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2020年2月6日付けでニコンの気になる特許出願が公開されています。
- 【国際公開日】2018年10月11日
- 【発行日】2020年2月6日
- 【発明の名称】変倍光学系、光学装置、および変倍光学系の製造方法
- 【国際出願日】2017年4月5日
- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【要約】
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第1中間レンズ群と、負の屈折力を有する第2中間レンズ群と、後続レンズ群とを有し、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群と第1中間レンズ群との間隔が変化し、第1中間レンズ群と第2中間レンズ群との間隔が変化し、第2中間レンズ群と後続レンズ群との間隔が変化し、後続レンズ群は、無限遠物体から近距離物体への合焦の際移動する少なくとも一つの合焦レンズ群を有し、所定の条件式を満足することにより、合焦レンズ群を軽量化することができる。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 22.7-67.9 22.7-67.9 22.7-67.9 F値 2.92 2.92 2.92 画角 91.10-33.64 90.12-35.62 90.26-35.28 像高 19.32-21.60 19.31-21.60 19.46-21.60 全長 188.45-163.95 199.49-170.49 204.49-175.49 BF 11.75-25.26 16.69-25.26 16.69-36.33 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 22.7-67.9 22.7-67.9 22.7-67.9 F値 2.92 2.92 2.92 半画角 90.80-35.28 91.24-33.78 91.30-33.64 像高 19.27-21.60 19.34-21.60 19.36-21.60 全長 199.61-175.49 188.49-159.75 188.49-165.34 BF 13.71-30.99 16.19-24.21 14.19-24.73
不思議な焦点距離のレンズですが、広角側で像高がフルサイズセンサーのイメージサークルを満たしていません。広角側を引き延ばす前提とした「24-70mm F2.8」を想定した特許でしょうか?(追記:よく考えてみたら引き延ばしても22mmの画角は22mmですね。)
「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」とはレンズ構成が全く異なるので注意。望遠側で全長が短くなる特性も珍しいですねえ。
引き延ばす前提の特許出願はこれまでにキヤノンの特許でいくつか確認していますが、ニコンでこのような実施例の特許は珍しいですね。
ニコンZマウントでは歪曲収差のデジタル補正を積極的に活用したレンズはいくつか存在します(NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sとか)。
今後このようにイメージサークルが足りていないレンズを後処理で使えるようにするレンズが登場するのかもしれません。
参考:現行のニコンZレンズ
Z ズームレンズ
Z 単焦点レンズ
- NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
Z DXレンズ
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