このページでは一眼カメラ用交換レンズ「YN85mm F1.8 DF DSM」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー 完全版 2024年4月7日
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー Vol.6 周辺減光・逆光編 2024年4月4日
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー Vol.5 諸収差編 2024年3月30日
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー Vol.4 ボケ編 2024年3月25日
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー Vol.3 遠景解像編 2024年3月23日
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー Vol.2 解像チャート編 2024年3月18日
- YONGNUO YN85mm F1.8 DF DSM レンズレビュー Vol.1 外観・操作・AF編 2024年3月17日
- YN85mm F1.8 DF DSMは小型軽量で低価格ながら高品質なレンズ 2023年11月24日
- YONGNUOがAFレンズの互換性や最適化を施した最新ファームウェアを公開 2023年5月19日
- YONGNUO 85mm F1.8R DF DSM 正式発表 2023年3月23日
レビュー
参考サイト
- 公式
- DXOMARK
(抄訳記事) - ePHOTOzine
(抄訳記事)
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
- フォーマット:フルサイズ
- マウント:E / Z
- 焦点距離:85mm
- 絞り値:F1.8-F6
- 絞り羽根:7枚
- レンズ構成:8群9枚
- 最短撮影距離:0.8m
- 最大撮影倍率:0.13倍
- フィルター径:58mm
- サイズ:φ67×78.8mm
- 重量:346g
- 防塵防滴:-
- AF:STM
- 手ぶれ補正:-
- その他機能:
・AFLボタン
MTF・構成
関連レンズ
キヤノンRF
ソニーE
- FE 85mm F1.8
- FE 85mm F1.4 GM
- 85mm F1.4 DG DN
- 85mm F1.4 DG HSM
- AF 85mm F1.4 FE
- Batis 1.8/85
- atx-m 85mm F1.8 FE
- VILTROX PFU RBMH 85mm F1.8
- SPEEDMASTER 85mm F1.2
更新履歴
- 2021-07-06:グローバルでキヤノンRFマウント版が正式発表されました。
- 2021-05-13:キヤノンRFマウント用「YN85mm F1.8R DF DSM」が正式発表されました。
- 2020-08-26:YOUNGNUOが「YN85mm F1.8S DF DSM」を正式発表しました。これを受けて情報収集ページを作成。
海外の評価
Radojuva
Radojuva:Обзор Yongnuo YnLens YN85mm F1.8S DF DSM (для Sony E/FE)
- レンズの紹介:
・ソニーEマウント用のフルサイズ対応レンズだ。
・Yongnuo製としては初めてのフルサイズミラーレス用レンズである。
・静かで十分高速なステッピングモーター駆動のAFに対応している。
・光学性能は悪くない。
・2020年8月に正式発表された。
・一眼レフ用のYNレンズとは全く関係が無い。新設計のレンズである。
・フィルター径:58mm
・絞り:7枚円形絞り
・絞り:F1.8-F16
・最短撮影距離:0.8m
・最大撮影倍率:0.13倍
・重量:346g
・レンズ構成:8群9枚 - ビルドクオリティ:
・説明書と保証書、QCカードに乾燥剤、カメラバックにフードとレンズキャップが付属している。
・レンズマウントは金属製だ。
・幅広いフォーカスリングはゴム製でよく手に馴染む。
・絞り羽根は2対7枚で動作する。
・絞りの駆動には顕著な遅延が見られる。シャッターボタンを押してからF16まで閉じるのに約1/3秒かかる。逆も同じだ。ただし高速連続撮影時に違和感はない。
・レンズフードLH-60Tはプラスチック製だ。フードはかなり長く、逆さ付けするとフォーカスリングが完全に隠れてしまう。
・フード装着時にかなりの力が必要だ。
・レンズデザインはサムヤンのAFレンズを彷彿とさせるものだ。
・USB-Cポート経由でレンズのファームウェアアップデートが可能だ。古いファームウェアにロールバックする手段は無い。
・USBポート経由で更新できるのはファームウェアだけである。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・記載なし。 - オートフォーカス:
・ステッピングモーター駆動だ。
・フォーカス速度は速く、非常に快適である。
・α3500やα7 IIIとの組み合わせでリフォーカスは十分高速だ。
・難しい撮影条件の場合はFE85mm F1.8などよりも著しく劣る可能性がある。
・AFは静かで動画撮影中に音を拾いにくい。
・フォーカスブリージングが目立ち、最短撮影距離付近で画角が狭くなる。 - マニュアルフォーカス:
・ピント全域の回転角は360度だ。
・最短撮影距離は0.8mであり、このクラスのレンズでは一般的な数値である。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・フレーム中央・周辺は絞り開放から良好だ。F1.8から完全に実用的な画質である。
・フレーム隅のF1.8でも顕著な画質低下は見られない。
・F2.8?F8で四隅まで良好なシャープネスを得ることが出来る。
・おそらく中距離から遠距離で最高の結果を得ることが出来る。近距離ではシャープネスが低下する。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・玉ボケは不均一だ。
・非球面レンズを使用していないので、玉ボケの内側は滑らかな描写だ。 - 色収差:
・軸上色収差と倍率色収差はどちらも目立つ。
・目立つパープルフリンジが発生する。
・色収差はこのレンズで最も弱いポイントだ。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・中程度の糸巻き型だ。
・この歪曲は編集で簡単に補正できる。
・実写では歪曲が目立たない。 - 周辺減光:
・F1.8の無限遠で最も目立つ。
・周辺減光は四隅に向かって波打つように影響している。
・最短撮影距離付近では影響が小さくなる。
・F4以降はほぼ解消する。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・光条はあまりシャープにならない。
・逆光耐性は良好だが、厳しい環境ではフレアが発生する。 - 作例集
総評
コストパフォーマンスの高いポートレートレンズだ。フレーム中央と周辺のどちらもF1.8から良好な画質を実現している。F2.5からF4まで絞れば高画素カメラやAPS-Cでも良好に機能する。
長所:低価格・小型軽量・良好なビルドクオリティ・十分高速なAF・インナーフォーカス・AF/MFスイッチ・ファームウェアアップデート対応・Fnボタン・EDレンズと高屈折レンズ使用・F1.8から良好なシャープネス
短所:フードの脱着に力が必要・絞ると不規則に玉ボケが角ばる・複合構造の絞り羽根の影響か動作が遅い・ピント距離指標なし・光学手ぶれ補正なし・目立つフォーカスブリージング・目立つ色収差・適度な糸巻き型歪曲
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:Yongnuo YN85mm F1.8S DF DSM
- レンズの仕様
・重量:346g
・価格:200ドル
・絞り:F1.8-16
・全長:88mm
・フィルター:58mm
・AFLボタン
・ファームウェアアップデート用USB-Cポート
・最短撮影距離:0.8m
・ステッピングモーター駆動
・EXIF対応だがレンズプロファイル無し
・レンズフード同梱 - 最初に感じるのは軽さとコンパクトさだ。ビルドクオリティは平凡で、フォーカスリングは少し薄っぺらく感じる。
- レンズフードの装着と取り外しは非常に固い。
- 驚いたことにAF/MFスイッチとAFLボタンが存在する。200ドルのレンズでこのような操作があるのは驚くべきことだ。
- オートフォーカスは非常に高速だ。静止画・動画のどちらでも静かで正確に動作する。
- 瞳AFは完全に機能する。
- FE85mm F18ほど優れたAFではないが、VILTROX 85mm F1.8よりも優れている。
- ファームウェアアップデートにより、現在はVer5を利用可能である。
- シャープネス:α7R IV
・中央:F1.8から良好で、F2.8まで絞ると優れた結果を得られる。F4まで絞れば抜群の性能だ。
・四隅:決して良好から改善しない。
・2400万画素のα7 IIIなどではより良好な結果を得られるはずだ。
・この価格帯としては優れた性能である。ポートレート用として四隅のシャープネスは許容すべきである。 - 6100万画素でも絞り開放からポートレートに十分なシャープネスを備えている。F2.8まで絞れば信じられない程のディテールを得ることが可能だ。
- 周辺減光はF1.8で非常に強く現れる。絞ると徐々に減少するが解消することはない。
- 歪曲は小さな糸巻き型だ。
- 色収差は絞り開放で目に付くが非常に小さい。
- 逆光耐性は良好だ。
- 絞ると素敵な光条が発生する。
- 玉ボケは絞り開放で良好だが、F2.8付近で急速に角ばり始める。それを除けば描写は非常に優れている。玉ねぎボケは色づきは見られない。
- 後ボケはとても柔らかく心地よいものだ。
- 色表現はとても良好で自然だ。
- 動画でも非常に良好な結果を得ることが出来る。クリックレスの絞りリングが無いので、絞り操作は音が聞こえる。AFはとても良好だ。
- 「VILTROX PFU RBMH 85mm F1.8」は本レンズよりも1.5倍高価であり、ソニー「FE 85mm F1.8」はほぼ3倍である。このレンズは遥かに低価格で最軽量だが、ビルドクオリティは最も低い。良好な性能だが、シャープネスの一貫性が優れておらず、中央の解像性能も低いが、F2.8まで絞ることで競合できる。
- 後ボケはソニーよりも良好でVILTROX に近い。発色は好みだが、VILTROXのほうが少し良好だ。
- 周辺減光のみ競合他社より遥かに悪いが、歪曲や逆光耐性は同等だ。オートフォーカスはソニーとYongnuoが優れている。
この価格帯では優れたレンズだ。非常に優れたAFを備え、α7R IVに装着しても絞ることで抜群のシャープネスを得ることが出来る。これは驚くべきことだ。四隅の画質は中央と比べると遥かに悪いが、α7 IIIで使えば非常に良好と感じることだろう。
色や後ボケは非常に良好だ。玉ボケも良好だが、絞ると角ばりやすいので注意が必要である。
非常にプラスチッキーでビルドクオリティは犠牲となっているが、カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを備えている。ソニーのリアルタイムトラッキングや瞳AFとは完全に互換性があり、問題を感じたことは無い。
α7 IIIで予算に限りがある場合は強くおススメできるレンズだ。
長所:小型軽量・価格・とても良好なAF・6100万画素でも良好なシャープネス・滑らかな後ボケ・とても良好な色・動画でも良好・非常に良好な絞り開放の玉ボケ・ポートレートに最適な描写・AFLボタン・ファームウェアアップデート対応
平凡:中程度の歪曲・色収差・絞った際の玉ボケ
短所:周辺減光・ビルドクオリティ・脱着が困難なレンズフード・四隅のシャープネス