要な人にとって価格は適正と感じるかもしれない。
長所:RF85mmよりもシャープ・F1.2の美しい画質・戦車のように頑丈な作り・ゴージャスで滑らかなボケ
短所:RF85mmよりも遥かに高価・透過率が低下・EOS Rとアンバランス・ボケが滑らかすぎるかもしれない
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