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シグマ「150-600mm F5-6.3 DG DN OS」は本格的で手ごろな価格の超望遠レンズ

Sony Alpha Blogがシグマ「150-600mm F5-6.3 DG DN OS Sports」のレビューを公開。ソニー純正ほどのAFや連写速度では無いものの、ズーム全域で均質性の高い解像性能や柔らかいボケを評価しています。

Sony Alpha Blog:Sigma 150-600mm F5-6.3 DG DN Sports

レンズの紹介:

  • 重量:2100g・レンズフード 184g
  • 価格:1399ユーロ
  • 全長:266-366mm+フード67mm
  • フィルター:95mm
  • 絞り:9枚
  • 最短撮影距離:58-280cm
  • 最大撮影倍率:1:2.9
  • 最大径:109.4mm
  • 三脚リングにストラップ孔あり
  • スイッチ類
    ・手ぶれ補正
    ・補正モード
    ・AF/MF
    ・AFリミッター
    ・ズームトルク
    ・AFL
  • アルカスイス互換の三脚座
  • レンズフード・フードカバー付属
  • キャリングケース付属
  • 防塵防滴

ビルドクオリティ・携帯性:

  • ビルドクオリティとエルゴノミクスは優れている。
  • 大きく頑丈で、数多くのボタンを搭載した本格的なレンズだ。
  • タムロンと比べてとても高密度で重く感じる。ソニーはシグマよりも太く大きく重いレンズだ。
  • 全長は150mm時にソニーよりも短いが、600mm時はソニーよりも長い。
  • カメラに負荷がかからないようにレンズにストラップ用の孔がある。
  • 三脚座はアルカスイス互換だ。
  • ソニーが社外製テレコンバージョンレンズの存在を許可していないので、このレンズ(E-mount)に対応するテレコンバージョンレンズは存在しない。
  • ネジで固定するレンズフードが付属している。このレンズは先端がゴム製で衝撃を吸収してくれる。また、被せ式のカバーも付属する。
  • レンズを収納するキャリングケースが付属している。
  • 1399ユーロの価格設定としては充実したビルドクオリティと付属品だ。

操作性:

  • ズームリングはスイッチで150mm固定・ソフトズーム・タイトズームを切り替えることが出来る。
  • USB Dockを装着してAFリミッターをカスタマイズすることが出来る。
    (訳注:E-mount版はUSB Dockがありません)
  • AFLボタンはカメラ側で機能をカスタマイズすることが可能だ。
  • ズームリングは非常に大きく回しやすい。
  • フォーカスリングはとても狭い。

オートフォーカス:

  • 高速かつ静かで効果的であり、とても良好だ。
    ・静止体:優れている
    ・遠距離の被写体:とても良好
    ・こちらに向かってくる被写体:とても良好
    ・ランダムに動く被写体・高速移動する被写体:30%ほどのミスショット
    ・タムロンと似ているが、ソニーほどではない。
  • 最大撮影倍率は180mm時だ。この焦点距離はズームリング上に表示されている。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 効果的な手ぶれ補正は動画でも役に立つ。

解像性能:

  • 6100万画素のα7R IVと組み合わせて撮影した。
  • 1段絞ると最高の性能を得ることが出来る。
  • 結果は400mmまで優れているが、400~600mmは性能が低下する。
  • α1・α7R IVで一貫した非常に良好な結果を得ることが出来る。2400~4200万画素のカメラであれば優れた結果を得ることが出来るだろう。
  • α1との組み合わせで、実写の絞り開放は大部分が優れている。しかし、600mmで20~30m離れた被写体を撮影すると、50m離れた際の結果とかなりの差が見られた。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 玉ボケは絞り開放で円形となり、しぼっても 円形を維持している。これは大きな利点だ。
  • 後ボケは基本的に柔らかい描写でとても良好だ。150mmは少し騒がしい場合もあるが、250~600mmはとても滑らかである。
  • 発色はとても良好だ。

色収差:

  • とても少ない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 小さな糸巻き型歪曲だ。

周辺減光:

  • 絞り開放で目に付くが、F8で大幅に減少し、F11で解消する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • とても良好だ。
  • F16まで絞ると光条が発生するものの、最高の描写ではない。

タムロン・ソニーとの比較

  • シグマはタムロンよりも遥かに太くて大きなレンズだ。ソニーと同じくらい太くて重いが、縮長はシグマのほうが短い。ただしズームするとシグマのほうが長くなる。
  • ビルドクオリティはシグマがタムロンよりも優れている。100ユーロ安いにも関わらず、シグマは豊富なコントロールとスイッチ類を搭載している。
    (訳注:フランスではタムロンのほうが高価らしい)
  • タムロンとシグマはアルカスイス互換の三脚座である。
  • タムロンにはAFLボタンが無い。
  • 価格はシグマの1400ユーロが最も安く、タムロンが1500ユーロ、ソニーが2000ユーロである。
  • シグマとタムロンのAFは良好だが、ソニーほどの効率ではない。特にα1やα9の高速連写に対応しているのはソニーだけだ。
  • タムロンはサイズと重量を考慮した際のパフォーマンスが良好である。焦点距離の差はクロップで対応可能だ。
  • ソニーはこのクラスで唯一インナーズームを採用している。特にズーム操作が快適だ。また、テレコンバージョンレンズに対応しているのはソニーだけである。
  • α7R IVと組み合わせてた際に3本のレンズは全体的にとても良好だ。ソニーのみ、400~600mmで優れた結果を発揮している。シグマは広角側で優れた結果を得ることができ、タムロンは全体的に非常に良好だが広角側はシグマに劣る。
  • このクラスのレンズが400mm以上を主に使用することを考えると、シャープネスの点でソニーが最有力候補だ。2400万画素カメラであれば目に見える違いは極僅かである。
  • どのレンズも優れたボケ・発色のレンズだ。画質に大きな違いがあるとすれば、4200万画素以上のカメラを使った際の望遠端におけるシャープネスがソニー有利であることだ。主な違いはサイズ・重量・エルゴノミクス・AF・互換性である。
  • シグマを選ぶとしたら…
    600mmが必要で、移動時に携帯性が重要となる場面。カメラは24~4200万画素
  • タムロンを選ぶとしたら…
    携帯性を重視し、カメラは2400~4200万画素
  • ソニーを選ぶとしたら…
    最高のAF、最高のシャープネス、テレコンバージョンレンズ、インナーズームが必要なとき

作例集

総評

シグマ「150-600mm F5-6.3 DG DN Sports」は、本格的で手ごろな価格の超望遠レンズだ。タムロン「150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD」よりも低価格で、同程度の画質とAFを備えているが、30%重く(2100g vs 1666g)、直径も大きくなっている。

エルゴノミクスの面では、優れた光学式手ぶれ補正、ズームリングのトルク調節、カスタムモード機能、ストラップ用ホルダー、アルカスイス互換の三脚座、AFLボタン、AFリミッターボタンなど、すべてが揃っている。一般的な撮影シーンでは非常に高速で効果的なAFだ。
画質に関して、2400-4200画素で非常に良好から優れたシャープネスを得ることができる。そして色再現性は非常に良好で、玉ボケや柔らかい後ボケも良好だ。さらにとても優れたフレア耐性、小さな歪曲収差、とても少ない色収差なども肯定的なポイントである。

ただし、シグマは(タムロンと同様に)ソニー「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の後塵を拝している。主に5000~6100万画素センサーを使った際の望遠端におけるシャープネスや、不規則な被写体に対する精度の低いAF、制限された連写速度(約12fps)では、α9やα1の潜在能力を十分に発揮できない。

α7 III、α7C、αR IIIをお持ちの方は、重さを気にしないのであればシグマが最適だ。しかし、重さを重視するのであれば、タムロンが最適である。
もしあなたがα1、α9、α7R IVを持っているなら、ソニーだけが、より高いAF精度、より高い連写性能(最大30fps)、インナーズーム、1200mm F13に達するテレコンバージョンレンズとの互換性を加えて、その潜在能力を最大限に発揮することができる。ただし、専用のバッグが必要になる大きなレンズだ。

  • 長所
    ・ズーム全域でフレーム全体がとても良好なシャープネス
    ・150-400mmで1段絞ると優れた中央シャープネス
    ・絞っても柔らかい後ボケと玉ボケ
    ・とても良好な発色
    ・大部分の場合にとても良好なAF
    ・格納時はソニーよりも携帯性が良い
    ・アルカスイス互換の三脚座
    ・優れた光学手ぶれ補正
    ・優れたエルゴノミクス
    ・とてもリーズナブルな価格設定
    ・逆光耐性
    ・低色収差
    ・低歪曲収差
    ・優れたビルドクオリティ
    ・防塵防滴
    ・180mmにおける最大撮影倍率
  • 平凡
    ・重い
    ・不規則な動きや近距離での動体撮影はソニーよりも精度が悪い
    ・絞り開放の周辺減光
    ・伸びるズームレンズ
    ・600mmで性能低下
  • 短所
    ・連写性能の制限がある
    ・高解像機で600mmの性能に一貫性がない
    ・テレコンバージョンレンズ非対応

とのこと。
テスト結果を確認すると、フレーム全体の一貫性はソニーよ理も良好に見えますが、ピークのシャープネスはソニーほどではない模様。何を重視するかにもよりますが、超望遠レンズの被写体を考えるとソニーのように優れた中央解像が必要と感じる人も多いかもしれませんね。個人的には風景撮影にも使ったりするので、シグマのように均質性の高い光学性能も重視したいところ。
また、オートフォーカスは大部分の状況で問題なく動作するものの、激しいスポーツシーンや連写速度が要求されるシーンではソニーに軍配が上がるとのこと。特に20コマ秒や30コマ秒の連写速度を利用できないのは痛いですねえ。

SABではタムロンとも比較していますが、サイズや焦点距離、そして望遠側のF値を考慮するとクラスが異なるような印象。タムロンはどちらかと言えば100-400mm派生レンズなのかなと思うのです。

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