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サムヤン「AF 35mm F1.8 FE」はソニーよりもシャープネスが少し良好

Dustin Abbottがサムヤン「AF 35mm F1.8 E-mount」のレビューを公開。色収差は少し目に付くものの、シャープネスはソニーよりも少し良好となっている模様。

コスパ良好の準広角レンズ

Dustin Abbott:Samyang AF 35mm F1.8 FE Review

外装・操作性

  • ミラーレスはこれまで主に小型センサーとコンパクトなレンズが主流だったが、高解像フルサイズセンサーに対応する大きなプロフェッショナルグレードのレンズが増えてきた。そしてそれはこれまで以上に多きなる傾向がある。
  • 高画質ならサイズを気にしない人もいるだろうが、このような傾向に抵抗がある人もいるだろう。
  • サムヤンは18mm F2.8・45mm F1.8・75mm F1.8のようなコンパクトレンズをリリースしており、私は個人的にこれら所有している。コンパクトだが、非常に良好な光学性能を備え、オートフォーカスも良好だ。
  • 今回の35mm F1.8はこのシリーズの追加される美しい小さな単焦点レンズである。ソニー「α7C」リリースのタイミングで登場したのは偶然だが、コンパクトシステムを形成するうえで魅力的な選択肢となるだろう。
  • 特に競合するレンズはソニー「FE 35mm F1.8」だ。少し高価なレンズだが、私のお気に入りである。サムヤンと比較して少し全長が長いものの、全体的によく似たサイズのレンズである。
  • フィルター径は58mmと一般的で比較的安価なサイズである。
  • Tinyシリーズはお買い得な価格だが、素敵なレンズケースが付属している。
  • カスタムスイッチを搭載しており、AF/MFとして使ったり、フォーカスリングを絞り操作に切り替えることが可能だ。
  • 防塵防滴仕様はAF75mmよりも強化されている。
  • フォーカスホールドボタンこそないが、機能性で競争力がある。
  • フォーカスリングは滑らかに動作し、十分な抵抗量を備えている。ツアイスほど滑らかな動作ではないが、実際には十分良好だ。ピント操作はリニアな動作に見える。
  • 絞り羽根は9枚だ。ソニーと比べて玉ボケの内側が騒がしくないものの、色づきは少し目に付く。F2.8まで絞っても円形を維持している。
  • 最短撮影距離は0.29m、最大撮影倍率は平均よりも少し低い0.17倍だ。接写時はコントラストが少し低下するが、F2.8まで絞るとパフォーマンスが大幅に改善する。
  • 外装は主にプラスチック製だが、金属製マウントを含めてしっかりとした作りだ。
  • リニアモーター駆動のオートフォーカスは高速かつ静かで効果的だ。動画でも滑らかに動作し、ノイズやブリージングは少ない。
  • 瞳AFは正確に動作する。

画質

  • これまで18本のサムヤン製レンズをテストしてきた。純正ほどの光学性能では無いが、競争力のあるレンズだ。
  • 樽型歪曲は穏やかだ。
  • F1.8で適度な量の周辺減光がある。
  • F1.8のコントラストは強くないが、フレーム全体で良好なシャープネスだ。
  • 倍率色収差はほとんどないが、軸上色収差は適度な量が見られる。ピント前面は目立たないが、ピント後方の緑/青の色づきは目に付く。軸上色収差はF2.8まで絞ると解消する。
  • 無限遠でもF1.8で優れたシャープネスを発揮する。F2.8まで絞るとコントラストも改善する。
  • F1.8からF2の改善は目立たないが、F2.8まで絞った時のコントラスト上昇は目を見張るものがある。特に四隅のシャープネスはソニーと比べて強みとなるポイントだ。
  • F5.6からF8まで絞ると並外れた描写を得ることが出来る。
  • コマ収差に問題は無いが、際立ったものではない。それでもソニーFEよりも優れた結果だ。
  • ボケは滑らかで心地よい。撮影距離によっては後ボケが少し騒がしくなることがある。
  • 逆光耐性はまともだが、際立った性能ではない。フレアは穏やかで若干のゴーストが発生する。
  • 全体的に見て400ドルのレンズとしては素晴らしい光学性能だ。ソニーよりも少しシャープだが、収差補正はソニーのほうが良好だ。

α7Cと相性の良い、小型軽量で低価格なレンズだ。そしてソニーと同等の光学性能である。防塵防滴仕様は改良され、機能も豊富だ。純正レンズももちろん良いが、サードパーティ製に抵抗感が無ければコストパフォーマンスはより良好である。

長所:改善しているビルドクオリティと機能性・防塵防滴・高速で静かなAF・絞り開放のシャープネス・F2.8以降で優れたシャープネス・大部分の状況で優れたボケ・優れたコストパフォーマンス

短所:絞り開放でいくらか色づきが見られる・絞った際の逆光耐性・周辺減光

とのこと。
ソニーほどの接写性能ではありませんが、良好なシャープネスを備えた小型軽量な35mmレンズに仕上がっている模様。α7Cと組み合わせる面白い選択肢となりそうですね。コマ収差の補正が比較的良好なためか、四隅のボケがソニーよりもまともに見えます。色収差が少し目に付くと指摘されていますが、実写作例を見る限りでは大きな問題となる可能性は低そう。

日本国内でも今週末に発売予定となっています。税込み44,000円と比較的手ごろな価格で、ソニーよりも少し安いですね。私も一つ予約しているので、早ければ来週にでもレビューをいくつか公開出来るはず。

追記:設定ミスで記事の公開が遅れてしまいました。現時点で既に発売しており、手持ちのAF35mm F1.8 FEもレビュー済みです

AF 35mm F1.8交換レンズデータベース

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