このページでは登場が噂されているニコンのフルサイズミラーレスエントリーモデル「Z 5」について情報を収集しています。
最新情報
- ニコンが「Z 5」「D780」用の最新ファームウェアを公開 2024年4月17日
- ニコンが「Z 7II」「Z 6II」「Z 5」用最新ファームウェアを公開 2024年1月17日
- ニコンが Z 5 用の最新ファームウェア Ver1.41を公開 2023年9月28日
- 「EOS R8」と「Z 5」の外観やスペックの違い 2023年3月26日
- ニコンが瞳AFの性能向上など含めたZ 5 最新ファームウェアを公開 2023年2月16日
- Z 7II & Z 5 & NIKKOR Z 最大3万円のキャッシュバックキャンペーン対象製品早見表【終了】 2023年1月10日
- ニコン Z 5がキャッシュバックや値引きで10万円ちょっとで購入可能となる 2022年12月6日
- ニコンが「Z 5」と「D850」用の最新ファームウェアを公開 2022年10月27日
- Nikon DirectでZ 7 レンズキットの訳ありアウトレット商品が254,000円で出品中 2022年6月8日
- NikonDirectでZシリーズのカメラ・レンズがアウトレット出品中 2022年4月3日
比較記事
- 「Z 5」と「Z 6」の外観やスペックの違い
- 「Z 5」と「Z 50」の外観やスペックの違い
- 「Z 5」と「D780」の外観やスペックの違い
- 「Z 5」と「EOS RP」の外観やスペックの違い
- 「Z 5」と「α7 III ILCE-7M3」の外観やスペックの違い
- 「Z 5」と「α7 II ILCE-7M2」の外観やスペックの違い
- 「EOS R8」と「Z 5」の外観やスペックの違い
レビュー
参考サイト
- プレスリリース
- 商品ページ
- 仕様表
- デジカメwatch
・一問一答:1
・一問一答:2 - ePHOTOzine
(抄訳記事) - PhotographyBlog
(抄訳記事) - PhotonstoPhotos
- Lesnumeriques
(抄訳記事) - IMAGING RESOURCE
・屋外テスト(訳)
購入早見表
関連カメラ
更新履歴
- 2021-11-10:最新ファームウェアアップデートが公開されました。
- 2021-07-13:不具合修正ファームウェアが公開されました。
- 2021-04-26:最新ファームウェアアップデートが公開されました。
- 2020-11-25:24-70限定セットが発表されました。
- 2020-10-28:ファームウェアアップデート「1.02」公開
- 2020-08-20:Adobe Camera RAWに対応しました。
- 2020-08-04:8月28日発売決定と告知されました。
- 2020-07-21:ニコンが正式発表しました。
- 2020-06-04:Nikon Rumorsが「数か月以内にZ 5が登場する」と噂を発信しています。
- 2019-08-15:未発表の新型デジタルカメラのうち、1台がFXミラーレスと噂されています。まだエントリーZモデルと決まった訳ではありませんが期待したいところですね。
- 2019-06-13:日本経済新聞が「ニコンが2019年度中に”中価格帯のミラーレス”を投入する」と発信しています。高級モデルZ 7の姉妹機にあたり、10万円台の価格設定となる模様。現状の噂情報だとDXフォーマットのZシリーズに関する複数の情報(Z 5・Z 3)がありますが…どうなるのか気になるところですね。情報が確定しない内は併せて掲載しますが、複数の機種が濃厚となってきた場合にはページを分離予定。
海外の評価
IMAGING RESOURCE
IMAGING RESOURCE:Nikon Z5 Field Test
- Z 5は3機種目となるフルサイズZカメラにして、最初のエントリーモデルである。いくつかの点でZ 6やZ 6IIと同じ機能を備え、いくつかの妥協を持ち込みつつ、1400ドルと手ごろな価格設定を実現している。
- 外観のデザインや形状、サイズは上位機種であるZ 7やZ 6と非常に似ている。ただし、上位機種のようなサブ液晶モニタが無い。これがどれほどコストカットに繋がっているのか不明だが、個人的にサブ液晶モニタはあったほうが良いと思っている。とは言え、無くても困らない。
- その一方で、Z 6やZ 7にはないデュアルカードスロットを実現している。上位機種はXQDのシングルスロットだったが、Z 5はSDカードのデュアルスロットだ。XQDほど高速書き込みに対応していないが、デュアルカードスロットを評価するユーザーは多いはずだ。
- 上位機種と同じ3.2型のチルト式タッチパネルを搭載している。機能的には同じだが、解像度は104万ドットと低下している。それでもこの違いは目立たず、非常にシャープな見栄えである。
- ファインダーは360万ドットの優れたOLED電子パネルを搭載。良好な発色とコントラストを得ることが出来る。ファインダーは大きくシャープな見栄えだ。光学ファインダー派だが、Zカメラの電子ファインダーは素晴らしいと感じる。
- Z7やZ 6と同じサイズであり、一眼レフのD780よりもかなり小さい。コンパクトボディながらしっかりとしたグリップを備え、「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」のような大きいレンズと組み合わせてもバランスが取れている。
- 一部のコントロールは省略されているが、重要な操作性は維持しており、優れたユーザーエクスペリエンスを実現している。低価格にも関わらず、多くの点で高品質なカメラだ。
- イメージセンサーは2430万画素のフルサイズCMOSを搭載。これはZ 6とほぼ同じ解像度だが、新しい裏面照射型CMOSセンサーではない。強力な低照度性能や読み出し速度のセンサーではないが、様々な状況で見事な画質だ。
- カメラ出力のJPEGはとても心地よい色である。最小限の調整で優れたJPEG出力が可能だ。特に低ISO感度では解像性能も良好である。
- 高感度ISOの画質もかなり良好だ。ただし、ノイズリダクションはディテールを損ない、処理し過ぎているように見える。
- Z 5の価格を考慮すると、RAWファイルの柔軟性やダイナミックレンジはとても優れている。Z 6ほど優れた高感度ISOではないが、確かに良好だ。
- オートフォーカスはZ 6と同じ273点の像面位相差AFシステムを搭載。水平・垂直で約90%のエリアをカバーしている。瞳検出に対応しているが、機能はオートエリア時のみ限定だ。AFカバーエリアが広いので動く被写体を追いかける際に便利である。
- 追従AFは特に明るい場所での撮影に適している。低照度では少し苦戦する可能性があるが、全体的には良好だ。
- Z 6と同じEXPEED 6プロセッサを搭載しているが、連写速度は大幅に低下している。毎秒わずか4.5コマだ。これはZ 6と明確な違いの一つである。おそらく、センサーの読み取り速度やXQD非対応などが関係しているのかもしれない。とは言え、安定したパフォーマンスを発揮し、良好に動作する。
- 動画機能には大きな違いがある。4K UHDが利用可能だが、Z 5は大きなクロップ(×1.7)が必要となる。FullHD 120pやRAW動画、4:2:2 10BitやN-logにも非対応だ。しかし、×1.7クロップの4K UHDは少なくとも明るい環境で綺麗な画質となる。低照度でも問題は無いが、優れているとは言えない。
- 動画撮影時のAFはとても優れている。
- FullHD時の動画は本当に良好だ。クロップが無く、広い画角での撮影が可能であり、低照度でも良好な画質となる。大部分のユーザーはFullHDで十分と言えるだろう。120fpsに対応しないのは残念だ。
- 動画撮影時のボディ内手ぶれ補正は良好に動作する。
- ユーザエクスペリエンスはZ 5の強みと言える部分だ。メニュー操作は簡単で、撮影現場で簡単に設定を変更できる。静止画・動画用に計12種類のショートカット機能を登録可能だ。内蔵の無線通信機能も使いやすく、スマートフォン用アプリもしっかりとしている。
- 最新EN-EL15cバッテリーを使用しており、USB-Cポート経由で充電が可能だ。
- キットレンズには最も新しいZレンズ「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」が付属する。最短かつ最軽量のフルサイズ用レンズだ。沈胴式のズーム機構を採用しているため、格納時は非常にコンパクトである。ズーム操作時もコンパクトサイズを維持している。ズームレンジは少し狭いが、小型軽量デザインとのトレードオフと言えるだろう。キットレンズとして購入した場合、約300ドルだ。この価格のレンズとしては優れたパフォーマンスを発揮する。
価格の割に良いカメラだ。高画質の写真撮影が可能であり、多目的に使えてバランスが良い。画質に加え、AFも優れている。連写速度や動画機能はイマイチだが、全体的にとても優れた撮影体験が可能となるエントリーモデルだ。
長所:素晴らしいカメラデザイン・見事な画質・信頼性の高いAF
短所:連写速度が遅い・4K時の大きなクロップ
Lesnumeriques
Lesnumeriques:Test Nikon Z5 : un bon boîtier pour se lancer dans la photo plein format
- 2020年の夏はフルサイズセンサーが数多く登場した。キヤノンは「EOS R5・R6」、ソニーは「α7S III・α7C」、パナソニックは「LUMIX S5」、そしてニコンの「Z 5」だ。
- Z 5をはじめ、α7CやS5はフルサイズミラーレスにアクセスしやすいカメラとして、より安価に、低機能なモデルだ。初めに切り込んだのは昨年登場したキヤノン「EOS RP」である。
- いくつかのディテールを除き、Z 6やZ 7とよく似ている。ボディ内手ぶれ補正搭載の2400万画素センサーモデルだが、裏面照射型CMOSセンサーではない。ただし、Z 6と同じファインダー・AFシステムを実装している。
- レンズキットですら、Z 6のボディ価格に近い設定だ。ボディだけで購入する場合、手ぶれ補正搭載モデルとしては最も安い売り出し価格だ。
- 上位機種と比べて、外観の大きな違いはモードダイヤルの配置くらいだ。
- 一眼レフカメラよりもコンパクトだが、レンズ装着時にアンバランスとならないくらいのボディサイズである。十分大きなグリップにより、しっかりとカメラを握ることが出来る。
- ボディはマグネシウム合金ボディ、そして防塵防滴仕様である点で他のZカメラと同様だ。
- ボディ背面のレイアウトは上位機種と同じだ。ジョイスティックも存在する。ファインダーは0.8倍 369万ドットだ。
- バリアングルモニタではないが、使いやすいタッチ機能を備えている。メニュー画面での使用にも対応している。
- ストレージはXQD・CFexpressでは無く、デュアルSDカードスロットを備えている。
- カメラ左側面にはマイク・ヘッドホン・mini HDMI・USB-Cポートを搭載。USB経由で外部給電動作にも対応している。
- オートフォーカスはZ6と同じくフレームの90%をカバーし、273点AFシステムを実装している。日中のフォーカス速度は高速だが、夜間ではキットレンズが暗いこともあり、フォーカス速度が半分まで低下する。
- 起動速度は良好だ。EOS R6ほどではないが、それでも悪くない結果だ。
- 上位機種と主な違いは連写速度だ。Z 6は12コマ秒に対応しているが、Z 5はわずか4.5コマ秒までである。さらにバッファも限られている。
- 顔検出機能は非常に効果的だが、ソニーやキヤノンの水準には達していない。
- 高感度ISO性能はとても良好だ。ただし、JPEGの場合はISO1600で過度なノイズリダクションが利き始める。RAWはISO3200でノイズが徐々に増え始めるが、ISO6400でもディテールはハッキリとしている。
- JPEGの過度なノイズリダクションは残念であり、まだα6600のほうが良好だ。
- 露出アンダーから復元しても良好な画質を維持している。+4?3EV程度の増感は問題無い。それを超えるとノイズは発生するが色被りは見られない。露出オーバーは+1.3?1.6程度まで回復可能だ。ハイライト側がかなり狭いことに気を付けたい。
- 動画は4K 30pまで対応しているが、1.7倍のクロップが発生する。Full HDは60pまでだ。さらにピーキングやゼブラ、スローモーション機能が無いことを考えると動画機能は制限が多い。
- 動画のオートフォーカスは正確だがスピードが遅い。顔検出の反応も遅れる。
- ローリングシャッターは4Kで目立つものの、FullHDではほぼ完全に解消している。
画期的なカメラではないが、いくつもの利点がある。エルゴノミクスに基づいたカメラデザインに、ボディ内手ぶれ補正を搭載した優れた画質を備えている。動画機能には制限が多く、Z 6ほどの連写性能ではないが、カメラ性能はEOS RPを凌駕している。優れたエントリーフルサイズと言っても過言ではないだろう。必ずしもフルサイズである必要が無いのであれば、X-T4やα6600も要検討だ。
長所:優れたエルゴノミクス・防塵防滴・簡単操作・レスポンシブなAF・優れたRAW画質・ボディ内手ぶれ補正
短所:動画で瞳検出に非対応でAFが遅い・動画モードの制限が多い・4KUHDで1.7倍クロップ・1/8000秒まで・ノイズリダクションが強め
Digital Trend
Digital Trend:Nikon Z 5 Review: Full-frame but too slow
フルサイズミラーレス市場の競争がスプリンターからマラソンへと移行し、カメララインアップは多様化、そして低価格となってきた。ニコンZ 5は同社で最も手ごろな価格のフルサイズミラーレスであり、古いD610よりも安い。1400?1700ドルのZ 5はZ 6と同じサイズ・エルゴノミクス・手ぶれ補正を備え、画質もほとんど同じだ。さらにデュアルSDスロットなどアップグレードされている箇所もある。
ただし、エントリーモデルらしく、いくつか重要な機能が低下している。連写速度が大幅に低下し、4K動画はクロップされ、上位機種ほど頑丈では無い。
- Z 6はZ 7と瓜二つだが、Z 5は良くも悪くも少し異なっている。
- 良い面はデュアルSDカードスロット化によりメディアカード由来の事故を提言できる。オーバーフローでカード交換回数を減らすのにも理想的だ。XQDカードを使用しないため、手ごろな価格で大容量メディアを利用できるのはメリットである。カードスロットが増えているにも関わらず、ボディサイズに大きな変化はなく、重量は増えていない。
- マグネシウム合金ボディだが、エントリーモデルらしく、プラスチックパーツも使用している。耐候性は優れているが、Z 6やZ 7ほど頑丈では無い。
- コントロールは初心者を圧倒しない程度に使いやすいデザインだ。シャッターボタン周囲のコントロールは維持されており、ジョイスティックも健在である。
- 手ごろな価格ながら、マイク・ヘッドホン・HDMI・USBポートは健在だ。アクセサリーターミナルも存在する。ただし、多くのフルサイズミラーレスと同様、ポップアップフラッシュは搭載していない。
- 手ごろな価格だが、ファインダーに妥協は見られない。369万ドットの十分なディテールを備えている。背面モニタはタッチパネルに対応したチルト機構を搭載している。しかし、自撮りやバリアングルのような展開は出来ない。
- 手ごろな価格のカメラは得てして低速連写だ。Z 5も例外では無く、Z 6と同じ12fpsに対応するプロセッサを搭載しているにも関わらず、連写速度はZ 6の半分以下だ。これはSDカードがボトルネックとなっているようには見えない。このような連写速度でも「高速連写」「低速連写」を分ける必要があるのか理解できない。
- 幸いにもシャッタースピードは1/8000秒まで対応している。
- オートフォーカスはZ 6と同じ273点の像面位相差AFシステムだ。ただし、低照度時のAF性能はZ 6と差がある。薄暗い環境では合焦まで2?3秒ほどかかる場合がある。ピントが全く合わないこともあった。Z 6やZ7と同等のパフォーマンスを得るには「ローライトAF」をオンにする必要があるものの、ローライトAFは合焦速度が遅くなる。
- Z5は優れた手ぶれ補正により24mmで0.5秒近くまで手持ち撮影が可能なカメラだ。優れた低照度性能を持っているだけにAF性能が追い付いていないのが惜しい。
- 追従AFは遅めの動作であればシャープなカットを撮影することが出来る。ただし、被写体がカメラに向かってくるシーンでは約半分がソフトなカットとなった。
- 瞳AFは良好に機能し、より高価なEOS R6より良好に見える。スポーツ撮影で使えるほど高速動作ではない。
- 2400万画素センサーの画質は良好だ。ISO12800でもディテールの低下は僅かだ。カラーノイズはあるものの、ソフトウェアで簡単に修正できる。色はニコンに期待するものと同等だ。全体的に正確だが、ホワイトバランスが少しグリーンに傾く傾向があった。肌調は良好だ。
- 4K動画を利用できるが、1.7倍と大きなクロップに加え、N-Logを利用できない。色やシャープネスは良好だ。
良好なエントリーモデルだが、低照度性能や一貫性のないAF、そして低速連写を考慮すると素晴らしいエントリーモデルとは言えない。画質とデザインはどちらも優れているが、Z 6との価格差を考慮するとパフォーマンスの低下が目立つ。ボディは上位機種ほど頑丈ではないが、防塵防滴仕様なので気を付けて使えば長く使えるはずだ。
併せて検討するとしたら、400ドルの追加投資で買えるZ 6だ。動く被写体や奥出の撮影が多いのであれば検討する価値がある。EOS RPは優れた低照度AFを備えているが、ボディ内手ぶれ補正を搭載していない。それ以外のカメラとなると、α7 IIIやLUMIX S5があるものの、1500ドルの価格帯と言うよりは2000ドルの価格帯となってしまう。
主に屋外での明るい環境で撮影するのであればコストパフォーマンスの高いフルサイズミラーレスだ。連写速度や低照度AF性能が必要な場合、理想的とは言えないので避けたほうが良い。
長所:良好な画質・コンパクト・手ごろな価格・デュアルSDスロット
短所:低照度AFが遅い・低照度で一貫性が無いAF・4.5fpsの低速連写
DPReview
DPReview:Nikon Z5 review: the best value stills-oriented full-framer
Like | ・優れた解像性能とダイナミックレンジ ・非常に良好な高感度性能 ・素敵なJPEG色 ・際立ったビルドクオリティと防塵防滴 ・優れたエルゴノミクスとレスポンシブなタッチパネル ・AFジョイスティック ・5軸ボディ内手ぶれ補正 ・同クラスでは大型高解像のファインダー ・優れたAFカバーエリア ・良好な追従性能 ・信頼できる瞳/顔検出 ・深いバッファ ・しっかりとした品質のFull HD ・デュアルSD UHS-IIカードスロット ・簡単操作のWiFi/Bluetooth ・USB充電 ・マイク・ヘッドホンポート ・FTZ経由でのFマウントレンズ群 |
Dislike | ・高感度のシャドウが裏面照射型よりノイジー ・いくらか低速な4.5コマ秒連写 ・4K動画で大きなクロップ ・ローリングシャッターの影響が大きい ・ノイズリダクションの効き目が強すぎる ・フラッシュ非搭載 |
- 非常にバランスのとれたスチルカメラだ。静止画重視のフルサイズカメラとしては最も魅力的なカメラとなる。これにより、ニコンFマウントから自然とZマウントへ移行することになるだろう。
- 画質は良好だ。コストを抑えるために裏面照射型センサーは採用していないため高感度性能がα7 IIIやZ 6よりわずかに劣る。しかし、これらとの差は決して大きくない。優れたディテールに優れた高感度性能を持っている。そしてノイズリダクションを下げればニコンのJPEGカラーは心地よい。
- Z 5のカメラデザインの多くはZ 6やZ 7とよく似ている。つまりエントリーカメラというよりはセミプロモデルだ。頑丈なボディで快適なグリップを備えている。防塵防滴に対応し、AFジョイスティックを搭載し、レスポンシブなコントロール・タッチパネルを導入している。そしてカスタマイズ性にも優れている。
- 369万ドットの電子ファインダーは同クラス最高の仕様だ。さらにエントリーモデルとしては唯一デュアルSD UHS-IIカードスロット対応モデルだ。これで2000ドル未満なのだから、お気に入りのフルサイズミラーレスとして挙げるのは簡単だ。
- AF性能は被写体追従や瞳/顔検出、そしてシングルポイントでも非常に優れている。ただし、キットレンズのような暗いレンズの場合、AF性能が低下する可能性はある。273点の像面位相差AFは幅広いカバーエリアで、一眼レフからの乗り換えで大きな違いを感じることだろう。
- Z 6と比べて性能が著しく低下しているのは動画機能だ。4Kには1.7倍のクロップが発生し、きついローリングシャッターの影響がある。ただし、Z 5はどちらかと言えば静止画よりのミラーレスだ。そして。動画もFullHDならば立派な品質である。ボディ内手ぶれ補正やマイク・ヘッドホンも利用可能だ。
- 最も自然な競合カメラは「EOS RP」だ。しかし、Z 5のほうがRAW画質、ファインダーやカードスロット、手ぶれ補正、バッテリーライフなどで非常に優れている。RPの強みがあるとすればJPEG出力の仕上がりくらいだろう。
- α7 IIIも競合カメラとなる。動画が気になるなら要検討だが、静止画ならどちらも良好だ。ソニーは連写速度やバッテリー性能に優れており、Z 5はファインダーやデュアルSD UHS-IIスロット、そして洗練されたインターフェースの面で優れている。AFはどちらも良好だ。レンズラインアップはソニーのほうが多い。
- α7 IIと比較検討する人もいるだろうが、Z 5のほうが遥かに優れたユーザーエクスペリエンスである。
画期的なテクノロジーを搭載したカメラではないが、非常に高性能でしっかりとしたビルドクオリティ、そして使って楽しいリーズナブルなミラーレスだ。間違いなく、市場で最も価値のある静止画志向のカメラと言えるだろう。我々の最高評価である「GOLD」に相応しい1台である。
DPReview
DPReview:Nikon Z5 initial review
目新しいポイント
- ニコンZ 5は2400万画素フルサイズセンサーを搭載している。しかし、裏面照射型のZ 6と同じ低照度性能は備えていないだろう。とは言え、RAW画質はD750と同等であると期待している。
- Z 6と同じEXPEED 6プロセッサーを搭載しているが、連写性能は控えの4.5コマ秒だ。それでも、連写時にRAW+JPEGでも100コマの連続撮影が可能となっている。とても印象的な性能だ。
- エントリー水準のカメラにプログレードの機能が搭載されているのは嬉しいことだ。
-1/8000秒対応のシャッタースピード
-電子先幕シャッター対応(オート切替あり)
-電子シャッター対応 - Z5はZ6と同じ電子ファインダーを採用しているが、モニタは比較的解像度が低い104万ドットのタッチモニタを採用している。いずれにしても、このクラスでは競争力のある仕様だ。
- デュアルSD UHS-IIカードスロットを搭載している。Z6とZ 7がXQDシングルスロットで物議を醸してしまったが、ニコンは過去から学んでいるようだ。
- 最大の差別化要素は動画機能だ。上位機種はオーバーサンプリングされた4Kやフル画角のFull HD 120p、HDMI出力の10Bit N-logに対応した魅力的なカメラだ。
Z 5も対応しているが、4K動画時は×1.7倍の大きなクロップが発生する。そして動画機能は基本的にピーキングとゼブラ表示だけだ。 - 動画で優れた多ぶれ補正とフル画角のFull HD 60pは健在である。またヘッドホン・マイク端子も備えている。動画を重視する人が手を出したいカメラでは無い。
操作性
- 手に持ったときの感触が良く、非常によくできていると感じる。Z 6と同じ大きさ・重さでありながら、Z 5のボディコンポーネントの一部はマグネシウム合金ではない。背面やベースなどがプラスチック製だ。しかし、両方のカメラを前にしても、その違いに気づくことは難しいはずだ。
- ニコンによると、Z 5はZ 6やZ 7と同様に防塵・防湿性に優れているとのことだ。
- Z 6とは異なり、Z 5にはトッププレートの情報表示が無い。その代わりに、モードダイヤルを左肩から右肩に移動させ、撮影時に手が届きやすいようにしている。ただし、このモードダイヤルにはロック機構がなく、誤操作しやすいので注意が必要だ。
- もう一つの大きな違いは、背面のディスプレイだ。Z 5はクラス標準の104万ドット、Z 6は高解像210万ドットだ。両方ともチルト式である。
解像度はさておき、Z 5のタッチパネルは素晴らしく、応答性がよく、撮影中、メニュー操作、再生中の画像閲覧に対応している。 - 低解像度の背面ディスプレイを採用したが、Z 6と同じ369万ドット(1280×960ピクセル)のEVFを採用することで、それを補っている。Z 6がデビューした時(2018年後半)、我々はそれを「市場最高のEVFの1つ」と考えていた。
2年後、それはいくらか厳しい競争となったが、まだ非常に良いことに変わりは無く、Z 5がエントリーレベルのミラーレスであることを考えると、気前のいいスペックである。 - Z 5とZ 6のもう一つの違いは、カードドアを開けてみるとわかる。XQDスロットの代わりに、2つのUHS-II SDカードスロットが用意されているのは嬉しい。
それは間違いなく、上位機種や競合他社のエントリーフルサイズミラーレスとは一線を画すものである。 - これらの違いはさておき、ボタンの配置からダイヤル・グリップの感触に至るまで、カメラの操作方法に関しては、Z 5はZ 6と瓜二つである。
- Z 5には、同ブランドで最新の「C」タイプEN-EL15バッテリーが搭載されている。旧型EN-EL15バッテリーとの互換性はあるものの、USB-Cでの充電に対応しているのは「b」と「c」のみだ。
- CIPA規格によると、背面モニター使用時は約470、EVF使用時は約390となっている。しかしCIPAの評価はいつもそうだが、それよりもかなり多くのショットが期待できる。。1日の忙しい撮影や週末のカジュアルな撮影を1本のバッテリーで簡単に乗り切ることができると考えている。
- 物理的な接続性の面では、3.5mmのヘッドフォンとマイクのポート、USB-CとHDMI Mini接続、ニコンのリモートケーブルに対応している。また、Wi-FiとBluetoothに対応しており、ニコンの「SnapBridge」アプリにも対応している。
- メニューとカスタマイズは、上位機種と全く同じように動作する。メニューは、最近のニコンのデジタル一眼レフカメラを使用したことがある人なら見慣れたものと感じるはずだ。
- Z 5が対応しているオートISOの機能は最新のものだ。そして、それは非常に優れている。
最小シャッタースピードだけでなく、ISO上限値を指定することが可能だ。低速シャッター速度は、30秒から1/4000秒まで、任意の速度にすることができる。焦点距離に応じた限界シャッター速度を調整することも可能だ。
ファーストインプレッション
このセンサーのRAW画質は同社の「D750」と似ていると考えている。不満はない。裏面照射型センサーであればいいと思うが、これは価格を抑えるための賢明なトレードオフである。我々はまだスタジオシーンを撮影していないが、Z 5に搭載されている2400万画素フルサイズセンサーがZ 6とどれだけ違うかを明らかにする必要がある。後者は、低照度シーンにおけるシャドウの部分で若干のアドバンテージを持つことになるだろう。
Z 5が万能カメラになろうとしているわけではないことを評価したい。Z 5が主に機能するのは静止画撮影であることが明らかだ。そして、動画はおまけのように感じられる。カメラマーケティングの観点から見ると、Z 5とZ 6の動画機能の違いは非常に理にかなっている。Z 6は、静止画・動画どちらも重視する場合は適したカメラとなるが、あなたがほとんどの静止画(そして数百ドルを節約したい)を気にしている場合は、Z5の方が良い選択肢となる。
Z 5について、いくつかの不満があるものの、大きな問題では無い。
一つ目は、連写速度が4.5コマ秒であることだ。確かに、このクラスでは平均的な性能だが、D750よりも2コマ秒も遅い。連続撮影枚数が100枚と感心するものの、同じようなセンサーを搭載するD750でも6.5コマ秒で撮影できるという事実は、12コマ秒のZ 6と差別化するための恣意的な制限であると感じざるを得ない。
もう一つの不満は、オートフォーカスの信頼性だ。Z 5で撮影している間、カメラが被写体を選ぶ「オートエリア」モードと、被写体追尾モードを切り替えて撮影していた。Fnボタンに被写体追尾機能を追加することで、簡単に切り替えることができる。この撮影方法は、ほとんどの場合でうまく機能するのだが、ニコン一眼レフの3Dトラッキングよりも少し信頼性が低いように感じる。
最終的に、Z 5は価格に見合ったカメラだと感じ、私を含め多くのユーザーの手に渡ることになるだろう。私のようなD750のオーナーにとって、RAW画質のアドバンテージはないかもしれないが、私たちが切望していた最新のカメラ機能やアップグレードを利用できるようになる。
ボディ内手ぶれ補正、AFジョイスティック、広いAFカバーエリア、顔と瞳の検出機能、USB充電など。素敵なパッケージに包まれ、合理的な価格設定のミラーレスとなっている。
ePHOTOzine
- 高品質のプラスチックを多用し、カメラボディと新しいキットレンズのバランスは、品質基準へのアプローチレベルが統一されていることを示している。その結果、軽量で人間工学に基づいたパッケージとなっている。
- 外観はとてもベーシックなものだが、機能的で、レンズは少しがっちりしているように見える。1つの顕著な欠落は、キットレンズにフードが付属していないことだ。価格を考えると、私はレンズフードを付けるべきだったと言及したい。
- 沈胴機構を採用したレンズのため、使用時はレンズを延ばす必要がある。利点は、運搬時にとても小さくなることだ。
- ISO・露出補正専用ボタン、オン/オフスイッチと同軸シャッターボタン、そしてカメラ背面にはメニューを参照しなくても主要な機能にアクセスできるように、とても満足のいくボタンが配置されている。これらすべて、素早い操作を可能にしている。
- 多くの機能が用意されているので、個人に合わせてカメラを設定することも問題ない。
- パフォーマンス
・シャッターレスポンス:0.15秒
・広角フォーカス:0.5秒
・望遠フォーカス:0.5秒
・写真切替:1秒
・フラッシュ無しの撮影間隔:1.5秒
・連写 JPEG:4.2コマ秒(70枚)
・連写 RAW:3.3コマ秒(40枚)
・レスポンスは適度な速さだが、市場最高ではない
・AFは良光で十分に高速だが低照度で遅くなる可能性がある - キットレンズはとてもシャープでしっかりとした性能だ。Zシステムのエントリー用レンズとして理想的なものだ。全てのカメラ設定がオフでも歪曲や逆光、色収差はほとんど無い。F8付近で最もシャープとなり、F16まで良好な画質を維持している。
- 手ぶれ補正はキットレンズとの組み合わせで約3段分の補正効果が期待できる。
- キットレンズは全体的にプラスチックを多用したキットレンズである。悲観することはなく、レンズの性能は非常に優れており、特に動画撮影時に滑で静かな絞り動作が可能となっている。
- 全てを保証するものでは無いが、レンズも防塵防滴に配慮した設計となっている。
- ISOノイズ耐性は本当に素晴らしい。ノイズリダクションをオフにしてもISO6400までは綺麗な画質だ。それ以降はISO12800でノイズが発生し、ISO25600や51200でさらに目立つようになる。これら高感度でのノイズは綺麗で引き締まっている。ノイズリダクションをオフにするとノイズは軽減されるが、ディテールが犠牲となる。
- ISO6400までならノイズリダクションをオンにする必要は無い。
- ホワイトバランスは、オート(3種類)、自然光オート、直射日光、曇り、日陰、白熱灯(タングステン)、蛍光灯(7種類)、フラッシュ、色温度選択(2500K?10000K)、プリセットマニュアル(最大6値まで保存可能)だ。
- Z 5の価格帯は競合カメラが多く、厳しい戦いとなるだろう。操作性や機能性、画質がモノを言うはずだ。
ニコンZ 5は、ニコンZシリーズ導入にあたりとても堅実的なエントリーモデルだ。、キットレンズも同様に非常に堅実な性能を備えている。。Z 6とZ 7に比べて低価格で、潜在的な市場を拡大するものとなるだろう。Zシステムは信じられないほど良く、レビューで言及したいくつかの小さなポイントも含めて、新参者をがっかりさせないはずだ。
全体的に好結果のカメラであり、アマチュアに強くお勧めできる製品だ。
Mobile01
Mobile01:Nikon Z5 入門定位?中階規格|Z-Mount 無反新選擇!
紹介・外観・操作性
- 2018年にZシステムを発表してから2年が経った。計15本のネイティブZレンズと2本のテレコンバーターが発売され、中には超広角ズームやF2.8ズームレンズ、F0.95大口径レンズなどが含まれている。
- 次のステップはボディのセールスを拡大してレンズの需要を増やすことだ。そろそろZ 7・Z 6を更新する時期だと思うが、その前にニコンは「Z 5」を発表した。ネーミングが示す通り、Z6と似ている弟分だ。
- エントリーモデルだが、ボディ材質は上位モデルと遜色無い。フロント・トップカバーは軽量で丈夫なマグネシウム合金製だ。そして防塵防滴仕様である。
- カメラを前面から眺めてみると、左半分に滑り止めの加工が施されていないことが分かる。
- グリップの深さや高さはZ 6やZ 7と同じだ。実際に握っても非常に良好だ。前面に配置されている二つのFnボタンはどちらもカスタマイズ可能だ。
- Z 6と同じ2400万画素だが、アーキテクチャは全く異なる。Z 6は裏面照射型2450万画素センサーであり、Z 5は2432万画素の一般的なセンサーだ。
- ボディ内手ぶれ補正は上位機種を継承している。5軸5段分の補正能力を持つ。
- 同時に発表された「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は格納時に僅か51mm、重量は195gと持ち運びが簡単だ。広角側・望遠側どちらも良好な画質だが、光学2倍ズームレンズであり、望遠端は50mmしかない。予算があるなら24-70mm F4 Sも検討してみよう。
- カメラ上部は上位機種と比べて異なるポイントだ。ステータスLCDが無くなり、モードダイヤルが右肩に配置されている。ロック機構も省略されているが、ダイヤルは抵抗力が強く、誤操作の心配はない。
- 前後のコマンドダイヤルは上位機種と同等だ。
- 驚いたことにシャッター耐久回数が20万回と長い。シャッターのレスポンスは上位機種と同等、電子シャッターにも対応しているが、ローリングシャッターが影響する可能性がある。
- 背面モニタは3.2型 1.4万ドットのチルト式タッチパネル液晶だ。Z 6より解像度が低いが、タッチ操作に対応している。自撮りには対応していないのは残念だ。Z 6との価格設定が似ているので、ココで差別化して欲しかった。
- Z 5の電子ビューファインダーはZ 6・Z 7と同じ仕様だ。0.5型 369万ドット、倍率×0.8で視野率100%だ。ディテールは非常に良好で、エントリーモデルのミラーレスカメラとしては珍しい性能である。
- そして、エントリーモデルながらAFジョイスティックを搭載している。
- アクセサリーポートにはUSB-C・Mini HDMI・リモコン・マイク・ヘッドホン用ポートを備えている。Micro HDMIでは無く、Mini HDMIポートである点は特筆すべき価値がある。壊れやすいMicro HDMIケーブルを使わなくて済む。
- 興味深いことに、上位機種はどちらもXQDシングルスロットだが、Z 5はSDカードのデュアルスロットとなった。Z 5は高解像モデルでも無ければ連写撮影に特化したモデルでもない。SDカードで十分と言えるだろう。
- カメラはタイ製だ。
- 新発売のEN-EL15cバッテリーを使用する。ファインダー使用時に390枚、モニター使用時に470枚使用できるそうだ。
AF
- 273点の位相差AFシステムを搭載している。検出範囲は90%だ。
- 検出機能は「オートエリア」でのみ動作する。
- 「」と組み合わせるとZ 5の追従性能がハッキリと分かる。全身構図で顔を正確に認識し、半身で瞳を捉えることが出来る。全体的なレスポンスは上位機種とほぼ同等だ。
画質
- 常用ISO感度は100-51200、拡張感度でISO 50と102400を利用可能だ。
- ISO800までディテールは完全に保持され、ISO1600以降で僅かにディテールの損失が始まる。実用可能な画質はISO3200から6400までだ。
- ISO51200でも色被りが無いことには言及しておく価値がある。
- ダイナミックレンジは-5?+2EVの間で許容範囲となる。+3EVの場合、ハイライトが飛んでしまうため、このような場合は少しアンダーで撮影すると良いだろう。ダイナミックレンジの性能は最新世代のフルサイズミラーレスと同等だ。
- シャドウを5段分回復すると、良好な画質に見えるがノイズは思ったより多い。
動画
- 4Kモードでは強制的に×1.7のクロップモードへ移行する。24mmのレンズを使うと、約41mmの画角まで狭くなってしまう。4Kを広角で撮影したい場合「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」を用意する必要がある。
- Z 6の裏面照射型センサーとの違いは高感度性能だけではない。4K動画撮影時の読み出し速度にも影響がある。4K撮影時にローリングシャッター歪みはとても目立つ。静止体を撮影するのに適している。Full HDの場合は特に問題は無い。
テストに1週間以上かけ、Z 5が非常に満足のいくカメラであることが分かった。ハード面の仕様はZ 6と明確に線引きされているが、価格面の差はそう大きく無い。もう少し値下がりすると強みが活きてくるはずだ。Z 5の購入を急ぐ必要が無ければ少し待つのも一つの手である。
一般的なCMOSセンサーであり、高感度性能は価格なりだ。しかし、ISO800未満の画質や、AF-C+4.5fpsの連写性能は非常に良好だ。全体的にパフォーマンスは悪く無く、日常生活に十分対応できる必要な全てを備えている。
長所:防塵防滴仕様のマグネシウム合金ボディ・5軸5段分のボディ内手ぶれ補正・369万ドットOLEDファインダー・豊富なクリエイティブピクチャーコントロール・デュアルSDXCカードスロット・マイク/ヘッドホン端子・瞳追従AF・USB-C端子で充電・給電対応・電子シャッター・WiFi/Bluetoth
短所:高感度性能・4K動画で×1.7クロップ・ローリングシャッター・セルフィモニタではない
Digital Camera World
Digital Camera World:Nikon Z5 review
- エントリーモデルとしてはお度置くほど優れたスペックだ。防塵防滴・5段分のボディ内手ぶれ補正・ISO感度?51200・クラス最高のEVFを備えている。一見すると上位機種のZ 6と一致しているように見える。
- 実際、コントロールレイアウトはZ 6とほぼ同じだ。ジョイスティック・方向ボタン・背面のボタンレイアウト、背面モニタ、人差し指で操作するボタンなど。
- ニコン一眼レフから乗り換える場合は注意が必要だ。通常、ニコン一眼レフはダイヤルや専用ボタンでドライブ・フォーカスモードを切り替えるが、Z 5ではファンクションメニューから切り替える必要がある。
- ステータス表示パネルが無くなりモードダイヤルが移動している。そしてダイヤルにはロック機構が無い。
- 2430万画素はZ 6の2450万画素と似た解像度だが、全く同じセンサーでは無いが、解像性能で目に見る違いは無いはずだ。
- Z6のセンサーは裏面照射型だが、Z 5は従来通りの表面照射型CMOSセンサーを採用している。低照度性能はZ 6ほどでは無いはずだ。
- Z 6よりメモリーカードスロットのドアが大きく、デュアルスロット化している。この点についてはZ 6より優れたポイントだ。
Z 6のXQD・CFexpressカードは高速で信頼性が高く、そして将来性のあるメモリーカードだが、容量に対するコストが非常に高い。 - キットレンズ「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」はコンパクトだが、Z 50用「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」ほどでは無い。沈胴式のため、収納時と比べて使用時はレンズが大きく伸びる。
- このキットレンズはズームレンジが狭いものの、非常にシャープな光学性能だ。動く被写体を撮影する時もAFで高い成功率となる。
- 24-50mmと狭いズームレンジに加え、絞り開放F値が「F4-6.3」のため浅い被写界深度を得ることが難しい。
- コントロールリング以外に操作するポイントが存在しない。フォーカスモードの切替はボディ側で操作する必要がある。また、光学手ぶれ補正を搭載していないため、ボディ側の手ぶれ補正に依存する。
- 小型軽量のため、ズームレンジとレンズ口径が犠牲となっている。我々としては「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」がおススメだ。
- Z6やZ 7と同じ369万ドットの見事な電子ファインダーを備えている。きちんとした光学ファインダーに近いクオリティであり、遅延はとても少ない。最高のEVFの一つと言えるだろう。
- 背面モニターは上位機種と比べて解像度が約半分だ。とは言え、解像度の違いに気が付くユーザーは少ないと思われる。チルト機構を備えているが、自撮りには対応していない。
- Z 6のように12コマ秒連写は実装しておらず、わずか4.5コマ秒のみである。連写速度が遅いため、SDカードが一杯になるまで連写速度の低下は無い。
- Z 5とZ 6を同時にテストしたが、撮影した結果を見分けるのは難しい。等倍でチェックするとZ 6が僅かにコントラストと諧調が良かったものの、実際にはほとんど差が無い。
- オートフォーカスはZ 6と同じ273点AFシステムだ。応答性が高く、フレームの90%をカバーしている。ただし、デジタル一眼レフと比べるとフォーカス速度と精度はやや劣る。スピードでは劣るものの、幅広いカバーエリアを活用することで活路を見出すことが出来る。
- オートエリアAFでは被写体の顔や瞳を検出することが可能だ。スケートボーダーを追従連写でしっかり撮影することが出来る。さらに動物の瞳も検出することも可能だ。動く動物を追従するのは苦戦したが、静止している動物ではうまく機能する。
- 4K 30pに対応しているが、Z 6のようにフル画角での撮影は出来ない。1.7倍にクロップされてしまう。キットレンズの場合、24mmは41mm相当の画角となり、50mmは85mm相当となる。
- 動画撮影時のAFに問題は見られない。手ぶれ補正も美しく滑らかに動作する。
- Full HDは60pまで対応しているが、Z 6は120pまで撮影可能だ。
- Z 5のメリットとして、USB経由で給電動作が可能となっている。消費電力の大きい動画撮影や、長時間の撮影が必要なタイムラプスで役に立つ。
- ラボテスト
・ライバルと比べて僅かに解像度が低いものの、明確な違いではない。
・低感度ISOにおけるノイズ耐性が競合モデルよりやや悪い。
・高感度ISOのノイズパフォーマンスはほぼ同じだ。
・ダイナミックレンジは低?中のISOで良好だが、高感度ISOではα7 IIIやLUMIX S1と比べて見劣りする。ただし、キヤノンEOS RPよりは良好だ。
Z5は非常に優れたエントリーレベルのフルサイズミラーレスだ。一眼レフから乗り換える際、使い慣れたSDカードをそのまま使えるのはメリットである。上位機種と同じ防塵防滴や解像性能なども注目に値する。4.5コマ秒連写や4Kのクロップはマイナスポイントだが、エントリークラスのカメラでこれらを気にする人は少ないはずだ。
本当の問題はZ 5の価格設定が十分に安いと言えるかどうかだ。もちろん時間と共に値下がりすると思うが、比較的高い発売価格は「わずかな追加投資でZ 6を買える」と印象付けてしまうかもしれない。今のところ価格による差別化が不十分だ。
他のブランドと比較すると、Z5は安くもなく高くもない。キヤノンEOS RPははるかに安いが、Z 5ほどの4K動画では無く、ソニーα7 IIIとパナソニックLUMIX S1は、より高度なカメラで直接のライバルではない。
Z5は有能で、魅力的で、手頃な価格であり、同等の機能を備えたカメラと比べて価格差がある。
長所:しっかりとして頑丈なボディ・優れたEVFとチルトモニタ・デュアルSDカードスロット
短所:4.5コマ秒連写・クロップされる4K・24-50mmのキットレンズ
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Nikon Z5 Review
- Z 5は4K動画とボディ内手ぶれ補正を搭載したエントリーモデルのフルサイズミラーレスカメラだ。高価なZ6やZ 7よりも下位モデルとなる。
- 主な特徴
・2430万画素CMOSセンサー
・ISO感度:100-51200
・273点 ハイブリッドAFシステム
・チルトモニタ
・防塵防滴 マグネシウム合金ボディ
・デュアルSD UHS-IIカードスロット
・WiFi・Bluetooth
・1699ドル
・Z 24-50mm F4-6.3がキットレンズ - モデル名が示しているように、Z 5は「6」「7」より下位のモデルである。Zシリーズへアクセスしやすいエントリーモデルだが、カメラ・およびレンズキットは初心者が導入するにしては決して安くない。
- 一眼レフカメラやブリッジカメラの使用経験があれば操作性には馴染みやすいはずだ。スマートフォンからミラーレスへステップアップする人は、タッチ機能を活用すると良いだろう。複雑なコントロールレイアウトだが、ユーザーフレンドリーで役に立つはずだ。
- アスペクト比は初期設定の3:2から、DXや1:1、16:9に変化させることが出来る。もちろん、これには全体的な解像度の低下が伴う。
- キットレンズである「」はコンパクトなズームレンズだ。現存するフルサイズ用としては最短最軽量だろう。ただし、撮影時は沈胴機構を解除する必要があるため、ワンテンポ動作が遅くなる。
- コンパクトなカメラシステムだが、ジャケットのポケットには収まらない。カメラバッグやリュックが必要だ。
- FTZマウントアダプターを利用することで、幅広いFマウントレンズを利用することが出来る。
- チルトモニタは傾けることで上から見下ろすことも可能だ。しかし、動画機のように側面へ展開することは出来ない。
- 電子ファインダーは上位機種であるZ 6やZ 7と同じものであると言われている。
- カードスロットはデュアルSD UHS-IIカードスロットだ。高価なXQD・CFexpressと異なり、手ごろな価格でメモリーカードを手に入れることが出来る。
- 一眼レフと比べるとコンパクトだが、レンズを取り付けると分厚く、重い。それでもグリップは3本の指で握ることができ、扱いにくいと感じることは無い。
- エントリーモデルながら動作は軽快で被写体に集中することが出来る。
- コントロールポイントは充実しており、欠けているものがあるとすればトッププレートのステータス表示パネルだ。
- 369万ドットの電子ビューファインダーの視認性はとても見事だ。
- ポップアップフラッシュを搭載していない。必要に応じてフラッシュを購入・取り付ける必要がある。
- シャッターボタン周辺はエルゴノミクスに基づいたデザインだ。その反面、背面ボタンのレイアウトは過密で、気が滅入る。
- アクセサリポートにはヘッドホン端子やマイク端子など、エントリーモデルに期待する以上の仕様だ。
- バッテリーはEN-EL15Cを使用、USB経由で充電・給電することも可能だ。
- 2430万画素は高解像では無いものの、大部分の使用で間違いなく必要以上の解像度が得られるはずだ。
- JPEGはコントラストが高く、ディテールが豊富でパンチのある画質だ。発色にもパンチはあるが、飽和せず、自然な描写である。ポートレートの肌色も健康的だ。
- 瞳検出のAFは高速で正確だ。
- ISO感度が51200を超えると、特に目に見えるノイズが出始める。この際、ノイズリダクションが入ると目に見える補正処理がある。画質は悪く無く、画質は低下するが緊急事態の時は使えるだろう。
エントリーモデルとしてはやや高価な点が残念だが、そのぶんビルドクオリティやハンドリングは優れている。従来のエントリーモデルのような安っぽさはなく、ミラーレス化に抵抗があったアマチュアフォトグラファーが魅力的と感じるかもしれない。
コンパクトなキットレンズは初心者に適しているかもしれないが、カメラに詳しい人にとっては理想的なレンズとは言えない。
手ごろな価格のSDカードを利用できるのは嬉しいものの、フラッシュを使う場合は買い足す必要がある。
全体的に、Z 5は肯定的に評価できるエントリーモデルだ。もう少し手頃な価格であれば、スマートフォンや一眼レフから乗り換えやすくなると思われる。
Digital Camera World
Digital Camera World:Hands on: Nikon Z5 review
紹介
- Z 5はZ 6より300-400ドル安いが、異なるキットレンズが組み合わされ、地域によってはボディのみの販売が無いため直接比較は難しい。そして、フルサイズミラーレスで最も安いカメラではない。
- Z 6と同じ2400万画素の解像度を備え、同様の5軸ボディ内手ぶれ補正を搭載している。5段分の補正効果を得ることができ、静止画・動画の両方で機能する。
- ISO感度レンジは見事で、常用感度で100-51200、拡張感度で50-102500をカバーしている。
- より高価なZ 6と連写速度は一致せず、4.5コマ秒とやや遅めだ。しかし、オートフォーカスシステムは同じ273点を備えている。
- 4K動画は残念ながら1.7倍クロップモードのみだ。
- 面白いことに、Z 6やZ 7がXQDシングルカードスロットであるのに対し、Z 5はデュアルSDカードスロットである。
エントリー向けのカメラでSDカードに対応することは理に適っているが、デュアルスロット化によって、Z 6・Z 7がシングルスロットである事実が浮き彫りとなってくる。 - キットレンズは特に興味深い。非常にコンパクトな沈胴式ズームだが、光学倍率はわずか2.1倍で汎用性は無い。絞り開放F値も制限が大きい。
- 一部地域ではレンズキットのみ販売されている。24-70mm F4 Sキットも出て欲しいところだが、価格設定がZ 6に近づいてしまい、利点がほとんど無くなってしまう。
ビルドクオリティ
- Z 6やZ 7とは異なるコントロールレイアウトとなる部位がある。ステータス表示パネルが無く、同じ位置にモードダイヤルが移動している。それ以外のコントロールはZ 6やZ 7とほぼ同じだ。
- プラスチック製ボディでは無く、マグネシウム合金ボディを採用し、より高価なモデルと同じ防塵防滴仕様を備えている。
- シャッターは静かで軽い動作だ。ダイヤル・ボタン・レバーはニコンで慣れ親しんだ感触である。
- 全体的に大きすぎず、重すぎず、適切なグリップを得る十分なサイズだ。24-50mmより大きなレンズを組み合わせてもバランスを崩すことは無いと感じる。
- 背面モニタは上下チルト式だが、自撮りには対応していない。
- 簡単なテストでオートフォーカスは高速で肯定的な結果となった。キットレンズとの組み合わせで静かに動作する。フォーカスは電光石火といかないが、被写体や撮影距離、使用するレンズによって異なる。
- ラボテストはまだだが、撮影した画像は綺麗でノイズが少ないように見える。
- ボディ内手ぶれ補正は公称値限界までシャープネスを保証するものでは無いが、低照度での撮影で助けとなるだろう。Z 6の補正効果は適切だったので、Z 5で悪くなることはないはずだ。
Z 5は操作性・使い勝手が非常に優れたカメラだ。気になるポイントは機能と価格設定だ。
Z 5はボディ内手ぶれ補正やデュアルカードスロットを備え、多くの点で高水準なカメラである。しかし、連写速度は4.5コマ秒、4K動画は大きくクロップされる。この点で優れた競合カメラが存在することを忘れてはならない。そして、Z 6との価格差も僅かだ。
長所:頑丈な作り・防塵防滴・デュアルカードスロット・ボディ内手ぶれ補正
短所:コンパクトだが機能が限定的なキットレンズ・4.5コマ秒連写・4Kがクロップされる
Xitel
- Z 5はZ 7・Z 6・Z 50と異なり、対応する一眼レフシリーズが存在しない。敢えて言えばD600系やだが、Z5のスペックを考慮するとZ 6のデチューンに近い。
- Z 6と比べて、連写性能と動画機能の削減以外は似ている。そして低照度AF性能はファームウェアアップデート前のZ 6と同等だ。
- キヤノンEOS RPの戦略と似ており、連写速度が遅く、4K動画にクロップが発生し、スローモーション撮影に対応していない。しかし同時に1/8000秒シャッター、大容量の新型バッテリー、USB給電、デュアルカードスロットを備えている。特に最後の3つはZ第一世代の課題だったポイントである。
- D780と同じく、デュアルSDカードスロットはユーザーフレンドリーだ。
- EOS RPと比べてファインダー・シャッタースピード・バッテリーライフ・デュアルカードスロット・ボディ内手ぶれ補正と言った点で優れている。
- ボディデザインはZ 6・Z 7と同じだ。マグネシウム合金ボディ(訳注:Z 5は背面がプラスチック製です)・防塵防滴仕様である。
- Z 6のようマウント右側までラバーは張り付けられていない。
- 主な変更点はカメラ上部だ。Z 50のようにステータスLCDを搭載していない。その代わりにモードダイヤルを搭載している。このモードダイヤルは少し大きく高く、ロックボタンは存在しない。
- ファインダーの仕様はZ 7やZ 6と同等だ。低価格のフルサイズミラーレスとしては優れたポイントである。ただし、接眼レンズのコーティングは上位機種と同等では無い。
- ボタン配置はZ 7・Z 6と同じだ。ニコンユーザーであればお馴染みの操作性である。
- チルトモニタの可動範囲は上位機種と同じだが、モニタ解像度は104万ドットと差別化されている。
- 側面のインターフェースも他の機種と同等だ。マイク・ヘッドホン・HDMI C・USB-C・アクセサリーターミナルを備えている。
- 新型バッテリーEN-EL15cは旧型から20%容量が増加している。これによりバッテリーライフが改善、さらにUSB-C端子経由の外部給電駆動に対応している。Z 7やZ 6はEN-EL15cによるバッテリーライフ改善は期待できるものの、外部給電までは対応していない。
- 上位機種のように高価なXQD・CFexpressカードしか使えない仕様では無く、デュアルカードスロットでSDXC UHS-IIに対応している。高価なメモリーカードリーダーを購入する必要もない。
- 軽量設計の24-50mmはZ DX 16-50mmのフルサイズ版に近いものだ。沈胴機構を採用し、縮長は僅か51mmである。このレンズと組み合わせた際の重量はわずか870gだ。
- メニューシステムは従来モデルを継承している。
- 電子先幕シャッターはメカニカルシャッターとの自動切換えに対応している。上限は1/2000秒だ。
- Z 6・Z 7がファームウェアアップデートで獲得した動物瞳AFに対応している。動画撮影時は顔検出のみだ。
- FHD 60p・4K 30pの静止画切り出しに対応している。
- NEF(RAW)出力設定が簡略化されているので注意。
- Z 5の2400万画素センサーはZ6と別物である可能性が高い。Z 5・Z 6に「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」を装着して撮り比べてみたところ…。
・ISO6400では基本的に同じ画質だ。ノイズレベルも似ている。
・ISO12800ではZ 5のディテールが低下し始める。
・ISO25600-102400でZ 6のパフォーマンスが良好に見える。
・RAW・JPEGどちらも似たような傾向となる。 - ダイナミックレンジはZ 6と似たような傾向だ。とても優れたパフォーマンスである。
- 4K動画はドットバイドットのため、フル画角から大幅にクロップされる。これはD5やD6と似たような傾向だ。DXフレームよりも少し狭くなる。もちろん、解像度やコントラストはFullHDより優れている。
- Z 5はZ 6やD780で対応しているFullHD 120/100pハイフレームレート撮影に対応していない。そしてHDMI出力も同等ではなく、N-Logも利用できない。
以上の結果から、「EOS RP」のニコン版というより、「Z 6」のデチューンモデルと言うことが分かる。最大の妥協点は連写速度と動画機能だ。逆に上位機種と比べて魅力的なポイントは、デュアルSDカードスロットや新型バッテリーとなる。ファームウェアアップデートで妥協点が改善される可能性もあるが、それはニコンのブランディング次第だろう。
Z 5の位置づけは明瞭だ。十分低価格で数ある欠点は問題とならない。売り出し価格はZ 6の実勢価格とあまり差が無いものの、もう少し値下がりすると競争力が高まるはずだ。
長所:高感度ISO性能・5軸ボディ内手ぶれ補正・チルトモニタ・インターバル撮影・タイムラプス・フォーカスブラケット・動物瞳AF・競合モデルより優れたグリップ・競合モデルより優れたEVF・新型バッテリーとUSB給電対応・アダプター経由でFマウント利用可能・デュアルSDカードスロット・小型軽量な24-50mmがキットレンズ・マグネシウム合金ボディ・上位機種と同等の防塵防滴
短所:連写速度が遅い・4Kで目立つクロップ・ハイフレームレート動画非対応・追従AFは改善の余地あり・外部出力時のN-Log非対応・低照度AFは改善の余地あり
DPReview Z5のポジションについて
DPReview:Nikon might just have made the best entry-level full-framer
- ニコンがZ50を発売したとき、ニコンが主張していた「インスタグラムに優しいカメラ」とは認識できなかったので、これを批判した。
- その代わり、レンズの選択肢がほとんどないシステムだが、マニアに優しいカメラであった。
Z 5はZ 50によく似たフルサイズミラーレスだが、その高い価格設定が意味する「異なる顧客層」と、「より大きなセンサーサイズ」によって全てが異なってくる。 - 外観は、Z 6とZ 50を足して2で割ったように見え、Z6のステータスLCDの代わりに、Z50のモードダイヤルを移植している。フルサイズのZ 50や、少し簡素化されたZ 6と表現しても、その通りだと思う。
- ?Z 5は古い表面照射型CMOSセンサーを使用しており、画質の面では兄弟機には及ばない。しかし、光量が少ない場合を除いて、その差は小さいと思われる。
- Z 5のファインダーはZ 6と同じ解像度で、操作系のレイアウトも基本的には同等だ。
- 背面プレートはマグネシウム合金ではなく強化プラスチック製だが、防塵防滴仕様は充実しており、寸法・重量ともに全く同じらしい。
- Z 50は可変絞りのキットズーム2本とロードマップ上の18-140mmだけだ。その一方、Z 5に対応するレンズは遥かに多い。Z 5に1400ドルを費やすことを厭わない人たちは、同社が導入したF1.8単焦点レンズ群を欲しがる可能性が高い。
- Z 5は、その控えめな動画スペックでも、エントリーレベルのカメラに負けてはいない。
- ソニーは製品開発を積極的に行い、大型バッテリーや良好なAFシステム、改善したエルゴノミクスによって従来モデルを大幅に改善してきた。その結果、6年前のミラーレス「α7 II」は気まずそうに見える。
- 以前は1700ドルだったものが1000ドルで手に入るようなお買い得感は無い。かつて優れていた分野では、少なくとも競合他社のエントリーモデルに匹敵するものだ。
その後に施された人間工学的またはインターフェイスの改善は恩恵を受けていない。そのため、このクラスでは唯一タッチパネルを搭載していなモデルであり、α7 IIIでタッチパネルの操作性向上は見られない。
対照的に、Z 5は、Z 6が過去2年間にファームウェアてで適用したAFの改善をすべて含んでいる。 - キヤノン EOS RPは別の方向から取り組んだミラーレスだ。信頼に足るカメラを提供するため、基本的なスペックだけをしっかりとしている。撮影速度はあまり速くなく、、動画も良くない。
EOS RPはこれまでの評価で特に良いとは言われていないイメージセンサー(訳注:EOS 6D Mark IIと同じ)を使用している。とは言え、ダイヤルは適切な配置、そして使いやすく、魅力的な画像を生成することが可能だ。しかしバッテリーライフが短く、本当に日々の撮影体験を損なっているように見える。 - Z 5は、もともと2000ドルのZ 6を起源とし、デュアルカードスロットにも対応した。
Z 5はキヤノンのようなフルサイズKissでは無く、ソニーのように陳腐化した元ミドルクラスでもない。マニア向けながら、レンズラインアップが貧相なZ 50でも無い。Z 6の大部分のスペックと改善策を受け継ぎつつ、手ごろな価格設定の選択肢となっている。個人的にとても興味のある1台だ。
DPReview ポイント紹介
DPReview:What you need to know about the new Nikon Z5
- ニコンZ 5はエントリーレベルのフルサイズミラーレスカメラだ。見た目や操作性はZ 6によく似ており、同じ機能を数多く搭載している。では、何が違うのか?そしてなぜ安いのか?詳しく見ていこう。
- ニコンZ 5は、EXPEED 6プロセッサと2400万画素CMOSセンサーを組み合わせている。それは我々がZ 6(そしておそらくα7 III)で見てきたのと同じ裏面照射型CMOSセンサーではない。Z 5のセンサーは、おそらくニコン「D750」のセンサーと密接に関連していると思われる。これは実写で、通常のISO感度スパンでの画質が優れている可能性が高いことを意味しているが、非常に高いISO感度では、Z6に分があるはずだ。
- エントリーモデルながら、最速シャッタースピード「1/8000秒」を実現し、明るい環境での絞り開放撮影を可能としている。さらに、メカニカル、電子先幕モードに加え、「サイレント」撮影モードも搭載している。サイレントモードでは、シャッターは完全電子制御で、文字通り無音で撮影可能だ。
- 完全電子シャッターは機械的な動作がないため、振動を最小限に抑える必要性が高い「マクロ」や「超望遠撮影」に適している。欠点は、動く被写体を撮影する際に歪みが発生する可能性が高くなることだ。
- Z 5のオートフォーカスシステムは、Z 6とZ 7と完全に同じではないにせよ、非常によく似ており、ファームウェアを介してこれらモデルに追加された機能を備えている。人間と動物の瞳検出に対応し、一眼レフカメラの「3Dトラッキング」のように動作するトラッキングモードを得ている。Z5の273点のオートフォーカスはカバー率が縦横ともに90%だ。
- Z 5の最大連写速度4.5fpsはこのクラスでは問題ないが、本格的なスポーツやアクション撮影には十分ではないだろう。
- APS-Cエントリーモデルである「Z 50」とは異なり、Z 5は5軸手ブレ補正を搭載している。これもZ 6やZ 7と同等の最大5段補正を実現している。
- VR対応のFマウントレンズをFTZアダプター経由で装着した場合、そして近日発売予定のZ 70-200mm F2.8 SのようなZシリーズのレンズを装着した場合、手ぶれ補正システムは3軸となり、ピッチとヨーの補正をレンズに任せ、ロールはボディが担当する。
- Z 5は、エントリーモデルとしては異例の大きさと重さであり、上位モデルと全く同じ大きさと重さである。これは、コストを抑えて製造するために意図的に決定したものだと聞いている。
- Z 6と比較して、人間工学的に大きく変わった点は、上位モデルの上部にある小さなステータス液晶の代わりに、露出モードダイヤルがファインダーの右側に移動したことだけだ。
- Z5の背面に搭載された3.2型104万ドットの液晶ディスプレイは、Z 6やZ 7と同じものだ。これらのモデルと同様、タッチ操作に対応しており、腰の高さまで傾けて撮影や動画撮影が可能である。
(訳注:Z 6やZ 7は210万ドット液晶だったと思います。) - Z 6とZ 7がすべてマグネシウム合金のボディシャーシを使用しているのに対し、Z 5は背面と上部にプラスチックを使用し、わずかに節約している。構造が異なるにもかかわらず、Z 5はZ 6・Z 7と同じ程度の防塵・防滴性を備えていると聞いている。
- また、Z 5はZ 6・Z 7と同じ電子ビューファインダーを共有しているのも良いニュースだ。360万ドットのクアッドVGA EVFは、我々のお気に入りファインダーの1つである。た競合モデルの100fps以上のリフレッシュレートには対応していないが、細かく、鮮明なディテールと優れたコントラストを備えている。
- Z 5はSDカードに対応したデュアルスロットを採用している。XQD・CFexpressと比べて手頃な価格のメモリーカードである。
- Z 5とZ 6をスペック面で比較すると、主な差別化ポイントは動画だ。ニコンはZ 6を現在の最上位機種のビデオカメラに仕立て上げたが、Z 5の動画機能はかなり絞り込まれている。4K動画を最大30pで撮影可能だが、「1.7倍のクロップ」がある。
- 全体的、Z 5はクラスをリードするものでは無いが、この価格の割にはしっかりとした機能を備えている。FHD動画はクロップなしで記録可能(最大60p)、Z 6に搭載されている「N-Log記録」や「Pro-Res Raw」のようなプロフェッショナル機能はあまり見られない。
Z 5はフォーカスピーキングやゼブラストライプなどの機能を備えている。また、マイクとヘッドフォン用のソケットも備えている。 - Z 5は定評のあるEN-EL15バッテリーの新しい「C」タイプが搭載されている。カメラ内充電('B'タイプと'C'タイプのみ)を必要としない場合は、以前のバージョンと互換性がある。新しい「C」タイプのバッテリーは、容量が若干増加しており、リアモニターで470枚、EVFで390枚の撮影が可能だ(CIPA調べ)。また、オプションのUC-E25ケーブルを介したUSB給電にも対応している。
- Z 5はZ 6やZ 7と基本的に同じボディを持っているが、新しい24-50mmキットズームを使うことで、全体的なサイズと重量を抑えることができる。24-50mmは、収納時の長さがわずか51mmで、重さは195gだ。以前のZシリーズのズームのようにシャープであれば、日常のカジュアルな写真撮影には妥協する価値があるかもしれない。
- ニコンはこのレンズを「防塵防滴」と表現しているが、完全な耐候性はない。24-50mm F4-6.3は、Z5とのキットで1699ドル、または単体で399ドルで発売される。
DPReview 競合モデル比較
DPReview:Nikon Z5 vs Canon EOS RP vs Sony a7 II: how do they compare?
- ニコンZ 5は、フルサイズミラーレスへの入門機として発売された2台目のカメラだ。発売価格はキヤノンEOS RPほどではないが、同じようなユーザーをターゲットにしていることは明らかだ。
- ソニーα7 IIは、より高い価格帯(と顧客)を目指していたが、発売から6年近く経った今では、エントリーレベルの価格帯で販売している。
- ニコンZ 5は2400万画素フルサイズセンサーを搭載している。ニコンは、より高価なZ6で使用しているイメージセンサーと同じではないことを明らかにしている。画質改善に役立つ裏面照射型ではなく、古い表面照射型の技術を使用している。
- このセンサーの違いはソニーα7 IIとα7 IIIの差と同じだ。キヤノンの2600万画素センサー(RPに搭載している古いセンサー)もダイナミックレンジが狭い点がマイナスポイントとなる。
- Z 5のオートフォーカスがZ 6と完全に一致するかどうかはまだテストしていない。しかし、Z 5は発売以来、ニコンがZカメラに加えてきた改良点をすべて搭載している。瞳検出AFや簡単な操作となった追尾AFを利用可能だ。
- キヤノン(RP)の追従性はニコンより少し正確だが、大きな差ではない。ソニー(α7 II)の被写体追従は登場時こそ良かったが、今ではあまり印象的なものでは無くなった。瞳検出はカスタムボタンを押し続ける必要があるが、親愛性は最も高い。
- 3機種とも連写速度の怪物ではない。全て古いセンサーを使用し、ミドルレンジと食い合わないようにバッファが控えめとなっている。
α7 IIの5コマ秒が最も速く、Z 5が4.5コマ秒、RPが4コマ秒と大差は無い。 - どのカメラも動画性能は特に強力なものでは無い・ニコン・キヤノンは4K動画でとに1.7倍のクロップが発生する。ソニーはFHD 60pが限界だ。
ニコンとソニーはマイク・ヘッドホン端子をどちらも備えている。
オートフォーカスも考慮に入れると、ニコンZ 5が最も適切な選択肢であると期待している。 - ニコンZ 5はエントリーながら、Z 7と同じファインダーパネルを採用している。369万ドットのOLEDビューファインダーは、EOS RPやSony α7 IIに採用されている236万ドットのパネルとは一線を画すものだ。抜かりないニコンの姿勢には好感が持てる。
- 背面液晶は、Z 5が104万ドット チルト式タッチパネルを搭載している。EOS RPのバリアングルモニタほどの柔軟性は無い。しかし、キヤノンのように外側へ展開せず、光軸上に傾くモニターを好む写真家も多い。バリアングルモニタのようにモニタを裏返して保護することが出来ないのは客観的に見て欠点と言えるだろう。
- ソニーの背面液晶は各所に白画素を配置しているので他2台と比べて解像度が低い。さらにタッチパネル非対応となっているのは大きい。
- バッテリーライフは、ニコンがトップに躍り出る。Z 6で使用されているEN-EL15bより新しい、大容量バージョンを搭載している。一回の充電で470枚を撮影することが可能だ。キヤノンは、より小さなバッテリーを使用しており、バッテリーライフは短い。ソニーはフルNP-FW50バッテリーを使用し、350枚の撮影が可能だ。どのカメラもUSB充電に対応している。
- Z 5におけるもう一つのメリットは沈胴式の非常にコンパクトなズームレンズだ。本当に便利な相棒となるだろう。光学手ぶれ補正は搭載していないものの、ボディ側に5軸手ぶれ補正を搭載している。
- RPはRF24-240mmがキットレンズとなっているが、ニコンほどコンパクトなレンズでは無い。RF24-105STMはよりコンパクトだが、やはりニコンには及ばない。
- α7 IIは28-70mm F3.5-5.6をキットレンズとしている。僅かに明るい開放F値だが、画角が狭い。
- EOS RPとα7 IIは今でこそ約1000ドルだが、発売当初はもっと高価なカメラだった。発売価格で比較するとZ 5の価格はRPより100ドル高く、α7 IIより300ドル低い。Z 5が値下がりすると競争力が高まるだろう。
1500ドル以下で非常に優秀なフルサイズカメラを選べるようになった。ニコンZ 5は発売初期こそ高価だが、EOS RPほどの価格設定に落ち着くことだろう。
我々のファーストインプレッションではニコンZ5が最も優良な選択肢に見える。ニコン最新のユーザーインターフェースと性能を引き継ぎ、キヤノンRPほど機能や性能をそぎ落としていない。
とは言え、全てのカメラはレンズシステムに依存している。カメラに同梱されているレンズと、その先にある選択肢の両方を見てからマウントを選ぶと良いだろう。
ソニーはレンズの品揃えが最も豊富だが、最も重要なのは、自分の欲しいレンズがあるかどうかということだ。ニコンはロードマップ上の「S-Line 24-105mm」ズームが導入出来れば、エントリー・ミドルレベルのボディに優れた付加価値を与えることができるだろう。そうすれば、物事はさらに競争が激しくなるはずだ。
速報履歴
いよいよZ5スペックリークが始まる
ニコン「Z 5」の主な特徴は「2430万画素フルサイズセンサー」「5軸手ブレ補正」「フォーカスポイント273点のハイブリッドAFシステム」「動物にも対応した瞳検出AF」「4.5コマ/秒の連写性能」「4K動画」「ISO:100-51200」
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) July 16, 2020
「369万ドットEVF」「3.2インチ110万ドットタッチパネルチルト液晶」「防塵防滴」「デュアルSDカードスロット」「新しいEN-EL15Cバッテリー」になるらしい #噂
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) July 16, 2020
Z 5のスペック情報まとめ
- 2430万画素フルサイズセンサー
- 5軸ボディ内手ぶれ補正
- 273点 ハイブリッドAFシステム
- 動物瞳AF対応
- 4.5コマ秒連写
- ISO:100-51200
- 369万ドット 電子ファインダー
- 3.2型 110万ドット チルトモニタ
- 防塵防滴
- デュアルSDカードスロット
- 新型EN-EL15Cバッテリー
以前から噂されている通り、「Z 50」に2400万画素フルサイズセンサーを搭載したようなミラーレスとなりそうですね。ただし、デュアルカードスロットやボディ内手ぶれ補正を搭載しており、「Z 50」ほど簡略化していない模様。
どちらかと言えば「Z 6」寄りで、やや低価格なモデルとなるように見えます。Z 6ほど連写性能が必要ではない人にとって面白い選択肢と感じるかも。
正式発表はNikon Rumorsの話だと7月21日。「NIKKOR Z 24-50mm F4-6.3」がキットレンズとして登場しそうですね。
このほか「Z 1.4x TELECONVERTER」「Z 2.0x TELECONVERTER」の登場も噂されているので、発売延期していた「NIKKOR Z 70?200mm f/2.8 VR S」がいよいよ発売するのかもしれません。
ついに「Z 5」は来週発表か?
今のところ、以前にお伝えした噂されている新製品リストのうち、新型ミラーレス「Z 5」と「NIKKOR Z 24-50mm F4-6.3」のみ、来週7月21日に発表されると確認が取れている。
他の製品は開発発表止まりか、後日発表となるだろう。
参考:噂されている他の新製品
- NIKKOR Z 50mm F1.2 S
- NIKKOR Z 14-24mm F2.8 S
- NIKKOR Z 1.4×&NIKKOR Z 2.0×
- Nikon Z 7s・Z 6s
- Nikon Z 8・Z 9
とのこと。
以前から「7月21日」と噂されていましたが、どうやら2製品の正式発表が確認できたみたいですね。フルサイズミラーレスのエントリーモデルを投入する模様。
噂通り、「Z 5」が「Z 50」のフルサイズ版だとすると、Z7やZ 6と比べてどこまで差別化されているのか気になるところ。画質はZ 6と同等で、連写や防塵防滴・耐久性を省略したモデルとして登場すると面白い選択肢となりそうです。「Z 50」のように削り過ぎない(センサー除塵ユニットや手ぶれ補正が無い)と良いのですけども…。
Z 6より小さくなる?
以下は噂されているNikon Z 5に関する更新したスペック情報だ。
- Z 6と同じEVF
- サブディスプレイ非搭載
- デュアルSD UHS-IIカードスロット
- 2400万画素フルサイズセンサー(裏面照射型か不明)
- ボディ内手ぶれ補正
- マグネシウム合金ボディ
- 100万ドット背面影響 解像度
- 新型バッテリー「EN-EL15c」
- 充電のみならず給電に対応
- Z 6と同じAFシステム
- 4K ×1.7クロップ
- スローモーション動画なし
- 6コマ秒連写
- 7月後半に正式発表(正確な日付について矛盾する報告あり)
- 2020年後半に発売
- new:Z 6より少し小さい
- new:モードダイヤルはZ 6のサブディスプレイがある場所へ移動
- new:価格は未確認だがZ 50とZ 6の間であり、推測では24-50mm F4-6.3のキットで1400ドル
Nikon Rumors:Nikon Z5 camera mockup and updated rumored specifications
とのこと。
Z 6の下位モデルとなり、Z 50のようなデザインのフルサイズミラーレスとなりそうですねえ。Z 6と同等のファインダーやデュアルカードスロットなどを考慮すると、EOS RPのようなエントリーモデルよりも少ししっかりとしたスペックでしょうか?
これでイメージセンサーがZ6と同じならば、連写や動画機能が必要無い場合はZ 5が丁度良い選択肢となりそうです。サブセレクター(AFジョイスティック)を実装するか不明ですが、出来れば搭載して欲しいですねえ。
7月21日登場か?
Nikon Z 5は7月21日(タイムゾーンによって±1日)に発表されると噂されている。
その日に発表される製品はNikon Z 5だけではない。ニコンの新製品リストを作成中であり、近日中に公開する予定だ。こうご期待。
とのこと。
7月後半に発表と噂されていましたが、正確な日付が出てきましたね。今年の夏は各社から数多くの新製品が登場することになりそうです。ニコンはZ 5以外にどのような新製品を投入するのか気になる所。レンズロードマップで複数のレンズを示唆しているので、それらの中から何か登場するかもしれませんね。(その前にZ 70-200mm F2.8をなんとかして欲しいところですが…。)
Z 5に関するスペック情報はまだ少ないですが、今の段階ではZ 6の下位モデルとなるエントリーモデルとなりそう。となると、Z 5に見合う、小型軽量なパンケーキレンズの登場に期待したいところ。
Z 50のような外観?
まずは以前の噂情報の訂正からだ。上部電子ファインダーが存在しないとお伝えしていたが、実際にはサブディスプレイが無いもののカメラ上部にファインダーは搭載しているようだ。(Z 50のデザインと似ている)
いくつか異なるソースから収集した噂情報を掲載する。(間違っている可能性もある)
- Z 6と同じようなファインダーを搭載している
- サブディスプレイは無い
- デュアルSD UHS-IIカードスロット
- 2400万画素フルサイズセンサー
(裏面照射型かどうかは不明)- ボディ内手ぶれ補正
- マグネシウム合金ボディ
- 1000ドット背面モニタ解像度
- 新しいバッテリーEN-EL15c
- USB-C端子によるバッテリー充電・給電
- Z 6と同じAFシステム
- 4K動画時 1.7倍クロップ
- 6コマ秒連写
- 7月後半に正式発表
- 2020年後半に発売
Nikon Rumors:Nikon Z5 mirrorless camera rumored specifications
とのこと。
従来の情報だとソニーα6xxxのようなデザインかと思いましたが、どうやらZ 50のフルサイズ版のような外観となるかもしれませんね。センサーはZ6と同じとなるか不明ですが、α7 IIIやZ6と同じ2400万画素 裏面照射型センサーの可能性が高そうです(ここ最近のセンサーでLUMIX以外に他の2400万画素を見たことがありません)。
ここ数か月以内にキヤノンEOS R6・ニコン Z 5・ソニー新型廉価モデルの3機種がエントリークラスのフルサイズミラーレスとして登場しそうな雰囲気となってきました。面白い展開ですねえ。
Nikon Zシリーズ 購入早見表
サイト案内情報
Nikon Zシリーズ関連記事
- ニコン Z50II レビューVol.2 メニュー編
- SG-image AF 55mm F1.8 STM レンズレビューVol.2 解像チャート編
- FUJIFILM X100VI は旧世代の製品よりも分解しやすい
- NIKKOR Z 35mm f/1.4 はヴィンテージライクな描写で好みが分かれる
- Godoxが100Ws 出力のクリップオンストロボ「V100」を正式発表
- パナソニック LUMIX DC-G99M2 正式発表 & 予約販売開始
- FUJIFILM X-M5 は動画も撮れる静止画カメラだがAFには改善の余地がある
- FE 28-70mm F2 GM は最高の単焦点以上の解像性能
- キヤノン EOS R1 は1Dの位置付けや設計思想を完全に継承
- シグマがキヤノンRF用ズームレンズのAF動作改善ファームウェアを配信開始
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。