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ニコンのフルサイズ対応「10-15mm F2.8」大口径超広角ズームの特許出願

2020年10月15日付けでニコンの気になる特許出願が公開されています。フルサイズセンサーに対応した「10-15mm F2.8」「10-20mm F2.8」「12-24mm F2.8」を想定したような実施例ですね。

ウルトラ広角ズーム登場なるか?

  • 【公開番号】特開2020-170055(P2020-170055A)
    *類似特許:特開2020-170053(P2020-170053A)
  • 【公開日】2020年10月15日
  • 【発明の名称】変倍光学系、光学機器、及び変倍光学系の製造方法
  • 【出願日】2019年4月1日
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【課題】大口径で広画角かつ高解像な負先行型変倍光学系、光学機器、及び変倍光学系の製造方法の提供。
  • 【0002】
    従来より、負先行型の広角変倍光学系は多数提案されている(特許文献1)。しかし、超広角の領域で、F2.8程度の大口径の変倍光学系の提案はまだ少ない。
    また、より広画角のものが求められるようになってきている。さらに近年はカメラのデジタル化に伴い、より高い光学性能が必要とされるようになっている。

実施例1 実施例2 実施例3
焦点距離 10.3-15.6 10.3-20.8 10.3-21.5
F値 2.8 2.8 2.8
画角 136.3-109.8 136.6-91.5 134.2-90.5
像高 21.6 21.6 21.6
BF 1.32 1.36 1.62
実施例4 実施例5 実施例6
焦点距離 12.3-23.3
F値 2.8
画角 123.1-86.2
像高 21.6
BF 1.65

広角10mm始まりのフルサイズ用ズームレンズと言えば「Laowa 10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM」が存在します。10mmとはいかないものの、ここ最近でソニーも「FE 12-24mm F2.8 GM」を投入していますね。
しかし「10mm F2.8」は前代未聞。もしこれが本当に実用化されたとしたら凄いですねえ。とは言え、バックフォーカスが非常に短いため、レンズ交換式カメラシステムでは難しそう(センサーとの距離が近すぎて脱着時に損傷する可能性あり)。
今のところ、Zシステムのレンズライナップは「14mm」が最も短い焦点距離となっているため、「12mm」やそれより広い画角のレンズが登場してもおかしくは無いような気がします。大口径ショートフランジバッグのZマウントに期待。

参考:現行のニコンZレンズ

Z ズームレンズ
Z 単焦点レンズ
Z DXレンズ

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