ベルギーの写真機材専門店がシグマ「35mm F1.4 DG DN | Art」をフライング掲載

ベルギーの写真機材専門店がシグマ「35mm F1.4 DG DN | Art」をフライング掲載しています。VAT込849ユーロ、SLD2枚・FLD1枚・ELD2枚・非球面1枚の計6枚の特殊なレンズを使用している模様。

シグマの「35mm F1.4 DG DN Art」が海外の幾つかの販売店に掲載されました。#ニュース https://t.co/UUAWXKSBeV https://t.co/1cr1SvQ816

? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) April 25, 2021

fotokonijnenberg

SIGMA 35mm F1.4 DG DN Artは従来の常識を覆すレンズだ（訳注：定番「35mm F1.4 DG HSM」を作り直す。と言う意味か？）。卓越した光学性能、高速で静かなオートフォーカス、プロ仕様の機能を備えたこの単焦点レンズは、すべての写真家にとって価値ある一本となるだろう。

この35mmレンズは、シグマのArtラインの一つだ。実は、このレンズの前身である「35mm F1.4 DG HSM Art」は、2012年に始まった高品質な製品群（訳注：SGVシリーズ）における最初のレンズである。この新バージョンでは、現在のシステムカメラに合わせて設計を一新。より小さく、より軽く、カメラとレンズのバランスを完璧にとることができる。

隅から隅まで、そしてすべての絞り値で卓越したシャープネスを楽しむことが可能だ。高度な光学設計により、光学収差を最小限に抑えている。SLD 2枚、ELD 2枚、FLD 1枚、非球面レンズ2枚を含む11群15枚のレンズを採用している。円形の11枚絞りにより、美しく柔らかなボケ味が魅力だ。F1.4と非常に明るいレンズだが、サジタルコマフレアが抑えられている。逆光でも性能は非常に高く、フレアやゴーストの低減にも配慮している。

AFシステムはステッピングモーター駆動を採用。非常に素早く、静かに、そして反応よく動作する。動いている被写体にも効果的に追従する。

いくつかのプロ仕様の機能が搭載されている。絞りリングは、レンズの絞りをクリックすることなく調整可能だ。さらにロックスイッチを搭載。AFLボタンにはさまざまな機能を割り当て可能だ。あらゆる天候下での撮影を可能にするために、レンズは防塵・防滴構造で、前玉には撥油・撥水コーティングが施されている。

販売価格の「?849.00」を直接換算すると11万円程度ですが、付加価値税込みなので10万円を下回る可能性がありそうです。従来の噂通り、11群15枚のレンズ構成で、6枚の特殊レンズを使用している模様。記載している内容が本当だとすると、SLD・FLDそして「ELD（Extraordinary Low Dispersion＝超低分散）」レンズを使用しているそうな。ここ最近は「FLD」「SLD」を採用することが多かったのでELD採用は珍しい。

噂のまとめ

近日中に発表
899ドル
レンズ構成：11群15枚
最短撮影距離：30cm
最大撮影倍率：1:5.4
絞り羽根枚数：11枚
フィルター径：67mm
サイズ：φ75.5x109.5mm
(Eマウント版は111.5mm)、重さ645g(Eマウント版は640g)
ステッピングモーター駆動
フッ素コーティング
GM比で解像度は中央で同等、隅でGM有利
AFはGMの圧勝
重量はシグマ
価格はシグマ圧勝
28-70mmの不具合解明で生産に遅れ
ボーナス時期までに発売したい

レンズ比較

	35DGDN	35GM	35ZA	35DGDN
焦点距離	35mm	35mm	35mm	35mm
レンズ構成	11群15枚	10群14枚	8群12枚	12群17枚
開放絞り	1.4	F1.4	F1.4	F1.2
最小絞り	不明	F16	F16	F16
絞り羽根	11	11	9	11
最短撮影距離	0.3m	0.25m	0.3m	0.3m
最大撮影倍率	×0.18	×0.26	×0.18	×1.96
フィルター	67mm	67mm	72mm	82mm
サイズ	75.5×109.5mm	76×96mm	78.5×112mm	87.8×138.2mm
重量	640g	524g	630g	1,080g
AF駆動	不明	XDリニア	DDSSM	HSM
防塵防滴	不明	対応	配慮	対応
コーティング	不明	ナノAR II	T＊	SMC

これでシグマ3本目となるフルサイズミラーレス用の35mm単焦点レンズ。F1.2・F1.4・F2とラインアップしており、価格・サイズも様々。競争の激しいソニーEマウントでどれほど食い込むことが出来るのか注目すると共に、まだまだライナップが不足するライカLマウントにおいて充実した焦点距離となってきました。同社の85mm F1.4 DG DNと同じ感覚で携帯できると思われますが、85mmと比べるとレンズが少し長く感じるかもしれません。