LAOWA FF II Argus 45mm F0.95 良好なボケ味のレンズだが高すぎる

Mobile01が「LAOWA FF II Argus 45mm F0.95」のレビューを公開。絞ればしっかりと解像し、開ければ標準レンズでは得にくいボケ量を得られる大口径レンズに仕上がっているみたいですね。

Sony Alpha Blog：Laowa 45mm F0.95 Argus

外観・構造：

ビルドクオリティは良好だ。

頑丈である。

72mmフィルター径に対応している。

携帯性：

かなり重いがF0.95レンズとしては正常だ。

操作性：

絞りリングはクリック・デクリックを選択可能だ。

2つのリングは滑らかで十分なトルクがある。

フォーカス：

MFリングのストロークが270度ある。

F0.95での精度は良好だが動画には適していない。

最短撮影距離は50cmと長めだ。

フォーカスブリージングは目に見える。

手ぶれ補正：

記載なし。

解像性能：

6100万画素のα7R IVでテストした。

中央は絞り開放で平凡、F2.8まで絞ると優れた結果となる。

隅で良好な結果を得るにはF4まで絞る必要がある。

F5.6まで絞ると全体的にピークの性能だ。

この価格のレンズとしては残念な結果だ。

F0.95としては良好なコントラストだ。

遠景ではF5.6まで絞っても隅が良好とならない。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

玉ボケは15枚の絞り羽根によりとても良好だ。

口径食はF1.4で解消する。

玉ボケは柔らかく、色付きがない。

後ボケはとても良好だ。とても柔らかい描写だ。

発色は良好だ。

色収差：

絞り開放で目に付くが、F0.95のレンズとしてはきちんとしている。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

非常に小さな糸巻き型だ。

周辺減光：

絞り開放で非常に目立つ。

F4で非常に小さい。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

強力ではないが、F0.95の競合モデルよりも良好だ。

15枚も絞り羽根があるので光条は弱い。

作例集

総評

とても良好なポートレート用の大口径レンズだ。良好な発色とボケ味を備え、逆光耐性も比較的良好である。残念ながら絞り開放のシャープネスは平凡で、価格は競合レンズよりも20-50％ほど高い。どちらかと言えばArgus 35mm F0.95のほうが良好だった。
個人的には柔らかいボケ味の中一光学 50mm F0.95か、半値以下のBrightin star 50mm F0.95を選ぶだろう。このレンズはおススメしない。

長所：
・F2.8で良好な中央解像
・とても滑らかな後ボケ
・絞り値全域で良好な玉ボケ
・F0.95でもコントラストが良好
・ビルドクオリティが良好
・発色が良好
・クリック/クリックレスの絞りリグ
・滑らかなフォーカスリング
・長めのストロークを持つフォーカスリング
・低歪曲
・逆光耐性
・低色収差

平凡：
・F0.95のシャープネス
・重量とサイズ
・隅の画質
・目に見えるフォーカスブリージング

短所：
・周辺減光
・価格

とのこと。
2022年1月に国内でも発売したVenus Opticsの大口径レンズですね。まだまだレビューが少なく未知数な部分が多いレンズですが、Sony Alpha Blogでは少し悩ましい結果となったようです。F0.95のレンズとしてはコントラストが良好でボケが滑らかで綺麗となるものの、シャープネスは価格を考慮すると期待外れだった模様。サンプルギャラリーを確認してみると、悪くない描写に見えますが、確かに絞り開放付近は細部のシャープネスが少し低いと感じるかも。少なくとも6100万画素や5000万画素のイメージセンサーと組み合わせるのは難しそうです。

LAOWA FF II Argus 45mm F0.95 最新情報まとめ

LAOWA FF II Argus 45mm F0.95 Sony E
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
LAOWA FF II Argus 45mm F0.95 Nikon Z
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
LAOWA FF II Argus 45mm F0.95 Canon RF
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo