2021年6月3日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。フルサイズ対応の「16-70mm F4」「20-70mm F4」に関する実施例を含んでいます。パナソニックに次ぐ画角の広い標準ズームレンズ登場なるか?
- 【公開番号】特開2021-85962(P2021-85962A)
- 【公開日】2021年6月3日
- 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
- 【出願日】2019年11月27日
- 【出願人】
【識別番号】000133227
【氏名又は名称】株式会社タムロン- 【課題】小型で、且つ、光学性能の高いズームレンズ及び撮像装置を提供する。
実施例1 焦点距離 16.48-67.88 F値 4.12 半画角 54.46-16.88 像高 19.60-21.63 全長 147.00-170.00 BF 実施例3 焦点距離 20.40-67.90 F値 4.12 半画角 48.64-16.87 像高 19.68-21.63 全長 147.00-147.05 BF 実施例4 焦点距離 28.85-72.75 F値 2.88 半画角 38.09-15.79 像高 19.89-21.63 全長 135.00-166.43 BF 類似特許
- 【公開番号】特開2021-85963(P2021-85963A)
- 【公開日】2021年6月3日
- 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
- 【課題】小型で、且つ、光学性能の高いズームレンズ及び撮像装置を提供する。
以前にも似たような特許出願が公開されていますが、今回はまた違った光学設計の16-70mm F4のようですね。どちらもフルサイズ対応で広角側の画角が非常に広い標準ズームレンズとなっているように見えます。既に実用化されているパナソニック製レンズ「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」からも分かるように、標準ズームに24mmよりも広い画角が求められています。タムロンはそのような需要に向けて、いくつか研究開発中なのかもしれませんね。
キヤノンの一部レンズと同じように広角側の像高がフルサイズ用として十分ではありません。目立つ歪曲収差が光学的に残存していることから、ボディ側の補正で(像高が足りずにけられている部分ごと)引き延ばす前提の設計に見えます。許容範囲の画質を維持しつつ、汎用性の高いズームレンジを備えたレンズとなっているのか気になるところですね。
いつものように、この特許出願がそのまま実用化される可能性は低いと思われます。しかし、最近の傾向を考えると、タムロンはなんらかの便利なズームレンズを検討しているのかもしれません。
参考:タムロンDi IIIシリーズ一覧
- 14-150mm F/3.5-5.8 Di III
- 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC
- 17-28mm F/2.8 Di III RXD
- 28-75mm F/2.8 Di III RXD
- 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
- 70-180mm F/2.8 Di III VXD
- 70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD
- 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
- 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
- 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD
- 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD
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