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シグマ「28-70mm F2」「135mm F1.8」「400mm F2.8」光学系の特許出願

2024年1月25日付けでシグマの気になる特許出願が公開されています。「28-70mm F2」「135mm F1.8」「400mm F2.8」など既存のラインアップには存在しないレンズを想定したような光学系となっていますね。

概要

  • 【公開番号】P2024011707
  • 【公開日】2024-01-25
  • 【出願日】2022-07-15
  • 【発明の名称】光学系
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】各レンズ群を構成するレンズの硝材を適切に使用することで、色収差などの諸収差を補正しつつ軽量化を達成した光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年デジタルカメラ等の高画素化に伴い、撮像装置や、投影装置などに用いられる光学系に対して諸収差を厳しく補正することが求められるようになってきている。
  • 【0005】
    しかしながら、上述した従来技術では以下のような問題点があった。
  • 【0006】
    特許文献1において、HOYA社のFCD1に相当する特殊低分散ガラスを使用することで、広角端において広画角でありかつ軸上色収差の抑制を図った変倍光学系が提唱されている。しかしながら、特許文献1に記載の光学系は特に広角端において倍率色収差の補正が十分でない問題がある。
  • 【0007】
    また、特許文献2において、広画角でありながら軸上色収差を抑制した光学系が提唱されている。しかしながら、特許文献2に記載の光学系は中間画角から画面周辺にかけてC線からF線の光軸方向の結像点のずれによる色のフレアが残りやすい問題がある。
  • 【0008】
    また、特許文献3において、フッ化カルシウムに相当する特殊低分散ガラスを使用することで軸上色収差の抑制を図った光学系が提唱されている。しかしながら、特許文献3に記載の光学系はg線からh線にかけての倍率色収差の補正が十分でない問題がある。
  • 【0009】
    また、特許文献4において、HOYA社のFCD1に相当する特殊低分散ガラスを使用することで、望遠端において軸上色収差を抑制した変倍光学系が提唱されている。しかしながら、特許文献4に記載の変倍光学系は広角端においては軸上色収差の補正が、望遠端においては倍率色収差の補正が十分でない問題がある。
  • 【0010】
    本発明はこのような問題のうち少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、レンズ材料を適切に使用することで、色収差などの諸収差を補正した光学系を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:28.90-67.75
  • F値:2.07
  • 画角:76.74-33.8
  • 像高:21.64
  • 全長:169.15-184.16

実施例2

  • 焦点距離:12.40-23.15
  • F値:2.92
  • 画角:122.82-84.4
  • 像高:21.63
  • 全長:148.00-141.41

実施例3

  • 焦点距離:14.47
  • F値:2.07
  • 画角:114.30
  • 像高:21.63
  • 全長:128.00

実施例5

  • 焦点距離:154.50-577.80
  • F値:5.16-6.49
  • 画角:15.68-4.18
  • 像高:21.63
  • 全長:280.00-380.00

実施例6

  • 焦点距離:388.00
  • F値:2.88
  • 画角:6.32
  • 像高:21.63
  • 全長:330.00

実施例7

  • 焦点距離:131.00
  • F値:1.85
  • 半画角:18.04
  • 像高:21.63
  • 全長:129.50

シグマは既存ラインアップの交換レンズに関する光学系の特許出願が多いものの、今回は未発表の大口径レンズを想定したような光学系の実施例が多い。ざっと見た限りでは「28-70mm F2」「12-24mm F2.8」「14mm F2」「150-600mm F5-6.3 OS」「400mm F2.8 OS」「135mm F1.8」を意識しているように見えます。

現行ラインアップには既に「14-24mm F2.8」「150-600mm F5-6.3」「14mm F1.4」が存在するので、関係ありそうな実施例を除くと注目すべきは「28-70mm F2」「400mm F2.8 OS」「135mm F1.8」の3本。28-70mm F2は同様の光学系の実施例を含んだ特許出願あり。400mm F2.8 OSや135mm F1.8は初出でしょうか。どちらもLマウントのラインアップに不足している分野のレンズであり、ぜひとも商品化までこぎ着けてほしいところ。

135mm F1.8は前群が「85mm F1.4 DG DN」とよく似ているように見えます。価格とサイズのわりに高性能レンズとなっているので、この光学系をベースとした135mm F1.8が登場するのであれば買ってしまうかも。400mm F2.8は「not for me」ではあるものの、ソニーに対してどのような価格設定を想定しているのか気になるところ。

シグマDG DNレンズ一覧

DG DN
DC DN

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