このページでは一眼カメラ用交換レンズ「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2019-08-29:フォトヨドバシがライカL用とソニーE用の実写レビューを掲載しました。
- 2019-08-06:Lenstipがサンプルイメージを公開しました。
- 2019-07-21:DPReviewがあサンプルギャラリーを公開しました。
- 2019-07-11:正式発表されました。
- 2019-07-11:間もなく「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」が発表されると言う噂を元に専用ページを作成しました。
レンズデータ
レビュー
- 管理人のレビュー
- フジヤカメラブログ
- DC.World
- Dustin Abbott
(抄訳記事) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - ShaSha
- The Phoblographer
- 価格ドットコム
Sony
レビュー/口コミ
Leica
レビュー/口コミ
作例
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
レンズ構成枚数 | 7群8枚 |
---|---|
画角(35mm判) | 51.3° |
絞り羽根枚数 | 7枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 24cm |
最大撮影倍率 | 1:4 |
フィルターサイズ | φ55mm |
最大径 × 長さ | φ64.0mm×46.2mm |
質量 | 215g |
MTFチャート
レンズ構成図
レンズサイズ
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海外の評価
Lenstip
Sigma C 45 mm f/2.8 DG DN
- シグマ初となるフルサイズミラーレス用レンズの一つだ。シグマと言えばF1.4単焦点やF2.8ズームレンズが主流だが、意外にもF2.8レンズを投入した。
- 「45mm F2.8」と珍しい数値のレンズなので競合レンズは存在しない。ただし、35?45mmのフルサイズ用レンズとしては大きく重いレンズだ。そしてフィルター径は最も大きい。
- レンズマウントは金属製だ。
- 直径31mmの後玉は固定されていない。
- 鏡筒は黒く塗装された金属パーツだ。
- 製造国は日本である。
- 幅10mmの絞りリングはしっかりとしたグリップで回転させるのが簡単だ。F2.8~F22の絞り値を表示し、1/3段ごとに動作する。絞りリングについて非難すべきポイントは存在しない。
- 幅21mmのフォーカスリングはとても滑らかに動作する。素早く回転してもピント距離全域を移動するには約200°のストロークが必要だ。この数値はとても高く、正確なフォーカシングが可能である。
- 解像度
・α7R IIのRAWファイルに基づき測定している。
・良像の基準値は39?41lpmmだ。
・最高の単焦点レンズで70lpmmを超えている。
・サムヤンAF85mm F1.4(76.5lpmm)・APO-LANTHAR 65mm F2(78.5lpmm)が過去最高の結果だ。
・絞り開放はフレーム全域でとても均質性の高い描写だ。全体的に良像ギリギリの解像度である。
・絞ると中央は急速に改善し、F4で60lpmm、F5.6で65lpmmに達する。記録的な数値とは程遠いが、シンプルなF2.8レンズにそれを期待するべきでは無い。
・ソニーやサムヤンの35mm F2.8と比べると、解像性能のピークは優れている。
・APS-C領域のピークは56lpmmとなり、ソニーやサムヤンの35mm F2.8より優れている。フルサイズ四隅の性能も同じ傾向だ。
・全体的に肯定的な結果である。絞り開放からフレーム全域でシャープな画質となり、ライバルよりも遥かに優れている。 - 軸上色収差について問題は無い。色付きは僅かで実写において気になることは無いだろう。
- 倍率色収差の補正も優れている。0.01?0.04%と非常に小さく抑えられている。
- 球面収差は残存しており、玉ボケの陰影にその影響を見ることが出来る。
- 歪曲収差は糸巻き型で1.09%の影響がある。このカテゴリのレンズとしては一般的だ。(最良では無いが最悪でもない)
- F2.8と暗いレンズだが、コマ収差は残存している。これは1段絞っても影響が残っている。
- 非点収差の平均値は5.2%と低い数値だ。何の問題も無い。
- ボケはきちんとしているが、非球面レンズと口径食の影響が確認できる。
- 周辺減光はF2.8で-2.76EVと目立つ。F4やF5.6でもー2.01EV・-1.69EVの減光が残っている。絞っても解消しない。
- 逆光耐性について大きな問題は見られない。フレアが発生したとしても穏やかだ。
- オートフォーカスはノイズレスでとても静かだ。ただし、フォーカス速度は中程度であり、ピント距離全域を移動するには0.5?0.7秒ほどかかる。
- テスト中にオートフォーカスで5-6%のミスショットが発生した。これはミラーレス用レンズとしては高すぎる数値だ。
- フォーカスシフトは接写で影響が無い程度だ。
長所:とても良好な鏡筒・優れた中央画質・良好なAPS-C画質・許容できる四隅画質・倍率色収差がとても小さい・軸上色収差が僅か・コマ収差がきちんと補正されている・穏やかな非点収差・APS-Cで減光量が少ない・逆光耐性がきちんとしている
短所:オートフォーカスが特に正確ではない・フルサイズで周辺減光が強い
光学性能は際立ったものでは無いが、きちんと補正されたレンズに違いない。少し絞ればフレーム全域でとてもシャープな画質だ。ビルドクオリティは優れているが、F値はF1.8-F2.0に設定すべきだった。少し大きすぎ、高すぎる。このレンズのコンセプトを理解するのは難しい。
PhotographyBlog
安価ながらハイパフォーマンス
- わずか215g、4.6cmと非常にコンパクトで軽量なレンズだ。日常的な撮影に適している。
- ソニーEマウントの標準単焦点レンズの中ではとても小型軽量だ。α7 IIIのようなカメラと相性が良い。
- ビルドクオリティはとても優れている。手ごろな価格を考慮すると本当に予想以上だ。金属製鏡筒に真鍮製マウント、そしてアルミニウム製レンズフードである。
- インナーフォーカスでAF/MFの切り替えはレンズ側面のスイッチで操作可能だ。
- フォーカスリングは非常に狭い。
- オートフォーカスはα7 IIIとの組み合わせで非常に高速だ。被写体まで0.15秒でピントが移動する。
- 絞りリングは1/3段ごとに程よく抵抗感で動作する。残念ながらデクリック機構は備えていない。
- 色収差はいくつかのテストショットで確認したが、それほど目立たない。
- 周辺減光はF2.8で少し目に付く。F5.6まで絞れば解消する。
- マクロレンズでは無いが、最短撮影距離24cmと寄りやすいレンズだ。
- ボケの評価には個人差があると思うが、我々の見解としてはとても良好な描写だ。
- シャープネス
・中央:F2.8から良好だ。F4~F16まで際立ったパフォーマンスを発揮する。F22で回折の影響がある。
・四隅:中央と同程度とはいかないが、F5.6~F16で最適な結果となる。
優れたシャープネスと素敵なボケのレンズだ。さらに金属鏡筒と簡易防滴の優れたビルドクオリティである。絞り開放から中央はシャープだが、フレーム端ではF5.6まで絞ったほうが良い。周辺減光と口径食はどちらも良好だ。
オートフォーカスは静かで高速だが、絞りリングにデクリック機構が無いので動画撮影時は残念に感じる。
全体的に見て、控えめな価格設定のわりにビルドクオリティが良くハイパフォーマンスなレンズである。
Dustin Abbott
万人向けでは無いが楽しめるレンズ
- 通常、Contemporaryシリーズは「Art・Sportsシリーズ」と比べてビルドクオリティが劣っているのだが、このレンズはContemporaryながら最高のビルドクオリティを備えている。
- エンジニアリングプラスチックは排除され、総金属製の鏡筒に加えてレンズフードまで金属製となっている。
- フォーカスリングと絞りリングは鏡筒と比べて少し太目のリングとなっており、シネレンズのようにも見えるハンサムな外観だ。
- ソニーGMレンズのように絞りリングを備えており、1/3段で操作可能でAポジションも存在する。
- 物理的なAF/MFスイッチを備えている点も評価できる。
- バイワイヤ方式のフォーカスリングは良好に動作するが、絞りリングとの距離が近いので誤操作しやすい。
- レンズサイズはサムヤンAF45mm F1.8 FEよりも少し短く、幅が広く、少し重い。
- 内部は防塵防滴仕様となっていないが、レンズマウントにはガスケットが施されている。
- 接写性能は高いが、この状態における絞り開放のパフォーマンスはあまり良く無い。F4まで絞ると劇的に改善する。
- フォーカス駆動にはステッピングモーターを使用している。僅かに駆動音は聞こえるが、滑らかで正確な動作だ。瞳AFは人でも動物でも良好である。
- 接写では描写が甘いため、フォーカス精度が低下する。
- 多少の糸巻き型歪曲が見られる。
- F2.8では多少の周辺減光が見られる。特に減光が目立つわけでは無いが、広い領域に影響を与える減光だ。
- ボケを重視したレンズ設計となっているため、近距離の絞り開放は低コントラストで滲んでいる(中距離?無限遠では改善する)。この領域のシャープネスはサムヤンAF45mm F1.8 FEと比べて明らかに劣っている。約2mの距離を取ると、差は縮まりコントラストが高まる。
- ボケ描写はズームレンズと比べて明らかに滑らかだ。数多くのボケテストを実施したが、素敵で柔らかいボケ描写で間違いない。しかし、「45mm F2.8」という仕様上、ボケを大きく作り出すことが出来ない。サムヤンAF45mm F1.8 FEの絞り開放を使うことで、より滑らかな後ボケを演出できるように見える。
- レンズをF4まで絞ると中央解像は大きく改善し、四隅のパフォーマンスは向上する。F5.6まで絞れば四隅まで優れたパフォーマンスを発揮する。
- 逆光時にフレアの兆候は無い。
- 描写性能は少し複雑で、数多くのシグマレンズとは異なる傾向を示している。このような描写をシグマニアがどのように受け止めるのかは分からない。
通常、シグマはサイズを犠牲としてずば抜けた光学性能のレンズを投入している。しかし、今回はそうでない。素晴らしいビルドクオリティのコンパクトなレンズだが、F2.8のパフォーマンスとF2.8の絞り開放F値から買い控える人もいることだろう。その一方で小型軽量なレンズサイズや45mmの焦点距離を歓迎する人もいることだろう。万人向けのレンズでは無いが、一部の人は確かに楽しめるレンズに仕上がっている。
長所:美しく機能的なビルドクオリティ・簡易防滴・美しいボケ・高速で静かなAF・滑らかな動画AF・瞳AFは良好に動作する・優れた逆光耐性・きちんと補正された色収差
短所:近距離の絞り開放で低コントラスト、低解像・絞り開放がF2.8・サムヤンよりも高価・F4まで絞らないと四隅がシャープとならない
Lesnumerique
とても均質な高解像レンズ
- 全長46mm、重量わずか215gと小型軽量なレンズだがビルドクオリティを損なっていない魅力的な外装だ。サムヤンAF45mm F1.8 FEよりも短く、暗いレンズにも関わらず少し重くなっている。
- これまでシグマがリリースしてきた最新レンズとは全く異なるデザインであり、外観はレトロで信頼性と頑丈さを感じる金属鏡筒だ。
- レンズラインアップの少ないLマウントでは最軽量である。
- 絞りリングは1/3段ごとに動作し、快適に操作できる。35mm F1.2 DG DNと異なりデクリック機構は備わっていない。
- 非常に狭いフォーカスリングだが、グリップと抵抗量はとても良好だ。
- レンズフードにロック機構は無いが、しっかりと取り付けることが出来る。
- F2.8と平凡的な絞り開放F値は残念だ。小型軽量な単焦点レンズなので仕方無いが…。
- 7枚絞りだが玉ボケは滑らかで非球面レンズの心配はない。口径食の影響を若干受けるが、絞るとすぐに解消する。
- 周辺減光は全体的な描写に悪影響を与えるほどでは無いが絞り開放で目に付く。F4まで絞るとほぼ解消し、F5.6で完全に解消する。
- 歪曲収差は無い。
- 接写性能が優れており、サムヤンAF45mm F1.8 FEの最短撮影距離が45cm、LUMIX S PRO 50mm F1.4が40cmであることを考慮すると、このレンズの最短撮影距離はとても短い。
- オートフォーカスはほぼ無音でレスポンスは良好だ。
- 逆光耐性はとても良好である。
- シャープネスは非常に優れた均質性を発揮する。全ての絞り値において中央から四隅まで一貫した解像性能を発揮する。さらに、絞り値による解像性能の変化が少なく絞り値全域で一定のパフォーマンスを得ることが可能だ。Lマウントで競合するレンズは少ないが、「LUMIX S PRO 50mm F1.4」に余裕で匹敵する性能だ。
長所:小型・絞りリング・静かなAF・最短撮影距離・逆光耐性・歪曲収差補正・高解像・均質な解像性能
短所:フォーカスリングが狭すぎる・F2.8の被写界深度と明るさ・簡易防滴
45mm F2.8 DG DNの光学性能は我々を魅了した。唯一の欠点はContemporaryシリーズとして簡易的な防滴仕様とF2.8の口径だけだ。しかし、その欠点も小型軽量、そしてビルドクオリティを考慮すると妥協すべきポイントである。Lマウントの貴重なレンズラインアップであり、ソニーEマウントユーザーにとっても面白い選択肢となるだろう。
Optical Limits
ArtレンズのようなContemporary
- 「Contemporaryシリーズ」に属する普及帯価格レンズだが、レンズの外装は今まで見た中で最もクオリティの高い作りとなっている。実際、このレンズの作りはArtレンズ以上だ。
- フォーカスリングはシルクのように滑らかな操作性だ。
- オートフォーカスはとても高速でほぼ無音である。
- 標準単焦点は歪曲を最小限に抑えているものだが、このレンズには中程度の糸巻き型歪曲が見られた。このクラスでは最も大きな歪曲収差だ。自動補正が有効になっている場合は心配する必要は無いだろう。
- 周辺減光もRAWではF2.8で-2.4EVの減光が発生する。このようなレンズではとても高い数値だ。適切な数値まで低下するのはF5.6~F8まで絞った時である。自動補正で大きく改善するが、まだ目に付く減光が残っている。
- 攻撃的なほどシャープでは無いが、F2.8の絞り開放で既にフレーム全体がとてもシャープである。中央はF4~F5.6でキレのあるシャープさとなり、周辺部も非常に良好となる。F8以降は回折の影響で中央が低下するものの、F11でもフレーム周辺部の解像度は非常に高い。
- 像面湾曲は最小限でテストした個体の偏心はとても良好だ。
- 倍率色収差は自動補正を無効にしても平均0.5ピクセル程度だ。
- 後ボケは良好でとても滑らかだ。一方の前ボケは多少硬調な描写だ。
- 玉ボケは綺麗に描写されている。内側は非球面レンズの影響が見られるものの、あまり目立たない。四隅に向かって口径食の影響が僅かに見られる。
「45mm F2.8」と考えると高価なレンズだが、とても見事な光学性能にクオリティの高い外装を備えている。総金属製のレンズ外装はより高価なレンズの立場が無い程に傑出している。欠点と言えば、このレンズが「Art」では無く「Contemporary」に属していることくらいだろう。
Sony Alpha Blog
良好な性能だがF2.8
- 非常にコンパクトなレンズだが、総金属製の鏡筒で密度が高く、とても良好なビルドクオリティだ。
- 絞りリングには残念ながらデクリック機構は備わっていない。
- フォーカスリングはとても狭く、掴むのは簡単では無い。個人的には絞りリングの無いサムヤンAF45mm F1.8 FEのほうが好みだ。
- オートフォーカスは高速かつ静かだ。AF-S時の精度はとても良好だったが、AF-Cではたまにピントミスが発生した。さらに低照度時のAFはF1.8ほど機敏では無い。
- シャープネス:α7R III
・中央:F2.8から非常に良好で、F4からF8まで優れたパフォーマンスだ。F11で非常に良好となり、F16で回折の影響を受ける。
・四隅:F2.8で非常に良好、F5.6からF8まで優れたパフォーマンスを発揮し、F11で非常に良好となる。
・F2.8では僅かな像面湾曲が発生する。
・50cm未満の撮影距離ではシャープネスがあまり良く無い。F4まで絞るか、離れるかする必要がある。1mを超えるととても良好だ。 - F2.8では周辺減光が目立ち、絞っても改善しない。
- 糸巻き型の歪曲収差が残存している。
- 色収差補正はとても良好だ。
- 逆光耐性は良好だが、それ以上ではない。
- 光条はF16-F22で発生する。
- 玉ボケはとても柔らかく良好だ。後ボケは綺麗で柔らかい描写である。
- 発色はとても優れているが、コントラストが強く、色飽和やシャドウが暗くなり過ぎる。
- AF45mm F1.8 FEとの比較:
・F1.8のサムヤンがF2.8まで絞るとシグマより優れたシャープネスとなる。
・どちらも滑らかなボケ描写だが、F2.8の絞り開放では被写界深度の表現に制限がある。
シグマ45mm F2.8 DG DN Cはストリートフォトに最適な、とてもコンパクトなレンズである。ビルドクオリティは優れており、絞りリングはとても使いやすい。
レンズはフレーム全域で優れたシャープネスとなり、美しいボケ描写が可能だ。ただし、F2.8の開放F値は単焦点として暗すぎる。
長所:小型軽量・フレーム全域で優れたシャープネス・良好なビルドクオリティ・簡易防塵防滴・良好なボケ・最短撮影距離・高速で静かなAF・低色収差
並:コントラストが高すぎるのでポートレートに向かない・AF-C時のAF精度が不安定・デクリック機構の無い絞りリング・逆光耐性
短所:F2.8・フォーカスリングが狭い・接写時のシャープネス
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