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シグマ「35mm F1.4 DG DN」はコストパフォーマンスの高い広角レンズ

Mobile01がシグマ「35mm F1.4 DG DN | Art」のレビューを公開。遠景解像や色収差・歪曲収差などで指摘があるものの、全体的に高い光学性能と手ごろな価格設定でコスパの良い広角レンズと評価しています。

Mobile01:Sigma 35mm f/1.4 DG DN Art 評測報告|原廠以外的超?之選!

レンズの紹介:

  • 2021年に登場したE・Lマウント用の大口径広角レンズだ。重量はGMよりも少し重いが、手ごろな価格で贅沢な光学設計を採用している。

ビルドクオリティ:

  • レンズキャップとフードが付属している。さらに保護性の高いレンズケースとストラップ付だ。
  • 35mm F1.2 DG DNと比べると非常に安く、このレンズのコストパフォーマンスは高い。
  • レンズフードには滑り止め効果のある素材が使われている。感触は良いのだが、ゴミが付きやすい。フードには脱落を防ぐためのロック機構がある。
  • 前玉は撥水・撥油性のコーティングが施されている。
  • レンズは日本製だ。
  • 外装の質感はF1.2 DG DNとよく似ている。この世代のArtレンズらしい質感だ。

携帯性:

  • F1.2 DG DNよりも遥かに小さい。

操作性:

  • 絞りリングはF1.4からF16まで操作でき、Aポジションに切り替えることができる。Aと絞り値の間でロックすることが出来るスイッチもある。
  • 絞りリングはクリックレスに切り替えることが出来る。
  • AFLボタンにはカメラ側で任意の機能を割り当てることが可能だ。

オートフォーカス:

  • ステッピングモーター駆動で動作する。
  • α7R IVに装着したところ、GM比で90:95と言ったところだ。僅かに差がある。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 絞り開放では色収差が残存しており、ピント面がしっかりとしていないように見えるが、ディテールは非常にしっかりとしている。
  • F1.4からF11まで実用的な性能だが、6100万画素のα7R IVでのピークはF5.6だ。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • F1.4で目立つ口径食が見られる。F2.2まで絞ると改善するが、この際のボケは平凡だ。

色収差:

  • F1.4からF2でパープルフリンジが見られる。
  • F2.8まで絞ると大きく改善するが、解消するにはさらに絞らなければならない。
  • F1.4からF2.8まで僅かな倍率色収差が見られる。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • カメラの補正をオフにすると、樽型の歪曲収差が見られる。

周辺減光:

  • 補正オフの状態だとF1.4で目立つ。
  • F4まで絞ると改善する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 絞り値全域で逆光耐性は優れているが、小絞りではセンサー面の反射が見られる。
  • F8まで絞ると22本の光条が発生する。

総評

遠景解像のテストではパッとしなかったが、ポートレートやストリートでの撮影は遥かに優れた結果を得ることが出来た。実写作例も参照することをおススメする。この際は6100万画素のα7R IVに対応するのに十分な性能だ。F2からF5.6で最もシャープな結果を得ることが出来る。

厄介なパープルフリンジはソニーGMと比べると改善の余地を残しているが、価格差は考慮すべきだろう。また、レンズ補正によってカバーしている点にも気を付ける必要がある。

AFは純正同様の撮影体験を得ることが出来、被写体が動いていたとしても精度の高い撮影が可能である。

とのこと。
DG DNGシリーズのF1.4レンズとしては比較的安く、ソニーZA・GMレンズと比べると手ごろな価格に仕上がっていますね。色収差や諸収差の補正状態には注意が必要ですが、実写で大きな問題となる場面は少ないように見えます、私もGMとDG DNをどちらも使ってみましたが、印象としてはMobile01と同じです。光学性能に価格差ほどの価値は感じず、コストパフォーマンスは非常に良好だと思います。ソニーGMのコンパクトサイズに惹かれないのであれば、コスパ重視でシグマを選ぶのもアリのはず。

シグマ「35mm F1.4 DG DN | Art」交換レンズデータベース

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