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Dustin Abbottがソニー製Eマウント用交換レンズ「FE 20mm F1.8 G」のレビューを公開。ケチのつけようが無く、これまで使って来た中で最もバランスの取れた広角レンズであるとのこと。
外観・操作性
- 簡潔に言うと、ケチのつよけようが無い優れたレンズだ。万人におススメできる。GシリーズとGMシリーズの境界線が霞むような仕上がりである。ビルド・画質の両面で24GMと有意な差は見られない。
- 899米ドルと安いレンズでは無いが、24GMより500ドルも安い。
- ビルドクオリティは「FE 24mm F1.4 GM」とよく似ている。品質とサイズ、そしてパフォーマンスのバランスが絶妙でα7ボディとの相性も抜群だ。
- サムヤン「AF 18mm F2.8 FE」は全長が短く、重量が150%以上軽量だ。ただし光学性能は同等と言えず、比較的レンズが暗い。それに防塵防滴仕様でなければ、物理的なコントロールも少なくビルドクオリティは全く異なる。
- タムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」はサムヤンより少し大きいが優れたビルドで簡易防滴仕様である。ただし、フォーカスモーターの仕様がソニーGと比べて見劣りする。そして致命的な歪曲収差が発生する。
- ソニーGはタムロンやサムヤンよりも大きなレンズだが、まだまだ軽いレンズだ。控えめなサイズだが、間違いなくプレミアムな作りである。外装は傷に強く、各所に防塵防滴処理が施されている。
- さらに1/3段ごとに動作する絞りリングを備え、必要であればクリックを解除することも可能だ。
- フォーカスリングはリニアな動作で回転速度に依存していない。ストロークは良好で精度を出すのに十分な長さがある。
- AF/MFスイッチやフォーカスホールドボタンで操作性を補完している。
- フィルター径は67mmと一般的なものを使用する。
- 最短撮影距離は18cmと短く、0.20倍の撮影倍率で撮影が可能だ。タムロンの0.5倍ほどでは無いが、平均以上のパフォーマンスである。接写時のパフォーマンスはとても良好だ。
- ボケがかなり良好なのは注目すべきポイントだ。広角レンズにも関わらず、接写性能が高いのでボケ質を目にする機会は多いだろう。
- リニア駆動のオートフォーカスは高速かつ静かに動作する。ボディ内マイクで動画撮影をしても駆動音を拾うことは無い。タムロンと比べて大きな強みとなるポイントだ。
- 唯一不満があるとすればフォーカス中、たまにピントが前後することだ。この際シャッターを切ってしまうとピントの外れた結果を得ることとなる。幸いにもこれは稀な問題だ。
- 広角レンズでは瞳の占める割合が小さいので検出が難しい。とは言え、この画角で瞳AFの精度は必要無いはずだ。
画質
- これまで使って来た中で最もシャープな広角レンズの一つだ。この焦点距離では最も強力なレンズであり、光学的欠点はほとんど無い。
- 歪曲収差は最小限だが形状は少し複雑だ。樽型のように見えるが、糸巻き型に見える部分もある。手動での補正は難しい。
- 周辺減光は適度に発生する。F2.8で半減する。
- F1.8から隅から隅まで優れたシャープネスだ。無限遠ではいくらか変動するものの、全体的に強力な画質に変わりはない。
- タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は中央でよりシャープだが、四隅はソニーGに劣る。F2.8まで絞ると中央もソニーが僅かに有利となる。
- 四隅のパフォーマンスは広角レンズで重要なポイントだ。ソニーGの画質はとても説得力がある。F2.8の広角レンズより良好な画質である。
- F4-F5.6まで絞ると僅かにコントラストと解像度が改善する。α7R IIIと組み合わせても非常にシャープだ。
- ボケ描写は広角レンズの平均よりも良好だ。
- 逆光耐性は優れている。太陽をフレーミングしても最低限しか影響は見られない。
- 倍率色収差・軸上色収差どちらも良好に補正している。
- コマ収差補正は24GMより優れている。
ビルドクオリティは良好で操作性も優れている。オートフォーカスは静かで滑らか、そして画質は負け知らずだ。パンチのある画質は等倍での解像性能にも優れ、接写でもパフォーマンスは上々だ。防塵防滴仕様で悪天候での使用も問題無い。
この900ドルより安かったり、小型軽量な選択肢はいくつもある。しかし、このレンズほど小型軽量・操作性・画質の組み合わせが良い広角レンズは見たことが無い。汎用性ならズームレンズが必要だが、パフォーマンスキングならこのレンズで間違いない。
長所:良好なビルドクオリティ・小型軽量・高い機能性・高速で静かなAF・F1.8から素晴らしい画質・素晴らしい色とコントラスト・優れた逆光耐性・きちんとしたコマ収差補正・適切な価格
短所:場合によってピントが前後する・小さな歪曲収差だが複雑
とのこと。
各所で非常に評価の高い広角レンズであり、Dustin Abbott氏も似たような見解となった模様。私も発売日に購入しましたが、確かに良いレンズだと感じています。周辺減光はやや強めかなと感じる部分があるものの、それ以外で特に大きな問題点はありません。氏もレビューで言及しているように、接写時にパフォーマンスが低下しないのは凄いと感じます。最大撮影倍率に近い距離でもフレーム周辺部まで安定した解像性能を得ることが可能。明るい広角レンズながら四隅まで玉ボケの変形が少なく、非球面レンズの影響も小さいのがさらにGood。
決して安いレンズではありませんが、この価格帯の20mm広角レンズとしては機能的で高画質、間違いのない選択肢だと思います。画質にコストパフォーマンスを求めるとタムロン「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050」も面白い選択肢ですが、色々と妥協すべき点あり。
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管理人のレビュー
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