このページでは一眼カメラ用交換レンズ「SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045) 」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2019-11-20:Lenstipがレビューを掲載しています。
- 2019-08-01:フォトヨドバシが実写レビューを掲載しています。Flickr Groupページが公開されました。
- 2019-06-29:フォトヨドバシが実写レビューを掲載しています。
- 2019-06-06:タムロンが国内で正式発表しました。すでに予約販売が開始されています。
- 2019-06-05:Mobile01がサンプルショットをいち早く公開しています。
- 2019-06-03:ePHOTOzineが正式発表したと発信しています。
- 2019-02-:タムロンが本レンズを開発発表したので専用ページを作成しました。発売は2019年中ごろを予定しているとのこと。
レンズデータ
レビュー
参考サイト
- 公式
- デジカメwatch
・プレスリリース
・新製品レビュー
・withミラーレス - DPReview
- ePHOTOzine
(抄訳記事) - IMAGING RESOURCE
- Lesnumerique
(抄訳記事) - Lensrentals
(抄訳記事) - Lenstip
(抄訳記事) - The Digital Picture
購入早見表
SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045) Canon EF | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
ビックカメラ | PREMOA | ||
SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045) Nikon F | |||
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ビックカメラ | PREMOA |
レンズデータ
レンズ仕様
モデル名 | F045 |
---|---|
焦点距離 | 35mm |
明るさ | F/1.4 |
画角(対角画角) | 63°26'<35mm判フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時> |
レンズ構成 | 10群14枚 |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 1:5 |
フィルター径 | Φ72mm |
最大径 | Φ80.9mm |
長さ* | 104.8mm(キヤノン用) 102.3mm(ニコン用) |
質量 | 815g(キヤノン用) 805g(ニコン用) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り)** |
最小絞り | F/16 |
標準付属品 | 花型フード、レンズキャップ、レンズポーチ |
対応マウント | キヤノンEFマウント用/ニコンFマウント用 |
関連レンズ
- EF35mm F1.4L II USM
- EF35mm F2 IS USM
- RF35mm F1.8 Macro IS STM
- AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
- AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
- 35mm F1.4 DG HSM
- SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)
- Milvus 1.4/35
- Distagon T* 1.4/35
- 35mm F1.4 AS UMC
海外の評価
Phototrend
TEST DU TAMRON SP 35 MM F/1,4 DI USD : PREMIER ESSAI RÉUSSI À F/1.4
- SPシリーズは1979年に登場した5つのMFレンズから始まる。(SP70-210mm F3.5-4・SP90mm F2.5・SP300mm F5.6・SP17mm F3.5・SP500mm F8)このシリーズでタムロンは写真業界で知名度を高めていった。
- 2019年でSPシリーズ登場から40年目を記念して作られたこのレンズは「タムロンの歴史で最高のレンズ」と称されている。
- 35mmは多様性のある焦点距離であり、多くのフォトジャーナリストが35mmを使用している。ウェディングや風景、ポートレートでも使えるだろう。
- 対応マウントはキヤノンEFとニコンFだ。APS-Cに装着すると50mmに相当する画角となるが、キヤノンAPS-Cセンサーは少し小さいのでもう少し画角が狭くなる。
- 5点のシーリングを施した防塵防滴仕様である。
- 4枚のLDレンズと3枚のガラスモールド非球面レンズを含む10群14枚構成だ。さらに新しい「BBAR-G2」コーティングでフレアやゴーストを抑えている。
- 前玉にはフッ素コーティングが施されているので保護性やメンテナンス性が高まっている。
- オートフォーカスはUSD駆動だが、鏡筒内の摩擦を最小限に抑える工夫が施されている。
- 外装は金属製で頑丈と感じる。デザインはとても心地よい仕上がりだ。
- 重量は805g、全長は102.3gだ。大きなレンズだが、D800のようなボディに装着するとバランスは取れている。システム重量が1700gを超える可能性があるので快適なストラップを装着して使うことをおススメする。
- レンズのスイッチは「AF/MF」切替のみだ。
- フォーカスリングにストッパーは存在しないが、滑らかで正確な操作が可能だ。
- レンズは日本設計、中国製造である。
- 花形レンズフードはポリカーボネート製だ。脱落防止のロック機構が備わっている。
- 「SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)」と異なり光学手ぶれ補正は搭載していない。手ぶれ補正を利用するためにはボディ内手ぶれ補正を搭載するミラーレスへ装着する必要がある。
- D800との組み合わせで画質はとても良好だ。絞り開放から非常に優れた中央シャープネスである。フレーム端も絞り開放から非常に良好だが、少し絞る(F1.8)とディテールがさらに豊富となる。F4でピークを迎え、僅かな弱点すら見つからない。
- 口径食の影響は多くのレンズと同様だ。F2で改善し、F2.8で解消する。周辺減光はフレーム端だけでなく中央領域にも影響している。
- 35mm F1.8 VCは強烈な逆光時にいくらか色収差が目に付いたものの、このレンズは非常に優れている。強い逆光でもほとんど色収差は目に付かない。
- 点光源は良好に再現されており、コマ収差の影響は受けていないようだ。
- 歪曲収差はほとんど発生しない。
- ボケはとても柔らかい。
- オートフォーカスはレスポンスがとても良好だ。特に低照度でも非常に正確な動作であることが分かった。
- EF35mm F1.4L II USM
比類なきビルドクオリティと非常に優れた光学設計のレンズだ。タムロンより少し軽量だが、少し長い。 - AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
比較して小型軽量なレンズだ。2010年にリリースされたレンズであり、残念ながら画質は最高と言えない。 - 35mm F1.4 DG HSM
キヤノンやニコンより遥かに手頃な価格で、同等かそれ以上の優れたシャープネスを備えたシグマ製レンズだ。性能を考慮するとバーゲンセールである。
他社と比べて登場は少し遅くなってしまったが、一眼レフユーザーで最新の35mmを探している人に最適だ。最新の光学設計とコーティングにより隅から隅まで優れた画質である。シグマより少し高価だが、妥協の無い画質でキヤノン・ニコンレンズより遥かに安い。
Phototrend:TEST DU TAMRON SP 35 MM F/1,4 DI USD : PREMIER ESSAI RÉUSSI À F/1.4
Lenstip
見事なレンズ
- キヤノンEFマウントの中では最も大きく重い35mmだ。さらに最も大きなフィルター径、最も複雑なレンズ構成となっている。
- 直径31mmの後玉は無限遠時はレンズマウント付近に存在するが、最短撮影距離付近では約1cmほど内部へ潜り込む。
- 日本設計・中国製のレンズだ。
- 33mm幅のフォーカスリングは均質で適度に抵抗量のある動作だ。回転量はおよそ150度あり非常に正確な操作が可能となっている。
- 解像度:
・EOS 5D Mark IIIのRAWファイルに基づいて測定している。
・良像の基準値は30-32lpmmだ。
・最高の単焦点レンズで45-50lpmmとなっている。
・Zeiss Otus 1.4/28で49.2lpmm、135mm F1.8 Artで51.6lpmmだ。
・このレンズの中央解像は絞り開放で44lpmmを超える見事なパフォーマンスだ。F2.8-F4では約49lpmmと驚異的な数値を叩き出す。
・シグマ35mm F1.4 DG HSMよりシャープであるのは明らかだ。
・キヤノンEF35mm F1.4 IIIはF2で同程度となるが、絞り開放はタムロンのほうが優れている。
・このレンズに匹敵するのはシグマ40mm F1.4 DG HSMくらいである。
・準広角レンズと言える画角で四隅をF1.4の絞り開放からシャープな描写にするのは難しい。しかし、このタムロンレンズはそれをやってのけている。APS-C領域とフルサイズ四隅はほぼ同等のパフォーマンスだ。
・シグマをいとも簡単に打ちのめし、高価なキヤノンよりも優れている。 - 軸上色収差の問題はほとんどない。色付きを見つけるのは難しいだろう。
- 倍率色収差は小さい、もしくは非常に小さい影響度合いと言うことが出来る。しかし、APS-C領域の端のみ絞ると中程度まで色収差が大きくなる。
- 球面収差の補正は完璧では無く、前景のボケに縁取りが見られる。これが意図的な残存収差なのかは分からない。どちらにせよ解像性能は良好なので球面収差で心配することは無い。
- 歪曲収差はAPS-C領域でー0.19%の僅かな樽型、フルサイズでー1.20%とわずかに高い数値となる。どちらも非常に良好な結果だが、シグマやキヤノンはさらに良好だ。
- コマ収差の補正は称賛に価する性能だ。フルサイズの四隅の絞り開放でさえ収差が分からない程度まで抑えている。
- 非点収差は7.6%と問題無い数値だ。キヤノンと同等、シグマはより良好だ。
- 玉ボケにおける非球面レンズの影響は極僅かだ。口径食の影響は大きいが、F2まで絞るとほぼ改善する。
- 周辺減光は絞り開放でー3.13EVと大きく、F2まで絞るとー1.68EVまで改善する。この性能はシグマと全く同じ、キヤノンとも僅差である。
- 逆光耐性について問題無いとは言えない。ゴーストやフレアは絞り値に関わらず確認できる。幸いにも決して騒がしくなることは無い。これらの問題は競合レンズも抱えている。
- USD駆動のオートフォーカスはほぼ静音だ。スピードは速く無く、褒めたたえることは出来ない。ピント距離全域を移動するのに0.8?0.9秒かかる。ただし、0.5m?無限遠を使う場合は0.5秒以上かかることは無いだろう。
- オートフォーカスの精度は文句ナシだ。微調整する必要は無かった。
長所:頑丈でスタイリッシュな外装・センセーショナルな中央画質・優れたAPS-C領域の画質・非常に良好なフルサイズ四隅の画質・軸上色収差の問題無し・無視できる倍率色収差・穏やかな歪曲収差・良好なコマ収差補正・まずまずの非点収差・APS-C領域で周辺減光が小さい・素敵なボケ描写・静かで正確なAF・5年保証
短所:球面収差の補正が完璧では無い・フルサイズで大きな周辺減光・逆光耐性はもう少し良いよ良かった
大きな欠点は存在しない本当に見事なレンズだ。このレンズの登場が5?6年遅れたのが残念でならない(シグマとより切磋琢磨できたはずだ)。
「35mm F1.4」のキヤノンレンズ・ニコンレンズ・ツアイスレンズはシグマやタムロンのレンズによって打ち負かされてしまった。面白い時代になったものだ。
Dustin Abbott
優れた性能ながら純正の半値
- タムロンは5年ほど前からビルドクオリティを高めた新しいSPシリーズを投入している。防塵防滴・洗練されたスイッチとフォーカスリング、フッ素コーティング、金属外装などを備えている。このレンズではそれら全ての改良を受け継いでいる。
- 頑丈な金属外装はキヤノンLレンズよりも高級感のある作りだ。
- フィルター径は72mmを採用しており、67mmのシグマより少し大きい。
- タムロンのレンズキャップは前後とも使いやすい。
- 815gと重量感のあるレンズだ。キヤノンやシグマと比べてさらに重たいレンズだが、1174gと別格のMilvusが存在する。サイズはキヤノンより少し大きい程度だ。
- フォーカスリングはより高価なキヤノンのレンズよりも滑らかで洗練されている。
- サードパーティ製レンズで多くのフォトグラファーが恐れているのはフォーカス性能だ。キヤノンもニコンもオープンソースのレンズマウントでは無いため、レンズメーカーはリバースエンジニアリングで対処する必要がある。
- オートフォーカスは8コマが完璧、6コマがほぼ完璧、1コマが3cm前ピン、と89.3%のピント精度となった。対してキヤノンは96%のピント精度である。タムロンはさらにTap in Consoleで調整すると良好になるだろう。精度の点で特に心配することは無い。
- フォーカス速度はキヤノンと同程度だ。一般的なフォーカシングはほぼ一瞬だが、ピント域全域を移動する場合は1秒以上かかる。
- シグマMC-11経由でソニーαに装着したところ、瞳AFは正常に動作する。
- 樽型の歪曲収差はキヤノンよりも少し大きいが、画角が少し広いので修正する余裕がある。
- 周辺減光は少し目に付くが、F2で大きく改善し、F4まで絞ると解消する。
- F1.4の中央解像はキヤノンのほうが僅かにコントラストが高い。しかし、フレーム端の性能はタムロンが有利だ。どちらにせよ、実写ではとてもシャープなレンズである。
- F2まで絞った画質もキヤノンと同等だ。周辺減光が少ないので四隅において優位性がある。F2.8まで絞ると、どちらも四隅が大きく改善し並外れた水準となる。中央はどちらも素晴らしく、四隅はタムロンが有利だ。
- 色収差補正は並外れており、フレーム端でも非常に鮮明でディテールのある画質だ。
- 素晴らしい発色でOtusに匹敵する。
- ボケも同様に素晴らしく、SP35mm F1.8 VCより明らかな改善が見られる。
- eBANDコーティングは逆光耐性の向上に一役買っている。非常に良好な逆光耐性だ。
良好なビルドクオリティ、高機能、そして並外れた画質を持つ優れたレンズであるうえ、純正レンズのほぼ半値である。主なライバルはシグマ35mm F1.4 DG HSMだが、これはシグマが現行ラインアップで最初に投入した古いレンズであり、そろそろリニューアルが必要だ。
純正レンズと比べてオートフォーカスの性能に僅かな差があるかもしれないが、実写では優れたフォーカス結果を得ることが出来た。キヤノンやニコンユーザーで優れた35mmを探している人にはおススメの一本だ。
長所:素晴らしいビルドクオリティ・ハイクオリティな防塵防滴・キヤノンL IIと同等のフォーカス速度と動作音・素晴らしいシャープネスとコントラスト・キヤノンL IIよりも優れた四隅のパフォーマンス・素敵なボケと描写・優れた色収差補正・優れた発色・優れた逆光耐性・素晴らし価格設定
短所:フォーカス精度の再現性がキヤノンよりも僅かに悪い・キヤノンではレンズ補正に対応していない・大部分の競合他社より重い
ePHOTOzine
Lensrentals
過去最高の35mm
今回はソニーFE24mm F1.4 GM・FE35mm F1.8・SP35mm F1.4 Di USDをテストしているようです。
FE24mm F1.4 GM
- FE24mm F1.4 GMはユーザーが「過去最高の24mm」と称賛しているレンズだ。
- 24mm F1.4は設計や製造が最も難しい単焦点レンズだ。MTF曲線を一見すると期待外れに見えるかもしれない。
- FE24mm F1.4 GMは(あまりシャープでは無いと言われている)キヤノン「EF24mm F1.4L II USM」を大部分で打ち負かし、シグマ「24mm F1.4 DG HSM」と比較しても 明らかに優れている。このレンズは我々がテストした中で最高の24mmだ。
- ただし、比較したキヤノン24mm L IIはかなり古いレンズであり、シグマDG Artも比較的古い初期のArtレンズだ。特に非球面レンズの技術がここ数年で改善しているので最新の広角レンズと見比べる必要がある。
- 24mmで比較できる最新レンズが無かったので、シグマ「28mm F1.4 DG HSM」と見比べた。(28mmは24mmよりも光学的に有利であることを留意してほしい)
- ハッキリ言うと、シグマ28mmやOtus28mmは最高の広角レンズだ。しかし、ソニーFE24mm F1.4 GMはベストな24mmである。キヤノンよりも安く、シグマに近い価格設定を考慮してもリーズナブルで素晴らしいレンズである。
最も優れた24mmであり、適切な価格設定のレンズだ。
FE35mm F1.8
- 一見して分かる非常に良好なMTF曲線だ。キヤノン「EF35mm F2 IS USM」と比較して優れているのが分かる。
- 私がお気に入りのバーゲンレンズ「SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)」と比べても明らかに優れている。
- 第一世代のFEレンズ「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」と比較すると、低価格ながらFE35mm F1.8のほうが明らかに優れている。FE35mm F1.4 ZAについて褒めることがあるとすれば、「セルフィーで肌を滑らかにする加工」ことだ。
FE35mm F1.8が古いFE35mm F1.4 ZAより優れているとは思っていたが、これは想像以上だ。コンパクトで素晴らしいレンズだ。35mm F1.8としては高価だが、このレンズはそれだけの価値を持っている。
SP35mm F1.4 Di USD
- 同時にテストしたソニーFE35mm F1.8は一躍トップに躍り出た。マウントは異なるが、コストパフォーマンス抜群と言われるこのレンズと見比べてみよう。
- このレンズは物凄く良好だ。優れた中央シャープネスで、四隅は非点収差が非常に少なく、シャープネスが維持されている。優れたレンズであるキヤノン「EF35mm F1.4L II USM」と比べても明らかに良好であり、ニコン「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」やシグマ「35mm F1.4 DG HSM」よりも優れている。
- マウントは異なるがソニーFE35mm F1.8と比べてみると…。一般的にF1.8のレンズはF1.4のレンズより有利にも関わらず、中央はソニーFE35mm F1.8に匹敵し、像高の5割から外側はソニーよりも良好だ。
- ソニーFE35mm F1.8の頂点はこのレンズをテストする1.5日間で終わってしまった。
タムロンSP35mm F1.4 Di USDはお手頃価格で手に入る、現時点で史上最高の35mmレンズだ。
Lesnumerique
シグマを脅かす大口径
- タムロン初のF1.4大口径レンズだ。ニコン純正よりも大きく、キヤノン純正より少し小さい。
- 手ぶれ補正非搭載だが防塵防滴仕様である。
- ここ最近のタムロンレンズは優れたビルドクオリティであり、このレンズも例外では無い。
- フォーカスリングのグリップは心地よいが、マニュアルレンズほど滑らかでは無い。
- 描写性能:Nikon Z 7
・絞り開放から非常に良好で、2段絞るとピークの解像性能に達する。
・歪曲収差はとても良好に補正されている。
・色収差はほとんど無視できるが極端な状況では僅かな色づきがある。
・逆光耐性で特に不満は無い。
・周辺減光はF1.4でとても顕著な上に中央領域まで減光している。しかし、F2で急速に改善し、F2.8で四隅の端のみ、F4で完全に解消する。
・ボケは非常に良好だ。非球面レンズの影響は僅かである。 - オートフォーカスは静かで高速、そして正確だ。
長所:全体的な画質・中央でとても良好な画質・色収差と歪曲が良好に補正されている・防塵防滴・良好なビルドクオリティ
短所:絞り開放での周辺減光・手ぶれ補正無し・サイズ
とても良好なレンズだ。堂々としたレンズサイズと手ぶれ補正の欠如を許容できるならば、卓越したクオリティである。フレーム全域で優れた画質である上に良好な歪曲収差補正や色収差補正を備えている。シグマ35mm F1.4 DG HSMを脅かす存在となるだろう。
Mobile01
優れた解像性能
- レンズフードはプラスチック製の花形だ。
- レンズ外装は金属パーツで構成されている。マットな仕上がりで指紋はほとんど付かない。
- キヤノンEF35mm F1.4L II USMですら760gなのに対し、このレンズは805gであり35mmレンズの中で最も重いレンズと考えるのは難しくない。
- フィルター径は72mmとシグマやニコンよりも大きい。
- 絞り羽根は競合レンズと同じ9枚だ。
- アダプター経由でNikon Z7と組み合わせても高速で静かなオートフォーカスだ。新開発の動的カム機構で極端な高温や低温でも信頼性の高いフォーカスとなっている。
- 日本設計・中国製造である。
- 歪曲収差はよく抑えられている。
- 解像性能はF2からF5.6まで優れた結果となった。回折の始まるF8で若干低下し、F11でさらに低下する。F1.4の四隅は少しソフトだが、F2.8まで絞るとシャープになる。
- 4枚のLDレンズを備えているが、絞り開放では色収差が目に付く。ただしF2まで絞ると大部分の色収差は抑えることが可能だ。
- 逆光耐性はBBARと比べてはるかに優れている。
- 大口径レンズらしく玉ボケへの口径食は避けられない。F2.2まで絞ると大きく改善する。
- 周辺減光は開放で目立ち、完全に解消するためにはF5.6まで絞る必要がある。
優れた金属鏡筒の質感と驚くべき解像性能を備えている。絞り開放付近の色収差は予想以上だったが、歪曲収差の補正は良好だ。実写では非常に優れた光学性能のレンズとなるだろう。
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