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特殊な構造の内蔵式コンバージョンレンズに関するキヤノンの特許出願

2023年5月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。レンズ内蔵式コンバージョンレンズをマスターレンズへコンパクトに収納する構造に関する技術に関する特許のようですね。

概要

  • 【公開番号】P2023066205
  • 【公開日】2023-05-15
  • 【発明の名称】光学機器および撮像装置
  • 【出願日】2021-10-28
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】 光学機器の内部でコンバージョンレンズを挿入または退避させるためには大きなスペースが必要であり、光学機器の小型化が困難であった。
  • 【解決手段】 光学機器は、第1のレンズ群と、第1のレンズ群の光軸と垂直な回転軸を中心に回転し、前記光軸から退避することによって、光学系の焦点距離範囲を第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ変更する第2のレンズ群と、を備え、前記回転軸と垂直で、前記光軸が通る平面の両側のうち、前記第2のレンズ群が退避する方向と同じ側に、前記回転軸の中心が位置することを特徴とする。
  • 【0001】
    本発明は、内蔵コンバージョンレンズの挿入または退避によって、マスターレンズの焦点距離範囲の変更が可能な光学機器に関する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    デジタルカメラ、ビデオカメラおよび交換レンズ等の光学機器では、コンバージョンレンズを光路内へ挿入することで、第1の焦点距離範囲から望遠側もしくは広角側へ変更して、第2の焦点距離範囲とする構成が知られている。
  • 【0003】
    特許文献1には、カメラ本体に内蔵されたコンバージョンレンズを、光路内へ挿入された挿入位置と、光路外へ退避された退避位置とに移動させる技術が開示されている。内蔵コンバージョンレンズは、被写体像をファインダーへ導くプリズムと、レンズ鏡筒の上方に格納されるストロボとの間のスペースに退避される。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1に記載の構成は、プリズムとストロボとを備えた一種のレンズ一体型カメラでしか適用することができない。そのため、少なくともプリズムとストロボのいずれかを有さないカメラや、交換レンズについては、大型化の抑制が困難であった。
  • 【0006】
    そこで本発明は、コンバージョンレンズを内蔵することによって、内蔵コンバージョンレンズを挿入または退避するためのスペースを確保しつつ、レンズの大型化を抑制することができるようにした光学機器を提供することを目的とする。

今回は光学系の特許ではなく、レンズ内蔵式コンバージョンレンズの構造に関するもののようですね。従来はコンバージョンレンズ群がごっそり側方へ退避するような構造となっていますねが、この特許では上下左右へ回転するように退避する構造の模様。これならば部分的に大型化することなく内蔵コンバージョンレンズを搭載できそうですね。とは言え、実使用に耐えうる強度や操作性を実現できるのか不明。図を見る限りではEOS Rシステムへの実装を念頭に置いているように見えますが、将来的にコンバージョンレンズ内蔵のレンズが登場するのか気になるところ。

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