Phillipreeveがソニー「FE 50mm F2.5 G」のレビューを公開。40mm F2.5 Gと比べると隅が甘いとしつつも、小型軽量ながら機能的で高性能なレンズと評価しています。
Phillipreeve:Review: Sony FE 50mm 2.5 G
- 外観:外装は金属製であり、レンズフードは「にきび」フードと呼びたくなるような独特のデザインであるが、保護機能は優れている。
- 構造:記載なし。
- 携帯性:記載なし。
- 操作性:小型Gレンズながらクリック解除可能な絞りリング、AF/MFスイッチ、レンズボタンなどGMプライム並みの操作性を持つ。
- AF:常に高速かつ正確で、動作音は完全に静かである。
- MF:フォーカスリングは均一な抵抗があり、0.31mから無限遠まで正確に180°回転する直線的な動作である。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:中央と中間はf/2.5で素晴らしい画質を示し、絞り込むメリットはほとんどない。ただし、四隅はf/5.6〜f/8.0まで絞り込む必要がある。40mm F2.5 Gと比べて設計の違いによる性能差があると考えられる。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:最大倍率が1:4と近接撮影が可能で、この距離でも十分にシャープ。ただし、近距離ではボケがやや粗く、APO-LANTAR 50mm F2に似た描写。中距離ではボケが小さく気にならない。
- 軸上色収差:ボケのフリンジが目立ち、輪郭がはっきりと見えることがある。非球面レンズとEDレンズを使用した設計だが、色収差の補正は不十分。
- 倍率色収差:色収差は完全に補正されており、問題なし。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:歪みはほとんど見られないが、最短焦点距離では強い糸巻き型歪みが発生する。JPEGではカメラ内で修正可能で、RAWファイルもLightroomで補正が容易。
- 周辺減光:周辺減光は40mm F2.5 Gとほぼ同程度で、小型レンズとしては許容範囲内。特に問題はない。
- コマ収差:f/2.5〜f/4.0ではわずかに見られるが、100%クロップで見なければほとんど気にならないレベル。
- 逆光耐性:良好だが、より高価なレンズほどではない。絞り開放では軽微なゴーストが確認できるが、実用では問題なし。絞り込むとゴーストや虹色のフレアが顕著になる場合があるが、40mm F2.5よりわずかに優れる。
- 光条:f/22で明確な光条を生成可能。f/11〜f/16でも広がりのあるサンスターが得られるが、他のGおよびGMレンズと比べるとやや簡素。
- 作例集:リサイズのみ。
- 総評:FE 40mm F2.5 G同様、バランスのとれたコンパクトなレンズで、f/2.5から高解像度と高コントラストを実現。像面湾曲がなく、操作性も良い。ソニーがこのレンズに高級レンズ同様の機能を搭載した点も評価できる。
- 競合について:FE 40mm F2.5 Gよりパープルフリンジとフレア耐性で優れるが、解像度とコントラストは若干劣る。それでも、ほとんどの用途で十分な性能を持つ。
- 備考:
2021年4月に発売したコンパクトなフルサイズ用Eマウントレンズ3本のうちの一つ。その中で最も焦点距離が長い「50mm F2.5」。50mmは競合製品の多い焦点距離ですが、ソニーは小型軽量ながらビルドクオリティ・機能性・光学性能を高水準にまとめた中口径のレンズとすることで個性的な製品に仕上げています。
中口径レンズとしては販売価格が高めですが、機能性や光学性能を考慮すると適正価格と言えるかもしれません。
Phillipreeveのレビューでは、小型軽量ながら機能性と光学性能が高い水準にまとまっていると評価。40mm F2.5 Gと比べると隅の解像性能で見劣りするものの、逆光耐性や色収差補正は優れているとのこと。歪曲収差はレビューサイトによって評価がまちまちですが、どうやら近距離時に糸巻き型の歪みが目立つようです。
ボケは近距離で縁取りが目立つとしつつも、一般的な撮影距離では問題ない模様。このあたりはFlickrやPHOTOHITOへのユーザー投稿を参考にすると良いでしょう。
ソニー「FE 50mm F2.5 G」交換レンズデータベース
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新製品
主な仕様
- レンズ構成:9群9枚
- 開放絞り:F2.5
- 最小絞り:F22
- 絞り羽根:7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離:0.35m(AF)・0.31m(MF)
- 最大撮影倍率:0.18(AF)・0.21(MF)
- フィルター径:φ49mm
- レンズサイズ:φ68×45mm
- 重量:174g
- 絞りリング
- AF/MFスイッチ
- AFLボタン
- リニアモーター駆動
- 防塵防滴
- 金属外装・金属フード
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