Yongnuo カメラ レンズ 海外機材情報

YN85mm F1.8 DF DSM 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「YN85mm F1.8 DF DSM」に関する情報を収集しています。

データベース

最新情報

購入早見表

レンズデータ

レンズ仕様

  • フォーマット:フルサイズ
  • マウント:E / Z
  • 焦点距離:85mm
  • 絞り値:F1.8-F6
  • 絞り羽根:7枚
  • レンズ構成:8群9枚
  • 最短撮影距離:0.8m
  • 最大撮影倍率:0.13倍
  • フィルター径:58mm
  • サイズ:φ67×78.8mm
  • 重量:346g
  • 防塵防滴:-
  • AF:STM
  • 手ぶれ補正:-
  • その他機能:
    ・AFLボタン

MTF・構成

関連レンズ

キヤノンRF

ソニーE

更新履歴

  • 2021-07-06:グローバルでキヤノンRFマウント版が正式発表されました。
  • 2021-05-13:キヤノンRFマウント用「YN85mm F1.8R DF DSM」が正式発表されました。
  • 2020-08-26:YOUNGNUOが「YN85mm F1.8S DF DSM」を正式発表しました。これを受けて情報収集ページを作成。

海外の評価

Radojuva

Radojuva:Обзор Yongnuo YnLens YN85mm F1.8S DF DSM (для Sony E/FE)

  • レンズの紹介
    ・ソニーEマウント用のフルサイズ対応レンズだ。
    ・Yongnuo製としては初めてのフルサイズミラーレス用レンズである。
    ・静かで十分高速なステッピングモーター駆動のAFに対応している。
    ・光学性能は悪くない。
    ・2020年8月に正式発表された。
    ・一眼レフ用のYNレンズとは全く関係が無い。新設計のレンズである。
    ・フィルター径:58mm
    ・絞り:7枚円形絞り
    ・絞り:F1.8-F16
    ・最短撮影距離:0.8m
    ・最大撮影倍率:0.13倍
    ・重量:346g
    ・レンズ構成:8群9枚
  • ビルドクオリティ
    ・説明書と保証書、QCカードに乾燥剤、カメラバックにフードとレンズキャップが付属している。
    ・レンズマウントは金属製だ。
    ・幅広いフォーカスリングはゴム製でよく手に馴染む。
    ・絞り羽根は2対7枚で動作する。
    ・絞りの駆動には顕著な遅延が見られる。シャッターボタンを押してからF16まで閉じるのに約1/3秒かかる。逆も同じだ。ただし高速連続撮影時に違和感はない。
    ・レンズフードLH-60Tはプラスチック製だ。フードはかなり長く、逆さ付けするとフォーカスリングが完全に隠れてしまう。
    ・フード装着時にかなりの力が必要だ。
    ・レンズデザインはサムヤンのAFレンズを彷彿とさせるものだ。
    ・USB-Cポート経由でレンズのファームウェアアップデートが可能だ。古いファームウェアにロールバックする手段は無い。
    ・USBポート経由で更新できるのはファームウェアだけである。
  • 携帯性
    ・記載なし。
  • 操作性
    ・記載なし。
  • オートフォーカス
    ・ステッピングモーター駆動だ。
    ・フォーカス速度は速く、非常に快適である。
    ・α3500やα7 IIIとの組み合わせでリフォーカスは十分高速だ。
    ・難しい撮影条件の場合はFE85mm F1.8などよりも著しく劣る可能性がある。
    ・AFは静かで動画撮影中に音を拾いにくい。
    ・フォーカスブリージングが目立ち、最短撮影距離付近で画角が狭くなる。
  • マニュアルフォーカス
    ・ピント全域の回転角は360度だ。
    ・最短撮影距離は0.8mであり、このクラスのレンズでは一般的な数値である。
  • 手ぶれ補正
    ・記載なし。
  • 解像性能
    ・フレーム中央・周辺は絞り開放から良好だ。F1.8から完全に実用的な画質である。
    ・フレーム隅のF1.8でも顕著な画質低下は見られない。
    ・F2.8?F8で四隅まで良好なシャープネスを得ることが出来る。
    ・おそらく中距離から遠距離で最高の結果を得ることが出来る。近距離ではシャープネスが低下する。
  • 像面湾曲
    ・記載なし。
  • ボケ
    ・玉ボケは不均一だ。
    ・非球面レンズを使用していないので、玉ボケの内側は滑らかな描写だ。
  • 色収差
    ・軸上色収差と倍率色収差はどちらも目立つ。
    ・目立つパープルフリンジが発生する。
    ・色収差はこのレンズで最も弱いポイントだ。
  • 球面収差
    ・記載なし。
  • 歪曲収差
    ・中程度の糸巻き型だ。
    ・この歪曲は編集で簡単に補正できる。
    ・実写では歪曲が目立たない。
  • 周辺減光
    ・F1.8の無限遠で最も目立つ。
    ・周辺減光は四隅に向かって波打つように影響している。
    ・最短撮影距離付近では影響が小さくなる。
    ・F4以降はほぼ解消する。
  • コマ収差
    ・記載なし。
  • 逆光耐性
    ・光条はあまりシャープにならない。
    ・逆光耐性は良好だが、厳しい環境ではフレアが発生する。
  • 作例集

総評

コストパフォーマンスの高いポートレートレンズだ。フレーム中央と周辺のどちらもF1.8から良好な画質を実現している。F2.5からF4まで絞れば高画素カメラやAPS-Cでも良好に機能する。

長所:低価格・小型軽量・良好なビルドクオリティ・十分高速なAF・インナーフォーカス・AF/MFスイッチ・ファームウェアアップデート対応・Fnボタン・EDレンズと高屈折レンズ使用・F1.8から良好なシャープネス

短所:フードの脱着に力が必要・絞ると不規則に玉ボケが角ばる・複合構造の絞り羽根の影響か動作が遅い・ピント距離指標なし・光学手ぶれ補正なし・目立つフォーカスブリージング・目立つ色収差・適度な糸巻き型歪曲

Sony Alpha Blog

Sony Alpha Blog:Yongnuo YN85mm F1.8S DF DSM

  • レンズの仕様
    ・重量:346g
    ・価格:200ドル
    ・絞り:F1.8-16
    ・全長:88mm
    ・フィルター:58mm
    ・AFLボタン
    ・ファームウェアアップデート用USB-Cポート
    ・最短撮影距離:0.8m
    ・ステッピングモーター駆動
    ・EXIF対応だがレンズプロファイル無し
    ・レンズフード同梱
  • 最初に感じるのは軽さとコンパクトさだ。ビルドクオリティは平凡で、フォーカスリングは少し薄っぺらく感じる。
  • レンズフードの装着と取り外しは非常に固い。
  • 驚いたことにAF/MFスイッチとAFLボタンが存在する。200ドルのレンズでこのような操作があるのは驚くべきことだ。
  • オートフォーカスは非常に高速だ。静止画・動画のどちらでも静かで正確に動作する。
  • 瞳AFは完全に機能する。
  • FE85mm F18ほど優れたAFではないが、VILTROX 85mm F1.8よりも優れている。
  • ファームウェアアップデートにより、現在はVer5を利用可能である。
  • シャープネス:α7R IV
    ・中央:F1.8から良好で、F2.8まで絞ると優れた結果を得られる。F4まで絞れば抜群の性能だ。
    ・四隅:決して良好から改善しない。
    ・2400万画素のα7 IIIなどではより良好な結果を得られるはずだ。
    ・この価格帯としては優れた性能である。ポートレート用として四隅のシャープネスは許容すべきである。
  • 6100万画素でも絞り開放からポートレートに十分なシャープネスを備えている。F2.8まで絞れば信じられない程のディテールを得ることが可能だ。
  • 周辺減光はF1.8で非常に強く現れる。絞ると徐々に減少するが解消することはない。
  • 歪曲は小さな糸巻き型だ。
  • 色収差は絞り開放で目に付くが非常に小さい。
  • 逆光耐性は良好だ。
  • 絞ると素敵な光条が発生する。
  • 玉ボケは絞り開放で良好だが、F2.8付近で急速に角ばり始める。それを除けば描写は非常に優れている。玉ねぎボケは色づきは見られない。
  • 後ボケはとても柔らかく心地よいものだ。
  • 色表現はとても良好で自然だ。
  • 動画でも非常に良好な結果を得ることが出来る。クリックレスの絞りリングが無いので、絞り操作は音が聞こえる。AFはとても良好だ。
  • VILTROX PFU RBMH 85mm F1.8」は本レンズよりも1.5倍高価であり、ソニー「FE 85mm F1.8」はほぼ3倍である。このレンズは遥かに低価格で最軽量だが、ビルドクオリティは最も低い。良好な性能だが、シャープネスの一貫性が優れておらず、中央の解像性能も低いが、F2.8まで絞ることで競合できる。
  • 後ボケはソニーよりも良好でVILTROX に近い。発色は好みだが、VILTROXのほうが少し良好だ。
  • 周辺減光のみ競合他社より遥かに悪いが、歪曲や逆光耐性は同等だ。オートフォーカスはソニーとYongnuoが優れている。

この価格帯では優れたレンズだ。非常に優れたAFを備え、α7R IVに装着しても絞ることで抜群のシャープネスを得ることが出来る。これは驚くべきことだ。四隅の画質は中央と比べると遥かに悪いが、α7 IIIで使えば非常に良好と感じることだろう。

色や後ボケは非常に良好だ。玉ボケも良好だが、絞ると角ばりやすいので注意が必要である。

非常にプラスチッキーでビルドクオリティは犠牲となっているが、カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを備えている。ソニーのリアルタイムトラッキングや瞳AFとは完全に互換性があり、問題を感じたことは無い。

α7 IIIで予算に限りがある場合は強くおススメできるレンズだ。

長所:小型軽量・価格・とても良好なAF・6100万画素でも良好なシャープネス・滑らかな後ボケ・とても良好な色・動画でも良好・非常に良好な絞り開放の玉ボケ・ポートレートに最適な描写・AFLボタン・ファームウェアアップデート対応

平凡:中程度の歪曲・色収差・絞った際の玉ボケ

短所:周辺減光・ビルドクオリティ・脱着が困難なレンズフード・四隅のシャープネス

-Yongnuo, カメラ, レンズ, 海外機材情報
-,